npm リポジトリ汚染:Lazarus にリンクする6つの悪意のパッケージを発見

North Korean Lazarus hackers infect hundreds via npm packages

2025/03/11 BleepingComputer — npm (node package manager) で発見された6つの悪意のパッケージだが、悪名高い北朝鮮のハッカー集団 Lazarus にリンクしていたことが特定された。これらの 330 回もダウンロードされたパッケージは、アカウント認証情報の窃取/侵害済みシステムへのバックドア展開/機密性の高い暗号通貨情報の抽出などのために設計されていた。このキャンペーンを発見した Socket Research Team によると、一連の悪意のパッケージは、以前から知られている Lazarus のサプライ・チェーン・オペレーションにリンクしていたという。

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Lazarus APT の新たなキャンペーン:洗練された JavaScript スティーラーで機密情報を盗み出す

Lazarus APT targets crypto wallets using cross-platform JavaScript stealer

2025/02/06 SecurityAffairs — 北朝鮮に由来する Lazarus グループの新たなハッキング・キャンペーンにより、暗号通貨および旅行分野を標的とする偽の LinkedIn 求人情報が展開されていると、Bitdefender の研究者たちが報告している。

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北朝鮮 Lazarus の舞台裏:巧妙に隠されたインフラ Phantom Circuit が判明 – SecurityScorecard

Researchers Uncover Lazarus Group Admin Layer for C2 Servers

2025/01/30 DarkReading — 世界中の暗号通貨企業やソフトウェア開発者に対する、最近の北朝鮮の Lazarus グループによる攻撃の調査により、攻撃者が一連のキャンペーンの Command and Control (C2) インフラを集中管理するために使用していた、隠されたマネージメント・レイヤーの存在が明らかになった。

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Windows の脆弱性 CVE-2024-38193 (CVSS:7.8): PoC エクスプロイトが提供

Windows Zero-Day Vulnerability CVE-2024-38193 Exploited in the Wild: PoC Published

2024/12/08 SecurityOnline — Windows の解放済みメモリの使用の脆弱性 CVE-2024-38193 (CVSS:7.8) が、ドライバ afd.sys において発見された。この脆弱性を悪用する攻撃者は、特権を昇格させて任意のコードを実行することで、Windows システムに重大な脅威をもたらす可能性を手にする。Exodus Intelligence のセキュリティ研究者である Luca Ginex は、この脆弱性に関する詳細な分析を行い、悪用のプロセスについて貴重な洞察を提供している。

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Zimbra の脆弱性 CVE-2024-45519 への攻撃を確認:PoC 公開と CISA KEV 登録

Zimbra RCE Vuln Under Attack Needs Immediate Patching

2024/10/02 DarkReading — 先日に Zimbra が公表したのは、同社の SMTP サーバに存在する深刻なリモート・コード実行の脆弱性が、攻撃者により積極的に標的されている問題である。影響を受ける組織は、脆弱なインスタンスに対して、直ちにパッチを適用する必要がある。この脆弱性 CVE-2024-45519 は、電子メールのジャーナリングとアーカイブを操作する、Zimbra の postjournal service コンポーネントに存在する。このバグにより、認証されていないリモートの攻撃者は、脆弱性のあるシステム上で任意のコマンドを実行し、そのシステムを制御することが可能になる。先週に Zimbra は、影響を受けるバージョンのアップデートをリリースしたが、今のところ、この脆弱性の詳細については公表していない。

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Windows のゼロデイ脆弱性 CVE-2024-38193:北朝鮮の Lazarus APT が悪用している

Windows Zero-Day Attack Linked to North Korea’s Lazarus APT – CVE-2024-38193

2024/08/19 SecurityWeek — 先週に Microsoft がパッチを適用したゼロデイ脆弱性だが、北朝鮮の APT グループLazarus により悪用されていると、Gen Threat Labs のセキュリティ研究者たちが指摘している。Microsoft により “actively exploited” とマークされた、この脆弱性 CVE-2024-38193 は、最新の Windows オペレーティング・システム上で、SYSTEM 権限を許可してしまうものだ。

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技術者の就活を狙う悪意の npm パッケージ:騙されてマルウェアをインストール

Bogus npm Packages Used to Trick Software Developers into Installing Malware

2024/04/27 TheHackerNews — 現在進行中のソーシャル・エンジニアリング・キャンペーンは、ソフトウェア開発者の就活をターゲットにする偽の npm パッケージを提供し、Python バックドアをダウンロードさせるというものだ。サイバー・セキュリティ企業の Securonix は、このキャンペーンを DEV#POPPER という名前で追跡しており、北朝鮮の脅威アクターと結びつけている。

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Windows Kernel の脆弱性 CVE-2024-21338 に PoC:2024年2月の月例パッチを確認!

