2023 Q1 のランサムウェア・レポートを提供:Dashboard Ransomware Monitor というプロジェクト

Introducing the DRM-Report Q1 2023: Unveiling the Current State of Ransomware

2023/05/15 SecurityAffairs — サイバー・セキュリティ監視の独立したプラットフォームである Dashboard Ransomware Monitor が、2023年 Q1 における DRM-Report を発表した。この包括的なレポートは、世界中で憂慮すべきランサムウェア攻撃の増加を掘り下げ、サイバー犯罪者の活動の状況について、貴重な洞察を提供するものだ。


DRM-Report 2023 Q1 の主な調査結果:

  1. 世界的な大流行:2023 Q1 において、全世界で合計 1,472件のランサムウェア攻撃が発生し、世界中の組織が直面する重大な脅威が浮き彫りになった。
  2. サイバー犯罪者の追跡:当社の専門チームは、この期間に 149件のサイバー犯罪グループを監視し、その活動や手法にフォーカスしてきた。
  3. 攻撃の急速なペース: 衝撃的なことに、毎日平均 12件のランサムウェア攻撃が発生し、サイバー・セキュリティ対策の緊急性と必要性が浮き彫りになった。
  4. 米国が最大の標的:ランサムウェア攻撃の約 44% は米国で発生しており、米国が最も狙われている国となっている。
  5. 新たな脅威:過去 120日間で、11件の新たなランサムウェア・グループが確認され、この悪意の業界の進化が浮き彫りになった。
  6. 巨人たちの支配:本レポートにおいて、最も活発なランサムウェア・グループとして挙げられるのは、LockBit/Clop/ALPHV/BlackCat であり、攻撃全体の 53% を占めるという驚くべき結果となった。その影響力に対し、注意を払う必要がある。
DRM Dashboard Ransomware Monitor


これらの調査結果から、ランサムウェアの複雑かつ急速な進化を垣間見ることができる。エスカレートする脅威に直面する組織/個人に対しては、常に警戒を怠らないようにすることを強く推奨する。サイバー犯罪が、かつてない勢いで増加する中、それぞれの企業/個人にとって極めて重要なのは、悪意の行為に対する防御を強化することだ。

DRM Dashboard Ransomware Monitor は、ランサムウェアの流行の監視と対策に尽力するイタリアのプロジェクトである。無料でアクセスできるサイバー・セキュリティ・ソリューションを通じてデータを共有し、組織における貴重な資産の保護を支援する。

当社の専門家チームは、新たな脅威を継続的に監視し、堅牢なセキュリティ・スクレイピングを実施し、ランサムウェア攻撃の影響を最小限に抑えるためのインシデント・データを提供する。それにより、適切かつ効果的に対応戦略が確立されていく。

より詳細な洞察と提言については、当社の Web サイトから DRM-Report Q1 2023 をダウンロードしてほしい。

Dashboard Ransomware Monitor はイタリアのプロジェクトとのことですが、グローバルのサーバー犯罪統計をベースに、とても立派なレポートを提供してくれています。グラフの中の注釈などがイタリア語 (?) みたいで、ちょっと戸惑いますが、本文は英語なので大丈夫です。ココでダウンロードできます。