WordPress Email Subscribers の脆弱性 CVE-2024-2876 が FIX:ただちにアップデートを!

CVE-2024-2876: Critical Security Flaw Impacts Popular WordPress Email Marketing Plugin

2024/04/15 SecurityOnline — 人気の WordPress プラグインである Email Subscribers by Icegram Express に、深刻なセキュリティ脆弱性 CVE-2024-2876 (CVSS:9.8) が発見された。このプラグインの脆弱性の悪用に成功した、認証されていない攻撃者は、WordPress サイトに悪意のコードを注入する可能性を持つ。

脆弱性の詳細

攻撃者は、この SQL インジェクションの脆弱性を悪用することで、WordPress データベースから、以下のような機密データを抜き取ることが可能となる:

  • ユーザー名とメールアドレス
  • パスワード・ハッシュ (アカウントの漏洩につながる可能性がある) 
  • サブスクライバー・リスト
  • その他の Web サイト固有の情報
脆弱性の仕組み

脆弱性 CVE-2024-2876 は、このプラグインの IG_ES_Subscribers_Query クラス内における、”run” 関数に存在する。この脆弱性を悪用する攻撃者は、ユーザー入力を操作し、プラグインを騙して、Web サイトのデータベース上で不正な SQL コードを実行できる。

影響を受ける Web サイト

パッチが適用されていないバージョンである、Email Subscribers by Icegram Express 5.7.14 以下を実行しているWordPress サイトは、潜在的に脆弱である。このプラグインには、90,000以上の有効なインストールがあるため、この脆弱性は広範囲に影響を及ぼす可能性がある。

ただちにアップデートを!

Email Subscribers by Icegram Express を使用している、サイトの所有者に対して強く推奨されるのは、セキュリティ・パッチが実装されているバージョン 5.7.15 以降への速やかなアップデートである。それを怠った場合には、Web サイトがデータ漏洩の重大なリスクにさらされることになる。

攻撃から身を守るために

プラグインをアップデートするだけでなく、Web サイト管理者は、以下のセキュリティ対策に注意する必要がある:

  • 定期的なアップデート:全ての WordPress プラグインとテーマが最新であることを確認する。
  • セキュリティ・プラグインを導入する:SQL インジェクションのような攻撃から守るために、評判の良いセキュリティ・プラグインのインストールを検討する。
  • 強固なパスワードを設定する:強力でユニークなパスワードを使用する。