PoC Exploit Released for 0-day Windows Kernel Elevation of Privilege Vulnerability (CVE-2024-21338)

2024/04/15 SecurityOnline — 国家に支援される北朝鮮のハッキンググループ Lazarus が悪用した、危険なゼロデイ脆弱性 CVE-2024-21338 の技術的詳細と概念実証 PoC エクスプロイトコードが、最近になってセキュリティ研究者たちから公開された。この脆弱性は Windows カーネル自体に存在し、攻撃者に対してシステムレベルでの制御を許し、セキュリティ・ツールの無効化も可能となる。

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CISA KEV 警告 24/03/05:Windows Kernel の脆弱性 CVE-2024-21338 を追加

CISA Warns of Active Exploitation of Windows Kernel Vulnerability

2024/03/05 SecurityOnline — CISA は、深刻度の高い Windows Kernel の脆弱性 CVE-2024-21338 を、KEV (Known Exploited Vulnerabilities Catalog) カタログに追加した。この脆弱性は、脆弱なシステムへの SYSTEM レベルの特権アクセスを得るため、攻撃者たちにより頻繁に悪用されている。

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Microsoft のゼロデイ CVE-2024-21338:Lazarus の Rootkit 攻撃で悪用される

Microsoft Zero-Day Used by Lazarus in Rootkit Attack

2024/03/01 DarkReading — Microsoft のアプリケーション・ホワイトリスト・ソフトウェア AppLocker の、ゼロデイ脆弱性は修正されている。しかし、北朝鮮に支援される Lazarus Group が実施する、ルートキット型サイバー攻撃において、この脆弱性が悪用されることは防げなかった。Avast の研究者たちの説明によると、Microsoft Windows のゼロデイ脆弱性 CVE-2024-21338 を発見した Lazarus は、FudModule と呼ばれる独自のルートキット・マルウェアの更新版を介して、Admin から Kernel へと権限を引き上げたという。

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JPCERT/CC 警告:北朝鮮のハッカー Lazarus が悪意のパッケージを PyPI にアップロード

Japan warns of malicious PyPi packages created by North Korean hackers

2024/02/28 BleepingComputer — JPCERT/CC (Japan’s Computer Security Incident Response Team) の警告は、悪名高い北朝鮮のハッキング・グループ Lazarus が、開発者をマルウェアに感染させる4つの悪意の PyPI パッケージをアップロードしたというものだ。PyPI (Python Package Index) は、オープンソースのソフトウェア・パッケージのリポジトリだ。ソフトウェア開発者たちは、多種多様なパッケージを Python プロジェクトで利用することで、最小限の労力でプログラムに機能を追加していく。

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JetBrains TeamCity の RCE 脆弱性 CVE-2024-23917 が FIX:ただちにパッチを!

JetBrains warns of new TeamCity auth bypass vulnerability

2024/02/06 BleepingComputer — 2月6日に JetBrains が公表したアドバイザリは、TeamCity On-Premises サーバに存在する、深刻な認証バイパスの脆弱性に関するものである。管理者の権限を不正に取得した攻撃者により、脆弱なインスタンスが乗っ取られる可能性があるとして、同社はパッチを適用するようユーザーに促している。

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7777-Botnet による脆弱性の悪用:標的は TP-Link/Xiongmai/Hikvision

