Google が Chrome に搭載する V8 Sandbox:Web ブラウザのメモリ破損に対する最適解とは?

Google Chrome Adds V8 Sandbox – A New Defense Against Browser Attacks 2024/04/08 TheHackerNews — Google が発表したのは、Chrome におけるメモリ破壊問題に対処するために、この Web ブラウザで V8 Sandbox という名の機能をサポートすることだ。V8 Security Technical Lead である Samuel GroB によると、このサンドボックスにより、V8 におけるメモリ破損のホスト・プロセス内での拡大が防止されるとのことだ。Google は V8 Sandbox について、JavaScript と WebAssembly エンジンのための、軽量化されたプロセス内サンドボックスだと説明しており、一般的な V8 の脆弱性を軽減するように設計したと言っている。

Chrome Privacy Sandbox の新機能 Tracking Protection:2024年1月からテストが開始

Google’s New Tracking Protection in Chrome Blocks Third-Party Cookies 2023/12/15 TheHackerNews — Google が 12月14日に発表したのは、Web ブラウザのサードパーティ・クッキーレス対策の一環としての、新たな機能である “Tracking Protection” のテストの開始である。このテストは、Chrome ユーザーの1%を対象にして、2024年1月4日から開始される予定だという。

Chrome の Privacy Sandbox がスタート:クッキーの弊害を排除できるのか?

Google Chrome Rolls Out Support for ‘Privacy Sandbox’ to Bid Farewell to Tracking Cookies 2023/09/11 TheHackerNews — Google Chrome における Privacy Sandbox の計画を発表されてから、4カ月が経過し、多数のユーザーへの展開が正式に開始された。Google の VP Privacy Sandbox Initiatives である Anthony Chavez は、「我々は、プライバシーの改善と、情報へのアクセス維持が重要だと考えている。その対象が、ニュースであろうと、ハウツーガイドであろうと、楽しいビデオであろうと、同じことだと信じている。Privacy Sandbox のような、サードパーティ・クッキーに代わるプライバシー保護手段がなければ、ユーザーによる情報へのアクセスを低減し、また、フィンガープリンティングのような侵略が高じる危険性がある」と述べている。

Google の Privacy Sandbox:欧州の非営利団体 noyb から痛烈に批判される

Google’s Privacy Sandbox Accused of User Tracking by Austrian Non-Profit 2024/06/14 TheHackerNews — Google Chrome の Privacy Sandbox において、サードパーティのトラッキング・クッキーを非推奨にする計画だが、新たな問題にぶつかっている。この機能は、依然としてユーザー追跡のために使用できると、オーストリアのプライバシー非営利団体 noyb (none of your business) が指摘しているのだ。

Google Chrome の脆弱性 CVE-2024-4761 が FIX:野放し状態での悪用を確認

CVE-2024-4761: Zero-Day Vulnerability Patched in Google Chrome 2024/05/13 SecurityOnline —Google Chrome に存在する、深刻度の高いゼロデイ脆弱性が対処された。脆弱性 CVE-2024-4761 は、Chrome の JavaScript エンジン V8 で発見された、Out of Bounds Write の欠陥に起因するものだ。この重大なセキュリティ問題は、匿名の研究者により発見/報告され、最新のブラウザが直面する継続的な脅威が浮き彫りにされた。

Chrome サードパーティ Cookie の段階的な廃止が始まる:あなたはテストの対象?

Check if you’re in Google Chrome’s third-party cookie phaseout test 2024/02/03 BleepingComputer — Google Chrome のサードパーティ Cookie の、段階的な廃止のテストが開始された。このテストは、ユーザーの約1%にあたる、約 3,000万人を対象に実施されるという。この記事では、自分がテストの対象に該当するかどうかを、確認する方法を紹介する。サードパーティ Cookie とは、ターゲット広告のために、さまざまな Web サイトでのユーザーの閲覧習慣を追跡するものだが、Google の Privacy Sandbox API へと、徐々に置き換えられている。Privacy Sandbox API とは、ユーザーのプライバシーを損なうことなく、ユーザーの興味に基づき、パーソナライズされた広告表示を行うことを目的としている。

Google Chrome 109 がリリース:全体で 17件の脆弱性に対応

Chrome 109 Patches 17 Vulnerabilities 2023/01/11 SecurityWeek — 2023年1月10日に Google は、Chrome 109 を Stable チャネルでリリースし、外部の研究者から報告された 14件のバグを含む、全体で 17件の脆弱性にパッチを適用したと発表した。外部から報告されたセキュリティ上の欠陥の大半は、深刻度が Medium と Low 脆弱性である。また、High と評価された2件は、Overview Mode における use-after-free の脆弱性 CVE-2023-0128 と、Network Service におけるヒープバッファ・オーバーフローの脆弱性 CVE-2023-0129 である。Google は、これらの脆弱性に対して、それぞれ $4,000 と $2,000 のバグバウンティを支払ったとしている。

Google の計画変更:Chrome のサードパーティ・クッキー廃止を 2024年まで再延期

Google Delays Blocking 3rd-Party Cookies in Chrome Browser Until 2024 2022/07/28 TheHackerNews — Google は水曜日に、Google Chrome のサードパーティ・クッキーを無効にする計画を、2023年後半から 2024年後半へと再延期することを発表した。Privacy Sandbox チームの Vice President である Anthony Chavez は、「私たちが受け取った最も一貫したフィードバックは、Chrome のサードパーティ・クッキーを廃止する前に、新しいプライバシー・サンドボックス技術の、評価/テストの時間が必要だというものだった」と述べている。

Google Chrome の更新:Ver 94.0.4606.81 で FIX した4つの脆弱性とは?

