Mobile Banking マルウェアが 32% の急増:サイバー犯罪者にとって金銭は魅力的 – Kaspersky

Mobile Banking Malware Surges 32% 2023/05/09 InfoSecurity — Kaspersky 最新年次レポート “Financial Threats Report for 2023” のデータによると、世界のモバイル・バンキング向けマルウェアは、2022年と比べて 32% も増加している。この、5月6日に発表されたレポートが指摘するのは、Android ユーザーを狙う攻撃が急増し、アフガニスタン/トルクメニスタン/タジキスタンでは、バンキング型トロイの木馬に遭遇する割合が最も高くなっている点だ。特筆すべきは、モバイル・バンキングを狙うマルウェア攻撃ではトルコがトップであり、約3%のユーザーが感染しているという。

モバイル・バンキング:29 種類のトロイの木馬が 1,800 のアプリを狙っている

29 malware families target 1,800 banking apps worldwide 2024/01/02 HelpNetSecurity — 指先で金融という欲求を満たすモバイル・バンキングは、すべての年齢層でオンライン・バンキングを上回っていると、Zimperium が述べている。しかし、このモバイルの急増により、金融詐欺が劇的に増加している。この 2023年の調査では、61 カ国の 1,800 のバンキング・アプリを、29 件のマルウェア・ファミリーが標的にしていたことが明らかになった。これに対し、2022年の報告書では、600 のバンキング・アプリを標的とする、10 件のマルウェア・ファミリーが発見されていた。

米国のモバイル詐欺が 32% も急増:バンキング・マルウェアが蔓延

32% Surge in US Mobile Fraud! Banking Malware Run Rampant as Market Booms 2023/12/18 SecurityOnline — 急速に進化するモバイル・バンキングの世界において、洗練されたバンキング・トロイの木馬による執拗な脅威という、増大する危険に光を当る新たなレポートが公表された。Zimperium が詳述する 2023 Mobile Banking Heists Report は、モバイル・バンキング・アプリケーションを狙った金融詐欺が、劇的にエスカレートしている状況を明らかにしている。

モバイル・バンキングの脅威:この1年で2倍増した偽装アプリの検出件数

Researchers Discover Nearly 200,000 New Mobile Banking Trojan Installers 2023/02/27 InfoSecurity — サイバー・セキュリティの研究者たちは、2022年に新たに196,476件のモバイル・バンキング型トロイの木馬を発見した。これは、2021年の倍以上の数字となる。この調査結果は、先ほど Kaspersky が公開したレポートで明らかにされ、メールで InfoSecurity と共有された。同社は、「モバイル・バンキング型トロイの数の急増は、過去6年間で報告された中で最も激しいものであり、懸念すべき事態である」と述べている。

SpyNote のオープン化:金融機関を標的とする Android スパイウェアが進化

SpyNote Strikes Again: Android Spyware Targeting Financial Institutions 2023/01/05 TheHackerNews — 2022年10月以降において、SpyNoteと呼ばれる Android マルウェアの新バージョンが、金融機関を標的にしている。ThreatFabric は The Hacker News と共有したレポートの中で、「このスパイウェアが増加した背景には、開発者がソースコードを公開したことにある。つまり、他の脅威アクターによるスパイウェアの開発/ 配布が容易になり、銀行機関をターゲットにするケースが増えている」と述べている。このマルウェアが装う有名な金融機関には、Deutsche Bank/HSBC U.K./Kotak Mahindra Bank/Nubank などがある。

モバイル・バンキング・トロイの木馬 Top-10:人気の金融アプリにオーバレイ攻撃を仕掛ける

10 Most Prolific Banking Trojans Targeting Hundreds of Financial Apps with Over a Billion Users 2022/06/06 TheHackerNews — 最も活発に動いているモバイル・バンキング・トロイの木馬 Top-10 は、Google Playストアで提供され、累積で 10億1000万回以上もダウンロードされている、639種類の金融アプリケーションに目をつけている。それらの標的にされたアプリには、PhonePe (Walmart)/Binance/Cash App/Garanti BBVA Mobile/La Banque Postale/Ma Banque/Caf-Mon Compte/Postepay/BBVA México などが含まれる。これらのアプリだけで、公式アプリマーケットプレースからのダウンロード数は、2億6,000万件を超えている。

