Lumma インフォ・スティーラーの 400% 増が示す栄華盛衰:ESET Threat-Report-2024-h2

Infostealers Dominate as Lumma Stealer Detections Soar by Almost 400%

2024/12/26 InfoSecurity — サイバーセキュリティ企業 ESET によると、Lumma Stealer インフォ・スティーラーはサイバー犯罪者の間で人気を博しており、2024年後半にテレメトリでの検出数が 369% も急増したようだ。Lumma Stealer の登場は 2022年だが、2024 年の後半には、ESET が検出するインフォ・スティーラーの Top-10 のリストに入るようになった。

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Linux 版ランサムウェア Play の新種が登場:VMware ESXi システムを狙っている

New Linux Variant of Play Ransomware Targeting VMware ESXi Systems

2024/07/22 TheHackerNews — VMware ESXi 環境を標的とするように設計された、Play (別名:Balloonfly/PlayCrypt) というランサムウェアの Linux 亜種が、サイバーセキュリティ研究者たちにより発見された。Trend Micro の研究者たちは、7月19日に公開されたレポートの中で、「この動向は、グループの攻撃対象が Linux プラットフォーム全体に広がっている可能性を示唆している。それにより Play は、被害者の拡大と身代金交渉の成功を得ている」と述べている。

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中国 – 台湾の緊張関係とサイバー戦争:PlugX マルウェアを仕込んだフィッシング攻撃が激化

Cyber Warfare Escalates Amid China-Taiwan Tensions

2023/05/18 InfoSecurity — 中国と台湾の間で緊張が高まるにつれて、台湾へのサイバー攻撃が大幅に増加していることが、Trellix のセキュリティ専門家たちの新しいレポートで明らかになった。特に台湾の産業界を狙うサイバー攻撃が急増しており、その主な目的は、マルウェアの配布と機密情報の窃取であると、同社は指摘している。

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Emotet 攻撃が加速:Microsoft OneNote ファイルの不用意な操作は NG

Emotet Climbs March 2023’s Most Wanted Malware List With OneNote Campaign

2023/04/12 InfoSecurity — Emotet マルウェアは、悪意の OneNote ファイルを隠し持つスパムメール・キャンペーンにより、Check Point の Most Wanted Malware List ランキングを駆け上がっている。Emotet は、2月の3位から、3月の2位へと順位を上げている。このキャンペーンは、被害者を誘い、悪意の OneNote ファイルを開かせることで、マルウェアをインストールするものだ。

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Stealc 情報スティーラーは MaaS へと進化:YouTube 動画をルアーに使用

Researchers Discover Numerous Samples of Information Stealer ‘Stealc’ in the Wild

2023/02/21 TheHackerNews — ダークウェブで宣伝されている Stealc という新しい情報スティーラーが、他の同種のマルウェアの有力な競合相手として頭角を現しているようだ。SEKOIA は 2月20日 (月) のレポートで、「Stealc は、完全な機能を備え、即座に使用できるスティーラーとして脅威アクターに紹介されている。そのテクノロジーは、Vidar/Raccoon/Mars/RedLine などのスティーラーを拠り所にしている」と述べている。

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MalVirt という仮想化された .NET マルウェア・ローダー:マルバタイジングで配布

MalVirt Loaders Exploit .NET Virtualization to Deliver Malvertising Attacks

2023/02/03 InfoSecurity — マルバタイジング攻撃を仕掛ける脅威アクターたちが、MalVirt と呼ばれる仮想化された .NET マルウェア・ローダーを配布していることが確認された。2023年2月2日に SentinelOne が発表したアドバイザリによると、この新しいローダーは、難読化した仮想化技術を利用して検知を回避しているという。同社は、「このローダーは .NET で実装され、その実装と実行を難読化するために、.NET アプリケーションの仮想化プロテクター KoiVM をベースにした技術を使用している。ハッキング・ツールやクラックでは一般的なものだが、サイバー犯罪の脅威アクター利用する難読化手法として、KoiVM の仮想化の使用は珍しい」と述べている。

