Faraday は OSS の脆弱性管理プラットフォーム:90種類以上のデータを統合

Faraday: Open Source Vulnerability Management Platform

2024/09/16 SecurityOnline — 今日の複雑なサイバー・セキュリティ環境において、それぞれのセキュリティ・チームは新しい脆弱性を発見し、修復作業を効率的に管理するという、2つの課題に直面している。このギャップを埋める強力なソリューションとして登場した Faraday は、脆弱性管理/コラボレーション/一元化された自動化プラットフォームを提供している。


現代のセキュリティ・チームは、各種のセキュリティ・ツールから生成される、膨大な量のデータに取り組んでいる。この情報を分析して優先順位を付ける作業は、時間を要するものであり、また、エラーも発生しやすい。さらに、チーム間で修復作業を調整し、コンプライアンスを維持する上で、大きなハードルが生じる可能性がある。

Faraday は、90種類以上のセキュリティ・ツールからの脆弱性データを統合し、標準化し、ユーザー・フレンドリなインターフェイスで表示することで、これらの課題に対処している。この機能により、セキュリティ・チームは、以下を達成できる。

  • 脆弱性データの一元化:Faraday は、複数のソースからデータを集約するため、ツールを切り替える必要がなくなる。
  • 脆弱性の優先順位付け:Faraday における視覚化の機能により、重大な脆弱性が特定されるため、最も差し迫った時間の中で、チームは問題に集中できるようになる。
  • 効果的なコラボレーション:マルチ・ユーザー環境により、チーム・メンバー間のシームレスなコミュニケーションと調整が促進される。
  • 反復タスクの自動化:Faraday のエージェントとセキュリティ・エンジニアリング機能により、ワークフローが合理化され、時間とリソースが節約される。
  • コンプライアンスの維持:カスタマイズ可能なレポート・テンプレートにより、業界標準へのコンプライアンスが確保される。
主な機能と利点
  • ペンテスト・レポート:それぞれの組織における特定の要件に合わせてカスタマイズされた、コンプライアンス対応レポートを生成する。
  • 脆弱性テンプレート:パーソナライズされたナレッジ・ベース・テンプレートを使用して、データ・ギャップを効率的に埋めていく。
  • Faraday CLI:ターミナルからダイレクトに、Faraday 情報にアクセスして、便利なワークフロー統合を実現する。
  • セキュリティ・エンジニアリング:カスタム・イベントをトリガーして、反復タスクを自動化し、修復作業を最適化する。
  • エージェント・ベースのスケジュール設定:スケジュールされたスキャンとトリガーされたジョブを自動化して、チームのリソースを解放する。
  • 柔軟な統合:JIRA や ServiceNow などのチケット・システムと同期し、LDAP と統合して一元的な認証を実現する。
  • REST API:API を介したダイレクトな統合/分析/レポート・アクセスにより、セキュリティ戦略を拡張する。

さまざまなツールからのセキュリティ・データを統合して正規化する Faraday は、複数の方法で調査およびビジュアライズを可能にする。それにより、潜在的なリスクの可視性が向上するだけではなく、技術関係者と非技術関係者の両方の意思決定プロセスも改善される。アナリストにとっては、脆弱性データの詳細な調査と資産の追跡が可能となり、マネージャーにとっては、対処における優先順位付けが容易に確認できるようになる。

このツールは、セキュリティ・チームにおける脆弱性の管理ライフサイクルを促進し、それぞれの問題に対する効率的な発見/修正/追跡を可能にするために作成されている。自動化とカスタマイズが可能なワークフロー、および、一般的なシステムとの統合をサポートしている Faraday は、セキュリティ・チームにおけるアジリティと高度な生産性を維持する。

脆弱性管理のための機能を強化したい組織にとって、Faraday は貴重な資産となる。データの一元化/コラボレーションの促進/ワークフローの自動化を達成する Faraday により、セキュリティ・チームは脅威に対して、常に先手を打てるパワフルなセキュリティ体制を維持できるようになる。

各種のプラットフォームにおいて、Faraday をインストールして使用する方法の詳細については、ドキュメントを参照してほしい