Critical TeamViewer Vulnerabilities Enable Code Execution Attacks Via Remote Session
2026/10/01 CyberSecurityNews — TeamViewer が公表したのは、Windows/Linux/macOS 向けの Full Client/Host/関連コンポーネントに影響を及ぼす高深刻度の脆弱性 5 件の情報と、セキュリティ・アップデートのリリースである。最も深刻な脆弱性を悪用する攻撃者は、設定されたリモートセッションの権限制限を回避し、脆弱なシステム上でコードを実行する可能性がある。同社が顧客に求めているのは、TeamViewer クライアントをバージョン 15.82 以降へアップデートすることである。TeamViewer によると、これらの脆弱性が一般公開された事例や実環境での悪用事例は確認されていない。

権限昇格の脆弱性 CVE-2026-19743 は、Windows/Linux/macOS 上の TeamViewer Full Client/Host のバージョン 15.82 未満に影響し、TeamViewer のローカル IPC に存在する。この脆弱性を悪用する低権限の認証済みユーザーは、ファイルパスを操作した後に、昇格された SYSTEM/root 権限で任意のファイルを書き込む可能性がある。
脆弱性 CVE-2026-19743 (CVSS:7.8) は、パストラバーサルとして知られる CWE-22「パス名へのアクセス制限が不適切」に分類されている。この問題は、一部の OS を対象とする TeamViewer 15.64/14.7/13.2 など、現在もサポートされている複数の旧リリースにも影響する。
その他の脆弱性
TeamViewer は、Windows インストーラのロールバック処理に存在する、Time-of-Check Time-of-Use (TOCTOU) の競合状態 CVE-2026-92369 にも対処した。昇格された権限で動作するインストーラがバックアップ・ファイルを復元する前に、低い権限を持つローカル攻撃者が、ユーザーによる書き込みが可能な一時ディレクトリ内のバックアップ・ファイルを置き換える可能性がある。インストール/アップデート/ロールバックの実行中に適切なタイミングで攻撃が成功すると、SYSTEM レベルの権限を取得される可能性がある。
別の脆弱性 CVE-2026-92371 は、ファイル・アクセス時の不適切なリンク解決に起因し、Linux の Cloud Session Recording 機能に影響を及ぼす。競合状態を悪用する認証済みのローカル攻撃者は、特権ファイル操作を意図しない場所へリダイレクトする可能性がある。この問題は、Linux 向け TeamViewer Full Client/Host のバージョン 15.0 〜 15.82 未満に影響する。
CVE-2026-92368 は、Linux/macOS で TeamViewer の “.tvs” セッション記録ファイルを処理する際に発生するヒープ・バッファ・オーバーフローの脆弱性で、記録されたセッション・データの展開時に生じるサイズの不一致に起因する。悪意のあるセッション記録ファイルを作成する攻撃者は、被害者を誘導して「Play or convert recorded session」機能からファイルを開かせる可能性があり、悪用に成功すると、ログインしているユーザーの権限で任意のコードを実行する可能性がある。この脆弱性は、Linux/macOS 向け TeamViewer 15.70 〜 15.82 未満に影響する。
| CVE ID | Vulnerability | Severity | CVSS |
|---|---|---|---|
| CVE-2026-19743 | Path traversal in local IPC | High | 7.8 |
| CVE-2026-92368 | Heap buffer overflow in .tvs playback | High | 7.8 |
| CVE-2026-92369 | TOCTOU race in Windows installer | High | 7.3 |
| CVE-2026-92370 | Improper access control | High | 8.8 |
| CVE-2026-92371 | Improper link resolution | High | 7.0 |
5件のうち CVSS スコアが最も高い、脆弱性 CVE-2026-92370 (CVSS:8.8) を悪用する認証済みのリモート攻撃者は、アクセス制御パラメータを変更し、ユーザーが設定した制限を回避することで、本来は拒否される操作を実行する可能性がある。この脆弱性により、影響を受けるエンドポイントで許可されていない操作が実行され、リモート・コード実行につながる可能性があると、TeamViewer は警告している。
組織に求められるのは、TeamViewer Full Client/Host を実行しているシステムを特定し、15.82 以降のサポート対象となるメンテナンス・リリースへアップグレードすることである。
セキュリティチームにとって必要なことは、TeamViewer のアクセス制御設定を確認した上で、リモートアクセス権限/管理対象エンドポイントへのローカルアクセスを制限し、不審なインストーラの動作/疑わしいセッション記録ファイル/保護されたシステムファイルへの予期しない変更を監視することである。
リモートデスクトップ機能を提供する TeamViewer の複数コンポーネントにおいて、設計上の欠陥が発見されました。今回の問題は、アクセス制御の不備やパストラバーサルの存在に起因します。この影響により、ローカルセッションの権限制御の迂回/任意コードの実行/システム権限の不正奪取が生じる危険があります。特定された脆弱性として CVE-2026-19743/CVE-2026-92369/CVE-2026-92371/CVE-2026-92368/CVE-2026-92370 が挙げられます。利用環境でのリスクを抑止するアプローチとして、製品のバージョン 15.82 以降への更新/接続権限設定の限定/セッション記録ファイルの精査/アクセス権限の制御徹底が求められます。
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