香港の Bitfinex 暗号通貨取引所から盗まれた $3.6 B 相当の Bitcoin が回収

US seizes record US$3.6 billion in bitcoin stolen from Hong Kong Bitfinex exchange

2022/02/09 SCMP — 1月28日に米司法省 (Justice of Department) は、2016年に香港の仮想取引所から盗まれたうちの、94,000 Bitcoin (US$3.6 billion) 以上を回収したと発表した。同省によると、この Bitcoin のロンダリングの疑いで、二人の容疑者がニューヨークで逮捕された。Ilya Lichtenstein (34歳) と妻の Heather Morgan (31歳) は、この容疑で連邦裁判所に出廷し、裁判官から保釈を認められた。

裁判官が保釈金を設定することを示唆した際、政府は $100 million に設定するよう要求したが、裁判官は保釈金を $3 million に設定し、Morgan 両親に自宅を担保として差し出すよう求めた。なお、Lichtenstein の保釈金は $5 million に設定された。

この二人は、マネーロンダリングの罪で 20年の懲役刑を受けることになる。また、司法省の発表によると、米国で詐取するための共同謀議の罪で、最大で5年の追加刑を受ける可能性もあるようだ。

Lichtenstein と Morgan は、2016年に仮想通貨取引所 Bitfinex がハッキングされた際に、盗み出した 119,754 bitcoin ($65 million) をロンダリングしようとしたとされる。副検事総長である Lisa Monaco は声明の中で、「今日の逮捕と、同局の過去最大の金融商品の押収は、犯罪者にとって暗号通貨が安全な避難所ではないことを示している」と述べている。

検察によると、盗まれた暗号通貨の一部は、ソーシャル・メディアで自らをテクノロジー起業家/コーダー/投資家と称していた Lichtenstein のデジタル・ウォレットに送られていた。盗み出した暗号通貨のうち 25,000 Bitcoin は、その後の5年間にわたり、迷宮のような暗号通貨取引を介してウォレットから送金され、その一部は、夫婦が偽の身分証明書を使って開設したオンライン口座に入金されていた。

Morgan の偽名のひとつに Razzlekhan がある。この名前でネットに投稿された動画には、若い金髪の女性がニューヨーク証券取引所の近くでラップをしている様子が映っている。歌の中で女性は、自分のことを Crocodile of Wall Street や Risk-Taker を称している。

検察官は記者会見で、このカップルは「昔ながらの手法」と「非常に複雑な取引」を組み合わせていたと述べている。米国当局によると、資金は金やデジタル NFT (non-fungible tokens) などの購入に使われたという。現時点で $3.6 billion の価値がある残りの Bitcoin は、先週に米国の捜査当局により回収された。

捜査当局は、捜索令状を使って夫妻のオンライン・アカウントを調査し、デジタル・ウォレットにアクセスするためのセキュリティ・キーを回収することができた。Bitfinex は、盗まれた資金の回収につながる情報に対して、数百万ドルの報奨金を提供しているが、その報奨金が二人の逮捕につながったかどうかについて、司法省は言及を避けている。

当局は、最初の窃盗事件の被害者に対して、被害回復のために名乗り出るよう呼びかけていた。司法省は、最初のハッキングの背後に、誰がいたかについてはコメントを避け、調査は継続していると述べている。

Bitcoin は 2008年から存在しており、それ以来、価格が大きく変動している。この暗号通貨は、金融界の大物たちを魅了しているが、米国当局によると、犯罪ネットワークが資金の流れを不透明するために利用しているとのことだ。

今回の事件について、司法長官補である Kenneth Polite Jnr は、情報を保存/伝達のための分散型技術を指して、「ブロックチェーンを通じて金の流れを追うことができることが改めて証明された。暗号通貨が金融システムの中で無法地帯となることは許されない」と語っている。

オレゴン州で生まれカリフォルニア州で育った Morgan は、外国とのつながりを持っていると、検察官は述べている。彼女のソーシャル・メディアによると、香港とエジプトに住んだことがあり、ロシア語を勉強しているという。彼女はジャーナリストであり、エコノミストでもあり、各国を飛び回っているとのことだ。Lichtenstein は、宗教的な迫害から逃れるために、6歳のときに米国に移住した。母親が、ノースウェスタン大学の生化学者だったこともあり、シカゴ郊外で育っている。

昨年から、暗号通貨の不正利用に対する追跡が強化されています。関連情報としては、2021年9月の「米政府:ランサムウェアを支援する暗号通貨取引所などを制裁か?」や、10月の「米国司法省が立ち上げる暗号資産追跡チーム:サイバー詐欺を追い詰める」、11月の「SIM スワップで1億円の暗号通貨をだまし取った PlugWalkJoe が起訴された」などがあります。よろしければ、カテゴリ CryptCcurrency もご利用ください。

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