Google addresses four high-severity flaws in Chrome 2021/10/09 SecurityAffairs — Google Chrome for Windows/Mac/Linux に存在する、深刻度の高い4つの脆弱性に対するセキュリティ・アップデートが公開された。最も深刻な脆弱性は、CVE-2021-37977として追跡されており、ガベージ・コレクションにおける解放後メモリ使用の問題であり、任意のコード実行につながる可能性がある。この脆弱性は匿名の研究者から報告されたもので、Google は同氏に対して $10,000 の報奨金を授与した。

Google のサードパーティー Cookie 廃止:英国当局との調整のために再延期?

Google Postpones Third-Party Cookie Deprecation Amid U.K. Regulatory Scrutiny 2024/04/25 TheHackerNews — Privacy Sandbox イニシアチブをめぐって発生している、英国の規制当局との未解決の懸念に対処している Google だが、Chrome の サードパーティ・トラッキング・クッキー廃止計画を再びプッシュし始めた。Google は、英国の CMA (Competition and Markets Authority) と緊密に協力しており、年内に合意を達成したいと述べている。

Microsoft Edge の脆弱性 CVE-2024-21399 が FIX:リモートコード実行の可能性

Escaping the Sandbox: CVE-2024-21399 Microsoft Edge RCE Vulnerability 2024/02/04 SecurityOnline — Microsoft Edge のセキュリティ・アップデートがリリースされ、複数の脆弱性が修正された。Chromium に起因する Chrome の脆弱性は、Mac/Linux 向けのバージョン121.0.6167.139 および、Windows 向けの 121.0.6167.139/140 で対処されてきたが、それに続くかたちで、Microsoft Edge のバージョン 121.0.2277.98 が発表された。

Firefox 121 のリリースで 13件の脆弱性を FIX:リモートコード実行にいたる可能性

Mozilla Patches Firefox Vulnerability Allowing Remote Code Execution, Sandbox Escape 2023/12/20 SecurityWeek — 12月19日 (火) に Mozilla は、Firefox と Thunderbirdのセキュリティアップデートを発表した。Firefox 121 では、18件の脆弱性に対するパッチがリリースされている。その脆弱性リストのトップは CVE-2023-6856 であり、ブラウザ内でインタラクティブなグラフィックスをレンダリングするための、JavaScript API である WebGL におけるヒープバッファ・オーバーフローのバグだとされている。

Google とサードパーティ Cookie:2024年 Q1 から段階的に削除していく計画

Privacy Sandbox Initiative: Google to Phase Out Third-Party Cookies Starting 2024 2023/05/19 TheHackerNews — Chrome ブラウザにおけるサードパーティ Cookie のサポートを廃止するために、2度も延期されてきた Privacy Sandbox イニシアチブ計画を正式にスタートすると、Google は発表した。そのために、同社は、2024年 Q1 に、世界中の Chrome ユーザーの 1% に対して、サードパーティ Cookie を段階的に削除するつもりだと述べている。

MacStealer という新たな macOS マルウェア:iCloud Keychain からパスワードを窃取

New MacStealer macOS malware steals passwords from iCloud Keychain 2023/03/27 BleepingComputer — Mac ユーザーを標的とする、MacStealer とう名の新たな情報スティーラー・マルウェアが、iCloud KeyChain や Web ブラウザに保存されている認証情報や暗号通貨ウォレットなどの、機密ファイルなどを窃取しているようだ。この MacStealer は、Malware-as-a-Service (MaaS) として配布されており、開発者はプレメイドのビルドを $100 で販売し、購入者はキャンペーンでマルウェアを拡散している。Uptycs 脅威研究チームが発見した MacStealer は、macOS Catalina 10.15 〜 Ventura 13.2 の環境で動作するという。

Brave による Cookie 同意バナーの排除:Web における広告業界との戦いを開始

Brave browser to start blocking annoying cookie consent banners 2022/09/29 BleepingComputer — Brave ブラウザ では近々に、ユーザーが訪問する全ての Web サイトで、プライバシーを害する可能性のある、煩わしい Cookie 同意バナーをブロックできるようになる。ヨーロッパに在住する人々が、BleepingComputer のサイトを訪問する場合に、当社の広告主からのデータ収集クッキーを受け入れるかどうかを尋ねる、迷惑なクッキー同意プロンプトに気づいたかもしれない。

CISA 警告 4/25:WSO2/Microsoft/Linux/Jenkins などの7つの脆弱性が追加

CISA adds 7 vulnerabilities to list of bugs exploited in attacks 2022/04/25 BleepingComputer — 米国 Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、積極的に悪用されている脆弱性のリストに、Microsoft/Linux/Jenkins などの、7件の欠陥を追加したと発表した。その Known Exploited Vulnerabilities Catalog は、サイバー攻撃で活発に悪用されている脆弱性のリストで、連邦政府民間行政機関 (FCEB) に対してパッチ適用が義務付けられているものである。

Google の方針転換:Cookie の代替としての FLoC は諦めて Topics API を提示

Google Drops FLoC and Introduces Topics API to Replace Tracking Cookies for Ads 2022/01/25 TheHackerNews — 火曜日に Google は、物議を醸したサードパーティー・クッキーの置き換え計画を断念し、ユーザーの閲覧履歴を約350のトピックに分類する、Topics というプライバシー・サンドボックスの新提案を行うことを発表した。FLoC (Federated Learning of Cohorts) に代わる、この新しい仕組みでは、ある週のユーザーの閲覧履歴を、あらかじめ指定された上位の関心事 (Topics) にスロットし、3週間だけデバイス上にのみに保持される。