Gemini AI が実現する詐欺広告の排除:83 億件以上の悪質な広告をブロック/削除

Google Uses Gemini AI to Stop Malicious Ads From Threat Actors – 8.3 billion ads Blocked

2026/04/20 CyberSecurityNews — GenAI を悪用する脅威アクターたちが、前例のない規模で高度な広告詐欺を展開している。それに対抗する Google は、Gemini AI モデルを広告のセキュリティ基盤へ統合し、これらの脅威を積極的に無効化している。Google が公開した Ads Safety Report 2025 によると、AI が防御の能力を大幅に向上させたという。このセキュリティ・システムにより、99% 以上のポリシー違反広告がユーザーへ到達する前に検出された。

キーワード検知からの脱却

現代の攻撃者たちは、回避手法を進化させ続けるため、従来のキーワードベース・フィルタでは不十分である。それに対抗する Gemini AI モデルは、数千億にのぼる多様なデータシグナルをリアルタイム分析する。

具体的には、アカウント作成時期/行動パターン/キャンペーン全体の傾向などを評価することで、広告の真の意図を高精度に把握する。

このプロアクティブな防御により、攻撃者が痕跡を隠そうとしても、複雑な悪性コンテンツを事前に検出/遮断することが可能となる。

Gemini AI の導入により、過去 1 年間で大規模な対処が実施された。2025年における Google の自動防御システムとセキュリティチームの対応は、以下の通りである。

  • 83 億件以上の悪質な広告をブロック/削除
  • 2490 万の広告主アカウントをポリシー違反で停止
  • 詐欺キャンペーン関連広告 6億200万件を遮断
  • 詐欺活動に直接関与する 400万のアカウントを無効化
GenAI 詐欺の無効化

自動化ツールを用いる攻撃者たちが、詐欺広告を生成し続けているが、Google は Gemini によりリアルタイム防御を実現している。2025年末時点で、大半の Responsive Search Ads は即時レビューされている。

2025年 Ads Safety Report によると、有害コンテンツは投稿時点でブロックされ、広告エコシステムへの侵入を防止している。Google の今後の計画は、この即時レビュー機能を、さらに多くの広告形式へ拡張することである。

また、ユーザーからのレポートを処理する効率も、Gemini により大幅に向上している。2025年において Google は、前年の 4 倍のユーザーレポートを処理し、人間のセキュリティ専門家による作業は、高度な調査へと集中されるようになった。

その一方で、過度なブロックは、正当なビジネス活動に対して影響を及ぼす可能性がある。

テキストや画像のパターンの分析に依存しない Gemini は、高度な分析を行うことで、正当なマーケティングとフィッシング誘導を識別する。この精緻な判定により、誤った広告主停止は前年比で 80% 減少した。

さらに厳格な広告主認証プログラムにより、事前に本人確認を実施し、悪性コンテンツの排除と正当なビジネスの継続を実現している。