米国/英国/オーストラリアが締結した AUKUS 防衛協定とは?

AUKUS Defence Pact Between US, Britain & Australia

2021/09/20 CyberSecurityIntelligence — 9月15日 (水) に AUKUS が、バイデン米国大統領、ジョンソン英国首相、モリソン豪州首相の三名により発表された。それは、新しい安全保障パートナーシップであり、冷戦終結後の最も重要な国際協定の一つである。そこでは、中国についての言及はなかったが、南シナ海における中国の影響力に対抗するための取り組みとして注目されている。

この協定は、同盟国によるサイバー能力/人工知能/量子技術が共有されるという大きな戦略的転換であり、米国と英国がオーストラリアに対して、原子力潜水艦の製造技術も提供することになるため、中国への対抗措置であることは明らかだ。

中国政府は、この技術共有条約は、インド太平洋地域の平和を脅かすものだと、即座に非難している。中国外交部の趙麗健報道官は、「時代遅れの冷戦期のゼロサム精神と偏狭な地政学的認識」が、地域の軍拡競争を「激化」させ、国際的な核不拡散の努力を害していると述べた。

また、オーストラリアの戦略家や政治家の中にも、同様の懸念を抱いている者がおり、Five Eyes Alliance のメンバーであるニュージーランドも、新たな AUKUS 協定による危険性を認識しており、特にオーストラリアの原子力潜水艦には近づかないことを望んでアイル。

それにより、オーストラリアは、原子力潜水艦を運用する世界で7番目の国になることになる。この協定が、中国を武力衝突に駆り立てるという懸念が生じているが、英国のジョンソン首相は議会で、この協定は中国に敵対することを、意図したものではないと述べている。

現在、英国は AUKUS の支援のもと、インド太平洋において強固なプレゼンスを確立する可能性が高いと思われる。このプレゼンスには、オーストラリアに英国の原子力潜水艦を駐留させること、また、この地域に英国軍を駐留させたことが、含まれるかもしれない。米国は、オーストラリアに核兵器を配備しないと言っているが、このような動きにより核戦争が勃発した場合、オーストラリアが核攻撃の標的になる可能性があると、中国の軍事専門家は警告している。

米国政府は、「両国政府は AUKUS を通じて、長年にわたる継続的な二国間関係に基づき、我国の安全保障と防衛上の利益を支える能力を強化する。我々は、より深い情報と技術の共有を促進する。具体的には、 安全保障/防衛関連の科学技術、産業基盤、サプライチェーンの、より深い統合を促進していく。特に、様々な安全保障/防衛能力に関する協力を、大幅に深化させていく」と声明を出していつ。

英国政府は、「英国、米国、オーストラリアの首脳により、インド太平洋における共通の利益を守り抜くための、画期的な防衛/安全保障パートナーシップが合意された。オーストラリアによる原子力潜水艦の開発は、相互運用性/共通性/相互利益に重点を置いた、3国間の共同作業となるだろう」と発表している。

しかし、米国と英国は、AUKUS に対する国際的な批判に直面しており、また、この安全保障協定によりオーストラリアは、中国の核攻撃の標的になる可能性があると考えられる。また、フランス政府は、同国からの潜水艦の購入計画を、オーストラリアが中止したことに怒りを示している。知識共有とサイバー・セキュリティの取り決めを通じて、アデレードで原子力潜水艦が建造されることになる、この新しい3国間協定について、中国外務省は批判的な意見を表明している。

その一方で、米国政府は、フランスがオーストラリアと締結していた、数十億ドル規模の潜水艦に関する契約が失われたことで生じる、フランスの怒りを解消しようとしている。フランスのドリアン外相は、今回の発表を「後ろから刺すようなもの」と呼び、フランスの外交官たちは、ワシントンで開催される米仏間の歴史的な関係を祝うイベントをキャンセルした。

この AUKUS については、テレビのニュースでも報道されているので、あえて訳す必要もないかと思いましたが、この後に宇宙空間とサイバー空間という記事を予定しているので、取り上げてみました。米国と同盟国のグループと、中国やロシアとの間で、緊張感が高まっていますね。

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