MITRE が公表する EMB3D:組み込み系デバイスのための脅威モデリング・フレームワーク

MITRE Unveils EMB3D: A Threat-Modeling Framework for Embedded Devices

2024/05/13 TheHackerNews — MITRE Corporation が正式に公開したのは、重要インフラ環境で使用される組込み機器メーカー向けの、EMB3D と呼ばれる新たな脅威モデリング・フレームワークである。この非営利の組織は、「今回のモデルは、組込み機器に対するサイバー脅威について、これまでに培われた知識ベースを提供し、この脅威を軽減するために必要なセキュリティ・メカニズムの共通の理解を提供する」と述べている。

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OT ネットワークと人的なエラー:APT 攻撃を助長する要因について考える

Human Error Fuels Industrial APT Attacks, Kaspersky Reports

2023/05/30 InfoSecurity — サイバーセキュリティ企業である Kaspersky が、産業部門における APT 攻撃の主要因を特定した。今日の最新レポートで取り上げられている、その第一の要因は OT (Operational Technology) ネットワークにおける隔離の不在である。Kaspersky の専門家たちは、エンジニアリング・ワークステーションが、IT と OTのネットワークに接続されている事例を確認している。このようなネットワーク構成に依存した隔離では、熟練した攻撃者により操作される可能性が生じる。その結果として、隔離されているように見えるネットワークへのマルウェア感染や、その後のマルウェア・トラフィックの管理などが可能になってしまう。

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コネクテッドカーとレガシー OT の接点:セキュリティを提供する新たな動きとは?

Mix of legacy OT and connected technologies creates security gaps

2023/02/01 HelpNetSecurity — ISG の調査レポートによると、自動車などの各種産業における Operational Technology (OT) への脅威が高まり、資産の安全性を向上させるためのテクノロジーやサービスに投資する企業が増加しているとのことだ。このレポートでは、製造施設やコネクテッド・ビークルに対する最近のサイバー攻撃を受け、製造業/自動車/ライフサイエンスなどの企業にとって、サイバー・セキュリティの優先度が高まっている状況が示されている。レガシー・システムに対する近代化や置き換えが急務であることに加え、熟練したサイバー・セキュリティ・エンジニアの不足が、ソリューション/アウトソーシング・プロバイダーの成長に拍車をかけている。

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Evil PLC という攻撃シナリオ:武器化した PLC から OT/IT ネットワークを侵害

New Evil PLC Attack Weaponizes PLCs to Breach OT and Enterprise Networks

2022/08/16 TheHackerNews — サイバーセキュリティ研究者たちが作り上げたのは、PLC (programmable logic controllers) を武器にしてエンジニアリング・ワークステーションに最初の足場を築き、その後に OT (operational technology) ネットワークに侵入するという新しくて精巧な攻撃手法である。 産業用セキュリティ企業の Claroty が Evil PLC 攻撃と名付けた、この課題は、Rockwell Automation/Schneider Electric/GE/B&R/Xinje/OVARRO/Emerson などのエンジニアリング。ワークステーション・ソフトウェアに影響を与えるものである。

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R4IoT キルチェーン実証概念:IoT/IT からの侵入と OT へのランサムウェア攻撃を簡潔に証明

Researchers Devise Attack Using IoT and IT to Deliver Ransomware Against OT

2022/06/01 SecurityWeek — ランサムウェアとは、恐喝の一種である。その唯一の目的は、被害者から金銭を引き出すことだ。産業界が身代金要求の回避に成功すると、攻撃者はもう一つのレベルの強要を、すなわちデータ恐喝を追加するという、二重の強要を作り出した。防御側が二重の恐喝を上手くわすようになると、攻撃者は再び進化を遂げるだろう。最も明白な道は、IT だけでなく OT (Operational Technology も攻撃することだろう。OT に対する攻撃の実現は困難だが、その効果を緩和することも同様に困難である。サイバー恐喝の進化は、OT に対する攻撃を、単なる可能性には留まらせない。

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NIST が製造業向けの Industrial Control System (ICS) ガイド SP 1800-10 を公開

NIST Releases ICS Cybersecurity Guidance for Manufacturers

2022/03/17 SecurityWeek — 新しいサイバーセキュリティ実践ガイドのタイトルは「NIST SP 1800-10, Protecting Information and System Integrity in Industrial Control System Environments: Cybersecurity for the Manufacturing Sector」である。これは、NIST の National Cybersecurity Center of Excellence (NCCoE) および MITRE、そして Microsoft/Dispel/Forescout/Dragos/OSIsoft/TDi Technologies/GreenTec/Tenable/VMware などの民間企業の協力により実現されたものだ。

