PowerShell 2.0 の削除という Microsoft の決断:Windows 11 から始まるセキュリティ・リスクの排除

Microsoft to Remove PowerShell 2.0 from Windows 11 Due to Security Risks

2025/07/07 gbhackers — Microsoft が発表したのは、Windows 11 ユーザにとって重要となる変更である。その内容は、レガシーなスクリプト・プラットフォームである Windows PowerShell 2.0 を、今後のビルドから削除するというものだ。この変更は、Canary チャネルにリリースされた Windows 11 Insider Preview Build 27891 に対して発表されたものであり、システム・セキュリティの強化とオペレーティングシステムの合理化に向けた、Microsoft の継続的な取り組みの一環だとされる。

PowerShell 2.0 削除の理由

2009年に導入された PowerShell 2.0 だが、現在では時代遅れと見なされてきた。Microsoft は、長年にわたり、より安全で機能が豊富なバージョンの PowerShell を開発してきた。しかし、互換性の理由により、このレガシー・バージョン 2.0 は Windows に残されていた。

セキュリティ専門家と Microsoft のエンジニアが繰り返して指摘してきたのは、PowerShell 2.0 には最新のセキュリティ機能が不足しており、サイバー攻撃やマルウェアによる悪用につながる可能性があることだ。

PowerShell 2.0 に存在し続ける、この古くて安全性の低いコンポーネントを、脅威アクターたちが標的とする傾向があることから、不要なリスクを生む原因となっていた。

Windows 11 Insider Preview Build 27891 のリリースノートにおいて、Microsoft が表明したのは、PowerShell 2.0 が非推奨となり、Canary チャネルの最新ビルドから削除されたことだ。

Microsoft は、「今後の数か月以内に、Windows 11 の今後のアップデートにおいて、Windows PowerShell 2.0 の削除に関する詳細を説明する」と述べている。

この変更の方針は、Insider ビルドに留まらず、すべてのサポート対象 Windows 11 バージョンにおいて、まもなく非推奨となることを示している。

ユーザーおよび IT 管理者への影響

セキュリティ強化:PowerShell 2.0 の削除により、このレガシー・スクリプト環境を悪用する攻撃者の攻撃経路が遮断される。

モダナイゼーション:ユーザーおよび組織に推奨されるのは、スクリプト/自動化タスク/セキュリティ/インターオペラビリティ/パフォーマンスを向上させた、新バージョンの PowerShell へ移行することだ。

互換性:一部のレガシー・スクリプトやアプリケーションにおいては、新しい PowerShell バージョンでの動作に対応させるための、更新が必要となる場合がある。Microsoft が IT 管理者に対して推奨するのは、環境を監査と依存関係の更新である。

今後の数か月以内に Microsoft は、PowerShell 2.0 の完全削除に関する、追加のガイダンスとタイムラインを提供する予定である。

この変更を最初に体験する、Insider Canary チャネルのユーザーは、広範な展開に先立つテストの場として機能する。この段階的アプローチは、Windows 11 のセキュリティおよび最新性を維持しながら、混乱の最小化を目的としている。

Build 27891 の追加更新

Build 27891 では、PowerShell 2.0 の削除に加えて、オペレーティング・システム全体にわたる一連の修正と改善が導入された。具体的には、以下のとおりである。

  • システム回復/タスクバー表示/言語レンダリングに関する問題の解決。
  • File Explorer における、ドロップダウン/設定のクラッシュ/Bluetooth 関連の問題の修正。
  • Task Manager における、CPU メトリクスとシステム・サウンドの信頼性に関する問題の修正。

一般へのリリースに先立ち、今回の更新を改良していく過程において、Microsoft が引き続き求めるのは、Windows Insider Program の参加者からのフィードバックである。