Synology BeeStation 脆弱性チェーンの再武器化:タスクスケジューラ経由の root 権限昇格

Chained Synology BeeStation Vulnerabilities Enable Root Privilege Escalation via Task Scheduler Exploit

2025/12/05 gbhackers — Pwn2Own Ireland 2025 に向けた準備において、Synology NAS の N-day 脆弱性を再調査していたセキュリティ研究者が、Synology BeeStation (BST150-4T) の既存のエクスプロイト・チェーンに新たな手法を加えた。従来の PHP ベースのペイロードとは異なるものであり、システム・タスクスケジューラを悪用することで、未認証による root 権限でのリモート・コード実行 (RCE) を実証するものだ。

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Synology BeeStation の ゼロデイ脆弱性 CVE-2025-12686 がFIX:RCE の可能性

Synology BeeStation 0-Day Vulnerability Let Remote Attackers Execute Arbitrary Code

2025/11/11 CyberSecurityNews — Synology が公開したのは、BeeStation OS に存在するリモート・コード実行の脆弱性 CVE-2025-12686 (ZDI-CAN-28275) に対処する緊急セキュリティ・アップデートである。この脆弱性を悪用する未認証の攻撃者は、影響を受けるデバイス上で任意のコードを実行する可能性がある。脆弱性 CVE-2025-12686 (CVSS 3:9.8:Critical) は、BeeStation OS に存在する典型的なバッファ・オーバーフロー (CWE-120) に起因し、認証やユーザー操作を必要としないネットワーク経由での攻撃を可能にする。

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Synology ABM の脆弱性 CVE-2025-4679:Microsoft 365 の機密情報が漏洩?

Synology ABM Vulnerability Leaks Microsoft 365 Sensitive Information

2025/06/30 gbhackers — Synology の Active Backup for Microsoft 365 (ABM) に存在する重大な脆弱性により、Microsoft 365 テナントに保存されている機密データが漏洩し、100 万を超える組織に影響が生じるという。この脆弱性 CVE-2025-4679 を悪用する攻撃者は、ターゲット環境への事前アクセスを必要とせずに、Teams メッセージ/グループ・メンバーシップ/Outlook の会話/カレンダー・データなどの、Microsoft 365 の機密コンテンツへのアクセスを可能にする。

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Synology DiskStation の脆弱性 CVE-2024-10442 (CVSS 10) が FIX:Zero-Click RCE と PoC

CVE-2024-10442 (CVSS 10): Zero-Click RCE in Synology DiskStation, PoC Publishes

2025/05/01 SecurityOnline — 中小企業や IT プロに人気の NAS アプライアンスである、Synology DiskStation DS1823xs+ に、深刻なリモート・コード実行 (RCE) の脆弱性が発見された。この脆弱性 CVE-2024-10442 (CVSS:10.0) の悪用に成功した攻撃者は、ローカル・ネットワーク上で認証を必要とせずに、ゼロクリックでルート・アクセスを取得できる。

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Synology Mail Server の脆弱性 CVE-2025-2848 が FIX:リモートからのコンフィグ書換

CVE-2025-2848: Synology Mail Server Vulnerability Allows Remote Configuration Tampering

2025/03/27 SecurityOnline — 先日に Synology Mail Server で発見された脆弱性を悪用する、認証済のリモート攻撃者は、システム・コンフィグの改竄を達成し、企業や家庭の NAS 環境におけるメール・サービスの、安定性に影響を及ぼすとされる。

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Synology Replication Service の脆弱性 CVE-2024-10442 が FIX:任意のコマンド実行

CVE-2024-10442: Synology Replication Service Vulnerability Scores Maximum CVSS Rating

2025/03/20 SecurityOnline — Synology が公表したのは、Replication Service の深刻な脆弱性を詳述する、セキュリティ・アドバイザリの更新である。この脆弱性の悪用に成功したリモート攻撃者は、影響を受けるシステム上で任意のコマンド実行の可能性を手にする。

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Synology Camera の脆弱性 CVE-2024-11131 (CVSS 9.8) が FIX:任意のコード/コマンド実行

CVE-2024-11131 (CVSS 9.8): Critical Vulnerability Found in Synology Camera Firmware

2025/03/19 SecurityOnline — Synology が公表したセキュリティ・アドバイザリは、同社のカメラ・ファームウェアに深刻な影響を及ぼす、脆弱性 CVE-2024-11131 (CVSS3:9.8) の詳細な情報である。この脆弱性の悪用に成功したリモート攻撃者は、影響を受ける Synology カメラ上で、任意のコード/コマンドを実行できるという。

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Synology 製品群の脆弱性 CVE-2024-10441 (CVSS 9.8) などが FIX:RCE などの可能性

CVE-2024-10441 (CVSS 9.8): Synology Patches Critical Code Execution Flaw in Multiple Products