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Emotet/REvil を配信する TrickGate:巧妙な検出回避で6年間も生き続ける

Hackers Use TrickGate Software to Deploy Emotet, REvil, Other Malware

2023/01/30 InfoSecurity — TrickGate という名の悪意のソフトウェア・サービスは、6年以上にわたり脅威アクターたちに利用され、EDR (Endpoint Detection and Response) 保護ソフトウェアをバイパスしてきたようだ。この Check Point Research (CPR) が発表した調査結果は、今日の未明に InfoSecurity と共有された。最新のアドバイザリによると、Emotet/REvil/Maze などのグループに属する複数の脅威アクターたちが、このサービスを悪用してマルウェアを展開していたことが示唆される。

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Excel への再攻撃を狙う APT:新たな手口は XLL Add-in 侵入ベクター

APT Hackers Turn to Malicious Excel Add-ins as Initial Intrusion Vector

2022/12/28 TheHackerNews — インターネットからダウンロードされた Office ファイルの Visual Basic for Applications (VBA) マクロについて、Microsoft がデフォルトでのブロックを決定したことで、多くの脅威者が、この数カ月で攻撃方法を変更するようになった。Cisco Talos によると、APT (Advanced Persistent Threat) や各種のマルウェア・ファミリーは、イニシャルの侵入経路として Excel Add-in (.XLL) ファイルを使用する傾向を強めているとのことだ。

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Check Point のマルウェア調査:10月の上位は AgentTesla などの情報スティーラー系

Advanced RAT AgentTesla Most Prolific Malware in October

2022/11/09 InfoSecurity — Check Point によると、10月に最も広まったマルウェア亜種は、情報スティーラー型の3種類であり、全世界の検出数の約 5分の1 (16%) を占めている。セキュリティ・ベンダーである Check Point は、顧客のネットワーク/エンドポイント/モバイル・デバイスに設置された、数億個の脅威インテリジェンス・センサーから取得したデータに基づき、Global Threat Index for October 2022 を作成した。

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Emotet 最新情報:RaaS グループ Quantum/BlackCat などが活用し始めている

Emotet Botnet Started Distributing Quantum and BlackCat Ransomware

2022/09/19 TheHackerNews — 2022年の Conti 撤退後の Emotet マルウェアだが、Quantum/BlackCat などのRansomware-as-a-Service  (RaaS) グループにより活用され始めていることが判明した。このマルウェア Emotet は、2014年にバンキング型トロイの木馬として始まった。その後の、度重なるアップデートにより、被害者のマシンに他のペイロードをダウンロードする機能を実装し、攻撃者による遠隔操作に対応するなど、きわめて強力な脅威へと変化している。

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マルウェアを解析する:ANY.RUN サンドボックスを用いたハンティングの流れとは?

How to Do Malware Analysis?

2022/09/14 TheHackerNews — Malwarebytes’ Threat Review for 2022 の調査結果によると、2021年には4000万台の Windows ビジネス・コンピュータで脅威が検出された。このような攻撃に対抗し、脅威を回避するためには、マルウェアの解析が欠かせない。今回は、悪意のプログラムの調査の目的と、サンドボックスを使ったマルウェア解析の方法を紹介していく。

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米CISA/豪ACSC の発表:2021年 マルウェアの Top-10 や詳細などが明らかに!

US, Australian Cybersecurity Agencies Publish List of 2021’s Top Malware

2022/08/08 SecurityWeek — 米国の CISA とオーストラリアの ACSC が、2021年のマルウェア上位を詳述する共同アドバイザリーを発表した。CISA と ACSC によると、ランサムウェア/ルートキット/スパイウェア/トロイの木馬/ウイルス/ワームを監視してきた結果として、2021年はトロイの木馬が優勢であり、Agent Tesla/AZORult/Formbook/GootLoader/LokiBot/MouseIsland/NanoCore/Qakbot/Rems/TrickBot/Ursnif が上位を占めたとのことだ。

