カナダの大手銀行5行が長時間のサービス停止:緊急事態法との関連が疑われる

Canada’s major banks go offline in mysterious hours-long outage

2022/02/17 BleepingComputer — 今回の障害で、e-Transfers へのアクセスが止まり、被害を受けた銀行は Royal Bank of Canada (RBC) および、Bank of Montreal (BMO)、Scotiabank、Canadian Imperial Bank of Commerce (CIBC) などである。昨日に、カナダの大手銀行5行がオフラインになり、電子送金および、オンライン/モバイル・バンキング・サービスに、多くの人々がアクセスできなくなった。

こうした状況を伝える報告は、水曜日の午後5時から午後6時 (米国東部時間) にピークを迎えたが、今日になっても BleepingComputer には、この報告が続々と寄せられている。

Downdetector reports of banks down
Downdetector reports of banks experiencing outages (times in GMT)


Royal Bank of Canada (RBC) の担当者は、「現在、オンライン・モバイル・バンキングおよび電話システムに、技術的な問題が発生している。当社の専門家が調査を行い、可能な限り早く修正するように努めているが、現時点で提供できる予定はない。顧客には迷惑をかけるが、理解してほしい」と述べていた。

それから数時間後に、すべてのシステムが復旧したと、RBC が発表してから 30分も経たないうちに、顧客からの問題の報告は続いた。RBC の顧客である Andrew Currie は、「食料品店で現金にアクセスできない。サービスが停止しているため、30分もレジに並ぶことができなかった」と報告している。

BMO の顧客からは、「グローバル送金サービスが停止しており、明らかな理由も説明されずに、送金が自動拒否されている」との報告があった。BMO の担当者は、そのような顧客に対して、顧客サービスに連絡するよう指示していた。CIBCは、オンライン・バンキングに関する問題を認めていなかった。

TD 銀行のモバイル・バンキング・アプリでは、ユーザーがロックアウトされたと報告されており、カスタマー・サービスの担当者は、「EasyWeb によるオンライン・サービスに問題が発生したという報告は受けていない」と回答していた。TD 銀行の広報担当者は BleepingComputer に対して、TD 銀行では広範囲にわたるシステムの停止や問題は発生していないと語った。

ATM でトラブルが発生した人もいたようだが、それが障害のせいかどうかは現時点では明らかではない。RBC の担当者は、ATM で問題が発生した顧客は、古いデビットカードを使用していると伝えていた。

緊急事態法により一部の送金にルールが課せられる

依然として、サービス停止の原因は明らかになっていないが、Freedom Convoy と呼ばれる抗議行動が続く中で、トルドー首相が非常事態法を発動した数日後というタイミングは興味深いものがある。

月曜日に、パーラメント・ヒルで行われた記者会見において、クリスティア・フリーランド副首相は、新たに発動された緊急事態法に基づき、決済サービス・プロバイダーが遵守すべき新しい規制について説明した。彼は、「これらの違法な通信封鎖は解除されるべきであり、解除されるだろう」と述べた。

緊急事態法を発動するにあたり、カナダ政府は以下の措置を発表している。

  • マネーロンダリングおよびテロ資金調達に関する防止規則の範囲を拡大し、クラウド・ファンディング・プラットフォームと、それらが利用する決済サービス・プロバイダーを対象とする。この変更は、暗号通貨などのデジタル資産を含む、あらゆる形態の取引を対象とする。
  • 今回の違法な封鎖により、クラウド・ファンディング・プラットフォームと、そのプラットフォームが利用する一部の決済サービス・プロバイダーが、犯罪により収益やテロ資金調達法の下で、十分に把握されていないという事実が浮き彫りになった。わが国の銀行や金融機関は、すでに The Financial Transactions and Reports Analysis Centre of Canada (FINTRAC) に報告する義務を負っている。
  • 本日より、すべてのクラウド・ファンディング・プラットフォームと、そのプラットフォームが利用する決済サービス・プロバイダーは、FINTRAC に登録する義務を負い、大規模で疑わしい取引を FINTRAC に報告する必要がある。これにより、上記のプラットフォームが不正な資金を受け取るリスクを軽減できる。

さらに、緊急事態法では、銀行は裁判所の命令を必要とせず、民事上の責任を負うこともなく、違法な取引に関係していると疑われる、個人や企業の口座を凍結することが認められている。しかし、副首相が述べているように、銀行はすでに FINTRAC に報告する義務を負っているため、この新しい法律により金融システムが、どのようにしてダウンタイムを引き起こすのかは不明のままである。

カナダでは Covid-19 ワクチン義務化に反対するデモが激化していましたが、それに対応するための緊急事態法が出て、その運用に問題があり、結果として銀行業務が止まってしまった、という話なのでしょう。カナダのルールが一般なのかどうか分かりませんが、緊急事態となれば銀行決済も影響を受けるのですね。まぁ、なんでも出来てしまうのが緊急事態法なので、当たり前といえば、当たり前なのでしょう。

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