2025/03/18 SecurityOnline — Synology が発表したのは、BeeStation Manager (BSM)/DiskStation Manager (DSM)/Unified Controller (DSMUC) などの製品群に影響を及ぼす、深刻なセキュリティ脆弱性に対するセキュリティ・アドバイザリである。2025年3月19日に公開された、このアドバイザリの更新では、脆弱なシステム上でリモート攻撃者に対して、任意のコード実行を許してしまう欠陥が修正されている。

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Synology Photos/BeePhotos の深刻な脆弱性が FIX:Pwn2Own で悪用を証明

Synology Fixes Critical Vulnerabilities in Synology Photos and BeePhotos After Pwn2Own Exposure

2024/10/27 SecurityOnline — Synology が発表したのは、NAS 用の写真管理アプリ Synology Photos と、個人用クラウド・ストレージ・デバイス BeePhotos に存在する、深刻な脆弱性に対処するセキュリティ・アップデートのリリースである。総称して ZDI-CAN-25623 として識別される脆弱性は、Pwn2Own 2024 ハッキング・コンテストで悪用が証明され、対象となるデバイス上でリモート・コード実行の可能性があることが示された。

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Synology BC500/TC500 の脆弱性 CVE-2024-39349 などが FIX:直ちにアップデートを!

CVE-2024-39349 (CVSS 9.8): Critical Vulnerability in Synology Surveillance Cameras

2024/07/07 SecurityOnline — 先日に、NAS/監視ソリューションの大手プロバイダーである Synology は、BC500/TC500 カメラモデルにおける6件の脆弱性のセキュリティ・アドバイザリを更新した。これらの脆弱性は、PWN2OWN 2023 hacking competition で報告されたものだ。深刻度は Critical (重大) から Moderate (中程度) まであり、悪用に成功したリモートの攻撃者に、コードの実行/セキュリティ制限の回避/機密情報の窃取などを許す可能性がある。

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Synology Diskstation Manager の脆弱性 CVE-2023-2729:管理者アカウント乗っ取りの危険性

A Flaw In Synology Diskstation Manager Allows Admin Account Takeover

2023/10/18 SecurityAffairs — Synology DiskStation Manager (DSM) に存在する脆弱性 CVE-2023-2729 (CVSS:5.9) を、Claroty Team82 の研究者たちが発見した。Team82 によると、NAS 製品上で動作する Synology の DiskStation Manager (DSM) Linux ベースの OS で、脆弱な乱数ジェネレータが使用されていたという。この脆弱性は、NAS デバイスの管理者パスワードの生成に使用される、Javascript の安全ではない “Math.random()” 関数に起因するものだ。

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Western Digital/Synology NAS デバイスの脆弱性:数百万ユーザーのファイルが流出

Western Digital, Synology NAS Vulnerabilities Exposed Millions of Users’ Files

2023/08/09 SecurityWeek — IoT/OT サイバー・セキュリティ企業 Claroty の調査により、Western Digital (WD) と Synology の NAS (Network Attached Storage) 製品に深刻な脆弱性が発見された。同社によると、数百万人のユーザーの、ファイルが流出した可能性があるという。これらの脆弱性と、その悪用の検証は、2022年12月に Zero Day Initiative がトロントで開催した、ハッカー・コンテスト Pwn2Own で実演されている。参加者たちはスマートフォン/プリンター/ルーター/NAS デバイス/スマート・スピーカーなどをハッキングして、総額 $1M 近くの報奨金を獲得した。

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Synology の深刻な脆弱性 CVE-2022-43931 が FIX:CVSS 10 の RCE

Synology fixes multiple critical vulnerabilities in its routers

2023/01/03 SecurityAffairs — 2022年12月に、台湾の NAS メーカーである Synology は、2つの新しい重要アドバイザリを公開した。最初のアドバイザリは、同社が対処した最も重要なものであり、脆弱性 CVE-2022-43931 (CVSS : 10) として追跡されている、境界外書き込みの深刻な問題だ。この脆弱性は、Ver 1.4.3-0534/1.4.4-0635 以前の、Synology VPN Plus Server の Remote Desktop Functionality に存在している。この脆弱性の悪用に成功したリモートの攻撃者は、不特定のベクター経由で任意のコマンドを実行できる。

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Synology の AFP (Apple Filing Protocol) に深刻な脆弱性:パッチ適用までの緩和策とは?

