HPE Networking Analytics Engine Flaws Let Attackers Gain Root Access
2026/09/23 gbhackers — Hewlett Packard Enterprise (HPE) が公表したのは、Networking Analytics and Location Engine (ALE) に存在する 10 件の脆弱性に対するセキュリティ・アップデートであり、アプライアンスの完全な侵害や root 権限でのコマンド実行につながる可能性があるとしている。最も深刻な脆弱性は CVE-2026-76708/CVE-2026-76709 で、いずれも CVSS スコアは 9.8 であり、認証を必要とせず、リモートから悪用される可能性がある。

HPE は 9月22日付のアドバイザリ HPESBNW05137 rev.1 で、これらの脆弱性の影響を受けるのは、HPE Networking ALE バージョン 5.0.0.0 以下を、ArubaOS Wi-Fi Controllers/Gateways と組み合わせて使用する環境であるとしている。
メンテナンス終了バージョンを使用している組織は、HPE が別途明示していない限り、脆弱性の影響を受けるものと想定する必要がある。また、サポート終了バージョンは評価されていないため、脆弱性の影響を受ける可能性があると考える必要がある。
HPE Networking Analytics Engine の脆弱性
1 件目の深刻な脆弱性 CVE-2026-76708 は、ALE などの基盤となるオペレーティング・システムの管理者アカウントやシステムアカウントに、ハードコードされたデフォルトの認証情報が設定されていることに起因する。リモートの未認証攻撃者は、これらの既知の認証情報を悪用してログインし、管理インターフェース/アプライアンスのオペレーティング・システムへアクセスする可能性がある。
2 件目の深刻な脆弱性 CVE-2026-76709 は、ALE の内部管理コンポーネントに存在する。この脆弱性を悪用する未認証のリモート攻撃者は、アプライアンスのファイル・システムに高権限で任意のファイルを書き込む可能性がある。このアクセスを悪用する攻撃者は、悪意のあるスクリプトの配置/サービス設定の変更/永続性の確立/アプライアンスの制御などを行う可能性がある。
さらに、別の 2 件の脆弱性は、特定の条件下で root 権限への直接アクセスにつながる可能性がある。CVE-2026-76713 はメンテナンス復元機能に影響し、認証済みのリモート攻撃者に対して root 権限でのファイル・システムへのアクセスを許す可能性がある。一方、CVE-2026-76714 を悪用する認証済みのリモートユーザーは、ALE の Web インターフェースを介して root 権限で任意のコマンドを実行し、基盤となるホストの完全な侵害を引き起こす可能性がある。
別の脆弱性 CVE-2026-76715 により、管理コンポーネントが中間者攻撃の影響を受ける可能性が生じる。関連するネットワーク・トラフィックを傍受し、必要なユーザー操作を満たした攻撃者は、root 権限で任意のコードを実行する可能性がある。
これらの多様な脆弱性を組み合わせた攻撃チェーンも考えられる。たとえば、CVE-2026-76717 を悪用してパスワードハッシュを取得し、CVE-2026-76710 を悪用してネットワークやクライアントの詳細情報の収集を達成する攻撃者は、その後、管理者アクセスや root 権限でのコード実行につなげる可能性がある。
HPE によると、これらの脆弱性は同社の内部セキュリティチームが特定したものであり、アドバイザリの公開時点では、これらを標的とする公開エクスプロイトコードや公開の議論は認識されていない。ただし、影響を受けるコンポーネントの重要性から、顧客には速やかなパッチ適用が求められる。
アップデートを適用するまでの間、HPE は ALE のコマンドライン・インターフェイス (CLI)/Web 管理インターフェースへのアクセスを、専用の Layer 2 セグメントまたは VLAN に制限するよう推奨しており、組織には、Layer 3 ファイアウォールによる制御の適用/管理プレーンへのアクセスの制限/ユーザー操作やリソース使用状況を監視するためのアカウンティング/ログ管理の維持が求められる。
最優先となるのは、バージョン 5.0.0.0 以下を実行している ALE インスタンスの特定である。特に、広範な内部ネットワークから管理インターフェイスにアクセスできるインスタンスと、ファイアウォール・ルールの設定ミスにより管理インターフェースが公開されているインスタンスには注意が必要である。
CVE の詳細
| CVESeverity / CVSSAttack requirementImpact | |||
|---|---|---|---|
| CVE-2026-76708 | Critical 9.8 | Unauthenticated remote | Default hard-coded credentials enable unauthorized application and OS access |
| CVE-2026-76709 | Critical 9.8 | Unauthenticated remote | Arbitrary elevated file write; potential full compromise |
| CVE-2026-76710 | High 7.5 | Unauthenticated remote | Discloses site hierarchy, infrastructure, and client-device data |
| CVE-2026-76711 | High 7.5 | Unauthenticated remote | Data injection through improperly handled socket connections |
| CVE-2026-76712 | High 7.3 | Unauthenticated remote | Unauthorized access, information disclosure, or denial of service |
| CVE-2026-76713 | High 7.2 | Authenticated remote | Root-level file-system access via maintenance restore functionality |
| CVE-2026-76714 | High 7.2 | Authenticated remote | Arbitrary command execution as root through the web interface |
| CVE-2026-76715 | High 7.1 | MitM / adjacent network | Root-level remote code execution |
| CVE-2026-76716 | Medium 5.3 | Unauthenticated remote | Unauthorized access or denial of service |
| CVE-2026-76717 | Medium 5.3 | Unauthenticated remote | Sensitive data disclosure, including password hashes |
ネットワークの運用補助や分析を行う HPE Networking Analytics and Location Engine (ALE) において、制御権限の奪取に繋がる深刻な問題が見つかりました。この問題はハードコードされた認証情報の存在や管理コンポーネントの処理不備が原因で発生します。悪用された場合、遠隔の第三者による不正アクセス/システムファイルの改ざん/最高権限でのコマンド実行といった被害が生じ、機器全体が占有される恐れがあります。対象の CVE は CVE-2026-76708/CVE-2026-76709/CVE-2026-76713/CVE-2026-76714/CVE-2026-76715/CVE-2026-76717/CVE-2026-76710 です。最新修正版の適用や専用 VLAN によるアクセス制限といった対策が求められます。
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