米FCC 対 TikTok:Apple/Google のアプリストアからの追放を要求

U.S. FCC Commissioner Asks Apple and Google to Remove TikTok from App Stores

2022/06/30 TheHackerNews — 米国連邦通信委員会 (FCC) の委員の一人が Apple と Google に対して、人気の動画共有プラットフォーム TikTok について、「その密かなデータ処理のパターン」を理由にアプリ・ストアから追放するよう求め始めている。FCC のメンバーであり、共和党員でもある Brendan Carr は、Apple と Google の最高経営責任者への書簡で、「TikTok の機密データと、北京による広範囲なデータ採取とが組み合わさることで、容認できないレベルの国家安全保障リスクがもたらされる」と述べている。

2021年9月の時点で TikTok は、同社のアプリを利用する人が毎月 10億人おり、Facebook/YouTube/WhatsApp/Instagram/WeChat に次ぐ規模のソーシャルメディア・プラットフォームの1つになったと公表している。

さらに Brendan Carr は、「TikTok のサービスは、単なる面白動画やミームを共有するアプリとは程遠い。その機能は、ユーザーの個人情報を集積する、高度な監視ツールのコア隠すための羊の服である」と訴えている。

また、この書簡は、長年にわたって TikTok が自身で言及している、数々の論争を参照している。具体的には、 ユーザーをオンラインで追跡するための Android セーフガードを回避や、iOS のクリップボード情報への不正アクセス、そして、事前承諾なしに米国のユーザーから生体情報や個人データを取得したという主張に対して、$92 million で集団訴訟を解決した件などが含まれる。

北京を拠点とする ByteDance が所有し、中国政府とのユーザー・データの共有を否定し続けてきた TikTok だが、BuzzFeedNews の暴露により再び脚光を浴びている。その内容は、米国ユーザーのデータに対する保証とは裏腹に、2021年9月〜2022年1月に、中国に在籍する従業員により繰り返しアクセスされていたというものである。

TikTok の信頼/安全部門のメンバーが、2021年9月の会議で「すべては中国で見られている」述べたことが引用され、また、同月に行われた別の会議では、ディレクターが北京在住のエンジニアを、「すべてにアクセスできるマスター管理者」として言及したことも挙げられている。

昨年に CNBC も TikTok の元社員の発言を引用し、ByteDance が TikTok の米国ユーザー・データにアクセスし、また、TikTok における意思決定や製品開発に深く関与していると主張している。

いくつかのビジネスニュース誌と共有した声明の中で TikTok は、「中国を含む米国外にいるエンジニアは、厳格なアクセス制御のもと、必要に応じて米国ユーザーのデータへのアクセスが許可される可能性がある」と述べている。

その後に TikTok は、「米国ユーザー・データのデフォルトの保存場所を変更した。国内ユーザーに関する全ての情報は、Oracle が管理するインフラを通じてルーティングする」と発表している。しかし Carr は、「こうした取り組みが、データ・アクセスに関する懸念の核心に対処していない」と指摘する。

Carr は、「以前から TikTok は、米国ユーザーのデータは、米国内のサーバーに保存されていると主張してきたが、こうした表現では、北京からのデータ・アクセスに対する保護は約束されない。実際のところ、TikTok の米国ユーザーのトラフィックは、100% Oracle によりルーティングされているという声明は、そのデータが、どこからアクセスできるのかについて、何も言及していない」と指摘している。

注目すべきは、すでに、いくつかの米軍の支部が、セキュリティ・リスクの可能性を理由に、政府支給のデバイス上での TikTok の使用を禁止していることだ。2020年6月には、インド政府が、同様の理由で同アプリのブロックに動いている。

中国発のサービスの中で、世界に広まっているのは、この TikTok だけ (?) であり、そこから個人情報が取得され、北京政府に吸い上げられるというシナリオは、誰もが想像できる話です。また、それを否定する TikTok 側の説明に対して、意味がないと指摘する声もあるようですが、この記事を読む限り、TikTok には説得力が欠けるように思えます。先ほど、Apple App Store と Google Play で検索したところ、どちらにも TikTok はありました。

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