Google confirms plans to phase out third-party cookies
2023/11/18 BleepingComputer — Google におけるサードパーティ・クッキーは、プライバシー・サンドボックス施策の主要な要素であり、それを段階的に廃止いていく計画が、正式に発表された。この段階的なアプローチは、2024年の序盤にユーザーの1%を対照したテスト期間から始まり、2024 Q3 にはより広範な段階的廃止に移行するという。
サードパーティ・クッキーとは、閲覧中の Web サイト以外の Web サイトにより設定され、ユーザーをトラッキングするコードのことを指す。これらのクッキーは、主にオンライン広告や、複数のサイト間でのユーザー行動の追跡に使用される。そして、広告主に対しては、ユーザーの興味/関心のプロファイル作成の促進がもたらされ、よりパーソナライズされた広告体験へとつながる。その一方でクッキーは、ユーザーの閲覧習慣や、訪問サイトの追跡でも使われることがあり、プライバシーの損失にもつながりかねない。
多くの Web 機能に不可欠な、サードパーティ・クッキーを段階的に廃止するという Google の決定は、オンライン・プライバシーにおける大きな転換を意味する。このプロセスは、必要不可欠なオンライン・サービスが、自由にアクセスできる状態を維持しながら、 Web サイト全体におけるユーザーの追跡を減らすことを目的としている。
その影響とテストに関する詳細
2024年の初旬に予定されている最初の1%のテストのフェーズは、Web 互換性の問題を特定して、対処するために極めて重要なものである。Google は、ユーザー・エクスペリエンスに大きな影響を与えないように、この段階を慎重に管理する意向だ。
この期間中に、Google は一時的な解決策を導入し、Chrome のトップレベル・サイトごとに、一時的な例外を管理するためのユーザー・コントロールを導入して、潜在的な混乱を緩和することを目指す。
Google の Senior Software Engineer である Johann Hofmann は、「我々は現在、2024年1月初旬、つまり M120 が1% (破損の緩和/定量的なテスト) に上昇するための技術的能力を含む、最初のリリースとなるよう計画している。ホリデー・フリーズは、間違いなくここで呼びかけるべきリスクである」と、投稿の中で述べている。
サードパーティのクッキーが段階的に廃止されれば、広告主は Google のプライバシー・サンドボックス API を使って、計算されたユーザーの興味に基づいて広告を表示するようになると予想される。
注目すべきは、Firefox/Safari では既にサードパーティー・クッキーへのデフォルト・アクセスが停止している点だ。Google はより安全なアプローチを導入する予定であり、他のブラウザも同様の戦略を採用すると予想している。クッキーの扱いに違いはあるものの、Google はプライバシーとセキュリティの標準を遵守し、相互運用性に努めているという。
サードパーティ・クッキーを段階的に廃止する動きは、Web にとって重要な変化であると理解することが重要だ。Google は Web 開発者からの多様なフィードバックを認識し、彼らと協力していくとしている。
その目標は、ダイナミックでオープンな Web をサポートするプライバシー保護ソリューションを開発し、強力なユーザー保護と Web に不可欠な機能のバランスをとることである。
Google にとって、とても重要なクッキー問題が一歩進むようです。文中では、すでに Firefox/Safari がサードパーティー・クッキーをデフォルトで停止と説明されていますが、さらに強硬な Brave は、Forgetful Browsing という新機能で広告業界と全面戦争です。まずは、サードパーティ・クッキーをデフォルト OFF にする Google ですが、この先、どうするのでしょうか?



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