PyPI の “aiocpa” は悪意のライブラリ:Telegram Bot で Crypto Keys を盗み出す手口とは?

PyPI Python Library “aiocpa” Found Exfiltrating Crypto Keys via Telegram Bot

2024/11/25 TheHackerNews — Python Package Index (PyPI) リポジトリの管理者が隔離したのは、Telegram 経由で秘密鍵を盗み出すための悪意のコードを埋め込んだ、“aiocpa” パッケージのアップデート版である。この問題のパッケージは、Crypto Pay API の同期/非同期クライアントとして説明されている。2024年9月にリリースされた “aiocpa” パッケージは、現在までに 12,100 回もダウンロードされている。今回の Python ライブラリの隔離により、クライアントにおけるインストールが防止され、メンテナーによる変更もできなくなった。

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npm へ攻撃:難読化された悪意のパッケージを展開する北朝鮮の脅威グループ

North Korean Hackers Launch New Wave of npm Package Attacks

2024/08/29 InfoSecurity — 北朝鮮に関連する脅威グループが関与する悪意のアクティビティが、最近になって急増していることがサイバー・セキュリティ研究者によって特定された。それにより明らかになったのは、npm エコシステムを標的とする組織的なキャンペーンの存在である。この、2024年8月12日に始まったキャンペーンは、開発者たちの環境に侵入して、機密データを盗むように設計された悪意の npm パッケージを公開するものである。

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技術者の就活を狙う悪意の npm パッケージ:騙されてマルウェアをインストール

Bogus npm Packages Used to Trick Software Developers into Installing Malware

2024/04/27 TheHackerNews — 現在進行中のソーシャル・エンジニアリング・キャンペーンは、ソフトウェア開発者の就活をターゲットにする偽の npm パッケージを提供し、Python バックドアをダウンロードさせるというものだ。サイバー・セキュリティ企業の Securonix は、このキャンペーンを DEV#POPPER という名前で追跡しており、北朝鮮の脅威アクターと結びつけている。

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XZ Utils バックドア汚染:Rust Crate liblzma-sys 侵害から手口を辿ってみる

Popular Rust Crate liblzma-sys Compromised with XZ Utils Backdoor Files

2024/04/12 TheHackerNews —XZ Utilsのバックドアに関連する “テストファイル” が、liblzma-sys という名の Rust crate に紛れ込んでいることが、Phylum の新たな調査で明らかになった。この liblzma-sys は、現時点において 21,000回以上もダウンロードされており、XZ Utils データ圧縮ソフトウェアの一部である、基礎ライブラリ liblzma 実装へのバインディングを、Rust 開発者に提供している。問題のバージョンは、0.3.2 である。

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npm で発見された 48個の悪意のパッケージ:難読化されたリバースシェルを展開

48 Malicious npm Packages Found Deploying Reverse Shells on Developer Systems

2023/11/03 TheHackerNews — npm リポジトリで、48個の悪意の npm パッケージ・セットが、新たに発見された。それらは、侵害したシステム上にリバースシェルを展開する機能を持っているという。ソフトウェア・サプライチェーンのセキュリティ企業 Phylum は、「これらのパッケージは、正規のパッケージを偽装されており、そのインストール時にリバースシェルを開始するための、難読化された JavaScript を取り込んでいる」と述べている。すべての偽造パッケージは、hktalent (GitHub/X) という npm ユーザーにより公開されている。この記事の執筆時点で、hktalent がアップロードしたパッケージのうち、39個がダウンロード可能な状態にある。

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NuGet に悪意のパッケージ:.NET 開発者に SeroXen RAT を配信している

Malicious NuGet Package Targeting .NET Developers with SeroXen RAT

2023/10/12 TheHackerNews — .NET Framework のための NuGet パッケージ・マネージャーにホストされている悪質なパッケージが、SeroXen RAT というリモート・アクセス型のトロイの木馬を配信していることが判明した。このパッケージは、Pathoschild.Stardew.Mod.Build.Config と名付けられ、Disti というユーザーにより公開されているが、正規のパッケージであるPathoschild.Stardew.ModBuildConfig を装うタイポスクワッティングであると、サプライチェーン・セキュリティ会社 Phylum が、今日のレポートで指摘している。現時点において、正規のパッケージは約79,000ダウンロードを記録しているが、2023年10月6日に公開された悪意の亜種の方は、ダウンロード数を人為的に水増して、100,000 ダウンロードを超えているとされる。

