Kali Linux 2025.4 released with 3 new tools, desktop updates
2025/12/12 BleepingComputer — Kali Linux が発表したのは、今年最後のアップデートとなるバージョン 2025.4 のリリースである。このアップデートに含まれるのは、3つの新しいハッキング・ツール/デスクトップ環境の改善/NetHunter における Wifipumpkin3 のプレビュー/Wayland サポートの強化などである。サイバー・セキュリティ専門家や倫理的ハッカーたちが、レッドチーム演習/ペンテスト/セキュリティ評価/ネットワーク調査を実施するために設計されたのが、Kali Linux ディストリビューションである。

このディストリビューションは、インストール可能な OS 及びライブ環境として提供され、Raspberry Pi デバイスや Kali NetHunter 対応の Android スマートフォンなどの、幅広いハードウェアをサポートする。
Kali Linux 2025.4 に追加された新ツール
Kali がリリースされるごとに、複数の新しいツールが追加されるが、今回は以下の3つの新機能が追加された。
- bpf-linker:シンプルな BPF 静的リンカー
- evil-winrm-py:WinRM を使用してリモート Windows マシンでコマンドを実行する Python ベースのツール
- hexstrike-ai:AI エージェントによる自律的なツール実行をサポートする MCP サーバ
デスクトップ環境のアップデート
Kali Linux 2025.4 では、デスクトップ環境である Gnome 49/KDE Plasma/Xfce などが更新された。
Gnome 49 に含まれるのは、刷新されたテーマ/新しい Showtime ビデオプレーヤ/アプリグリッド内のツールフォルダの再編成/ターミナルを素早く開くための新しいショートカットなどである。また、このリリースでは X11 のサポートが完全に削除され、Wayland のみで動作するようになった。
さらに、ターミナルを素早く開くためのキーボード・ショートカットのサポートも追加された。Kali Linux 2025.4 の発表では、「使い勝手を向上させるため、他のデスクトップと同様に、”Ctrl+Alt+T” または “Win+T” でターミナルを素早く開くショートカットが追加された」と説明されている。
KDE Plasma はバージョン 6.5 に更新され、ウィンドウ・タイリングの改善/スクリーンショット・ツールの強化/クリップボードへのアクセス改善/KRunner における曖昧検索などが導入された。
Xfce は、Gnome や KDE と同様のカラーテーマをサポートするようになり、ユーザーはアイコンや UI のカラーを容易に調整できる。
Gnome が Wayland 上で動作するようになったことで、Kali Linux チームが追加したのは、VirtualBox/VMware/QEMU 向けの、VM ゲスト・ユーティリティの完全サポートである。
Kali NetHunter のアップデート
今回のリリースで更新された Kali NetHunter は、Samsung Galaxy S10/OnePlus Nord の Android 16 および、Xiaomi Mi 9 の Android 15 をサポートしている。
NetHunter ターミナルも復元され、対話モードを使用する Magisk バージョンとの互換性が向上した。これにより、”Ctrl + C” を押してもターミナル・セッションが終了しないよう改善された。
不正アクセスポイント攻撃用フレームワーク Wifipumpkin3 のプレビュー版が、NetHunter アプリでも利用可能となった。それに加えて、Facebook/Instagram/iCloud/Snapchat 用のフィッシング・テンプレートも提供された。
その他の変更点
今回のリリースには、以下の改善点も含まれる。
- Kali Live イメージは、従来の HTTP ダウンロードではサイズが大きくなり過ぎたことにより、BitTorrent 経由のみで配布されるようになった。
- 新しいコミュニティ・ミラーが、アジアに 3 件、米国に 1 件追加され、利便性が向上した。
- Kali Cloud と Kali WSL アプリには、バックグラウンドの改善と信頼性の向上が施された。
Kali Linux 2025.4 の入手方法
Kali Linux 2025.4 を利用する際の方式としては、既存インストールのアップグレード、および、新規インストール用の ISO イメージのダウンロードがある。
以前のバージョンからのアップデートの場合には、以下のコマンドで最新バージョンにアップグレードできる。
echo "deb http://http.kali.org/kali kali-rolling main contrib non-free non-free-firmware" | sudo tee /etc/apt/sources.list
sudo apt update && sudo apt -y full-upgrade
cp -vrbi /etc/skel/. ~/
[ -f /var/run/reboot-required ] && sudo reboot -f
Kali を Windows Subsystem for Linux で動作させている場合には、グラフィカルなアプリを快適に利用するための WSL2 へのアップグレードが推奨される。
Kali が使用する WSL バージョンは、Windows コマンド・プロンプトで “wsl -l -v” を実行すれば確認できる。なお、アップグレード後は、以下のコマンドでバージョン情報を確認できる。
grep VERSION /etc/os-release
Kali 2025.4 の完全な変更ログは Kali の Web サイトで確認できる。
今回のアップデートの背景にあるのは、進化し続けるサイバー・セキュリティ環境への対応と、新しいツールや技術の取り込みがあります。具体的には、デスクトップ環境の Gnomeが、Waylandという新しい表示プロトコルに移行したことで、VirtualBox や VMwareといった仮想環境での動作を完全にサポートする必要が生じました。また、新しいハッキング・ツール bpf-linker などの追加や、スマホで使える NetHunter の最新 Android バージョンへの対応も行われています。よろしければ、カテゴリー SecTools を、ご参照ください。

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