“.gov” は信用できない?数多くのフィッシング・キャンペーンにおける悪用の実態

.Gov No More: Government Domains Weaponized in Phishing Surge

2025/02/02 SecurityOnline — 最近の Cofense Intelligence レポートで明らかになったのは、フィッシング・キャンペーンで .gov TLD (top-level domains) を悪用する脅威アクターが増えているという、懸念すべき傾向である。この2年間 (2022年1 月~ 2024年11月) において攻撃者たちは、複数の国々の政府 Web サイトにおいて、そこに存在する脆弱性の悪用や、悪意のコンテンツのホスト、Command and Control (C2) サーバとしての悪用、認証情報フィッシング・サイトへのユーザーのリダイレクトなどを行ってきた。

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E メール攻撃の現状:Secure Email Gateways を毎分1通のペースで迂回

100% Surge In Malicious Emails Bypassing Secure Email Gateways

2024/03/08 GBHackers — SEG (Secure Email Gateways) の回避に成功する悪意のメールの頻度は、過去1年間で倍増している。この急増が浮き彫りにするのは、サイバー脅威の高度化と、組織が直面するデジタル資産の保護という課題である。Cofense の分析によると、SEG を迂回する悪質な電子メールは毎分1通に達し、企業の防御に対する執拗な攻撃が示唆されている。

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QR コード・フィッシングとは? 米国のエネルギー産業などを狙う新たな手口

Major U.S. energy org targeted in QR code phishing attack

2023/08/16 BleepingComputer — 米国の著名なエネルギー会社などを標的とするフィッシング・キャンペーンが観測されているが、この攻撃では、悪意の電子メールを受信トレイに送り込み、セキュリティを回避するために、 QR コードが使用されているという。このキャンペーンに関連する、約 1,000通ほどの電子メールの 29% は、米国の大手エネルギー会社を標的としている。その他の攻撃は、製造業 (15%)/保険 (9%)/テクノロジー (7%)/金融サービス (6%) などの企業に対して行われている。

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Facebook ユーザーを狙うフィッシング・キャンペーン:Salesforce のゼロデイを悪用

Phishers Exploit Salesforce’s Email Services Zero-Day in Targeted Facebook Campaign

2023/08/02 TheHackerNews — Salesforce の E メール・サービスに存在する、ゼロデイ脆弱性を悪用する巧妙な Facebook フィッシング・キャンペーンが確認された。この脅威アクターは、Facebook のドメインとインフラを使用して、標的型フィッシング・メッセージを作成できるという。Guardio Labs の研究者である Oleg Zaytsev と Nati Tal は、「このフィッシング・キャンペーンは、Facebook の Web ゲーム・プラットフォーム存在するレガシーな問題と、Salesforce の脆弱性を連鎖させることで、従来の検出方法を巧みに回避している」と、The Hacker News と共有したレポートの中で述べている。

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Google AMP を悪用:狡猾なモバイル・フィッシング攻撃が増加している

Threat actors abuse Google AMP for evasive phishing attacks

2023/08/01 BleepingComputer — Google Accelerated Mobile Pages (AMP) を悪用してメール・セキュリティをバイパスし、企業の従業員の受信トレイに到達するフィッシング活動が増加していると、セキュリティ研究者たちが警告している。Google AMP は、Googleと 30社のパートナーが共同開発したオープンソースの HTML フレームワークであり、モバイル端末での Web コンテンツの読み込みを高速化するものだ。

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Telegram でフィッシング:さまざまな悪意の商品に群がる脅威アクターたち

Threat Actors Increasingly Use Telegram For Phishing Purposes

2023/04/06 InfoSecurity — フィッシング技法の開発に注目する脅威アクターたちが、アクティビティの自動化や各種のサービス提供において、Telegram を悪用するケースが増えている。このような傾向は、Kaspersky のサイバー・セキュリティ専門家たちの調査/分析によるものである。水曜日のアドバイザリで、Web コンテンツ・アナリストである Olga Svistunova は、「フィッシャーたちは商品を宣伝するために Telegram チャネルを作り、そこでフィッシングについて聴衆を教育し、投票によりサブスクライバーを楽しませている。このようなチャネルへのリンクは、彼らのフィッシング・キットや YouTube/GitHub などを通じて拡散される」と述べている。

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Emotet の活動再開を捕捉:2023 大規模キャンーペンのトリックは大容量ファイル?

