ChatGPT の偽アプリ/偽ドメインに御用心:Windows/Android マルウェアが配信されている

Hackers use fake ChatGPT apps to push Windows, Android malware

2023/02/22 BleepingComputer — OpenAI のチャットボット ChatGPT の人気を利用して、Windows/Android 向けのマルウェア配布や、無防備な人々をフィッシング・ページへと誘導する、驚異アクターの活動が検知されている。2022年11月にリリースされた ChatGPT は絶大な人気を博し、2023年1月の時点で1億人以上のユーザーを持つという、最も急成長したコンシューマー向けアプリケーションである。この人気と急成長が要因となり、OpenAI はツールの使用を制限せざるを得ない状況になった。つなり、利用制限なしでチャットボットを使用する個人向けに、月額 $20 の有料サービス (ChatGPT Plus) を立ち上げることになった。

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Beep というスティルス・マルウェア:未完成だが検知回避のフルセットを備える

New stealthy ‘Beep’ malware focuses heavily on evading detection

2023/02/14 BleepingComputer — 先週に、Beep という新しいステルス・マルウェアが発見されたが、セキュリティ・ソフトウェアによる分析/検出を回避するための、数多くの機能を備えていることが明らかになった。ファイル・スキャンと悪意のコンテンツの検出のためのオンライン・プラットフォームである VirusTotal に、このマルウェアのサンプルが次々とアップロードされた後に、Minerva のアナリストが特定することになった。現時点の Beep は開発中であり、いくつかの重要な機能が欠けているが、脅威アクターたちは侵害したデバイスに、さらなるペイロードをダウンロードしてリモートで実行している。

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Microsoft 警告:ランサムウェアと情報窃取を仕掛ける 100以上の脅威アクターたち

Microsoft: Over 100 threat actors deploy ransomware in attacks

2023/01/31 BleepingComputer — 今日、Microsoft のセキュリティ・チームは、ランサムウェアを展開する 100以上の脅威アクターを追跡していると明かした。さらに、同チームは、昨年末までに活発に動き回っていた、50以上のランサムウェア・ファミリーを監視しているという。同社は、「最近のキャンペーンで多用されたランサムウェアのペイロードには、Lockbit Black/BlackCat (別名 ALPHV) /Play/Vice Society/Black Basta/Royal などがある。ただし、防御のための戦略としては、それらのペイロードに注目するよりも、それらの展開につながる活動の連鎖に対して、もっと焦点を当てるべきだ。依然として、ランサムウェア・ギャングは、一般的な脆弱性を標的とし、パッチ未適用のサーバやデバイスを標的にしている」と述べている。

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WordPress サイト 4,500 以上でハッキングが発生:ビジターを悪意の広告ページへ誘導

Over 4,500 WordPress Sites Hacked to Redirect Visitors to Sketchy Ad Pages

2023/01/25 TheHackerNews — 2017年ころから活動しているとされる、長期的かつ大規模なキャンペーンにより、4,500 件以上の WordPress サイトが感染していることが明らかになった。GoDaddy 系列の Sucuri によると、悪意のドメイン track[.]violetlovelines[.]com にホストされている、難読化された JavaScript の注入により感染が広まり、悪意のサイトへと訪問者たちがリダイレクトされているようだ。urlscan.io のデータによると、2022年12月26日から動きが活発になっているようだ。2022年12月初旬に確認された攻撃では 3,600 件以上のサイトが影響を受け、2022年9月に記録された別の攻撃では、7,000以上のサイトが被害に遭ったとされている。

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Emotet が新たなバイパス手法で再登場:クレカ窃取と横移動の新モジュールを追加

Emotet Malware Makes a Comeback with New Evasion Techniques

2023/01/24 TheHackerNews — マルウェア Emotet は、Bumblebee/IcedID などの危険なマルウェアの感染経路となる一方で、その手口を改良し、レーダーを回避し続けている。2021年初頭に、捜査当局が Emotet のインフラを排除したが、同年末には活動を再開しており、フィッシング・メールを介して配布される、持続的な脅威として存在し続けている。このウイルスは、サイバー犯罪グループ TA542 (別名 Gold Crestwood/Mummy Spider) に帰属するものであり、バンキング型トロイの木馬として 2014年に登場した後に、マルウェア配布者へと進化してきた。

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Raccoon/Vidar 情報スティーラーが蔓延:AnyDesk/Notepad++/Zoom などをルアーに使う

Raccoon and Vidar Stealers Spreading via Massive Network of Fake Cracked Software

