Google の方針転換:Cookie の代替としての FLoC は諦めて Topics API を提示

Google Drops FLoC and Introduces Topics API to Replace Tracking Cookies for Ads

2022/01/25 TheHackerNews — 火曜日に Google は、物議を醸したサードパーティー・クッキーの置き換え計画を断念し、ユーザーの閲覧履歴を約350のトピックに分類する、Topics というプライバシー・サンドボックスの新提案を行うことを発表した。FLoC (Federated Learning of Cohorts) に代わる、この新しい仕組みでは、ある週のユーザーの閲覧履歴を、あらかじめ指定された上位の関心事 (Topics) にスロットし、3週間だけデバイス上にのみに保持される。

その後に、ユーザーが対象サイトにアクセスすると、Topics API が過去3週間の各トピックから3つの関心事を選択し、そのサイトおよび広告パートナーと共有する。このフレームワークをより適切にコントロールするために、ユーザーはトピックの参照だけではなく、トピックの削除や、完全な無効化も実行できる。

各 Web サイトにおいて認識可能な高レベルのトピックを付け、閲覧履歴に関連する最も頻度の高いトピックを共有することで、以前に訪問したサイトを特定できなくても、より関連性の高い広告をユーザーに表示し、インタレスト・ベースの広告を促進できるとしている。

Chrome ブラウザーの開発者向けトライアルとして開始される予定の Topics は、ホスト名からトピックを推論する機械学習を採用しており、性的指向/宗教/性別/人種などのセンシティブなカテゴリーは除外されるように設計されていると、Google は指摘している。

Privacy Sandbox チームの Privacy Director である Vinay Goel は、「トピックスはブラウザから提供されているため、サードパーティ・クッキーのようなトラッキング・メカニズムと比較して、自分のデータがどのように共有されているかを確認し、コントロールするための分かりやすい方式が提供される。また、Web サイトに対してユーザーの興味のあるトピックを提供することで、オンライン・ビジネスは、関連性の高い広告を提供し続けられる。ブラウザのフィンガープリントのような、秘密の追跡技術を必要としない選択肢が得られる」と述べている。

プライバシー擁護団体からの反発を受けて、FLoC の展開を2022年初頭から2023年後半に延期すると、Google が 2021年6月に発表してから7ヶ月後に、この Topics が公表された。同社は、この問題を正しく解決するためには、エコシステム全体でより多くの時間が必要になると認めている。また、Electronic Frontier Foundation (EFF) から、ユーザーのプライバシー・リスクを高めるひどいアイデアだと、烙印を押された FLoCの 核心的な懸念事項についても、いくつか手直ししたいと考えているようだ。

この FLoC は、ネット上の多様な関心事の組み合わせから Cohorts を構築し、差別のリスクを高めるような方法で、ユーザーを分類する可能性があると批判された。さらに、Cohorts が小さすぎると判断された場合には、他のトラッキング情報と組み合わせて個人を特定することが可能となり、プライバシー保護がひどく損なわれる。

今回の見直しは、プライバシーに関する懸念から、サードパーティー Cookie を置き換えていこうとする、検索エンジン大手の計画の一環である。この、Privacy Sandbox プ と呼ばれる取り組みは、Web 上でのユーザーの追跡を制限しつつ、広告を含む既存の Web 機能を維持するための、プライバシーに重点を置いた代替手段の開発を目的としている。

2021年4月に「Google の FLoC は Cookie を置き換えられるのか?」をポストして以来、久々に聞く FLoC の名前ですが、それはディスコンとなり、Topics API というものに軌道修正するとのことです。インターネット上のサービスのために、広告が必要なことは理解できますが、トラッキングに関しては上手く処理してほしいと思います。また、新しい仕組みも必要でしょうが、2021年10月の「Cookie 同意の Pop-Up:すべてを受け入れることのリスクとは?」にあるように、いまのクッキー運用についても議論してほしいですね。

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