D-Link D-View に深刻な脆弱性 CVE-2023-7163:CVSS 10.0 で PoC も公開

CVE-2023-7163: A Maximum Threat to D-Link D-View’s Network Security

2023/12/31 SecurityOnline — D-Link D-View は、ネットワーク管理ソフトウェア・スイートであり、有線/無線ネットワークを監視/管理に加えて、トラブル・シューティングなどの機能を、あらゆる規模の組織に提供するものだ。その D-Link D-View 8 2.0.2.89 以下に、深刻な脆弱性 CVE-2023-7163 (CVSSv3:10.0) が発見され、その堅牢性に影を落としている。

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Chaes という新種の Python マルウェア亜種:銀行と物流業界を標的にしている

New Python Variant of Chaes Malware Targets Banking and Logistics Industries

2023/09/05 TheHackerNews — 銀行や物流などの業界において、Chaes と呼ばれるマルウェア亜種が、猛攻撃を仕掛けている。Morphisec は、「Chaes は、Python で完全に書き直されたことで、従来の防御システムによる検出率を低下させた。包括的な再設計と強化された通信プロトコルに至るまで、大きなオーバーホールを受けている」と、The Hacker News に述べている。2020年に初めて出現した Chaes は、中南米において、特にブラジルの E コマース顧客をターゲットにして、機密性の高い金融情報を盗むことで知られている。

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Trend Micro の DLL ハイジャック脆弱性が FIX:中国の APT による悪用が生じていた?

Trend Micro fixes bug Chinese hackers exploited for espionage

2022/05/24 BleepingComputer — Trend Micro が発表した内容は、中国の脅威グループが不正な DLL をサイドロードし、マルウェアを展開するために使用した、Trend Micro Security の DLL ハイジャック脆弱性に対するパッチ適用についてである。5月上旬に Sentinel Labs が明らかにしたように、Windows 上で動作するセキュリティ製品の高権限を悪用する攻撃者は、悪意を持って細工した独自の DLL をメモリ上にロードし、権限昇格とコードの実行を可能にしていたようだ。

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中国ハッキング・グループの Rootkit は Windows 10 をターゲットにスパイ活動を行う

Chinese Hackers Used a New Rootkit to Spy on Targeted Windows 10 Users

2021/10/01 TheHackerNews — これまで詳細が不明だった、中国語を話す脅威アクターだが、東南アジアのターゲットを狙い、侵害された Windows システムにカーネルモード Rootkit をデプロイするために、2020年7月の時点から回避操作を行っていたようだ。Kaspersky が GhostEmperor と名付けた、このハッキング・グループによる攻撃は、標的となったホストに対する持続性と遠隔操作を可能にする、洗練されたマルチステージのマルウェア・フレームワークを使用していたとも言われている。

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Office 365 ポリシー変更:すべての Active Content に対して Admin 管理を優先

Office 365 to let admins block Active Content on Trusted Docs

2021/09/05 BleepingComputer — Microsoft は、Trusted Documents 上の Active Content を、Office 365 管理者がブロックするように設定する、組織全体のポリシーをエンド・ユーザーが無視できなくすることを計画している。同社によると、Trusted Documents とは、Active Content (ActiveX Ctrl/Macro/Dynamic Data Exchange)を含むファイルのことであり、現状のポリシーでは、有効になったコンテンツは警告なしで開くことができる。

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ファイルレス・マルウェアは光学迷彩:隠れ家をロジカルにあぶり出せ

New Malware Uses Novel Fileless Technique to Evade Detection

2021/09/03 DarkReading — FireEye の Mandiant Advanced Practices チームは、新しいメモリ常駐型のマルウェア・ファミリーとインストーラを発見した。この、FireEye のチームは、このマルウェアを PRIVATELOG と、インストーラを STASHLOG と命名しましたが、顧客のネットワーク上では確認したことはなく、マルウェアが起動した結果である、第2段のペイロードも回収していないとしている。

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LockFile ランサムウェアは間欠的暗号化で防御ラインを突破する

LockFile Ransomware Bypasses Protection Using Intermittent File Encryption

2021/08/28 TheHackerNews — 先月に出現した新しいランサムウェア・ファミリーは、間欠的暗号化 (intermittent encryption) と呼ばれる新しい技術を利用することで、ランサムウェア対策を回避する独自のトリックを備える。この LockFile と呼ばれるランサムウェアの作者は、ProxyShell や PetitPotam といった、最近の脆弱性を悪用して Windows サーバーを危険にさらしているが、ファイルの 16 Bytes ごとにスクランブルをかけることでランサムウェア防御を回避する、ファイル暗号化マルウェアを展開していることが判明した。

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中国拠点のサイバー・スパイが東南アジアの ICS や SCADA を狙っている

China-Linked Cyberespionage Operation Suggests Interest in SCADA Systems

2021/08/05 SecurityWeek — 中国を拠点とするサイバースパイ集団が、東南アジア諸国の重要インフラ組織を標的にしていることが確認されて、攻撃者たちが産業用制御システム (ICS : Industrial Control Systems) に関心を示している可能性が生じた。中国の脅威アクターたちが、東南アジアを標的にすることは珍しいことではない。ここ数年、この地域の軍事/通信/技術/政府の組織を標的にしていることが確認されている。木曜日に Broadcom の一部門である Symantec は、同社の脅威ハンター・グループが、東南アジアの4つの重要インフラ組織に対して、ある脅威アクターが攻撃を仕掛けたことを確認したと報告している。

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