Weekly

毎日、毎日、いろいろと有るものです・・・ こうして、海外のセキュリティ・メディアから記事を拾って、翻訳してポストしていると、あまりにも情報が多すぎて、頭が混乱してきます。そこで、週に一度、テーマを決めて、関連記事を時系列に並べるようにしてみました。 いちおう、その週の月曜日にポストの予定です・・・ AI 関連のトピック:2023年3月〜7月 今週は、AI に関連するセキュリティ記事を、2023年3月〜7月の期間でまとめました。ちょうど、ChatGPT に関する最初の盛り上がりが収束したあたりからの記事リストになります。防御側と攻撃側に影響を及ぼすことは間違いなさそうですが、サイバー犯罪の助長から始まるというのが、いまのトレンドのように感じられます。 2023/07/26:FraudGPT は悪意の生成 AI ツール:月額 $200 で ChatGPT の代替品2023/07/21:AI を悪用する6つの攻撃パターン:Google による分類と解説とは?2023/07/20:AI と OSS の関係:半数以上のプロジェクトで脆弱なパッケージを使用2023/06/20:ChatGPT のアカウント 10万件がダークウェブで販売されている2023/06/09:Google の人工知能フレームワーク SAIF:生成 AI の開発/運用を保護2023/06/06:ChatGPT が推奨する OSS パッケージは安全なのか?2023/05/25:ChatGPT で作成されたポリモーフィックなマルウェア・サンプルを検出 2023/05/08:AI による音声クローン作成:3秒間のデータで詐欺の成功率は 85%2023/04/25:フィッシングの 2022年を総括:AI ツールにより高度化する攻撃2023/04/24:VirusTotal の 新機能 Code Insight:AI を活用してマルウェアを解析2023/04/12:Facebook 上の ChatGPT/Google Bard 偽広告:RedLine スティラー2023/03/29:ChatGPT/GPT-4 を止めろ:Musk/Wozniak などが申し立て2023/03/28:Microsoft の AI セキュリティ:GPT-4 を搭載 Copilot のプレビュー アジアに関連するトピック:2023年4月〜6月 … Continue reading “Weekly”

Xenomorph は最凶のバンキング・トロイの木馬:侵入後の不正送金まで自動化している! 

Latest version of Xenomorph Android malware targets 400 banks 2023/03/10 SecurityAffairs — Android マルウェアである Xenomorph の作者 Hadoken Security Group は、悪意のあるコードを改良し続けている。ThreatFabric の研究者たちが Xenomorph マルウェアを発見した 2022年2月の時点で、Google Play ストア経由での配布が行われ、すでに5万以上のインストールに達していたという。このバンキング・トロイの木馬は、欧州の 56 の銀行を標的とし、顧客のデバイスから機密情報を盗み出すために使用されていた。そのコードの分析により、未実装の機能が存在すること、そして、大量のログが存在することが明らかになり、この脅威の活性化が示唆されている。

InTheBox は Web インジェクション販売業者:バンキング狙いのツール 1,800種類を提供

Over 1,800 Android phishing forms for sale on cybercrime market 2023/02/02 BleepingComputer — ロシアのサイバー犯罪フォーラムで、InTheBox という脅威アクターが宣伝しているのは、銀行/暗号通貨取引所/電子商取引などのアプリから、認証情報や機密データを盗むための Web インジェクション (フィッシング・ウィンドウのオーバーレイ) 1,894 件の商品目録である。このオーバーレイは、多様な Android バンキング・マルウェアと互換性があり、世界の数十カ国で使用されている、主要な犯罪組織が運営するアプリを模倣している。このような悪意のプロダクトが、大量かつ安価に入手できるサイバー犯罪者たちは、マルウェアの開発などに集中することが可能であり、また、さまざまな国々へと攻撃を拡大できる。

