SVG ファイルによるフィッシング攻撃:埋め込まれた悪意の JavaScript でマルウェアを実行

Hackers Weaponizing SVG Files With Malicious Embedded JavaScript to Execute Malware on Windows Systems

2025/08/07 CyberSecurityNews — Scalable Vector Graphics (SVG) ファイルを、高度な攻撃ベクターとして悪用し始めたサイバー犯罪者たちは、無害に見える画像ファイルをフィッシング攻撃ツールへと変化させ、Windows システム上で悪意の JavaScript 実行を可能にしている。この脅威は、SVG ファイルの XML ベース構造を利用し、ユーザーのデフォルト Web ブラウザ上で悪意のファイルが開かれる際に、そこに埋め込まれたスクリプトを実行することで、従来からのセキュリティ対策を回避していく。

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JPEG を武器化する北朝鮮の APT37:多段階攻撃によりmspaint などのプロセスに悪意のコードを挿入

APT37 Hackers Weaponizes JPEG Files to Attack Windows Systems Leveraging “mspaint.exe”

2025/08/04 CyberSecurityNews — 北朝鮮の APT37 (Reaper) グループによる、洗練された新しいサイバー攻撃の波が確認されている。この攻撃は、JPEG イメージ・ファイルに埋め込まれた高度なマルウェアを用いて、Microsoft Windowsシステムを侵害するものであり、セキュリティ回避戦術およびファイル・レス攻撃手法の進化を示す事例でもある。

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SVG ファイルに取り込まれる悪意の JavaScript:ステガノグラフィによる武器化が進んでいる

Threat Actors Weaponizing SVG Files to Embed Malicious JavaScript

2025/07/17 CyberSecurityNews — Scalable Vector Graphics (SVG) ファイルを精密誘導型マルウェアへと、脅威アクターたちが巧妙に変貌させている。フィッシング攻撃で配信される、無害に見える “.svg” 形式の悪意の添付ファイルが、メール・フィルターにより静止画像として誤認され、安全のためのメールゲート・ウェイをすり抜けていく。さらに、それらのファイルを受信者がプレビューするだけで、隠された JavaScript がブラウザ内で実行され、目に見えないリダイレクト・チェーンがトリガーされ、攻撃者のインフラへと被害者が誘導されていくという。

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JPEG に潜むマルウェア:ステガノグラフィと Base64 難読化を巧妙に実装

Malicious Payload Found in JPEG Image Using Steganography and Base64 Obfuscation

2025/06/16 gbhackers — 無害に見える JPEG イメージの中に、悪意のペイロードを隠す巧妙な手法を、サイバー・セキュリティ研修者である Xavier が明らかにした。この発見が浮き彫りにするのは、データの中に悪意を隠すステガノグラフィ技術を用いるサイバー脅威が、その複雑さが増している状況であり、情報セキュリティ・コミュニティで大きな関心を集めている。これらの隠されたペイロードを、動的な解析により発見できるという Xavier の発見は、こうした脅威を解読するための、説得力のあるケース・スタディとなっている。

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Google Calendar を C2 サーバに変える:NPM に仕掛けられた高ステルス性のマルウェアとは?

Sophisticated NPM Attack Leverages Google Calendar for Advanced Communication

2025/05/16 gbhackers — npm エコシステムで判明した驚くべき問題は、無害に見えるパッケージ os-info-checker-es6 の中に、きわめて洗練されたマルウェア攻撃が埋め込まれていることだ。2025年3月19日に、このパッケージは初めて公開され、そのイニシャル・バージョンは無害に見えたが、その後に複雑な脅威へと急速に進化している。具体的に言うと、初期のイテレーションは、基本的な OS 情報の収集に重点を置いていたが、3月22日〜23日に行われたアップデートでは、プラットフォーム対応の固コンパイル済み Node.js モジュールと、複雑な難読化技術が導入された。

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Fruity マルウェア・ローダーと Remcos RAT のセット:偽の DL サイトでユーザーを待ち伏せ

Fruity Trojan Uses Deceptive Software Installers to Spread Remcos RAT

2023/07/31 TheHackerNews — 脅威アクターたちは、トロイの木馬化されたソフトウェアをホストする偽の Web サイトを作成してユーザーを騙し、Fruity と呼ばれるマルウェア・ローダーをダウンロードさせた後に、Remcos RAT などのリモート型トロイの木馬ツールをインストールさせている。セキュリティ・ベンダーである Doctor Web は、「問題のソフトウェアの中には、CPU/グラフィックカード/BIOS など微調整するツールや、PC ハードウェア・モニタリング・ツールなどのアプリも含まれている。このようなインストーラーはオトリとして使用され、潜在的な被害者が望むソフトウェアに加えて、トロイの木馬を構成するコンポーネントが含まれている」と述べている。

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透明の SVG ファイルにマルウェア:この見えない敵に対処できるのか?

Phishers Use Blank Images to Disguise Malicious Attachments

2023/01/20 InfoSecurity — フィッシング詐欺師たちが、従来からのセキュリティ・フィルタを回避するために、透明の画像イメージを使用するという新たな革新的な手法を、セキュリティ研究者たちが発見した。Check Point の事業会社である Avanan が検知した問題の電子メールは、一見すると正規の DocuSign メッセージとして受信されたものだ。メール本文に記載されたリンクは、ユーザーを通常の DocuSign のページへと誘導するものだが、末尾に記載された HTML 添付ファイルは疑わしいものだった。

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IceXLoader マルウェアの感染が増大:Windows Defender を巧みに回避

Phishing drops IceXLoader malware on thousands of home, corporate devices

2022/11/10 BleepingComputer — 現在進行中のフィッシング・キャンペーンにより、数千のホーム/コーポレート・ユーザーが、マルウェア IceXLoader の新バージョンに感染していることが判明している。 この夏に、マルウェア・ローダー IceXLoader の野放し状態での悪用が発見されたが、その後にツールの機能が強化され、多段階の配信チェーンを導入されるという、バージョン 3.3.3 がリリースされている。2022年6月に Fortinet が、この Nim ベースのマルウェアを発見したときのバージョンは 3.0 であり、また、ローダーとしての重要な機能が欠けており、開発中というような印象だったという。

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PyPI 内の apicolor という悪意のパッケージ:画像ファイルに悪意のコード隠蔽

Researchers Uncover PyPI Package Hiding Malicious Code Behind Image File

2022/11/10 TheHackerNews — PyPI (Python Package Index) が提供されるパッケージの中に、ステガノグラフィを用いて画像ファイル内に、悪意のコードを隠すものが発見された。イスラエルのサイバー・セキュリティ企業 Check Point の説明によると、そのパッケージは apicolor という名前で提供される、REST API 用の Core lib とのことだ。2022年10月31日に apicolor は、Python のサードパーティ・リポジトリにアップロードされたが、その後に削除されている。

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Windows Logo に隠されたマルウェアは中国由来:中東の政府組織などを攻撃

Hackers Hide Malware in Windows Logo, Target Middle East Governments

2022/09/30 InfoSecurity — Witchetty と呼ばれるハッカー集団が、ステガノグラフィー技術を用いて Windows ロゴにバックドアを隠し、中東の政府をターゲットにしていることが確認された。Broadcom の最新アドバイザリによると、Witchetty (別名 LookingFrog) は国家が支援する中国の脅威アクター APT10 や、以前の米国エネルギー・プロバイダーに対する攻撃に関連した TA410 の、工作員とも関係があるとみられている。

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