Hanko という OSS の認証管理システム:クリーンな API Surface と SDK で Passkeys への移行をサポート

Hanko: Open-source authentication and user management

2025/05/19 HelpNetSecurity — Hanko の CEO である Felix Magedanz は、「私たちは、開発者や組織の認証フローを近代化するために、ユーザーを Passkeys へと移行させることに重点を置いている。それと同時に、eMail/Password/MFA/OAuth/SAML SSO といった、従来からの認証方法もサポートしていく。私たちの真の強みは、開発者エクスペリエンスへのコミットメントである」と Help Net Security に語った。

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Label Studio の XSS 脆弱性 CVE-2025-47783 が FIX:任意の JavaScript の挿入/実行

XSS Vulnerability Discovered in Label Studio: Update Now!

2025/05/19 SecurityOnline — 機械学習モデルのデータセットにアノテーションを付与するために、広く用いられる OSS データ・ラベリング・ツール Label Studio に、反射型クロスサイト・スクリプティング (XSS) の脆弱性が存在することを、研究者たちが明らかにした。Label Studio のバージョン 1.18.0 未満に影響を及ぼす、脆弱性 CVE-2025-47783 を悪用する攻撃者は、ユーザー・セッションのコンテキストで、任意の JavaScript 挿入/実行の可能性を得るという。

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GNU C Library (glibc) の脆弱性 CVE-2025-4802 が FIX:各種の Linux ディストロにコード実行の可能性

glibc Vulnerability Puts Millions of Linux Systems at Risk of Code Execution

2025/05/19 SecurityOnline — 数多くの Linux アプリケーションにおいて、基本コンポーネントとして活用される GNU C Library (glibc) で、新たな脆弱性が報告された。この脆弱性が示すのは、静的 setuid バイナリの共有ライブラリ読込みメカニズムに存在する、潜在的に悪用が可能な欠陥の詳細である。この脆弱性 CVE-2025-4802 は、静的 setuid バイナリが dlopen() を介して動的ライブラリを呼び出す際に、LD_LIBRARY_PATH 環境変数を不適切に使用することに起因する。

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Python Web Framework Reflex の脆弱性 CVE-2025-47425 が FIX:Admin アカウント乗っ取りの恐れ

High-Risk Flaw in Python Web Framework Reflex Could Lead to Account Takeover

2025/05/19 SecurityOnline — インタラクティブな Web アプリを構築するための、Python ベースの OSS フレームワーク Reflex に、深刻なセキュリティ上の欠陥が発見された。この脆弱性は CVE-2025-47425 の CVSS スコアは 8.1 であり、深刻度が高いことを示している。Reflex の人気は、JavaScript を必要とせずに、Python のみフルスタック Web アプリの構築が可能なところにある。その使いやすさと、パワフルな状態管理のための機能により、最先端のアプリ開発において Reflex は人気を博している。

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Xerox のセキュリティ速報 XRX25-009:iGen5 Press/Baltoro HF/Brenva HD などに対応

Xerox Patches Dozens of Vulnerabilities in FreeFlow Print Server with April 2025 Security Update

2025/05/15 SecurityOnline — 2025年5月12日に Xerox が発表したのは、セキュリティ速報 XRX25-009 の公開と、Windows 10上で動作する FreeFlow Print Server v2 向けの、2025年4月のセキュリティ・パッチ・アップデートのリリースである。Xerox の主要プロダクション・プリンターである、iGen5 Press/Baltoro HF/Brenva HD などをサポートする、このアップデートは、数十の深刻な脆弱性に対処し、更新された OSS コンポーネントを統合し、強化された暗号化標準を導入するものだ。

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WordPress TheGem Theme の脆弱性 CVE-2025-4317/4339 が FIX:連鎖によるサイト乗っ取りの恐れ

82,000+ WordPress Sites at Risk: TheGem Theme Vulnerabilities Allow Full Site Takeover

