FortiOS/FortiProxy ZTNA の脆弱性 CVE-2026-84393 が FIX:未認証で悪用可能な攻撃経路

FortiOS and FortiProxy ZTNA Validation Vulnerability Allows Attacker to Perform a Man-in-the-Middle Attack

2026/09/08 CyberSecurityNews — Fortinet が公表したのは、FortiOS/FortiProxy の Agentless ZTNA Portal に存在する証明書検証の脆弱性 CVE-2026-84393 (High) に関する情報である。この脆弱性を悪用する未認証のリモート攻撃者は、ZTNA Portal とバックエンドの接続先 Web サイトの間を流れるトラフィックを傍受する可能性がある。2026年9月8日に公開された脆弱性 CVE-2026-84393 の CVSS v3 スコアは 7.3 であり、Advisory FG-IR-26-174 で文書化されている。

この脆弱性は、Agentless ZTNA Portal コンポーネントに存在する不適切な証明書検証に起因しており、CWE-295 に分類される。この Zero Trust Network Access (ZTNA) Portal は、完全な VPN Client を必要とせず、エンドユーザーと内部アプリケーションの間で安全かつ ID が検証された接続を仲介するために設計されている。

ただし、バックエンド接続で証明書が適切に検証されない場合、ネットワーク経路上の攻撃者は、偽造された証明書や接続先と一致しない証明書を提示して検出を回避できる可能性があり、その結果、典型的な Man-in-the-Middle (MitM) 攻撃が可能になる。この場合、攻撃者は ZTNA Portal と接続先 Web サイトの通信経路に介在し、双方が通信相手を信頼できると認識している状態を悪用して、セッションの監視/改竄を密かに実行する可能性がある。

Fortinet は、この脆弱性による影響を情報漏えいと分類している。悪用に成功した攻撃者は、認証情報を必要とせずに、侵害した通信経路を通過するセッション情報やアプリケーションのコンテンツなどの機密データを閲覧する可能性がある。

この攻撃には認証が不要であり、事前のアクセスや有効なログインも必要としないため、信頼度の低いネットワーク・セグメントから ZTNA Portal へのアクセスを許している組織では、実際のリスクが高まる。

この脆弱性の影響を受けるのは、FortiOS 7.6.1 ~ 7.6.6/FortiProxy 7.6.2 ~ 7.6.6 であり、FortiOS 8.0/7.4/7.2 ブランチ/FortiProxy 8.0/7.4/7.2 ブランチは影響を受けない。影響を受ける製品の 7.6 ブランチを使用している管理者に求められるのは、7.6.7 以降へアップグレードすることであり、既存の ZTNA Policy に影響を与えず円滑に移行するために利用できる公式の Upgrade Path ツールも案内されている。

現時点で CVE-2026-84393 が実環境で悪用されていることを示す証拠はなく、Fortinet の追跡情報でも、現在、Known Exploited Vulnerability (KEV) として登録されていない。

ZTNA Portal は、その用途からインターネットに公開される環境や半信頼ゾーンからアクセス可能な環境で使用される場合が多い。このため、未認証の攻撃者による悪用が可能な脆弱な Agentless ZTNA を利用する組織では、修正が完了するまで攻撃にさらされるリスクが高く、7.6.7 以降へのアップグレードを速やかに実施する必要がある。