Zabbix の深刻な SQLi の脆弱性 CVE-2024-22120 (CVSS 9.1) が FIX:PoC も提供

CVE-2024-22120 (CVSS 9.1): Zabbix SQLi Vulnerability Exposes IT Infrastructure to Attack

2024/05/17 SecurityOnline — Zabbix は IT インフラ監視ツールとして人気のオープンソースであるが、深刻な脆弱性 CVE-2024-22120 (CVSS:9.1) が発見された。このタイミング・ベースの SQL インジェクションの脆弱性は、影響を受ける Zabbix バージョンを実行しているシステム上で、攻撃者に特権昇格やリモート・コード実行 (RCE) を許すことで、深刻なリスクの可能性が生じる。

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米国防総省の Hack the Pentagon:2016年11月以降において5万件の脆弱性を排除

Over 50,000 Vulnerabilities Discovered in DoD Systems Through Bug Bounty Program

2024/03/18 InfoSecurity — 米国防総省 (DoD) の VDP (Vulnerability Disclosure Program) を通じて、5万件を超える脆弱性が提出された。2024年3月15日に DoD の DC3 (Cyber Crime Center) が報告したのは、2016年11月にクラウド・ソーシングによる倫理的ハッキング・スキームを導入した以降において、5万件に達する脆弱性を処理したというものだ。

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Binisoft Windows Firewall の脆弱性 CVE-2024-25089/CVE-2023-36631 が FIX

CVE-2024-25089: RCE Risk in Malwarebytes Binisoft Windows Firewall Control

2024/02/04 SecurityOnline — 最近のことだが、Windows ファイアウォール機能を強化するツールとして、広く使用されている Malwarebytes 傘下の Binisoft Windows Firewall Control で、2つのセキュリティ脆弱性が発見された。これらの脆弱性 CVE-2024-25089/CVE-2023-36631 は、ユーザーとシステムに深刻なリスクをもたらすものだ。

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Zoom が提案する新たな脆弱性スコアリング・システム VISS:理論値よりも現実値を優先

Zoom’s Bug-Scoring System Prioritizes Riskiest Vulns for Cyber Teams

2023/12/14 DarkReading — ビデオ・カンファレンスを提供する Zoom のサイバーセキュリティ・チームが、脆弱性に関する新たなスコアリング・システムを展開し、危険な脅威に対する優先的なリソースの割り当てを効率化すると述べている。

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Zoom Room の深刻なバグ:HackerOne で報告された SaaS の問題

Critical Zoom Room Bug Allowed To Gain Access To Zoom Tenants

2023/11/30 SecurityAffairs — HackerOne の ライブ・ハッキング・イベント H1-4420 において、Zoom Room の脆弱性が AppOms の研究者たちにより報告された。言うまでもなく Zoom Rooms とは、秘密の会議やカンファレンスなどの物理的なスペースでのコラボレーションを強化する、Zoom ビデオ会議プラットフォームの機能のことである。この機能により、会議室にビデオ機能を備えたい企業や組織に対して、包括的なソリューションが提供される。

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HackerOne の報奨金は累計で $300 million:2023年のレポートからトレンドを探る

HackerOne paid ethical hackers over $300 million in bug bounties

2023/10/28 BleepingComputer — HackerOne が発表したのは、同社のバグバウンティ・プログラムにおいて、倫理的ハッカーや脆弱性研究者に対して提供された報奨金が、累計で $300 million に達したことだ。これまでに、30人のハッカーが $1 million 以上の報酬金を獲得し、その中には $4 million 以上の報酬金を受け取った人もいるという。HackerOne は 10年以上前に設立されたバグバウンティ・プラットフォームであり、脆弱性や弱点を特定/報告する倫理的ハッカーたちに報酬を支払うことで、ソフトウェア・ベンダーとの関係を構築している。

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cURL の深刻な脆弱性 CVE-2023-38545 が FIX:バージョン 8.4.0 への移行を急いでほしい

Critical SOCKS5 Vulnerability in cURL Puts Enterprise Systems at Risk

2023/10/11 SecurityWeek — 10月10日に、データ転送プロジェクト cURL のメンテナたちは、エンタープライズで使用される大量の OS/アプリ/デバイスを、ハッカーからの攻撃にさらす可能性のある、深刻なメモリ破壊の脆弱性に対するパッチを配布した。このハイリスクな脆弱性は、cURL の SOCKS5 プロキシ・ハンドシェイク・プロセスに直接的な影響をもたらし、一部の非標準的なコンフィグレーションでは、リモートからの悪用を許す可能性があるという。この脆弱性 CVE-2023-38545 は、デバイスとサーバの間でデータ交換を処理する、libcurl ライブラリに存在する。