2023/01/16 TheHackerNews — Raccoon や Vidar などの情報窃取型マルウェアの配布において、250以上のドメインで構成される大規模で弾力性のあるインフラが、2020年初頭から利用されている。サイバー・セキュリティ企業である SEKOIA は、今月の初めに発表した分析で、「偽のソフトウェア・カタログを使用すると、約 100 の Web サイトへとリダイレクトされた後に、GitHub などのファイル共有プラットフォームでホストされている、ペイロードをダウンロードすることになる」と述べている。

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PrivateLoader という PPI サービス:情報窃取型マルウェア RisePro を配布

PrivateLoader PPI Service Found Distributing Info-Stealing RisePro Malware

2022/12/26 TheHackerNews — PrivateLoader として知られる Pay-Per-Install (PPI) マルウェア・ダウンローダー・サービスが、既知の情報搾取マルウェア RisePro の配布に使用されていることが判明した。2022年12月13日に Flashpoint は、Russian Market と呼ばれる不正なサイバー犯罪マーケットにおいて、このマルウェアを用いて流出した複数のログセットを検出し、新たな窃盗グループを発見した。

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TAG-53 という親ロシア派ハッカー:米軍の兵器メーカーへの攻撃に関与

Russian Hackers Spotted Targeting U.S. Military Weapons and Hardware Supplier

2022/12/07 TheHackerNews — ロシアとつながりのある国家的なハッキング・グループが、米国に拠点を置く軍事兵器正規サプライヤーである Global Ordnance が使用する、Microsoft のログイン・ページを偽装する攻撃インフラに関連していることが判明した。Recorded Future によると、TAG-53 と命名された脅威アクターが、この新しい攻撃インフラを提供しているようだ。この驚異アクターは、Blue Callisto/Callisto/COLDRIVER/SEABORGIUM/TA446 などの呼び名で、サイバーセキュリティ・コミュニティでは有名な存在だという。

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ロシアン・ハッカーを釣ってみた:ウクライナと NATO への攻撃体制が浮き彫りに

Russian Hackers Use Western Networks to Attack Ukraine

2022/12/06 InfoSecurity — 英国/米国などの組織において、そのネットワークへのアクセスを不正に維持しているロシアン・ハッカーたちが、ウクライナに対して攻撃を仕掛けていることが、Lupovis の最新レポートで明らかにされたな。スコットランドのセキュリティ企業である Lupovis は、ロシアの脅威アクターをおびき寄せるために Web 上にルアーを展開し、その TTP (Tactics, Techniques and Procedures) の研究で成果をあげた。

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サイバー侵害の手口を分析:33% の証明書アクセスや 35% の Cobalt Strike 利用など

33% of attacks in the cloud leverage credential access

2022/11/30 HelpNetSecurity — Elastic Security Labs が発表した 2022 Elastic Global Threat Report は、サイバー・セキュリティ脅威の進化と、クラウド/エンドポイントに関連する攻撃の高度化について詳述するものだ。クラウド上の攻撃の 33 %は、クレデンシャル・アクセスを利用している。言い換えるならば、クラウド環境のセキュリティを、ユーザーが過大評価していることになる。その結果として、適切な設定や保護を行われないケースが多発している。

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Ducktail 情報スティーラーが進化:狙いは Facebook Business アカウント

Ducktail information stealer continues to evolve

2022/11/23 SecurityAffairs — 2022年7月下旬に WithSecure (旧 F-Secure Business) の研究者たちが発見したのは、Facebook Business/Ads プラットフォームの組織/個人を標的とする、Ducktail という名の進行中のオペレーションだ。このキャンペーンの主体については、2018年から活動していると見られる、ベトナムの経済的な動機を持つ脅威アクターだと、専門家たちは考えている。この脅威アクターの主目的は、ターゲットの Facebook Business アカウントを乗っ取ることだ。

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Aurora とロシア犯罪グループ:Amazon などから 5,000万件以上のパスワードを窃取

34 Russian Cybercrime Groups Stole Over 50 Million Passwords with Stealer Malware

2022/11/23 TheHackerNews — 2022年1月〜7月の間で 34グループものロシア系ギャングが、SaaS (Stealer-as-a-Service) モデルの下で情報窃取型マルウェアを配布し、5,000 万以上のパスワードを盗み出していたことが判明した。シンガポールに拠点を置く Group-IB は、The Hacker Newsと 共有したレポートの中で、「盗まれたログと漏洩したカード情報の闇市場価値の総額は、約 $5.8 million と推定される」と述べている。

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Aurora インフォ・スティーラー:サイバー犯罪者の間で採用が増加している