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npm の悪意のパッケージの新たな動向:Kubernetes コンフィグと SSH キーを盗み出す

Fresh Wave of Malicious npm Packages Threaten Kubernetes Configs and SSH Keys

2023/09/20 TheHackerNews — 侵害済のマシンからリモート・サーバへ向けて、Kubernetes のコンフィグと SSH キーを流出させるようにデザインされた、悪意のパッケージを連携させる新たなバッチを、研究者たちが npm パッケージ・レジストリで発見した。Sonatype は、これまでに14種類の npm パッケージを発見したと発表した。具体的には、@am-fe/hooks、@am-fe/provider、@am-fe/request、@am-fe/utils、@am-fe/watermark、@am-fe/watermark-core、@dynamic-form-components/mui、@dynamic-form-components/shineout、@expue/app、@fixedwidthtable/fixedwidthtable、@soc-fe/use、@spgy/eslint-plugin-spgy-fe、@virtualsearchtable/virtualsearchtable、shineouts などである。

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npm に悪意のパッケージ:特定のディレクトリからソースコードと機密情報を採取

Malicious npm Packages Aim to Target Developers for Source Code Theft

2023/08/30 TheHackerNews — 悪意の npm パッケージを用いる未知の脅威アクターが、被害者のマシンからソースコードや設定ファイルを盗む目的で開発者を標的にするという、オープンソース・リポジトリにおける脅威が消え去らない状況が示唆されている。ソフトウェア・サプライチェーン・セキュリティ企業 Checkmarx は、「このキャンペーンの背後にいる脅威アクターの活動は、2021年ころから発生している。それ以来、彼らは継続的に、悪意のパッケージを公開している」と、The Hacker News と共有したレポートで述べている。

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npm に新たな悪意のパッケージ:開発者たちをサプライチェーン攻撃に組み込む

Malicious npm Packages Found Exfiltrating Sensitive Data from Developers

2023/08/04 TheHackerNews — npm パッケージ・レジストリ上に展開され、機密性の高い開発者情報を流出させる悪意のパッケージ群を、サイバー・セキュリティの研究者たちが発見した。2023年7月31日に、ソフトウェア・サプライチェーン企業である Phylum が発見した “test” パッケージは、その機能が向上し、洗練されていることが確認されている。Phylum の研究者たちは、「このプロジェクトの最終目的は明らかではないが、”rocketrefer” や “binarium” といったモジュールが言及されていることから、暗号通貨セクターを狙った高度な標的型キャンペーンであることが疑われている」と述べている。

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JumpCloud ハッキング:北朝鮮の RGB に属する脅威アクターが関与か?

North Korean Nation-State Actors Exposed in JumpCloud Hack After OPSEC Blunder

2023/07/25 TheHackerNews — 北朝鮮の General Bureau (RGB) に所属する活動家たちが、JumpCloud のハッキングに関与しているようだ。Google 傘下の Mandiant は、UNC4899 という名前で追跡している脅威アクターに起因する活動だとしている。このグループは、ブロックチェーンと暗号通貨セクターを攻撃してきた Jade Sleet/TraderTraitor として監視されている、クラスターと重複している可能性が高いようだ。また、UNC4899 は APT43 とも重なっている。APT43 とは、北朝鮮 (DPRK) に関連する別のハッキング・グループであり、2023年3月の初旬に、標的とした企業から暗号通貨を吸い上げるための、一連のキャンペーンを実施していることが明らかになっている。

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Lazarus が開発者を狙っている:悪意の GitHub プロジェクトに御用心

GitHub warns of Lazarus hackers targeting devs with malicious projects

2023/07/20 BleepingComputer — GitHub が警告しているソーシャル・エンジニアリング・キャンペーンは、ブロックチェーン/暗号通貨/オンライン・ギャンブル/サイバー・セキュリティなどの分野の、開発者のアカウントを標的とし、彼らのデバイスにマルウェアに感染させるものだ。このキャンペーンは、北朝鮮国家支援のハッキング・グループ Lazarus と関連づけられている。Microsoft が Jade Sleet と呼び、CISA が TraderTraitor と呼ぶ、この脅威アクターの手口を詳述したレポートは、2022年に米国政府から発表されている。このハッキング・グループは、暗号通貨企業やサイバー・セキュリティ研究者たちを標的とした、サイバースパイ活動や暗号通貨の窃取を行ってきた。

