Red Hat Announces General Availability of Malware Detection Service
2023/01/11 SecurityWeek — 2023年1月10日に Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) システム向けのマルウェア検出サービスの、一般提供を開始したことを発表した。IBM X-Force との提携で生まれた Insights サービスは、既知の Linux マルウェアに関連する 180 以上のシグネチャのデータベースを使用し、RHEL システム内のマルウェアをスキャンするものだ。

ユーザーは、それぞれのシステムのスキャン結果および、すべてのシステムの集計結果を得ることが可能だ。RHEL 8/9の ホストがサポートされている。スキャンは手動で実行できるが、スケジュール設定や自動化も可能となっている。

Red Hat は、スキャンを行ったとしても、マルウェアが検出されることは稀だろうと、顧客に説明している。
対象システム上でマルウェアが検出されると、IBM X-Force の分析レポートへのリンクが提供され、脅威の種類に関する概要と詳細が説明されるという。
RHEL を利用している顧客に対しては、マルウェア検知サービスのスタート・ガイドが用意されている。
Linux のマルウェアは、Windows ほど一般的ではないが、Linux ユーザーはマルウェアの脅威を無視すべきではない。Linux 向けマルウェアの新ファミリーは次々と出現しており、その手口は巧妙になっているように見受けられる。2022年に発見されたマルウェアの例としては、Symbiote/Shikitega/Bvp47/Lightning Framework などが挙げられる。
このブログに Red Hat が登場するのは初めてのことです。そういえば、いつも参照しているメディアでも、Ubuntu や Debian といった Linux ディストリビューターの名前は、あまり見ません。とはいえ、文中の末尾にあるように、Linux を標的とするマルウェアが目立ってきていますので、今回の Red Hat と IBM X-Force のコラボのような展開が増えるのかと思います。また、そうあってほしいと願います。

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