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XLoader ボットネットの最新技術:確率論を用いて C2 サーバーの所在を隠す

New XLoader botnet uses probability theory to hide its servers

2022/05/31 BleepingComputer — 脅威アナリストたちが明らかにしたのは、ボットネット・マルウェア XLoader の新バージョンでは、確率論を用いた Command and Control (C2) サーバー隠蔽機能が実装され、マルウェアの対策が困難になるという点である。それにより、マルウェアの運営者は、特定された IP アドレスのブロックによりノードを失うというリスクを負うことなく、同じインフラを使い続けることが可能となり、また、追跡/特定のリスクも低減されるという。

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Pay-Per-Install を利用するランサムウェア・ファミリーが標的を拡大中

Several Malware Families Using Pay-Per-Install Service to Expand Their Targets

2022/02/08 TheHackerNews — PrivateLoader と呼ばれる Pay-Per-Install (PPI) 型のマルウェア・サービスを詳細に調査した結果、少なくとも 2021年5月以降で、SmokeLoader/RedLine Stealer/Vidar/Raccoon/GCleaner などのマルウェアの配信において、重要な役割を担っていることが明らかになった。

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DTPacker はマルウェアのパッカー/ダウンローダーとして機能する厄介な相手

Hackers Using New Malware Packer DTPacker to Avoid Analysis, Detection

2022/01/24 TheHackerNews — DTPacker という名前の、これまで文書化されていなかったマルウェア・パッカーが、Agent Tesla/Ave Maria/AsyncRAT/FormBook などの複数の Remote Access Trojan (RAT) や情報窃取ツールなどを配布し、情報を略奪して後続の攻撃を容易にしていることが確認された。

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奇妙な SMTP スパイウェアにより産業界の ICS から認証情報が盗まれている

‘Anomalous’ spyware stealing credentials in industrial firms

2022/01/20 BleepingComputer — 研究者たちにより、産業界をターゲットにした、いくつかのスパイウェア・キャンペーンが発見された。電子メールアカウントの認証情報が盗みだされたが、その目的は、金融詐欺や認証情報の転売だと考えられる。攻撃者は、既製のスパイウェア・ツールを使用しているが、検出を逃れるために、それぞれの亜種を、きわめて限られた時間において展開している。攻撃に使用される汎用マルウェアの例としては、AgentTesla/Origin Logger/HawkEye/Noon/Formbook/Masslogger/Snake Keylogger/Azorult/Lokibot などがある。

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Mac マルウェア調査:Windows に比べて安全という考え方は過去のものに

New Mac Malware Samples Underscore Growing Threat

2022/01/07 DarkReading — 2021年に出現した一握りのマルウェア・サンプルは、Windows システムに比べて Apple のテクノロジーが、攻撃や侵害を受けにくいとはいえ、決して無敵ではないことを改めて示した。セキュリティ研究者である Patrick Wardle は、その年に出現した全ての新しい Mac マルウェアの脅威リスト The Mac Malware of 2021 [pdf] を、6年連続で発表している。彼は、それぞれのマルウェアのサンプルについて、感染経路/インストールと持続のメカニズム/マルウェアの目的などの特徴を特定している。2021年に出現した新しい Mac マルウェアの各サンプルは、彼の Web サイトで公開されている。

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JavaScript スティルス・マルウェアの新種:Windows PC 侵食する RATDispenser とは?

Stealthy new JavaScript malware infects Windows PCs with RATs

2021/11/24 BleepingComputer -javescript– RATDispenser と名付けられた、ステルス性の高い新しい JavaScript ローダーが、フィッシング攻撃を介して、さまざまなリモート・アクセス・トロイの木馬 (RAT) をデ感染させている。この新しいローダーは、少なくとも8つのマルウェア・ファミリーに対して、配布に関するパートナーシップを確立しており、いずれのケースにおいても情報を盗み出し、ターゲット・デバイスの制御権を脅威アクターに与えることを目的としている。

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