米財務当局が暗号通貨ミキサー Tornado Cash を制裁:北朝鮮 APT との関連性も指摘

US sanctioned crypto mixer Tornado Cash used by North Korea-linked APT

2022/08/09 SecurityAffairs — 米国財務省外国資産管理局 (OFAC : Treasury Department’s Office of Foreign Assets Control0) は、北朝鮮に関連する Lazarus APT Group が使用していた暗号ミキサー・サービス Tornado Cash を制裁した。暗号ミキサーとは、マネーロンダリングを利用するサイバー犯罪者にとって不可欠なコンポーネントであり、被害者から盗んだ暗号通貨を洗浄するために使用されていた。


OFAC によると、Tornado Cash は 2019年の誕生以来、$7 billion 相当の暗号通貨の洗浄に利用されてきた。Lazarus APT グループは、これまでに知られている最大の仮想通貨強盗であり、盗み出した $455 million 相当の資金を洗浄していた。2022年6月24日にも Tornado Cash は、Harmony Bridge Heist で派生した $96 million 相当の資金と、先日に Nomad で発生した $7.8 million 相当の資金を洗浄するために使用されていた。

今回の制裁は、大統領令 (E.O.13694) に基づき実施された。

Under Secretary of the Treasury for Terrorism and Financial Intelligence の Brian E. Nelson は、「今日、財務省は、米国内の被害者に対して行われたインシデントも含む、サイバー犯罪の収益を洗浄する暗号通貨ミキサーである Tornado Cash を制裁する。Tornado Cash は公に否定しているが、リスクに対処するための基本的な対策なしに、悪意のサイバー攻撃者による定期的に資金洗浄を阻止するように設計されるべき、効果的な制御を課すことに繰り返し失敗している」と述べている。

2022年5月に米国財務省は、北朝鮮に関連する Lazarus APT が Axie Infinity’s Ronin bridge から盗んだ資金を、洗浄するために使用していた別の暗号通貨ミキサー Blender.io を制裁した。財務省が暗号通貨ミキサーに制裁を加えるのは、史上初のことだった。

米国財務省は、「犯罪者を支援する暗号通貨ミキサーは、米国の国家安全保障に対する脅威である。財務省は、不正な目的でのミキサーの使用を引き続き調査し、暗号通貨エコシステムにおける不正な資金調達リスクに対応するために権限を行使する。犯罪者たちは、資金の動きや出所を隠すために、ミキサーを含む匿名性を高める技術を多用している」と、発表した資料で結論づけている。

暗号通貨は追跡が可能なものですが、一度コインミキサーが介入してしまうと、それも不可能になります。暗号通貨の移動に関して、透明性を優先するのか、それとも、匿名性を優先するのか、そのあたりが問われているのでしょう。たとえば、Phemex のサイトには、正当なサービスとして、Bitcoin ミキサーが紹介されています。どちらの方向へと収束していくのでしょうか?

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