BitRAT マルウェアは $20 で使い放題:銀行の顧客情報を悪用するフィッシング・キャンペーン

BitRAT malware campaign uses stolen bank data for phishing 2023/01/03 BleepingComputer — クラウド・セキュリティ企業の Qualys によると、最近のマルウェア・キャンペーンにおける脅威アクターたちは、リモート・アクセス型トロイの木馬 BitRAT に感染させるために、コロンビアの銀行から窃取した顧客情報を、フィッシング・メールのルアーに用いているという。さらに同社は、アクティブなフィッシング攻撃における BitRAT ルアーを調査していたところ、コロンビアの非公開の銀行インフラが、攻撃者により乗っ取られていたことを発見した。

InTheBox というダークウェブ:金融サービスを標的とする Web インジェクションを提供

Darknet’s Largest Mobile Malware Marketplace Threatens Users Worldwide 2022/12/06 TheHackerNews — InTheBox と呼ばれるダークネット・マーケットプレイスの存在を、サイバーセキュリティ研究者たちが明らかにした。このマーケットプレイスは、2020年1月ころから利用されていたと見られている。ここでは、地域ごとに分類された 400 以上のカスタム Web インジェクションが提供されており、独自の攻撃を試みる攻撃者たちが購入できるようになっている。Resecurity は、「自動化を施したサービスにより、ユーザーである攻撃者たちは、モバイル・マルウェアに実装する最新の Web インジェクションを取得できる。この InTheBox は、モバイル・マルウェア用の高品質 Web インジェクションを提供する市場として、最大かつ唯一のものと言えるかもしれない」と述べている。

Google Play に侵入/潜伏する SharkBot:狙いはバンキング・ログイン情報の窃取

SharkBot malware sneaks back on Google Play to steal your logins 2022/09/04 BleepingComputer — マルウェア SharkBot の新バージョン/アップグレード版が Google Play ストアに復活し、数万回インストールされているアプリを介して、Android ユーザーのバンキング・ログイン情報を狙っていることが判明した。 このマルウェアは2つの Android アプリに存在し、Google の自動審査に提出された時点では、悪意のコードは含まれていなかった。ただし、ユーザーがドロッパー・アプリをインストールし起動した後に発生するアップデートで、SharkBot が追加されていたという。

FluBot がテイクダウン:FedEx/DHL 追跡アプリを装うマルウェアを確認しよう

FluBot Android Spyware Taken Dwn in Global Law Enforcement Operation 2022/06/01 TheHackerNews — 今回の国際的な法執行活動に参加した 11カ国により、FluBot と呼ばれるモバイル・マルウェアの脅威は取り除かれた。欧州警察機構 (Europol) は「この Android マルウェアは、SMS を介して積極的に拡散され、世界中の感染したスマートフォンから、パスワードやオンライン・バンキングの詳細などの、機密情報が盗み出された」と声明で述べている。この複雑な捜査には、オーストラリア/ベルギー/フィンランド/ハンガリー/アイルランド/ルーマニア/スペイン/スウェーデン/スイス/オランダ/米国などの各当局が関与している。

金融サービス 2021 前半レポート:Web アプリ攻撃は 38% 増大

Financial Services: Web Application Attacks Grow by 38% In First Half of 2021 2021/08/19 SecurityBoulevard — 前世紀の中頃、プロの銀行強盗である Willie Sutton は、推定で $2 million の盗みを働いたとされる。ある新聞記者が、Sutton に銀行を狙う理由を尋ねたところ、「そこに金があるから」と答えたらしい。その後のインタビューで、この言葉は否定されているが、いまの金融業界にも当てはまるものだ。昔ながらの銀行強盗も起こるだろうが、現実の銀行から金を盗むことは、前世紀的なアプローチだといえる。今日、サイバー犯罪者が狙っているのは個人情報であり、攻撃対象となるのは顧客や従業員やパートナーが使用する、多岐にわたるオンライン取引 Web アプリケーションである。