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製造業のインフラを攻撃するランサムウェア:圧倒的に活発な LockBit と Conti

LockBit, Conti most active ransomware targeting industrial sector

2022/02/23 BleepingComputer — 昨年のランサムウェア攻撃は、製造業の分野においても、この種のインシデントが脅威の No-1 になるほどまでに拡大した。LockBit と Conti という2つのランサムウェア・グループが、Industrial Control System (ICS)/Operational Technology (OT) 環境を持つ組織を、2021年に最も活発に侵害した。

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Claroty 調査:2021年は重要インフラ組織の 80% がランサムウェア攻撃を経験

Ransomware attacks, and ransom payments, are rampant among critical infrastructure organizations

2022/02/10 HelpNetSecurity — 2021年は、重要インフラ組織の 80% が、ランサムウェアの攻撃を経験している。そして、2020年以降は同数の組織が、セキュリティ予算を増加していることが、Claroty のレポートで明らかになった。このレポートは、重要インフラ分野に従事する情報技術 (IT) および運用技術 (OT) の専門家 1,100人を対象とした、独自のグローバル調査に基づいている。具体的には、2021年の重大な課題への対処方法や、回復力のレベル、今後の優先事項を探っている。

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Siemens の PLC をリモートからクラッシュさせる新たな脆弱性とは?

New Vulnerabilities Can Allow Hackers to Remotely Crash Siemens PLCs

2022/02/10 SecurityWeek — 今週に Siemens は、同社の SIMATIC 製品の一部をリモート操作でクラッシュさせる、一連の深刻な脆弱性に対するパッチと緩和策の提供を発表した。ドイツの大手工業企業である Siemens は、火曜日に9つのアドバイザリを公開し、合計 27件の脆弱性に対処した。これらの勧告の1つとして、Siemens の一部の Programmable Logic Controllers (PLCs) および関連製品に対して、リモートの認証されていない攻撃者がサービス拒否 (DoS) 攻撃を仕掛けることができる、3つの深刻度の高い欠陥が記載されている。

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OT 環境での Log4Shell リスク:防御のための最適な手段を探る

Log4Shell Vulnerability Risks for OT Environments — and How You Can Better Protect Against Them

2021/12/19 SecurityIntelligence — Log4Shell の脆弱性を知らない (対応していない) IT 担当者はいない、と言っても過言ではないだろう。オペレーショナル・テクノロジー (OT) の分野も例外ではないが、この脆弱性が OT テクノロジーにおよぼす影響については、まだ完全には解明されていない。今月の初めに公開された、この脆弱性については、最新のパッチ情報を含め、ココで詳細を確認できる。IT 業界は、ネットワークを強化して不正侵入を防ごうとしているが、OT 環境では更に集中的なアプローチが必要になるかもしれない。

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OT への最初の攻撃ベクターとしてエンジニアリング WS が狙われる?

Engineering Workstations Are Concerning Initial Access Vector in OT Attacks

2021/08/26 SecurityWeek — 産業用制御システム (ICS : industrial Control Systems) や、運用技術 (OT : Operational Technology) を用いる組織は、サイバー脅威に対する関心を高めており、リスクに対処するための措置を講じてはいるが、多くの組織において侵害の有無が把握されていないことが、産業用サイバーセキュリティ企業である Nozomi Networks の委託を受けて、SANS Institute が実施した調査で明らかになった。SANS 2021 OT/ICS Cybersecurity Report は、多岐にわたる業界の 480人から提供された情報に基づいて作成されている。

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Mitsubishi Safety PLC に生じたリモート攻撃にいたる脆弱性とは?

Unpatched Security Flaws Expose Mitsubishi Safety PLCs to Remote Attacks

2021/08/05 TheHackerNews — Mitsubishi の Safety PLC (programmable logic controllers) において、未パッチの複数の脆弱性が公開されている。これらの脆弱性を悪用されると、ブルートフォース攻撃により、モジュールに登録されている正当なユーザー名を取得され、CPU モジュールへの不正ログインやサービス拒否 (DoS) が生じる可能性がある。今回、Nozomi Networks が公開したセキュリティ上の欠陥は、CPU モジュールとのデータの読書きと、ターゲット機器との通信で使用される、MELSEC 通信プロトコルにおける認証メカニズム実装に関連している。

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フロリダの水道局で発生したウォータリングホール攻撃とは?

Watering Hole Attack Was Used to Target Florida Water Utilities

2021/05/21 TheHackerNews — 2021年の初めに発生した Oldsmar 水道局のハッキング事件の調査で、いわゆるウォータリングホール攻撃により、フロリダ州のインフラ業者が、悪意のコードを Web サイトにホストしてしまったことが明らかになった。

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