The 7777-Botnet Exploit: A New Threat to TP-Link, Xiongmai, and Hikvision

2024/01/18 SecurityOnline — サイバー・セキュリティの領域において、長年にわたり課題となっているのは、洗練されたボットネットへの対処である。侵害されたデバイスで構成されるネットワーク 7777-Botnet は、そのような手ごわい存在の1つであり、世界中のセキュリティ専門家たちの注目を集めている。このボットネットは、2023年10月から話題になり始めており、Microsoft Azure のユーザー認証情報に対するブルートフォース攻撃を介して、米国と欧州の VIP ユーザーを標的としているものだ。また、7777-Botnet は、Scattered Spider や Lazarus といった、悪名高い脅威アクターたちと関連していることでも注目されている。

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Blacksmith という APT オペレーション:Log4J の脆弱性を Lazarus が狙っている

Operation Blacksmith: Lazarus Exploits Log4J Flaws To Deploy Dlang Malware

2023/12/12 SecurityAffairs — 北朝鮮に関連する APT グループ Lazarus が、Log4j の脆弱性を悪用して、これまで文書化されていなかった RAT (remote access trojans) を展開するという、新たなハッキング・キャンペーンを操っている。Cisco Talos の研究者たちは、このキャンペーンを “Operation Blacksmith” として追跡しているが、この国家に支援される脅威アクターは、少なくとも3種類の新たな DLang ベースのマルウェア・ファミリーを採用している。それらのマルウェアのうち2系統は RAT であり、NineRAT と DLRAT という名前で追跡されている。また、NineRAT は、C2 通信のために Telegram のボットとチャンネルに依存している。

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Apache ActiveMQ の脆弱性 CVE-2023-46604:GoTitan ボットネットも巧撃に参戦

GoTitan Botnet Spotted Exploiting Recent Apache ActiveMQ Vulnerability

2023/11/29 TheHackerNews — 先日に公開された、Apache ActiveMQ に影響を及ぼす深刻なセキュリティ欠陥が、脅威アクターたちにより積極的に悪用されている。そこで配布されるマルウェアには、GoTitan という新たな Golang ベースのボットネットや、感染させたホストをリモートかんら操作する、悪意の .NET プログラム PrCtrl Rat などがある。この数週間における一連の攻撃では、Lazarus Group などのハッキング集団により武器化された、リモートコード実行の脆弱性 CVE-2023-46604 (CVSS:10.0) が悪用されている。

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北朝鮮発のサプライチェーン攻撃:日本/台湾/米国/カナダに到達している

North Korean Software Supply Chain Attack Hits North America, Asia 

2023/11/24 SecurityWeek — 今週に Microsoft が報告したのは、北朝鮮の脅威グループ Diamond Sleet (Zinc) が台湾のソフトウェア会社に侵入し、そのシステムを悪用して、北米とアジアに展開されるデバイスへ向けてマルウェアを配信したことだ。この脅威グループは、以前は Lazarus のサブ・グループとされてきたハッカー集団であり、データ窃盗/スパイ活動/破壊/金銭的利益を目的とする攻撃を行なってきた。そして、サイバー・セキュリティやハイテク企業の従業員に加えて、セキュリティ研究者や侵入テスト担当者も攻撃してきたという。

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北朝鮮の Lazarus Group:ソフトウェアの脆弱性を突いた多彩な攻撃を仕掛け続ける

N. Korean Lazarus Group Targets Software Vendor Using Known Flaws

2023/10/27 TheHackerNews — 北朝鮮と連携している Lazarus Group が、知名度の高いソフトウェアに存在する既知の脆弱性を悪用し、無名のソフトウェア・ベンダーを侵害するという、新たなキャンペーンを操っているようだ。Kaspersky が指摘するのは、一連の攻撃により SIGNBT/LPEClient などのマルウェア・ファミリーが展開され、被害者のプロファイリングやペイロードの配信に使用される、ハッキング・ツールとして機能している点だ。

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JetBrains TeamCity の脆弱性 CVE-2023-42793:北朝鮮の Lazarus が悪用を開始

North Korean hackers exploit critical TeamCity flaw to breach networks

2023/10/18 BleepingComputer — 北朝鮮のハッキンググループ Lazarus と Andariel が、TeamCity サーバの脆弱性 CVE-2023-42793 を悪用してバックドア型マルウェアを展開し、ソフトウェア・サプライチェーン攻撃を行っているようだと、Microsoft が述べている。TeamCity は、組織がソフトウェア開発インフラの一部として使用する CI/CD (continuous integration and continuous deployment) サーバである。2023年9月に TeamCity は、脆弱性 CVE-2023-42793 (CVSS:9.8/10) を修正し、未認証の攻撃者によるリモートコード実行に対処した。こうして、TeamCity による修正は完了したが、その一方では、ランサムウェア集団などの脅威アクターが、企業ネットワークに侵入するために、この欠陥を悪用し始めている。

