Xiaomi の新たなモバイル OS:いくつかのアプリがブロックされるという問題

Xiaomi’s new smartphone OS update blocks some apps, users say

2022/01/06 SCMP — 中国の Xiaomi スマートフォンのユーザーから、同社が一部のモバイル・アプリのインストールを阻止しているのではないかという懸念の声が上がっており、同社の最新 OS に導入された新機能についても疑念が渦巻いている。

Xiaomi の不正防止機能に関する議論は、先週の火曜日に Xiaomi が MIUI 13 ソフトウェアを発表した後に、中国の SNS トレンドになり始めた。現時点において、このアップデートは Mi 11 や Mi 11 Pro などの、同社の最近フラッグシップ製品に提供されているが、従来からのデバイスに対しては3回のバッチに分けて提供され、最後の1回は5月に予定されている。

Xiaomi MIX 4スマートフォンを所有し、プログラマーとして働くあるユーザーは South China Morning Post に対して、MIUI 13 により 5G と 4G のネットワークを素早く切り替えることができる、アプリのインストールがブロックされたと語っている。この問題は、セキュリティ・チェックオプションを OFF にしても続いていた。同氏が言うには、水曜日の夜に突然アプリのインストールが可能になったとのことだ。

YouTube や ExpressVPN といった、中国本土で禁止されているアプリは影響を受けていないが、これらのアプリの使用に対する政府の報復を恐れて匿名を希望したユーザーは、 「自分の携帯電話がモニターになってしまうのではないかと、心配している。ファームウェアを海外版に置き換えることを検討している」と述べている。

この機能は、不審な電話やメッセージにフラグを立て、詐欺的なアプリのインストールをブロックし、ユーザーがリスクの高い送金に関与するのを防ぐように設計されている。South China Morning Post のコメント要請に対し、Xiaomi の広報担当者は 1月2日に、「『不明な番号のスマートな識別』という機能に対して、いくつかの誤解がある。この機能は、着信が広告主からのものなのか、配達員からのものなのか、それとも詐欺師の疑いがあるものなのかを、ユーザーが識別するのに役立つものであり、OFF にすることも可能だ」と述べている。

Xiaomi によると、この機能は中国本土でのみで有効であり、ユーザーや第三者からの自発的な報告に基づいて構築された、データベースを用いて通話やメッセージをスキャンする。したがって、この機能は、スマートフォンからユーザー・データを抽出するものではない、と広報担当者は述べている。ただし Xiaomi は、この機能がアプリをブロックするかどうかについての質問には、答えていない。

Mi 11 Ultra を使用している別のユーザーが Post に語ったところによると、MIUI 13 では、Android APK ファイルを使用した BiliRoaming というアプリのインストールがブロックされたとのことだ。BiliRoaming は、中国の人気の動画配信プラットフォーム Bilibili で配信されている一部のアニメ番組の、地域制限を回避するためのものだ。

このユーザーは、セキュリティ・チェック・オプションを OFF にして、BiliRoaming をインストールしようとしたところ、「このインストールは、関連する法律および規則により禁止されている」というメッセージが表示されたと述べている。このユーザーは、問題がデリケートであることを理由に匿名を希望しているが、この組み込み機能が、政府による監視に使用されることを心配していると述べている。

中国における別の SNS ユーザーは、この機能が中国公安省傘下の不正防止センターと共同で作られたのではないかと疑っている。同省は 2021年3月に、政府が収集したデータに基づき、不審な電話を特定するよう設計された独自の不正止アプリを発表している。Financial Times の報道によると、このアプリは、アパートを賃貸する人や、学校に子供を登録する人からの、プライバシーに関連する何千件もの苦情を生み出したという。

Xiaomi の広報担当者は、「当社の Smart Identification 機能は自社開発であり、消費者にとって便利なツールとして設計されたものであり、それ以上のものではない」と述べている。水曜日に Postは Anti-Fraud Centre のホットラインに電話をかけたが、応答はなかった。

中国で人気の掲示板 Baidu Tieba によると、MIUI のユーザーの中には、不正防止機能への懸念から旧バージョンの OS を使い続けている人もいるという。また、微博 (Weibo) では、ユーザーの Chenfeng Chenchen が、この機能について「怖い」と評し、彼女の投稿にコメントを寄せた多くのネットユーザーも、同様の感想を述べている。その中には、この機能をなくす方法が見つからなければ、他ブランドの携帯電話に乗り換えるという人もいたらしい。また、Xiaomi を捨てるという発言や、買うにしても海外の OS バージョンにするといった発言もあったという。元の Weibo の投稿に対しては 1,800件以上の賛同の声が寄せられ、100回以上再投稿されている。

Redmi K40を使用しているユーザーは、「この機能により、VPN などの政府が禁止しているアプリが使えなくなることを心配している。今日のオンライン社会では、もはやプライバシーは存在しないがが、私のオンライン生活に積極的に干渉してくることは、私を不安にさせ、不快にさせる」と述べている。

調査会社 IDC によると、2021年 Q3 の中国スマートフォン市場における Xiaomi のシェアは 13.6% であり、Vivo/Oppo/Honor (Huawei のスピンオフ) に次ぐ第4位となっている。調査会社 Counterpoint によると、北京に本社を置く Xiaomi は、同じ期間において世界第3位のスマートフォン・ベンダーであり、グローバル市場で 13% のシェアを占めている。

最近の、中国スマフォ事情を伝える記事です。2021年10月に「中国 MIIT による規制:Tencent や Alibaba による独占は許さない」という記事をポストして、IT 大手に対する締め付けが強化されていることを伝えましたが、それがスマフォまで拡大されてきたようです。その一方で、2021年12月22日の「Log4Shell を最初に中国政府に報告しなかった Alibaba:これでペナルティは可哀想」に記したように、Log4j をめぐる Alibaba の対応を称賛する声もあるようです。

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