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Cloudflare の DDoS プロテクション:Cloudflare の機能によりバイパスされてしまう

Cloudflare DDoS protections ironically bypassed using Cloudflare

2023/09/30 BleepingComputer — Cloudflare のファイアウォール/DDoS 防御だが、クロステナントのセキュリティ制御におけるロジックの欠陥を悪用する、特定の攻撃プロセスによりバイパスされる可能性があるという。このバイパスにより、Cloudflare の顧客は大きな負担を強いられることになり、同社の保護システムの価値が損なわれる可能性が生じている。さらに悪いことに、この攻撃における唯一の条件は、ハッカーが Cloudflare の無料アカウントを作成することである。そのアカウントが、攻撃の一部として使用される。ただし、これらの欠陥を悪用する攻撃者にとっては、標的となる Web サーバの IP アドレスを知っていることが前提となる。

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VMware Carbon Black の脆弱性 CVE-2023-20858/CVE-2023-20855 が FIX

VMware Plugs Critical Carbon Black App Control Flaw

2023/02/21 SecurityWeek — 2023年2月21 (火) に VMware は、大規模なセキュリティ・アップデートをリリースし、エンタープライズ向け製品 Carbon Black App Control に存在する深刻な脆弱性を修正した。VMware のセキュリティ・アドバイザリが警告するのは、この脆弱性 CVE-2023-20858 の悪用に成功した攻撃者が、インジェクション攻撃を仕掛け、基盤となるサーバ OS にフルアクセスできるようになる可能性である。

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Twitter ユーザー情報の大量流出:EU のデータ保護委員会が調査を開始

Massive Twitter data leak investigated by EU privacy watchdog

2022/12/23 BleepingComputer — アイルランド・データ保護委員会 (DPC : Data Protection Commission) は、Twitter における先月の大規模データ流出に関する報道を受け、調査を開始した。このインシデントは、Twitter ユーザー 540万人以上に影響を与えるだけではなく、サイトから収集された公開情報が流出させただけではなく、個人の電話番号/電子メール・アドレスなども流出させている。一連の流出したデータは、Twitter が 2022年1月に修正した API の、脆弱性を悪用して不正に取得されている。

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Uber で生じたデータ侵害:Lapsus$ によるソーシャル・エンジニアリングが侵入経路?

Uber links breach to Lapsus$ group, blames contractor for hack

2022/09/19 BleepingComputer — 先週にサイバー攻撃に遭った Uber だか、その背後にいるハッカーについて、Microsoft/Cisco/NVIDIA/Samsung/Okta などの著名ハイテク企業を侵害したとされる、Lapsus$ グループに関連すると考えているようだ。この攻撃者は、盗み出した Uber EXT 契約者の認証情報を用いて、その契約者たちに 2FA ログインを要求し、誰かが受け入れるまで、MFA 疲れ攻撃を行ったと、同社は述べている。

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GitLab の深刻な脆弱性 CVE-2022-2884 が FIX:認証済みの攻撃者による RCE

GitLab fixed a critical Remote Code Execution (RCE) bug in CE and EE releases

2022/08/23 SecurityAffairs — DevOps プラットフォームの GitLab は、GitLab Community Edition (CE) および Enterprise Edition (EE) に影響を及ぼす、深刻なリモートコード実行の脆弱性 CVE-2022-2884 (CVSS 9.9) を修正する、セキュリティ・アップデートをリリースした。攻撃者が認証されている場合には、GitHub の Import API を介して、この脆弱性の悪用が可能となる。

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Twitter のゼロデイ脆弱性:540 万件のアカウント情報流出に悪用される

Twitter confirms zero-day used to expose data of 5.4 million accounts

2022/08/05 BleepingComputer — Twitter は、最近発生したデータ流出の原因が、現在は修正済みのゼロデイ脆弱性にあったこと、そして、メールアドレス/電話番号をユーザーのアカウントにリンクさせるために悪用されていたことを発表した。BleepingComputer が7月に行った、ある脅威アクターたちへのインタビューで、この脆弱性を悪用に成功した彼らは、 540万人のユーザーアカウントのリストを作成していたことが判明した。