Aurora infostealer malware increasingly adopted by cybergangs

2022/11/21 BleepingComputer — サイバー犯罪者たちが、Go ベースの新たなインフォ・スティーラー Aurora を用いて、ブラウザや暗号通貨アプリからの機密情報の窃取/ディスクからのデータ流出/追加ペイロードのロードなどを行う傾向が強まっている。サイバー・セキュリティ企業の SEKOIA によると、少なくとも7つの著名なサイバー・ギャングたちのアクティビティが目立っており、Aurora だけを単独で使用するケースと、他の情報窃盗マルウェア・ファミリー RedLine/Raccoon と併用するケースが観察されている。

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Magento と TrojanOrders 攻撃:脆弱性 CVE-2022-24086 未パッチ・サイトが標的

Magento stores targeted in massive surge of TrojanOrders attacks

2022/11/16 BleepingComputer — Magento 2 を用いる Web サイトを標的とした、TrojanOrders 攻撃が急増している。脆弱性を悪用して脆弱なサーバを侵害する、少なくとも7つのハッキング・グループが背後にいるとされている。Web サイト・セキュリティ会社である Sansec は、Magento 2 Web サイトの約 40%が、この攻撃の標的になっていると述べている。さらに、感染させたサイトの制御をめぐって、ハッキング・グループが互いに争っていると警告している。

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Laplas Clipper という新種のマルウェア:SmokeLoader キャンペーンによる拡散

SmokeLoader campaign distributes new Laplas Clipper malware

2022/11/08 SecurityAffairs — Cyble の研究者たちが発見した SmokeLoader キャンペーンでは、SystemBC/Raccoon Stealer 2.0 などのコミュニティ・マルウェアに加えて、Laplas として追跡されている新しいクリッパー・マルウェアも配布されている。専門家たちは、この2週間で 180種類以上のクリッパー・マルウェアのサンプルを検出しており、この数週間において脅威が広がっている状況を裏付けている。

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PyPI からドロップされる W4SP Info-Stealer:タイポスクワットで開発者を狙い続ける

Dozens of PyPI packages caught dropping ‘W4SP’ info-stealing malware

2022/11/02 BleepingComputer — 研究者たちが発見したのは、PyPI レジストリ上において、情報窃取マルウェアをプッシュしている 20件以上の Python パッケージだ。それらの大半は難読化されたコードを含んでおり、感染させたマシンに上に W4SP Info-Stealer をドロップしていく。また、他のマルウェアは、教育を目的として作成されたと称している。

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Raccoon Stealer V2 の調査:収集されたアクティビティから実行プロセスを推測

Inside Raccoon Stealer V2

2022/11/02 TheHackerNews — Raccoon Stealer が再び話題になっている。米国当局は、このプログラムの背後にいるマルウェア・アクターの一人である Mark Sokolovsky を逮捕した。2022年7月に Raccoon Stealer は閉鎖されたが、その数カ月後に Raccoon Stealer V2 が流行りだしている。先週の、司法省 (DoJ) プレスリリースによると、このマルウェアは 5,000万件のクレデンシャルを収集したとのことだ。この記事では、Raccoon Stealer V2 情報窃盗犯の最新バージョンについて簡単に説明していく。

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Ducktail の PHP バージョン:Facebook ビジネス・アカウントの窃取を狙っている

New PHP Version of Ducktail Malware Hijacking Facebook Business Accounts

2022/10/14 TheHackerNews — Zscaler の最新の調査結果によると、Ducktail と呼ばれる情報窃取マルウェアの PHP バージョンが、クラックされた正規のアプリやゲーム用のインストーラーの形で、野放し状態で配布されていることが発覚した。Zscaler ThreatLabz の研究者である Tarun Dewan と Stuti Chaturvedi は、「旧バージョン (.NetCore) と同様に、最新バージョン (PHP) も、保存したブラウザ認証情報/Facebook アカウント情報などの、機密情報の流出を目的としている」と述べている。

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製造業の5社に1社がサイバー攻撃の標的にされている

One in Five Manufacturing Firms Targeted by Cyberattacks

2021/06/18 DarkReading — 今週のこと、セキュリティ企業の Morphisec 社が発表した調査結果によると、サイバー犯罪者や攻撃グループは継続して製造業を標的としており、この分野における企業の約5社に1社が、攻撃の危険にさらされていることが分かった。Manufacturing Cybersecurity Threat Index レポートは、製造業の従業員567名からのアンケート回答で構成されており、約4分の1の企業が毎週、3分の1以上の企業が毎月、攻撃を受けていることが分かった。

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