Google Chrome のフィッシング検出が 50倍も高速化された

Google Chrome now comes with up to 50x faster phishing detection

2021/07/21 BleepingComputer — 火曜日に Stable Channel へと移行した Google Chrome 92 では、フィッシング・サイトの検出が最大で50倍まで高速化された。フィッシング・サイトの検出速度の向上は、Chrome の画像処理技術の改善によるものであり、訪れた Web サイトのカラー・プロファイルを、Phishing Landing Page に関連するシグナルのコレクションと比較している。

Chrome の開発者である Olivier Li Shing Tat-Dupuis は、「Chrome は M 92 から、画像ベースのフィッシング分類を、50 パーセンタイルでは最50倍、99 パーセンタイルで 2.5倍ほど速く実行するようになった。平均時間としては、1.8秒 ではなく、100ミリ秒後に、ユーザーはフィッシング分類の結果を得ることが可能だ。このスピードの向上は、セキュリティに大きな違いをもたらす。特に、悪意のサイトでの、パスワード入力を防ぐことが可能になる」と述べている。さらに、これらの速度向上は、必要とされる CPU 時間の短縮につながり、Web 閲覧時の全般的なパフォーマンスの向上と、バッテリー消費の低減に貢献する。なお、先日からリリースされる Chrome 92.0.4515.107 には、深刻度が高/中/低の 35件の脆弱性に対応するセキュリティ・アップデートも含まれている。

最近の Google は、Web ブラウザのパフォーマンス向上に取り組んでおり、V8 JavaScript および WebAssembly エンジンの改良により、Chrome 91 のパフォーマンスが大幅に向上したと発表している。Google が明らかにしたところによると、Chrome は新しい JavaScript コンパイラの搭載と、メモリ内のコード位置の最適化という新しい方法により、JavaScript コードの実行速度を 23% も向上させているとのことだ。

なお、3月にリリースされた Chrome 89 では、ブラウザ・プロセスの Renderer で 8%、GPU で 3% のメモリ削減を行い、Windows 上では最大で 22% のメモリ削減を可能にし、全体的な応答性も最大で 9% 向上させた。それ以前にリリースされた Chrome 87 では、ブラウザのパフォーマンス最適化が行われ、起動が 25%、ページ読込が 7% 速くなっている。また、Google Chrome 85 からは、PGO (Profile Guided Optimization) と呼ばれるコンパイラ最適化技術により、ページ読込が最大で 10% 高速化されている。

これは嬉しい機能ですね。フィッシング・メールにヤラれるときは、気が動転していたり、焦っていたりという、精神状態にあるのだと思います。先日にポストした、「フィッシングに遭った夫婦が犯人を追跡:莫大な仮想通貨の在処を見つけたが」を読んでみて、そう思いました。この Chrome の機能があれば、そんな事も未然に防げるかもしれません。でも、メールに貼られたボタンやリンクは、基本的にはクリックしないというのが、一番だと思います。

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