2025/05/14 SecurityOnline — Wordfence が開示した情報によると、ThemeForest で販売され、82,000件以上の実績を持つ、人気のプレミアム WordPress テーマ TheGem に、2つの深刻な脆弱性が発見されたようだ。これらの脆弱性 CVE-2025-4317/CVE-2025-4339 を、サブスクライバー・レベル以上のアクセス権を持つ、認証済みユーザーが悪用すると、影響を受ける Web サイトの完全な制御を奪われる可能性があるという。

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Insomnia API Client の脆弱性 CVE-2025-1087 が FIX:不十分な入力検証が引き起こす RCE

CVE-2025-1087: Critical Template Injection in Insomnia API Client Enables Remote Code Execution

2025/05/13 SecurityOnline — Kong が提供する人気の OSS API クライアント Insomnia に存在する、深刻な脆弱性 CVE-2025-1087 (CVSS:9.3) を悪用する攻撃者は、影響を受けるシステム上で任意のコード実行の可能性を得るという。したがって、REST/GraphQL/WebSocket/SSE/gRPC エンドポイントとのインタラクションにおいて、Insomnia を利用する開発者/テスター/DevOpsチームにとって、この脆弱性は重大なリスクとなる。

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VS Code in the Browser の脆弱性 CVE-2025-47269 が FIX:code-server の乗っ取りの恐れ

VS Code in the Browser at Risk: code-server Security Alert

2025/05/12 SecurityOnline — VS Code をブラウザで実行するために、広く利用される code-server プロジェクトに存在する脆弱性が、新たに公開されたセキュリティ・アドバイザリで明らかにされた。この脆弱性 CVE-2025-47269 (CVSS:8.3) を悪用する攻撃者は、ユーザー・セッションへの不正アクセスの可能性を手にする。

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libexpat XML parser の脆弱性 CVE-2024-8176 が FIX:懸念されるサプライチェーン攻撃

Stack Overflow Alert! XML Flaw in libexpat Threatens Widespread Software

2025/05/12 SecurityOnline — libexpat XML 解析ライブラリに存在する、スタック・オーバーフローの脆弱性 CVE-2024-8176 (CVSS:7.5) に関する情報を、CERT/CC が発表した。影響を受ける環境での libexpat ライブラリの導入方法によっては、この脆弱性を悪用する攻撃者は、メモリ破損やアプリケーション・クラッシュなどを引き起こす可能性を手にする。

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cpp-httplib の脆弱性 CVE-2025-46728 が FIX:メモリ枯渇と DoS 攻撃の可能性

CVE-2025-46728: cpp-httplib Vulnerability Exposes Servers to Denial of Service

2025/05/07 SecurityOnline — C++11 のファイル・ヘッダーのみで構成され、セットアップの容易さで知られている、クロス・プラットフォーム HTTP/HTTPS ライブラリである cpp-httplib が、深刻なセキュリティ脆弱性に直面している。先日に確認された、脆弱性 CVE-2025-46728 を悪用する脅威アクターは、このライブラリを使用するアプリケーションに対して、サービス拒否 (DoS) 攻撃を仕掛ける可能性を手にする。

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CISA KEV 警告 25/05/06:FreeType の脆弱性 CVE-2025-27363 を登録

U.S. CISA adds FreeType flaw to its Known Exploited Vulnerabilities catalog

2025/05/07 SecurityAffairs — Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、FreeType の脆弱性 CVE-2025-27363 (CVSS:8.1) を Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに追加した。2025年3月中旬に Meta は、この境界外書き込みの脆弱性が、攻撃で悪用されている可能性があると警告していた。

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フェイク Discord パッケージと RAT:PyPI から 11,500+ のダウンロード

Researchers Uncover Malware in Fake Discord PyPI Package Downloaded 11,500+ Times

2025/05/07 TheHackerNews — Python Package Index (PyPI) リポジトリ上で、無害な Discord 関連ユーティリティを装いながら、リモートアクセス型トロイの木馬 (RAT) を取り込んでいる悪意のパッケージを、サイバー・セキュリティ研究者たちが発見した。この問題のパッケージは “discordpydebug” であり、2022年3月21日に PyPI にアップロードされている。すでに、このパッケージは 11,574回もダウンロードされており、PyPI レジストリ上で引き続き提供されている。興味深いことに、このパッケージは、それ以降において更新されていない。