Emotet malware attacks return after three-month break

2023/03/07 BleepingComputer — 2023年03月07日 (火) の朝の時点で、Emotet マルウェアの活性化が観測されている。このマルウェアは、3ヶ月間の休息を経て、再び悪意の電子メールを送信し、そのネットワークを再構築し、世界中のデバイスへの感染を広め始めている。Emotet は、悪意の Word/Excel 添付ファイルを隠し持つ子メールで配布される、悪名高いマルウェアである。それらの文書をユーザーが開いたとき、マクロが有効になっていると、Emotet DLL がダウンロードされ、メモリにロードされる。そして、ロードされた Emotet は静かに待機し、リモートの Command and Control (C2) サーバからの指示を待つ。

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Telegram Bot とフィッシング:2022年の悪用は前年比で 800% 増

Telegram Bot Abuse For Phishing Increased By 800% in 2022

2023/01/12 InfoSecurity — Telegram Bot からのフィッシング情報の流出先として悪用が、2021年〜2022年の間に 800% も増加した。この新データは、2023年1月12日に Cofense のセキュリティ研究者たちが、それらに関する最新データをレポートとして発表した。この伸びを調査した結果は、資格情報をフィッシングする際の配信方法として、HTMLの添付ファイルを使用する戦術が、ますます一般的になっていることに関連している。

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LinkedIn の Smart Link を悪用:セキュリティを回避するフィッシング攻撃に御用心

LinkedIn Smart Links abused in evasive email phishing attacks

2022/09/21 BleepingComputer — フィッシング詐欺師たちが LinkedIn の Smart Link 機能を悪用してメールセキュリティ製品を回避し、フィッシング・ページにターゲット・ユーザーを誘導した後に、支払い情報を盗み出すことに成功している。この Smart Link は、LinkedIn の Sales Navigator/Enterprise のユーザーだけが使える機能であり、追跡可能な1つのリンクを使用して、最大 15件の文書をまとめて送信することができる。

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欧州各政府へ向けた偽メール:ハッキングされたウクライナ軍人のアカウントが使われている

Hacked Ukrainian Military Emails Used in Attacks on European Governments

2022/03/03 SecurityWeek — ヨーロッパ各政府機関の職員が、ウクライナ軍の関係者のメール・アカウントを装った、悪質な偽メールを受け取っていることが判明した。ロシアとウクライナの戦争は、現実世界とサイバー空間の双方で行われており、国家が支援するハッカーとハクティビストの間でも戦いが発生している。また、ネットワークを介した戦いでは、分散型サービス妨害 (DDoS) 攻撃/マルウェア/データ侵害/フェイク情報などの、さまざまな戦術やツールが用いられている。

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2022年のクラウド・セキュリティ:Gartner が提唱する3つのトレンドとは?

3 Cloud Security Trends to Watch in 2022

2022/01/18 SecurityIntelligence — 数多くの企業が、2022年に向けて、クラウド・セキュリティを意識している。2021年4月に Gartner は、クラウド・マネージメント/セキュリティ・サービスに対して、世界のエンドユーザーが費やす費用は、2022年には $18 million に達すると予測していた。その規模は、過去2年間に比べて 30% の成長となる。上述の予測は、重要な問題を提起している。

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Emotet の Cobalt Strike ダイレクト投下機能:ランサムウェア攻撃までの時間が短縮される?

Emotet now drops Cobalt Strike, fast forwards ransomware attacks

2021/12/07 BleepingComputer — Emotet による Cobalt Strike Beacon の、ダイレクトなインストールが可能となり、また、ネットワークへのアクセスが可能となり、ランサムウェアによる攻撃が可能となるという、懸念が生じている。Emotet は、悪意の Word/Excel のドキュメントを取り込んだ、スパム・メールを介して拡散していくマルウェアである。

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QR コード・メール・フィッシング:Microsoft の認証情報を盗み出そうとする手口とは?

Scammers are emailing waves of unsolicited QR codes, aiming to steal Microsoft users’ passwords

2021/10/26 CyberScoop — 電子メールを悪用する詐欺師たちは、レストランなどで見かけるようになったクイック・レスポンス・コードの注目度に乗じて、QR コードを利用してユーザーの Microsoft 認証情報などを盗もうとしている。

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APWG:フィッシング活動は継続して増加し 2021年 Q1 はワースト記録

APWG: Phishing maintained near-record levels in the first quarter of 2021

2021/06/13 SecurityAffairs — Anti-Phishing Working Group (APWG) が、2021年 Q1 の状況を示す新たな Phishing Activity Trends Report を発表した。このレポートよると、2021年 Q1 フィッシングは記録的なレベルを維持しており、フィッシング Web サイトの数は、2021年1月に 245,771件というピークを記録した。2月には、わずかに減少したことが確認されたが、3月には再び 20万件を超え、APWG 史上4番目の悪い月となった。

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