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バグバウンティ・プログラム市場の需要と供給:誰もが幸せになれない現状を考える

Why Bug-Bounty Programs Are Failing Everyone

2022/07/30 DarkReading — Black Hat USA の講演で Katie Moussouris は、バグバウンティ・プログラムが目標を達成できない理由と、セキュリティ上の成果としてバウンティを活用するために、それに続くステップで必要となるものを説明することになる。

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Twitter のアカウント情報が大量に流出:548万人分が $30k で販売されている

Hacker selling Twitter account data of 5.4 million users for $30k

2022/07/22 BleepingComputer — Twitter の脆弱性が脅威アクターに悪用されたことで、540万件のアカウントに関する電話番号と電子メールアドレスのデータベースが構築され、そのデータがハッカー・フォーラムで $30,000 で販売されるというデータ侵害が生じている。 昨日に devil と呼ばれる脅威アクターが、このデータベースには有名人/企業/一般的なユーザーを含む、さまざまなアカウントに関する情報が含まれていると、ダークウェブで述べている。

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Kaspersky が FCC の禁止リストに追加:Huawei や ZTE と同じクラスに分類

Kaspersky added to FCC list that bans Huawei, ZTE from US networks

2022/03/25 CyberScoop — 金曜日に連邦通信委員会 (FCC) は、ロシアに本拠を置くサイバー・セキュリティ大手 Kaspersky を、米国の国家安全保障にとって受け入れがたいリスクをもたらす企業の、対象リストに追加した。この決定により、実質的に Kaspersky は、このリストが始まった 2021年に最初にリストに追加された、中国の通信ハードウェア・メーカーである Huawei や ZTE と同じクラスに入ることになる。

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Cloudflare の有償パブリック・バグバウンティ・プログラムが開始された

Cloudflare launches a paid public bug bounty program

2022/02/01 BleepingComputer — Web インフラ/Webサイトのセキュリティに特化したプロバイダーである Cloudflare は、新たな公開バグバウンティ・プログラムの開始を発表した。Cloudflare の Product Security Engineer である Rushil Shah は、「本日、Cloudflare は有償パブリック・バグバウンティ・プログラムを開始する。私たちは、バグバウンティが全てのセキュリティ・チームにおける、ツール・ボックスの重要な一部であると信じており、ここ数年、プライベート・バグバウンティ・プログラムの改善と拡大に努めてきた」と述べている。

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HackerOne のバグバウンティ・プログラム:そこから見えてくる5つの論点

5 Things New with Bug Bounty Programs

2022/01/07 SecurityIntelligence — 2021年9月29日に HackerOne は、Internet Bug Bounty (IBB) プログラムの最新版を発表した。この取り組みにより、2013年から2021年の間に生じている、オープンソース・ソフトウェアに存在する、1,000件以上の脆弱性を発見するよう調整がなされた。HackerOne の最新バージョンは、既存のバグバウンティから得られる防御力を蓄積し、脆弱性管理ライフサイクルに貢献する利害関係者を表彰する方法で報奨金を分割していく。さらに、脆弱性提出フローの統合により、参加する研究者のエクスペリエンスを向上させ、プログラムの範囲をさらに拡大することを目的としている。

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OWASP Top-10 2021 Draft:Web アプリへの脅威をカテゴライズ

OWASP shakes up web app threat categories with release of draft Top 10

2021/09/09 DailySwig — Open Web Application Security Project (OWASP) は、2021年の Top-10 リストのドラフトを発表し、現代の脅威の分類方法を一新した。9月8日の発表で OWASPは、ピア・レビュー/コメント/翻訳・改善の提案を目的とする、Top 10 Web Application Security Threats for 2021 のドラフトを公開したと述べている。

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Ford における顧客データの流出と対応:これじゃ研究者が可哀相

Ford bug exposed customer and employee records from internal systems

2021/08/15 BleepingComputer — Ford Motor Company の Web サイトのバグにより、機密システムへのアクセスが可能となり、顧客データベースや、従業員記録、社内チケットなどの、プロプライエタリ・データを窃取された。このデータ流出は、Ford のサーバー上で稼働している、顧客エンゲージメント・システム Pega Infinity のインスタンスが、誤って設定されていたことに起因している。

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