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OpenCTI の脆弱性 CVE-2025-24977 が FIX:Root-Level 攻撃の可能性

CVE-2025-24977: Critical RCE Flaw in OpenCTI Platform Exposes Infrastructure to Root-Level Attacks

2025/05/07 SecurityOnline — サイバー脅威インテリジェンスの管理に用いられる OSS ソリューション OpenCTI プラットフォームに、深刻なセキュリティ脆弱性が発見された。この脆弱性 CVE-2025-24977 (CVSS:9.1) を悪用する攻撃者は、ホスティング・インフラ上でコマンドを実行し、機密情報へのアクセスを可能にするという。

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Google の FreeType on Android の脆弱性 CVE-2025-27363 が FIX:任意のコード実行の恐れ

Google fixes actively exploited FreeType flaw on Android

2025/05/06 BleepingComputer — Google は、Android 向けの 2025年5月セキュリティ・アップデートをリリースした。このアップデートでは、45件のセキュリティ脆弱性が修正されているが、その中には、現在も悪用されている FreeType 2 のゼロクリック・コード実行の欠陥も含まれる。FreeType は、人気の OSS フォント・レンダリング・ライブラリであり、画像の表示や、プログラムによるテキストの追加にも対応している。この脆弱性 CVE-2025-27363 は、深刻度の高い任意のコード実行を許すものであり、Facebook のセキュリティ研究者たちにより、2025年3月に発見された。

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Apache Pinot のミスコンフィグ:Kubernetes との組み合わせで生じる欠陥への攻撃 – Microsoft

Microsoft Warns of Attackers Exploiting Misconfigured Apache Pinot Installations

2025/05/06 SecurityWeek — Kubernetes のセキュリティについて Microsoft が実施した調査により、Apache Pinot のミスコンフィグのあるインスタンスを、脅威アクターたちが標的にしていることが明らかになった。Apache Pinot は、大規模なデータセットを高速かつ低レイテンシでクエリできるように設計された、OSS のリアルタイム分析プラットフォームである。それが評価され、Walmart/Uber/Slack/LinkedIn/Wix/Stripe などの世界有数の企業で、Pinot は使用されている。

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Apache Cassandra の複数の深刻な脆弱性が FIX:認証バイパスや権限昇格の恐れ

Security Flaws Discovered in Apache Cassandra: Unauthorized Access, Privilege Escalation, and JMX Credential Theft

2025/02/05 SecurityOnline — 人気の OSS NoSQL データベース Apache Cassandra だが、深刻な脆弱性に直面しており、機密データへの不正アクセスや不正操作が生じる可能性があるという。Cassandra の各バージョンに影響を及ぼす、3件の明確なセキュリティ上の欠陥が特定されている。したがって、このプラットフォームに依存して、ミッション・クリティカルなデータを運用する組織に、深刻な懸念が生じている。

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オープンソースと悪意のパッケージ:前年比で 156% 増のリポジトリ汚染の状況 – Sonatype 調査

Sonatype Reports 156% Increase in OSS Malicious Packages

2024/10/11 InfoSecurity — OSS (open source software) の利用が急増しているが、そこに含まれるマルウェアが 156%も増加しているという調査結果が、Sonatype から公表された。2019年以降において、704,102 件以上の悪意のパッケージが確認されているが、そのうちの 512,847 件は、2023年11月以降に発見されたものであるという。詳しくは、同社の 10回目となる年次報告書 “Annual State of the Software Supply Chain” を参照してほしい。

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OSS における脆弱性の情報開示:悪用を防ぐための工夫をメンテナたちに伝えたい