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Python の Unicode を悪用:新たな情報スティーラーは巧妙に検出を回避する

Python info-stealing malware uses Unicode to evade detection

2023/03/23 BleepingComputer — PyPI 上の悪意の Python パッケージが、難読化技術として Unicode を悪用することで検出を回避し、侵害したデバイスから開発者のアカウント情報などの機密データを、盗み出して流出させている。この onyxproxy と名付けられた悪意のパッケージは、ソースコード内で複数の Unicode フォントを組み合わせて使用している。それにより、悪意の関数を特定するための、自動スキャンや文字列照合といった防御を回避していく。Phylum のサイバー・セキュリティ専門家たちが onyxproxy を発見し、その手法を説明するレポートを発表している。

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PyPI に colorfool という悪意のパッケージが登場:情報スティーラー/RAT を配布

Experts Identify Fully-Featured Info Stealer and Trojan in Python Package on PyPI

2023/03/02 TheHackerNews — 完全な機能を備えた情報スティラーとリモート・アクセス型トロイの木馬を含む、悪意の Python パッケージが、PyPI (Python Package Index) にアップロードされていたことが判明した。この、colorfool と名付けられたパッケージは、Kroll の Cyber Threat Intelligence Team により発見され、このマルウェア自体は Colour-Blind と呼ばれている。Kroll の研究者である Dave Truman と George Glass は、「Colour-Blind マルウェアは、他から調達したコードから複数の亜種を生成する。つまり、サイバー犯罪の不偏化により、脅威が激化していく可能性を示している」と、The Hacker News と共有したレポートで述べている。

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PyPI に 451 個のタイポスクワッティング・パッケージ:Chrome エクステンションを侵害

451 PyPI packages install Chrome extensions to steal crypto

2023/02/13 BleepingComputer — 暗号ウォレットや Web サイトを介した暗号通貨取引をハイジャックするために、450 個以上の悪意の PyPI Python パッケージが、悪意のブラウザ・エクステンションをインストールしていることが確認されている。2022年11月の時点で、わずか 27個の悪意の PyPI パッケージから始まったキャンペーンだが、この数ヶ月で大きく拡大している。

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NPM/PyPI に悪意のパッケージ:Python-drgn と bloxflip に要注意

Malicious NPM, PyPI Packages Stealing User Information

2023/02/01 SecurityWeek — NPM/PyPI に存在するパッケージの中に、ユーザー情報の窃取と追加のペイロードをダウンロードの行うものあると、先日に Check Point と Phylum が警告を発した。アプリケーション開発において広く利用されているオープンソース・コードを悪用する脅威アクターたちは、開発者とユーザーをマルウェアに感染させるために、ソフトウェア・サプライチェーン攻撃を多用している。2022年10月の Sonatype のレポートによると、2022年に観測されたソフトウェア・サプライチェーン攻撃の数は、前年比 633% 増となっている。

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PyPI に悪意のパッケージが登場:CloudFlare Tunnel を悪用するトロイの木馬

Malicious PyPi packages create CloudFlare Tunnels to bypass firewalls

2023/01/07 BleepingComputer — PyPI (Python Package Index) 上の6つの悪意のパッケージが Cloudflare Tunnel を悪用し、リモート・アクセスに対するファイアウォール制限をバイパスしている間に、InfoStealer/RAT (Remote Access Trojan) 機能を備えたマルウェアをインストールしていることが発見された。これらの悪意のパッケージは、ブラウザーに保存されている機密情報の窃取/キーロガーを用いた入力情報の窃取に加えて、シェルコマンドの実行などを試みる。この6つのパッケージを発見したのは、新しいキャンペーンについて PyPI を注視している Phylum Research Team である。

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PyPI に W4SP Stealer:大量の亜種が出回り 2500回もダウンロードされた

Hackers bombard PyPi platform with information-stealing malware

2022/12/20 BleepingComputer — Python パッケージ・リポジトリである PyPI に、情報窃取マルウェアを取り込んだ悪意のパッケージが相次いでドロップされ、ソフトウェア開発者のデータが盗み出されている。このキャンペーンでドロップされたマルウェアは、オープンソース W4SP Stealer のクローンであり、PyPI 上で 2022年11月に広まったマルウェア感染の原因となったものでもある。それ以来、W4SP をドロップする 31個のパッケージが、PyPI リポジトリから削除されてはいるが、このマルウェアの運営者は、マルウェアを再導入するための新たな方法を模索し続けているようだ。

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