米 FCC が China Unicom Americas に業務停止命令:安全保障上の重大な懸念が理由

US FCC bans China Unicom Americas telecom over national security risks

2022/01/29 SecurityAffairs — 米連邦通信委員会 (FCC:Federal Communications Commission) は、国家安全保障上の重大な懸念を理由として、China Unicom Americas のライセンスを取り消した。同社は、加入者数で世界第6位のモバイル・サービス・プロバイダーである。この通信会社は、中国の国有通信会社である China Unicom の海外子会社であり、数十カ国で事業を展開している。

FCC の命令により、米国内での電気通信サービス提供を禁止された China Unicom Americas は、60日以内に米国内でのサービス提供を停止しなければならない。

FCC は、「第1に、本命令は、中国国有企業の米国子会社である China Unicom Americas が、中国政府による搾取/影響/支配の対象となっており、独立した司法監督の対象となる十分な法的手続きなしに、中国政府の要求に応じることを強いられる可能性が高いと判断する」と述べている。

また、「第2に、20年前に欧州委員会が China Unicom Americas に対して、米国での電気通信サービスの提供を許可して以来、中国に関する国家安全保障環境が変化していることを考慮した。本命令は、China Unicom Americas が中国政府により所有/管理されていることは、China Unicom Americas/親会社/中国政府が、米国の通信に不正アクセス/混乱/誤配などを実施する機会を提供し、米国に対するスパイ活動などの有害な行為を可能にすることで、国家安全保障および法執行上の重大なリスクをもたらすと判断した」と述べている。

FCC の命令の背景には、中国の通信事業者の行為が、米国政府機関が通信事業者などの重要インフラ事業者に求めていた、信頼度を脅かすものがあると推測される。

2021年10月の「米 FCC による China Telecom 免許取り消しの経緯」で FCC は、「China Telecom Americas は中国政府により支配/所有され、共産主義中国の諜報活動やサイバー・セキュリティに関する法律に準拠し、米国の利益に反する可能性があるなど、国家安全保障上の重大な懸念があることが判明した」と述べています。また、2020年4月に、米国の6つの行政機関が、重大なサイバー・セキュリティ・リスクを理由として、China Telecom Americas の米国内での営業を禁止するよう、FCC に要請していたとも記されています。それと同じ措置が、China Unicom Americas に対しても取られたということなのでしょう。

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