Open-source vulnerability disclosure: Exploitable weak spots

2023/11/09 HelpNetSecurity — オープンソース・プロジェクトの脆弱性開示プロセスの欠陥が攻撃者に悪用され、パッチが提供される前に攻撃を仕掛けるために必要な、情報を収集される可能性があると、Aqua Security の研究者たちが懸念している。”0.5-Day” の脆弱性は、メンテナには知られており、その情報は GitHub や NVD (National Vulnerability Database) に公開されているが、公式な修正プログラムが存在しない状況を指す。”0.75-Day” の脆弱性は、公式な修正プログラムは存在しているが、CVE 番号や CPE 識別子は存在しない状態を指す。したがって、脆弱性スキャンツールによる脆弱なコンポーネントの検出が不可能であり、パッチ適用の必要性に、セキュリティ・チームは気が付かない。

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Python に潜むマルウェア:272種類のパッケージと 75,000回のダウンロード

Hundreds of malicious Python packages found stealing sensitive data

2023/10/04 BleepingComputer — この半年で複雑さを増した悪質なキャンペーンにより、OSS プラットフォームに数百の情報窃取パッケージが仕掛けられ、そのダウンロード数は約 75,000回を数えるという。このキャンペーンについては、4月上旬から Checkmarx の Supply Chain Security チームのアナリストたちが監視しており、標的となったシステムから機密データを盗み出すためのコードを取り込んだ、272種類のパッケージが発見されている。最初に確認されたときと比べて、この種の攻撃は大幅に進化しており、さらに巧妙になった難読化レイヤと検出回避の技術が、悪意のパッケージ作成者たちにより実装されているという。

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ChatGPT が推奨する OSS パッケージは安全なのか? LLM に悪意を埋め込む PoC が公開

New ChatGPT Attack Technique Spreads Malicious Packages

2023/06/06 InfoSecurity — OpenAI の LLM である ChatGPT を悪用し、開発者たちの環境に悪意のパッケージを拡散させるという、新たなサイバー攻撃手法が登場した。Vulcan Cyber の Voyager18 research team は、先ほど発表したアドバイザリで、この問題について述べている。同社の研究者である Bar Lanyado と、コントリビュータである Ortal Keizman と Yair Divinsky は、「実際には存在しない URL やリファレンスを、さらにはコード・ライブラリや関数を、ChatGPT が生成することが確認されている。このような LLM (Large Language Model) モデルがもたらす幻覚は以前にも報告されていたが、古い学習データの結果として生じている可能性もある」と、技術文書で説明している。

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Apache Superset の脆弱性 CVE-2023-27524 が FIX:脆弱なインスタンスが散在している状況

Apache Superset Vulnerability: Insecure Default Configuration Exposes Servers to RCE Attacks

2023/04/26 TheHackerNews — OSS データ可視化ソフトウェア Apache Superset (BI Tool) のメンテナたちは、リモート・コード実行を許す可能性のある、安全性が担保されないデフォルト・コンフィグレーションの問題を修正するプログラムをリリースした。この脆弱性 CVE-2023-27524 (CVSS:8.9) は、Apache Superset バージョン 2.0.1 以下に影響を及ぼす。そして、デフォルトの SECRET_KEY の悪用に成功した攻撃者は、インターネットに露出したインスタンスに対して、不正な認証/リソース・アクセスを行っていく。

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Secure Software Summit:OSS サプライチェーン・セキュリティの現状について

Secure Software Summit: The State of OSS Supply Chain Security

2022/03/17 SecurityBoulevard — Open Source Software (OSS) サプライチェーンが、サイバー攻撃にさらされている。最近の Log4Shell 脆弱性に見られるように、OSS のサプライチェーンは、セキュリティの弱点を突こうとする、攻撃者の焦点となりつつある。数多くの調査レポートにおいて、いわゆる次世代ソフトウェア・サプライチェーン攻撃の、過去 10年間での大幅な増加が示されている。これらの攻撃は、ソースコード/ビルドシステム/CI/CDツール/コードテスト・ツールといった、ソフトウェア・サプライチェーンの重要なリンクの侵害を狙ったものである。

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