Brave browser to start blocking annoying cookie consent banners
2022/09/29 BleepingComputer — Brave ブラウザ では近々に、ユーザーが訪問する全ての Web サイトで、プライバシーを害する可能性のある、煩わしい Cookie 同意バナーをブロックできるようになる。ヨーロッパに在住する人々が、BleepingComputer のサイトを訪問する場合に、当社の広告主からのデータ収集クッキーを受け入れるかどうかを尋ねる、迷惑なクッキー同意プロンプトに気づいたかもしれない。

これらの通知は非常に煩わしいものであるが、GDPR などのデータ保護規制を遵守するオンライン・ビジネスには必須のものとなっている。

しかし、場合によっては、これらのバナーはユーザーに対してオプトアウトの機会を提供することなく、プライバシーを侵害するデータ交換に関与するため、それ自身がトラッカーとして機能することもある。
さらにユーザーは、Web サイトを訪問するたびに、この同意プロンプトに対処する必要があるため、ブラウジング・エクスペリエンスが著しく阻害されると、広く認識されている。
Brave のクッキー同意通知ブロック
Brave は、上記の2つの問題に対処するために、Cookie 同意バナーを積極的に検出/ブロックし、ユーザーにとって邪魔な存在と、潜在的なプライバシー・リスクを取り除くことにした。
Brave のブログ・ポストには、「この新しいバージョンは、Cookie 同意の通知を表示することなく、可能な場合は完全にブロックする。Brave のアプローチは、他のブラウザで使用されている同様のシステム (自動同意システムなど) よりも明確に、プライバシーを保護し、ユーザーを第一に考える Web を維持する」と記されている。
ブラウザ・エクステンションなどによる、ユーザーの自動同意や、プロンプト・ブロックのソリューションとは異なり、ブラウザと同意追跡システムとの間の、通信チャネルを壊すのが Brave のソリューションだという。
新システムの展開は既に Brave Nightly で始まっていて、10月の Ver 1.45 で Stable Branch に到達する予定である。最初は、Windows/Android 版からスタートし、その後に iOS 版が続く予定だ。
新しいオプションは、ブラウザの設定の Shields に表示され、ユーザーは邪魔な Cookie の通知をブロックするための、ボックスにチェックを入れることが可能となる。

本機能を導入したアップデート後に、Brave を起動したユーザには、新しいオプションを設定するためのプロンプトが表示される。

(Brave)
Brave が Google をバッシングするのは、ユーザーからコントロールを奪い、Web サイト/広告主/データ収集者/同意管理システムなどに対して、より多くの体験形成力を与えるための技術を推進しているからである。
Brave は、「Cookie バナーによる迷惑行為を、ユーザーが阻止する能力を弱めることに、Google などが成功してしまうと、Web 環境が大幅に悪化する」と述べている。
こうした技術の例として、Manifest V3/WebBundles/Privacy Sandbox などがあるが、ユーザーのプライバシーを強化し、摩擦のないWeb ブラウジング体験を提供するための戦いにおいて、味方というよりは障害になると Brave は考えている。
Cookie 同意バナーは煩わしいですね。さらに、8月11日の「Cookie セッション・ハイジャックの脅威:ZTNA/MFA ツールの大半は無力化される」などを読んでしまうと、やはり、Cookie のない世界へと変わってほしいと思ってしまいます。その一方で、広告に依存する Google などは、ユーザー・トラッキングを諦めません。よろしければ、8月31日の「Google Manifest V3 対応:広告ブロック・エクステンション AdGuard が実験を開始」や、9月28日の「Google がテスト開始を発表:Chrome Manifest V2 エクステンションは 2023年6月に消える」を、ご参照ください。

You must be logged in to post a comment.