ウクライナの不安定化を狙うロシア:サイバー空間での戦いに “Z” は失敗している

Russia is ‘failing’ in its mission to destabilize Ukraine’s networks after a series of thwarted cyber-attacks

2022/06/02 DailySwig — ウクライナのサイバー耐性を揺るがすという任務に、ロシアは失敗している。言い換えるなら、ウクライナは、同国は圧制者からのサイバー攻撃をうまく阻止し続けている。これは、今週に開催された WithSecure の Sphere Conference で得られた教訓であり、同社の CRO である Mikko Hyppönen は、「プーチン政権は、ほぼ失敗している」と出席者に伝えた。

この、フィンランドのヘルシンキで開催されたイベントで、すでに3カ月以上も続いている二国間の紛争について、Mikko Hyppönen は洞察を披露した。ロシアは、2022年2月24日にウクライナへの侵攻を開始する以前から、ウクライナを不安定にするために、同国のインターネット・インフラや重要サービスに対して、一連のサイバー攻撃を仕掛けてきた。

Hyppönen は、「この数カ月の間に、両国間におけるサイバー活動の報告がやや減少していると述べたが、そのような攻撃が減っているわけではない。ウクライナがロシアのサイバー攻撃をうまく阻止しているため、メディアの関心が低下している。結局のところ、成功しなかった攻撃は、ほとんどニュースにならない」と述べている。

彼は、「サイバー・スペースでの攻撃的な活動が目につかないのは、ロシアが攻撃していないからではなく、攻撃していても、ウクライナが防御に成功しているため、活動が目立たないだけだ。ウクライナは、現実世界だけではなくネットの世界でも、自らを守っている。実際のところ、ロシア政府による攻撃からネットワークを守るという点で、ヨーロッパではウクライナが最も優れている。なぜそうなのか?それは、彼らが8年間も、それを続けてきたからだ。彼らは、何度も何度も本気でやっている」と付け加えている。

ロシアは失敗している

Hyppönen によると、いまのウクライナでは、昨年の同時期と比較して3倍もの攻撃が起きているという。彼は、「ロシアは努力しているが、ほとんど失敗している」と述べている。


今週 (5月31日) に、ドイツの金融規制機関 BaFin は、最近のサイバー攻撃の増加を受けて、欧州の金融市場は厳重な警戒態勢に入るべきだと警告している。BaFin は、セキュリティに関する通知の中で、ドイツの銀行や金融サービスを標的とした分散型サービス妨害 (DDoS) 攻撃が多発していると述べている。BaFin は、これらの攻撃について、ウクライナ侵攻したことで経済制裁を受け続けている、ロシアに起因するものと考えている。

この戦争の影響を受けているのは、ヨーロッパだけではない。昨日 (6月1日) に米軍首脳は Sky News に対して、「攻撃/防御/情報/作戦などの、全領域にわたる一連の作戦」を実施したことを認めている。

Hyppönen は、「Microsoft も、その歴史上、初めて、この戦争に対して積極的な姿勢を示している。特に、ロシアの Strontium は、同社が何年も追跡してきたハッキング・グループであり。ロシア政府の GRU に関連する脅威アクターであると主張している」と述べている。

この講演の最後に Hyppönen は、「ここで立ち止まるのは簡単なことだ。しかし、私たちは皆、ウクライナの側に立つことを選ぶと思う。民主主義のために立ち上がり、悪に立ち向かうのだ。この戦争の間、我々は何度も戦場からの映像を見てきた。ロシアの戦車やトラックが “Z” のシンボルを掲げているのを見てきた。コンピュータのキーボードで、Ctrl+Z は UnDo を意味する。つまり、今、私たちがすべきことは Ctrl+Z である」と、さらなる協力体制を呼びかけた。

フィンランドのヘルシンキで開催された、WithSecure の Sphere Conference からの情報です。ロシアに隣接する国の人々は、さまざまな心配事を抱えながら、日々を暮らしているはずです。そんな中、Hyppönen さんの Ctrl+Z は、なかなかユーモアもあり、ニヤリとさせられてしまいますね。 → Ukraine まとめページ

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