Google に $60M の罰金:豪の公取委が主張する Android の不正な位置情報収集

Google fined $60 million over Android location data collection

2022/08/13 BleepingComputer — Australian Competition and Consumer Commission (ACCC) は Google に対して、$60 million の罰金を科したことを発表した。その理由は、2017年1月〜2018年12月の約2年間において、位置情報の収集/利用の説明に不備があり、オーストラリアの Android ユーザーに誤解を与えたと言うものだ。ACCC によると、 ユーザーが端末の設定で位置情報履歴を無効にしていたにも関わらず、Google は一部のユーザーの Android デバイスを、追跡し続けていたという。


それらの Android ユーザーは、設定により位置情報の追跡が無効になると認識していた。しかし、別のアカウント設定である Web & App Activity がデフォルトでオンになっており、Google が個人の特定と結び付けられる、位置情報の収集/保存/使用が可能になっていた。ACCC は、それらの位置データにより、オーストラリア人が所有する 130万以上の Google アカウントが、影響を受けたと推測している。

ACCC 議長の Gina Cass-Gottlieb は、「世界最大級の企業である Google は、ユーザーが位置情報履歴の設定をオフにしていても、Web & App Activity 設定を通じて収集した位置情報を保持し、一部の消費者向けの広告への使用が可能になっていた。一部の消費者にとって、個人の位置情報は機密かつ重要なものだ。Google による誤解を招く表現がなければ、一部のユーザーは、位置情報の収集/保存/利用などについて、異なる選択をした可能性がある」と述べている。

ACCC Google fine tweet


2019年10月に ACCC は、Google に対する訴訟を開始した。そして 2021年4月に、オーストラリア連邦裁判所は、Google が位置情報の収集/使用についてユーザーに誤解を与えたことは、オーストラリア消費者法に違反していると認定した。

Google は是正措置を講じ、2018年12月20日までに、この罰金につながる全ての問題に対処した。それにより、位置情報履歴を一時停止することでデバイスの位置情報の収集が停止するという、誤解を招くような情報は、ユーザーに表示されなくなった。

Cass-Gottlieb は、「企業は消費者に対して、それらのデータが誰と共有されるかという点について、必要かつ十分な情報を提供した上で、意思決定を促すべきである。つまり、収集しているデータの種類/データの収集方法/使用される可能性などについて、透明性を高める必要がある」と述べている。

2022年1月にも Google は、フランスのデータ・プライバシー保護機関である National Commission on Informatics and Liberty (CNIL) により、$170 million の罰金を科されている。同社は、Web サイトのクッキー設定に複数のクリックを要求することで、訪問者のトラッキング・クッキーの拒否を困難にし、インターネット・ユーザーの同意の自由を侵害したとされた。

これまでにも Google は、積極的なデータ収集で $11.3 million/競合他社に不利なサービスを提供したとして €220 million/オンライン広告における反競争的行為で $1.7 billion/市場支配的地位を乱用して検索結果を調整したとして $2.72 billion の罰金を科されている。

とにかく、情報を集めたい Google は、際どいことをやりかねないという事例ですね。文中にあるフランスでの問題ですが、2021年1月6日の「フランスのプライバシー保護機関が F と G に合計で 210 M Euros の制裁金」に詳細が記されています。このときは、Google だけではなく、Facebook にも罰金が科されています。また、5月25日の「米 FTC が Twitter に $150M の罰金:2FA のための情報をターゲティング広告に使っていた」にあるように、Twitter もひどいことをやっています。よろしければ、カテゴリ Privay を、ご参照ください。

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