Microsoft 2025-08 月例アップデート:1件のゼロデイを含む 107件の脆弱性に対応

Microsoft August 2025 Patch Tuesday fixes one zero-day, 107 flaws

2025/08/12 BleepingComputer — 今日は、Microsoft の 2025年8月 Patch Tuesday の日だ。今月のセキュリティ・アップデートは、107 件の脆弱性に対するセキュリティ・アップデートが取り込まれ、その中には、Windows Kerberos の公開済みゼロデイ脆弱性1件が含まれている。今回のセキュリティ・アップデートでは、13 件の Critical 脆弱性も修正されている。それらのうちの9件はリモートコード実行の脆弱性であり、3件は情報漏洩、1件は権限昇格となっている。

それぞれの脆弱性カテゴリにおける、バグ件数は以下の通りである。

44 件:権限昇格の脆弱性 
35 件:リモートコード実行の脆弱性 
18 件:情報漏洩の脆弱性 
4 件:サービス拒否の脆弱性 
9 件:なりすましの脆弱性 

BleepingComputer では、月例セキュリティ・アップデートを報告する際に、そこでリリースされたものだけをカウントしている。そのため、上記の脆弱性件数には、今月初めに修正された Mariner/Azure/Edge のバグは含まれない。

今日にリリースされた、セキュリティ関連以外のアップデートの詳細については、Windows 11 KB5063878/KB5063875 の累積アップデート、Windows 10 KB5063709 の累積アップデートの記事を参照する必要がある。

公開されたゼロデイ脆弱性1件を修正

今月の月例パッチでは、Microsoft SQL Server に存在する、情報公開済のゼロデイ脆弱性1件が修正された。Microsoft のゼロデイ脆弱性の定義は、先行して情報が公開されている脆弱性、または、修正プログラムの提供前に悪用された脆弱性である。

今回の、先行して情報が公開されたゼロデイ脆弱性は以下の通りである。

CVE-2025-53779:Windows Kerberos の権限昇格の脆弱性

Microsoft が修正したのは、認証済の攻撃者に対して、ドメイン管理者権限の取得を許す Windows Kerberos の脆弱性である。Microsoft は、「Windows Kerberos の相対パス・トラバーサルにより、認証済みの攻撃者が、ネットワーク経由で権限を昇格する可能性が生じている」と説明している。

Microsoft によると、この脆弱性を悪用する攻撃者は、その前提として、以下の dMSA 属性へのアクセス権を昇格させる必要がある。

msds-groupMSAMembership:この属性により、ユーザーは dMSA を利用できる。
msds-ManagedAccountPrecededByLink: この属性への書き込みアクセス権により、代理として dMSA を操作できるユーザーを、攻撃者は指定できる。

この脆弱性を発見したのは Akamai の Yuval Gordon であり、2025年5 月の時点で同氏は、この脆弱性に関する技術レポートを公開している。

他社からの最近のアップデート

2025年7 月に、アップデート/アドバイザリをリリースした、他ベンダーは以下の通りである:

  • 7-Zip:リモート・コード実行を引き起こす可能性のある、パス・トラバーサルの脆弱性に対するセキュリティ・アップデートをリリース。
  • Adobe:PoC が公開された後に、AEM Forms のゼロデイ脆弱性に対する緊急アップデートをリリース。
  • Cisco:WebEx/Identity Services Engine に対するパッチをリリース。
  • Fortinet:FortiOS/FortiManager/FortiSandbox/FortiProxy などの、各種製品向けのセキュリティ・アップデートをリリース。
  • Google:現時点で悪用されている Qualcomm の2件の脆弱性を修正する、Android 向けセキュリティ・アップデートをリリース。
  • Microsoft:クラウド環境の乗っ取りに悪用される可能性のある、Microsoft Exchange の脆弱性 CVE-2025-53786 について警告。
  • Proton:iOS 向けの新しい Authenticator アプリにおける、ユーザーの機密性の高い TOTP シークレットを平文で記録するバグを修正。
  • SAP:複数の製品向けに7月のセキュリティ・アップデートをリリース。
  • Trend Micro:現時点で悪用されている Apex One のリモートコード実行の脆弱性に対する、修正ツールをリリース。完全なセキュリティ・アップデートは、後日に提供される予定。
  • WinRAR:リモートコード実行を引き起こす可能性のある、現時点で悪用されているパス・トラバーサルのバグに対するセキュリティ・アップデートを 7 月末にリリース。

August 2025 Patch Tuesday のフルリストは、ココで参照できる。