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北朝鮮の Lazarus Group:$900 M の暗号資産を盗んでロンダリング

North Korea’s Lazarus Group Launders $900 Million in Cryptocurrency

2023/10/06 TheHackerNews — 暗号通貨 $7 billion 相当が、クロスチェーン犯罪により違法に洗浄されている。そして、北朝鮮と関連のある Lazarus Group は、2022年7月〜20237月に、その収益のうち約 $900 million の窃盗に関与している。今週にブロックチェーン分析会社 Elliptic は発表した最新レポートの中では、「コイン・ミキサーなどを提供する従来からの組織が、いまでも押収や制裁の対象として監視されているため、チェーンホッピングやアセットホッピングへと切り替える、暗号通貨の犯罪組織が増加している」と記されている。

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北朝鮮の APT グループ Labyrinth Chollima:偽の VMConnect PyPI キャンペーンを実施

North Korean hackers behind malicious VMConnect PyPI campaign

2023/08/31 BleepingComputer — PyPI (Python Package Index) リポジトリに対して、悪意のパッケージをアップロードする VMConnect キャンペーンの背後には、北朝鮮の国家に支援を受けたハッカーたちが存在し、その中には VMware vSphere の正規のコネクタ・モジュール vConnector を模倣するものがある。この、VMConnect という名前の悪意のパッケージは8月初旬にアップロードされ、仮想化ツールを求める IT スペシャリストを標的としている。すでに、PyPI プラットフォームからは削除されているが、その時点で VMConnect は 237回もダウンロードされている。

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JumpCloud ハッキング:北朝鮮の RGB に属する脅威アクターが関与か?

North Korean Nation-State Actors Exposed in JumpCloud Hack After OPSEC Blunder

2023/07/25 TheHackerNews — 北朝鮮の General Bureau (RGB) に所属する活動家たちが、JumpCloud のハッキングに関与しているようだ。Google 傘下の Mandiant は、UNC4899 という名前で追跡している脅威アクターに起因する活動だとしている。このグループは、ブロックチェーンと暗号通貨セクターを攻撃してきた Jade Sleet/TraderTraitor として監視されている、クラスターと重複している可能性が高いようだ。また、UNC4899 は APT43 とも重なっている。APT43 とは、北朝鮮 (DPRK) に関連する別のハッキング・グループであり、2023年3月の初旬に、標的とした企業から暗号通貨を吸い上げるための、一連のキャンペーンを実施していることが明らかになっている。

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北朝鮮のハッカー Lazarus:Microsoft IIS Server を乗っ取ってマルウェアを配布

Lazarus hackers hijack Microsoft IIS servers to spread malware

2023/07/24 BleepingComputer — 北朝鮮の国家支援のハッカー・グループである Lazarus が、Windows IIS (Internet Information Service) Web サーバを乗っ取り、マルウェアを配布していることが明らかになった。Microsoft の Web Server ソリューションである IIS は、Web サイトや Microsoft Exchange Outlook Web などのアプリケーション・サービスをホストするために使用されるものだ。

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Lazarus が開発者を狙っている:悪意の GitHub プロジェクトに御用心

GitHub warns of Lazarus hackers targeting devs with malicious projects

2023/07/20 BleepingComputer — GitHub が警告しているソーシャル・エンジニアリング・キャンペーンは、ブロックチェーン/暗号通貨/オンライン・ギャンブル/サイバー・セキュリティなどの分野の、開発者のアカウントを標的とし、彼らのデバイスにマルウェアに感染させるものだ。このキャンペーンは、北朝鮮国家支援のハッキング・グループ Lazarus と関連づけられている。Microsoft が Jade Sleet と呼び、CISA が TraderTraitor と呼ぶ、この脅威アクターの手口を詳述したレポートは、2022年に米国政府から発表されている。このハッキング・グループは、暗号通貨企業やサイバー・セキュリティ研究者たちを標的とした、サイバースパイ活動や暗号通貨の窃取を行ってきた。

