ChatGPT Down – Users Report Outage Worldwide, Conversations Disappeared for Users
2025/12/03 CyberSecurityNews — 2025年12月3日 (水) の早朝に、ChatGPT が大規模なサービス障害に見舞われ、世界中の何百万ものユーザーの業務に深刻な支障が生じた。午前6時30分頃に発生した障害により、多数のユーザーが AI チャットボットへアクセスできなくなり、また、会話履歴が消失したように見えるといった、データ可視性に関する重大な問題が発生した。OpenAI は迅速な対応を行い、すべてのシステムが短時間で復旧したと発表している。

OpenAI の公式ステータス・ページによると、この障害は、コード生成と推論機能を支える重要なバックエンド・コンポーネントである、Codex のタスク作成機能に影響を与えるものとして認識されていた。エンジニアリング・チームは迅速に修正を適用し、午前 6時29分にステータスを「監視中」に更新した。
午前 7時16分には、障害が解決されたと発表され、すべての影響を受けたサービスが完全に復旧したことが確認された。しかし、この約 45分間の重大な不安定状態が浮き彫りにするのは、クラウド・ベース AI への依存における脆弱性である。
会話履歴の消失
公式に示された根本原因は、技術的な側面からのものであったが、ユーザーが直面した症状は極めて深刻なものだった。通常の接続タイム・アウトとは異なり、この障害は会話履歴が消失するバグとして顕在化し、過去のチャットや保存済みの会話を表示するサイドバーが読み込まれない状態を引き起こした。この問題は、ChatGPT をコード・スニペット/創作下書き/調査ログの保管に利用するパワーユーザーにとって、継続的な不安要因となっている。
ソーシャルメディア上では、ユーザー・データが完全に削除されたのかという懸念が相次いだが、この挙動は実際のデータ損失ではなく、バックエンド API 障害により生じた、一時的な影響だと考えられる。
Codex タスクが原因として特定されたことから、この障害はコード生成を含む開発者ワークフローおよび API 統合に対して、特に大きな影響を与えたと推定される。Codex は自然言語をコードへ変換するエンジンである。そのため、ダウンタイム中において、このエンジンに依存する自動コーディング・アシスタントやサードパーティ製アプリケーションが、サイレントに動作を停止した可能性や、エラーを返した可能性が高いとされる。
すでにサービスは復旧しているが、OpenAI はユーザーに対し、セッションを更新して機能が完全に回復していることを確認するよう推奨している。
今回の障害の原因は、ChatGPT のバックエンドである Codex のタスク生成機能に不具合が生じたことにあり、アクセス不能や履歴の読み込みが不能といった問題が起きたようです。本来なら正常に応答やデータ取得を行う処理が内部で止まってしまい、その結果として、履歴が消えたように見える状態が発生したようです。よろしければ、OpenAI での検索結果も、ご参照ください。
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