Chrome Privacy Sandbox の新機能 Tracking Protection:2024年1月からテストが開始

Google’s New Tracking Protection in Chrome Blocks Third-Party Cookies

2023/12/15 TheHackerNews — Google が 12月14日に発表したのは、Web ブラウザのサードパーティ・クッキーレス対策の一環としての、新たな機能である “Tracking Protection” のテストの開始である。このテストは、Chrome ユーザーの1%を対象にして、2024年1月4日から開始される予定だという。

Google の VP of Privacy Sandbox である Anthony Chavez は、「この機能は、Web サイトのサードパーティ・クッキーへの デフォルト・アクセスを制限することで、クロスサイト・トラッキングを抑制するように設計されている」と述べている。


Google は、Tracking Protection のテスト・ユーザーは無作為に選ばれ、選ばれたユーザーはデスクトップまたは Android デバイスで、Chrome を開いた際に通知されるとしている。

Tracking Protection の目的は、”非本質的なクッキー” とも呼ばれる、サードパーティのクッキーをデフォルトで制限することにある。具体的に言うとし、Web サイト間を移動するユーザーを、パーソナライズされた広告の配信のために、サードパーティ・クッキーを用いて追跡する行為を防ぐことになる。

すでに、Apple Safari や Mozilla Firefox などの主要な Web ブラウザでは、Intelligent Tracking Prevention (ITP) や Firefox の Enhanced Tracking Protection などの機能により、サードパーティ・クッキーに制限をかけている。その一方で Google は、ユーザーのプライバシーを損なうことなく、無料のオンライン・コンテンツやサービスにアクセスできるような代替手段を考案するという、より中間的なアプローチを取っている。

Chrome Blocks Third-Party Cookies


Google が 2023年10月中旬に発表した計画は、「2024 Q1 から1%のユーザーに対してサードパーティ・クッキーを無効化するというテストを実施し、その後の 2024 Q3 以降からは、すべてのユーザーに対して無効化する」というものだった。

同社が提唱する Privacy Sandbox は、クロスサイトやクロスアプリのユーザー識別子を提供する代わりに、Protected Audience (旧 FLEDGE)/Topics/Attribution Reporting などの API を通じて、データを集約/制限/ノイズ化して、ユーザーの再識別化を防ぐというものだ。

そうすることで、サイトやアプリが適切な広告を提供し、広告主が個々の識別子を使用することなく、オンライン広告のパフォーマンスを測定できるようになる。その一方で、Web サイト全体移動するユーザーの閲覧行動に対する、サードパーティによる追跡をブロックすることを目的としている。

Chavez は、「Tracking Protection/Privacy Sandbox/Chrome で提供する全ての機能により、これまで以上にプライバシーが守られ、誰もが普遍的にアクセスできる Web の実現を目指していく」とコメントしている。