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Linux の偽 PoC エクスプロイトに御用心:GitHub を悪用してマルウェアを配布

Fake Linux vulnerability exploit drops data-stealing malware

2023/07/13 BleepingComputer — サイバー・セキュリティ研究者や脅威アクターたちが、脆弱性 CVE-2023-35829 を悪用して Linux パスワード窃取マルウェアをインストールする、偽の PoCエクスプロイトの標的になっているという。Uptycs のアナリストたちは、定期スキャン中に、予期しないネットワーク接続/未承認のシステム・アクセス試行/非定型のデータ転送などの不正なアクションが検知されたことで、この悪意の PoC を発見した。

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macOS ユーザーを狙う RustBucket マルウェア亜種:特異な永続性メカニズムを装備

Beware: New ‘RustBucket’ Malware Variant Targeting macOS Users

2023/07/01 TheHackerNews — 研究者たちが発見したのは、永続性を確立し、セキュリティ・ソフトウェアによる検出を回避する機能を備えた、RustBucket と呼ばれる macOS マルウェアの更新バージョンだ。Elastic Security Labs の研究者たちは、6月29日に公開されたレポートで、「macOS システムを標的とするマルウェア・ファミリーである RustBucket の亜種は、Command-and-Control (C2) のための動的ネットワーク・インフラ手法を活用し、これまで観測されていなかった永続化機能が追加されている」と説明している。

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北朝鮮とサイバー攻撃:外貨収入の 50% を暗号通貨ハイジャックなどから得ている

North Korea Makes 50% of Income from Cyber-Attacks: Report

2023/06/05 InfoSecurity — 北朝鮮の政権における外貨収入の約半分は、暗号通貨などを狙ったサイバー攻撃から得られていると、米国の外交官が主張している。核兵器/ミサイルの計画と歩調を合わせるように、2018年以降において、同国からのサイバー攻撃が急増していると、バイデン政権の高官が日本経済新聞に語っている。

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北朝鮮の Lazarus Group:Microsoft IIS を侵害してスパイウェアを配布している

N. Korean Lazarus Group Targets Microsoft IIS Servers to Deploy Espionage Malware

2023/05/24 TheHackerNews — 悪名高い Lazarus Group は、狙いを定めたシステムにマルウェアを展開するイニシャル侵入経路として、脆弱な バージョンの Microsoft Internet Information Services (IIS) をターゲットにしている。今回の発見は、AhnLab Security Emergency response Center (ASEC) によるものであり、DLL サイドローディング技術を継続的に悪用する APT グループが、任意のペイロードを実行する方法について詳述している。

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北朝鮮の Lazarus/ScarCruft:戦術の拡大と標的のグローバル化 – Kaspersky 調査

Lazarus, ScarCruft North Korean APTs Shift Tactics, Thrive

2023/04/28 DarkReading — 北朝鮮の APT (Advanced Persistent Threats) は、新たなペイロードの開発における TTP (Tactics, Techniques, and Procedures) を変更することで、新たな分野や個人を偏りなく標的にすることへ向けて進化し、その個人が北朝鮮人であったとしても標的にし始めている。Kaspersky は、APT Trends Report Q1 2023 において、世界各地における APT 活動の進展を紹介している。たとえば、ロシアでは、動機に決定的な違いがあっても、脅威の主体が重なり合い、協力し合っている。また、イランでは、MuddyWater や OilRig といった既知のグループが新たなキャンペーンを実施し、マルウェアを修正している。特に前者は、エジプト/カナダ/マレーシアといった、遠方の国々へと広がっている。

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3CX VoIP サプライチェーン攻撃:北朝鮮 Lazarus が脆弱性 CVE-2023-29059 を悪用

North Korean Hackers Uncovered as Mastermind in 3CX Supply Chain Attack

2023/04/12 TheHackerNews — 企業向け通信サービス・プロバイダーである 3CX は、同社の Windows/macOS 向けデスクトップアプリを標的としたサプライチェーン攻撃が、北朝鮮に関連のある脅威アクターによるものだと発表した。この調査結果は、先月末に侵入が明るみに出た後に、Google 傘下の Mandiant が実施した中間評価の結果によるものだ。脅威情報およびインシデント対応チームは、UNC4736 という未分類の呼称で、この活動を追跡しているという。

