CISA KEV 警告 26/07/07:Langflow の脆弱性 CVE-2026-55255 を KEV に登録

CISA orders feds to prioritize patching Langflow auth bypass flaw

2026/07/08 BleepingComputer — 米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、AI エージェントを構築するためのビジュアル・フレームワークである Langflow に存在し、現在進行型で積極的に悪用されている脆弱性 CVE-2026-55255 を、7月7日付けで Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログへ追加した。さらに、Binding Operational Directive (BOD) 26-04 に基づき、米国の Federal Civilian Executive Branch (FCEB) 機関に対して、7月10日までにデバイスを保護するよう命じた。

Langflow は、AI 開発エコシステムで広く利用されている人気のツールである。具体的には、実行可能なパイプラインへとノードを接続するドラッグ&ドロップ・インターフェイスと、それらをプログラムから実行するための REST API を提供している。しかし、この利便性は、ハッカーにとっても魅力的な標的である。

脆弱性 CVE-2026-55255 は、Insecure Direct Object Reference (IDOR) におけるセキュリティ欠陥であり、認証済みの攻撃者であれば、被害者の UUID (flow_id) を取り込む悪意のリクエストを /api/v1/responses エンドポイントへ送信することで、そのユーザーのフローにアクセスできるようになる。また、この脆弱性を悪用する攻撃者は、被害者のフローで処理される機密データへアクセスし、そのリソースを消費することも可能となる。

6月25日に実環境での CVE-2026-55255 の悪用を観測した Sysdig の Threat Research Team (TRT) は、「その目的は、コード実行および第 2 段階インプラント (ローダー/ドロッパー系) の配信である」と述べている。

セキュリティ研究者たちは、「我々の観測から、この脅威アクターが日和見的であり、金銭的な動機を持っていることは明らかである。侵害した AI ホストから得られる 2 つの収益源である、計算資源 (ボットネット/インプラント) と認証情報 (LLM/クラウドキー) を通じて利益を得ることが目的である。いずれも安価で繰り返し利用可能で、高度な技術力を必要としないツールにより侵害されていた」と述べている。

CISA は、「この種の脆弱性は、悪意のある攻撃者に頻繁に利用される攻撃ベクターであり、連邦政府機関に深刻なリスクをもたらすものだ。関係者は、各資産のインターネットへの露出状況を評価し、BOD 26-04 のパッチ適用ガイドラインへの準拠を確実にする責任を負う」と警告している。


過去においても CISA は、Langflow の認証欠如によるセキュリティ問題 CVE-2025-3248 を 2025年5月に、コードインジェクションの脆弱性 CVE-2026-33017 を 2026年3月に、それぞれ Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに追加している。

CISA は 7月7日 (火) に、脆弱性 CVE-2025-3248 がランサムウェア・グループにより悪用されていることを確認したと述べている。この脆弱性を悪用する JadePuffer ランサムウェア・オペレーションが、Langflow の PostgreSQL データベースをダンプしたと、クラウド・セキュリティ企業 Sysdig が報告したことを受けてのものである。

また、VulnCheck のセキュリティ研究者 Caitlin Condon は、「2026年6月以降に攻撃者は、Langflow の深刻度 High のパス・トラバーサル脆弱性 CVE-2026-5027 も積極的に悪用している。インターネットへ公開されたサーバ上に、任意のファイルを書き込んでいる」と指摘している。