Synology warns of critical Netatalk bugs in multiple products

2022/04/28 BleepingComputer — Synology の NAS アプライアンスの一部が、複数の深刻な Netatalk 脆弱性の悪用による攻撃にさらされていると、顧客に対する警告が発せられた。同社は、「Synology DiskStation Manager (DSM) および Synology Router Manager (SRM) における複数の深刻な脆弱性の悪用に成功した攻撃者に対して、機密情報の取得と、任意のコード実行を許す可能性がある」と述べている。

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ASUSTOR NAS の警告:Deadbolt ランサムウェアによる攻撃が発生している

Warning — Deadbolt Ransomware Targeting ASUSTOR NAS Devices

2022/02/24 TheHackerNews — QNAP NAS アプライアンスが攻撃を受けてから1カ月足らずで、ASUSTOR の NAS が Deadbolt ランサムウェアの最新の犠牲者となった。この感染に対して ASUSTOR は、関連するセキュリティ問題を修正するためのファームウェア・アップデート (ADM 4.0.4.RQO2) をリリースしている。また、同社は、データを安全に保つために、以下の行動を取るようユーザーに呼びかけている。

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QNAP NAS デバイスへのサポート:EOL モデルに対して 2022年10月まで延長

QNAP extends critical updates for some unsupported NAS devices

2022/02/14 BleepingComputer — QNAP はサポートを延長し、一部の生産終了 (EOL:end-of-life) NAS デバイスのセキュリティ・アップデートを、2022年10月まで継続することにした。それにより、サポートが終了しているデバイスを使用する顧客も、アップグレードが可能となり、進化するセキュリティの脅威からデータを保護できる。

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ストレージ・セキュリティの再考:3つの問題点と6つのヒント

Cybersecurity and Your Storage System

2022/02/08 SecurityBoulevard — ストレージは、すべての組織のインフラに不可欠な要素である。その一方で、サイバーセキュリティは、すべての組織の戦略に欠かせない要素である。しかし、この2つが結びつくことは、ほとんどない。そして、ストレージにおけるセキュリティの欠如は、企業を危険にさらしている。

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QNAP NAS デバイスに対する攻撃:Qlocker ランサムウェアの新種が観測されている

A new wave of Qlocker ransomware attacks targets QNAP NAS devices

2022/01/16 SecurityAffairs — 世界中の QNAP NAS デバイスを標的とした、ランサムウェア Qlocker の新たな波が 1月6日に始まり、感染したデバイス上に !!!READ_ME.txt というランサム・ノートを投下している。2021年5月に、台湾のベンダーである QNAP は、Qlocker ランサムウェアの感染を防ぐために、NAS デバイス上で動作する災害復旧アプリ HBS 3 (Hybrid Backup Sync) を更新するよう、顧客に対して警告を発した。

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普及品 Wi-Fi ルーターに大量の脆弱性:TP-Link 32件/Synology 30件/Netgear 29件など

Hundreds of vulnerabilities in common Wi-Fi routers affect millions of users

2021/12/05 SecurityAffairs — ドイツの IT 雑誌 CHIP のセキュリティ研究者と編集者たちは、有力メーカー (Asus/AVM/D-Link/Netgear/Edimax/TP-Link/Synology/Linksys) の9つの Wi-Fi ルーターに 226件の潜在的なセキュリティ上の欠陥を発見した。これらの脆弱性により、数百万人のユーザーが影響を受ける可能性があるという。TP-Link Archer AX6000 には 32件の脆弱性が発見されており、Synology RT-2600ac には 30件、Netgear Nighthawk AX12 には 29件の脆弱性が見つかっており、これらの脆弱性の影響を受ける可能性が生じている。

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QNAP NAS と OpenSSL 脆弱性:現時点では対応中とのこと

QNAP works on patches for OpenSSL bugs impacting its NAS devices

2021/08/30 BleepingComputer — 先週のこと、NAS メーカーの QNAP は、OpenSSL によるパッチが適用されたリモートコード実行 (RCE) およびサービス拒否 (DoS) の脆弱性に対処するため、セキュリティ・アップデートの調査と作業を行っている。脆弱性 CVE-2021-3711 CVE-2021-3712 は、QTS / QuTS hero / QuTScloud / HBS 3 Hybrid Backup Sync を実行する QNAP NAS デバイスに影響する。

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Synology NAS 問題:OpenSSL の脆弱性が一部のバージョンに影響

Synology: Multiple products impacted by OpenSSL RCE vulnerability

2021/08/26 BleepingComputer — 台湾の NAS メーカーである Synology の発表によると、最近の公開された OpenSSL 脆弱性である、リモートコード実行 (RCE) およびサービス拒否 (DoS) が、同社の一部の製品に影響を与えるとのことだ。

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QNAP と Synology の NAS を狙う eCh0raix ランサムウェアとは?

eCh0raix ransomware now targets both QNAP and Synology NAS devices

2021/08/10 BleepingComputer — 新たに発見された eCh0raix ランサムウェアの亜種は、QNAP と Synology の NAS デバイスを暗号化するための機能を追加している。このランサムウェア (QNAPCrypt とも呼ばれる) は、2016年6月に初めて表面化したものであり、BleepingComputer フォーラムのトピックで、被害者による攻撃の報告がなされてきた。このランサムウェアは、QNAP NAS デバイスに波状攻撃を仕掛けてきたが、その中でも大規模だったのは、2019年6月と 2020年6月の攻撃である。

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