Xlight FTP Server の脆弱性 CVE-2024-46483 (CVSS 9.8) が FIX:PoC も公開

CVE-2024-46483 (CVSS 9.8): Xlight FTP Server Flaw Leaves Users Exposed to Remote Attacks, PoC Published

2024/10/28 SecurityOnline — 安全で高性能なファイル転送用に設計された、Windows ベースの FTP/SFTP ソリューションである Xlight SFTP サーバで、深刻なセキュリティ脆弱性が発見された。この認証前ヒープ・オーバーフロー脆弱性 CVE-2024-46483 は、その重大な影響の可能性を反映して、CVSS スコア 9.8 と評価されている。この脆弱性は、32/64 Bit アーキテクチャの Xlight バージョン 3.9.4.2 以下に影響を及ぼし、認証されていない攻撃者に対して、リモート・コード実行やサービス運用妨害を許すものとされる。

この脆弱性は、SFTP プロトコルの実装におけるヒープ・オーバーフローの問題に起因する。Xlight は、クライアントから送信された文字列を処理する際に、長さを適切に検証できず、整数オーバーフローが発生する。それにより攻撃者は、大量のメモリ・コピー操作をトリガーする悪意のパケットを作成し、割り当てられたバッファを超えてデータを書き込むことが可能になる。

この脆弱性の影響は、Xlight のバージョンごとに異なる。

  • 32-Bit 版:攻撃者は、ヒープ上の重要なデータ構造の上書きを達成し、コード実行の可能性を得る。
  • 64-Bit 版:コード実行の可能性は低いが、この脆弱性によりクラッシュが発生し、サービス拒否につながる可能性がある。

すでに 脆弱性 CVE-2024-46483 に対しては、Github 上で PoC エクスプロイト・コードが公開されており、攻撃者が悪用しやすい状況になっている。

Xlight バージョン 3.9.4.2 以下のバージョンを使用している、ユーザーに対して強く推奨されるのは、この脆弱性に対処した最新バージョンへと、直ちに更新することだ。