Jenkins Plugin の深刻な脆弱性 CVE-2023-40336 などが FIX

Jenkins Patches High-Severity Vulnerabilities in Multiple Plugins

2023/08/18 SecurityWeek — OSS ソフトウェア開発自動化サーバである Jenkins が、今週に発表したのは、複数のプラグインに影響する High/Medium レベルの脆弱性に対するパッチである。今回のパッチが対応するのは、3つのプラグインである Folders/Flaky Test Handler/Shortcut Job に存在する、クロス・サイト・リクエスト・フォージェリ (CSRF) と、クロス・サイト・スクリプティング (XSS) の脆弱性である。

脆弱性 CVE-2023-40336 は、Folders プラグインのバージョン 6.846.v236986f0f6 以前において、HTTP エンド・ポイントに POST リクエストが行われないことに起因し、CSRF の問題を引き起こす。

 

Jenkins は、「この脆弱性により、攻撃者はアイテムをコピーすることが可能になり、サンドボックス化されていないスクリプトを自動的に承認し、安全ではないスクリプトの実行を許してしまう可能性がある」とアドバイザリで説明している。

深刻度 High に分類された2つ目の脆弱性は CVE-2023-40342 だ。Flaky Test Handler プラグインのバージョン 1.2.2 以下に影響するものであり、JUnit テストの内容が Jenkins の UI に表示される際にエスケープされないため、攻撃者に XSS 攻撃を許すことになる。

3つ目の脆弱性 CVE-2023-40346 は Shortcut Job プラグイン 0.4 以下に存在するもので、ショートカットのリダイレクト URL をエスケープしないため、XSS を引き起こす可能性がある。4つ目は Docker Swarm プラグイン 1.11 以下の脆弱性 CVE-2023-40350 であり、Docker Swarm ダッシュボード・ビューに挿入される前に Docker から返される値がエスケープされず、XSS に繋がる可能性があるという。なお、この脆弱性に対するパッチはリリースされていない。

さらに Jenkins は、Folders/Config File Provider/NodeJS/Blue Ocean/Fortify/Delphix プラグインにおける深刻度 Medium の脆弱性にも対応した。

アドバイザリによると、これらの脆弱性は情報漏えい/クレデンシャル漏えい/CSRF 攻撃/HTML インジェクション/クレデンシャル ID の列挙につながる可能性があるという。

修正されたプラグインは下記の通りだ:

  • Blue Ocean 1.27.5.1
  • Config File Provider 953.v0432a_802e4d2
  • Delphix 3.0.3
  • Flaky Test Handler 1.2.3
  • Folders 6.848.ve3b_fd7839a_81
  • Fortify 22.2.39
  • NodeJS 1.6.0.1
  • Shortcut Job 0.5

深刻度 Medium の脆弱性のうち、Maven Artifact ChoiceListProvider (Nexus)/Gogs/Favorite View プラグインに存在する、認証情報の漏えい/情報漏えい/CSRF の3つの脆弱性は、パッチがリリースされていない。

深刻度 Low に分類された脆弱性 CVE-2023-40343 は、Tuleap Authentication プラグイン 1.1.20 以下に存在するものであり、悪用に成功した攻撃者は、有効な認証トークンの取得が可能になる。この脆弱性は、バージョン 1.1.21 で修正された。