Okta Verify for Windows の脆弱性 CVE-2024-0980 が FIX:ただちにパッチを!

CVE-2024-0980 Vulnerability in Okta Verify for Windows Demands Urgent Update

2024/03/28 SecurityOnline — 広く利用されている 多要素認証 (MFA) アプリ Okta Verify for Windows に、深刻な脆弱性が存在していることを、セキュリティ研究者たちが報告している。この脆弱性 CVE-2024-0980 (CVSS:7.1:High) の悪用に成功した攻撃者は、影響を受けるシステム上で、リモートから任意のコードを実行する可能性を持つ。Okta Verify は、Okta が開発した多要素認証 (MFA) アプリである。つまり、Okta にサインインするユーザーに対して本人確認を行い、ユーザーになりすました人物が、アカウントにアクセスする可能性を低減するものである。

何が危険か

アカウントの保護に Okta Verify for Windows を利用している組織は、危険にさらされる可能性がある。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、企業ネットワーク内に足掛かりを得ることが可能となり、以下のようなアクションを引き起こせる:

  • 機密データの窃取
  • システム内部へのさらなる攻撃
  • 業務妨害
脆弱性の詳細:CVE-2024-0980

この脆弱性は、Okta Verify for Windows における自動更新サービスの欠陥に起因している。このサービスを悪用する攻撃者は、更新プロセスにおける権限で悪意のコードを注入し、実行する可能性を持ち得る。

Okta のアドバイザリには、「Okta Verify for Windows の自動更新サービスには、任意のコードを実行にいたる、2つの欠陥が存在する」と記されている。Securifera, Inc. のセキュリティ研究者である Ryan Wincey は、この脆弱性を発見/報告した。

影響を受けるシステム

影響を受けるのは、Okta Verify for Windows のみである。内訳は以下の通り:

  • 脆弱性:Okta Verify for Windows 4.10.7 未満のバージョンがインストールされているシステム。
  • 影響を受けない: macOS/iOS/Android プラットフォーム上の Okta Verify。
対処方法:直ちにアップデートを!

Okta は、脆弱性 CVE-2024-0980 に対処したパッチ・バージョン (4.10.7) をリリースしている。セキュリティ・チームが優先すべきことは、可能な限り早急に Okta Verify for Windows をアップデートすることである。