Apple fixes first zero-day bug exploited in attacks this year
2024/01/22 BleepingComputer — Apple は、セキュリティ・アップデートをリリースし、iPhone/Mac/Apple TV に影響を与える可能性があり、また、すでに攻撃で悪用されている、2024年初のゼロデイ脆弱性に対処した。1月22日に修正されたゼロデイ脆弱性 CVE-2024-23222 (iOS/macOS/tvOS) は、WebKit のタイプ・コンフュージョンの欠陥に起因し、標的デバイス上でのコード実行を攻撃者にゆるす可能性があるものだ。
この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、悪意の Web ページを開いた後に、脆弱な iOS/macOS/tvOS バージョンを実行しているデバイス上で、任意のコードを実行することが可能になる。
Apple は、1月22日に公開されたアドバイザリで、「悪意を持って細工された Web コンテンツを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。我々は、この問題が悪用された可能性があるという報告を受けている」と述べている。
同社は、このセキュリティ脆弱性の発見者を明らかにしていない。また、野放し状態での悪用を認識していると述べているが、現時点において、これらの攻撃に関する詳細は公表されていない。
Apple は CVE-2024-23222 に関して、iOS 16.7.5 以降/iPadOS 16.7.5 以降/macOS Monterey 12.7.3 以降/tvOS 17.3 以降で改善している。
この WebKit のゼロデイ脆弱性は、古いモデルや新しいモデルに影響を与えるため、影響を受けるデバイスはかなり広範囲に及ぶ:
- iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone X/iPad 第5世代/iPad Pro 9.7 インチ/iPad Pro 12.9インチ 第1世代
- iPhone XS 以降/iPad Pro 12.9 インチ 第2世代以降/iPad Pro 10.5 インチ/iPad Pro 11 インチ第1世代以降/iPad Air 第3世代以降/iPad 第6世代以降/iPad mini 第5世代以降
- macOS Monterey 以降を搭載した Mac
- Apple TV HD/Apple TV 4K (全モデル)
このゼロデイ脆弱性は、標的型攻撃にのみ悪用された可能性が高い。しかし、潜在的な攻撃の試みを阻止するためには、1月22日のセキュリティ・アップデートをできるだけ早くインストールすることが強く推奨される。
また、今回のアップデートで Apple は、11月にパッチを適用した他の2つの WebKit のゼロデイ CVE-2023-42916/CVE-2023-42917 についても、旧モデルの iPhone/iPad に対してパッチをバックポートした。
Apple が 2023年に 修正した、 野放し状態で悪用されたゼロデイ脆弱性 20件は以下の通り:
- 11月:2件 (CVE-2023-42916 /CVE-2023-42917)
- 10月:2件 (CVE-2023-42824 /CVE-2023-5217)
- 9月:5件 (CVE-2023-41061/CVE-2023-41064/CVE-2023-41991/CVE-2023-41992/CVE-2023-41993)
- 7月:2件 (CVE-2023-37450 /CVE-2023-38606)
- 6月:3件 (CVE-2023-32434/CVE-2023-32435/CVE-2023-32439)
- 5月:3件 (CVE-2023-32409/CVE-2023-28204/CVE-2023-32373)
- 4月:2件 (CVE-2023-28206 /CVE-2023-28205)
- 2月:1件 (WebKit のゼロデイ CVE-2023-23529)
Apple の各製品 (iOS/macOS/tvOS) に影響を及ぼす、WebKit のタイプ・コンフュージョンの脆弱性 CVE-2024-23222 が FIX しました。上記のデバイスをご利用の方は、OS のアップデートを、ご確認ください。悪用も観測されているようなので、お急ぎください。よろしければ、Apple で検索も、ご利用ください。


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