DMARC の採用が順調:それでもメールのセキュリティ課題は山積

Google’s DMARC Push Pays Off, but Email Security Challenges Remain

2025/02/08 DarkReading — Google と Yahoo が大量メール送信者に対して Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance (DMARC) 標準の実装を強制してから1年が経った。この間に DMARC 採用率は2倍に増えたが、メールを介した脅威は減ることなく、ペイロード配信やフィッシング・サイトへのリダイレクトなどが横行している。

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DMARK のミスコンフィグ:それを狙う北朝鮮の APT グループ Kimsuky

North Korean APT Group Kimsuky Exploits DMARC Misconfigurations for Sophisticated Phishing Attacks

2024/10/07 SecurityOnline — 長い間にわたって、組織をサイバー攻撃から守る上で、メール・セキュリティは重要な柱となっていた。しかし、最近のレポートでは、DMARC (Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance) などの広く信頼されている保護機能でさえ、ミスコンフィグにより悪用される可能性があることが判明している。Barracuda の Senior Director of Product Management である Sheila Hara は、「北朝鮮の APT グループである Kimsuky が、DMARC のミスコンフィグを悪用して、絞り込まれた標的型のスピアフィッシング攻撃を実行し、世界中の民間部門と公共部門を脅かしている」と強調している。

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Proofpoint の脆弱性 EchoSpoofing:フィッシング・キャンペーンに悪用されている

Phishing Campaign Exploited Proofpoint Email Protections for Spoofing

2024/07/29 SecurityWeek — Proofpoint のメール保護サービスの脆弱性を悪用し、有名企業に成りすますフィッシング・キャンペーンが展開されていることが、Guardio Labs のレポートにより明らかになった。このキャンペーンでは、1日あたり数百万通のフィッシング・メッセージが配信されている。攻撃者たちは、Proofpoint を悪王することで、フィッシング・メッセージが本物であるように見せかけている。彼らは、過剰なアクセス許可を与えるという 、Proofpoint のミス・コンフィグを悪用することで、電子メールのセキュリティ保護を回避しているという。

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有名ブランドの 8,000 ドメインをハイジャック:悪意のメールを送り続けるキャンペーンとは?

8,000+ Domains of Trusted Brands Hijacked for Massive Spam Operation

2024/02/26 TheHackerNews — 正規の組織やブランドに属する 8,000以上のドメインと13,000以上のサブドメインが、スパム拡散とクリック収益化のための、狡猾な配信アーキテクチャの一部として乗っ取られている。Guardio Labs が追跡しているのは、SubdoMailingという名称で、遅くとも2022年9月から続いている悪質な活動である。それらの悪意のメールの内容は、偽の荷物の配達通知から、アカウント認証情報を求めるフィッシングにいたるものとなる。

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Gmail/Yahoo の DMARC が始まった:セキュリティの優位性をビジネスの優位性に

Gmail & Yahoo DMARC rollout: When cyber compliance gives a competitive edge

2024/02/16 HelpNetSecurity — サイバー・セキュリティの本質は、単なる防御だけにあるのではなく、信頼と信用を通じてビジネスを可能にすることにある。Gmail や Yahoo がメール認証の厳格化に踏み切る中、DMARC コンプライアンスに積極的に取り組む組織は、セキュリティ態勢を強化するだけではなく、大きなアドバンテージを得るだろう。このように、DMARC コンプライアンスは、単に標準を満たすだけではなく、混迷するデジタル市場において大きなチャンスをつかむ可能性をもたらす。

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100万回のペンテスト・データは語る:この1年で増大したリスクとは?

Millions of Pen Tests Show Companies’ Security Postures Are Getting Worse

2023/03/29 DarkReading — 平均的な企業のリスク・スコアは、この1年で悪化している。その背景にあるのは、企業におけるデータ流出への対応が不足し、Web アプリケーションの適切な保護が向上しないという現実である。企業におけるデータ流出のリスク・スコアは、2021年の 30ポイントから、2022年の 44ポイントに上昇し、データ漏洩に関する全体的なリスクが高まったことを示している。この調査結果は Cymulate によるものであり、プロダクション環境における 170万時間に及ぶ攻撃的サイバー・セキュリティ・テストを含む、100万回のペンテスト・データを集計したものである。

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American Express 顧客を狙うフィッシング・メール:Google Workspace の検出を回避

A new phishing scam targets American Express cardholders

2022/09/04 SecurityAffairs — Armorblox の研究者たちにより、American Express 顧客をターゲットにする新たなフィッシング・キャンペーンが発見された。このフィッシング・メッセージの内容は、カード所有者を騙して、悪意の添付ファイルを開かせようとするものだ。メールの件名は「Important Notification About Your Account」となっており、受信者に開封を促そうとしている。

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FBI でメール・ハッキング:偽の緊急メッセージが配信された

FBI system hacked to email ‘urgent’ warning about fake cyberattacks

2021/11/13 BleepingComputer — FBI のメールサーバーがハッキングされ、受信者のネットワークが侵害されデータが盗まれたという、FBI の警告を装ったスパムメールが配信されていた。このメールは、「Vinny Troia と名乗る既知の高度な脅威アクターからの高度な連鎖攻撃について警戒」するように装われていた。Troia とは、ダークウェブ・インテリジェンス企業である NightLion と Shadowbyte の、Head of Security Research である。

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Microsoft 365 がサポートする ARC により成りすまし検知が強化される

Microsoft 365 will get support for custom ARC configurations

2021/10/24 BleepingComputer — Microsoft において、Defender for Office 365 にカスタム ARC (Authenticated Received Chain) コンフィグレーションを追加する作業が進んでいる。ARC とは、メッセージの認証された Chain of Custody を提供する認証メカニズムであり、発信サーバーから受信者のメールボックスまでの間で、電子メールを処理する全ての仲介者が、他のエンティティが以前に処理した電子メールを確認できるものとなる。

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