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3CX VoIP にサプライチェーン攻撃:Win/Mac アプリがトロイの木馬化され暗号通貨が狙われる

Cryptocurrency companies backdoored in 3CX supply chain attack

2023/04/03 BleepingComputer — 3CX のサプライチェーン攻撃の影響を受けた被害者の一部が、Gopuramマルウェアによりシステムにバックドアを仕掛けられた。この悪意のペイロードを流し込んだ脅威アクターは、暗号通貨企業を主たるターゲットにしているという。Lazarus Groupとして追跡されている北朝鮮の脅威アクターによる、大規模なサプライチェーン攻撃に被害に遭った VoIP 通信会社 3CX は、同社の顧客が使用する Windows/macOS のデスクトップ・アプリを、トロイの木馬化させてしまった。

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ワイパー・マルウェアが急増:ウクライナ侵攻により世界中で蔓延し始める

Russian Invasion Sparks Global Wiper Malware Surge

2023/02/23 InfoSecurity — セキュリティ・ベンダーの Fortinet によると、ウクライナ戦争により破壊的なマルウェアの新しい波が世界中に押し寄せており、それをサービスとして提供する、サイバー犯罪グループが増えているという。昨年にロシア軍が利用したワイパー・マルウェアだが、昨年にウクライナ国境を越えて急速に拡大し、その活動量は 2022 Q3 と Q4 の比較において 53% 増になると、同社は指摘している。

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ノルウェーの Økokrim が大活躍:北朝鮮の APT グループ Lazarus から $5.9M を奪還

Norway Seizes Millions in North Korean Crypto

2023/02/20 InfoSecurity — 昨年にノルウェー当局は、北朝鮮の脅威アクターが盗み出した 60 million kroner ($5.9m) の暗号通貨を追跡/奪還し、この種の出来事としては過去最大の記録を打ち立てた。スカンジナビア諸国の対経済犯罪機関 (Økokrim) は、2022年3月の Ronin Network への襲撃以来、北朝鮮の脅威アクターたちによる大規模なマネーロンダリング指摘してきた。Økokrim の弁護士である Marianne Bender は、「Økokrim は、金銭の追跡が得意である。犯罪者が高度な手法を使ったとしても、ブロックチェーンには、金銭を追跡する高い能力があったことを、今回のケースが示している」と述べている。

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2022年に盗まれた暗号通貨は総額で $3.8bn 相当:北朝鮮へは $1.7bn が流れた

Record $3.8bn Stolen Via Crypto in 2022

2023/02/02 InfoSecurity — 北朝鮮の国家に支援されたハッカーと、安全性が担保されない DeFi (Decentralized Finance) プロトコルにより、2022年は暗号通貨強盗の記録的な年になったと、Chainalysis がレポートしている。ブロックチェーン分析の同社は、発表を予定されている Annual Crypto Crime Report に先立ち、その数字を予告している。2022年には合計で $3.8bn 相当の暗号通貨が盗まれたが、そのうちの 82% が DeFi プロトコルの弱点を狙ったものであり、2021年との比較で73% の増加となる。

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Ethereum $100M 相当が Harmony から消えた:北朝鮮の Lazarus と APT38 の犯行

FBI: North Korean hackers stole $100 million in Harmony crypto hack

2023/01/24 BleepingComputer — FBI の発表によると、2022年6月に Harmony Horizon から $100 million 相当の Ethereum が盗まれたが、その背後には、北朝鮮の国家的なハッキング・グループ Lazarus と APT38 が存在することが確認されたという。Harmony Horizon は Ethereum のクロス・チェーンブリッジであり、2022年6月に侵害を受け、MultiSigWallet の制御をハッカーが奪ったことで、大量のトークンが犯罪者のアドレスに転送された。

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BlueNoroff APT の戦術:日本への強い関心と Windows MoTW 回避

BlueNoroff APT Hackers Using New Ways to Bypass Windows MotW Protection

2022/12/27 TheHackerNews — Lazarus Group のサブクラスタである BlueNoroff だが、Windows の Mark of the Web (MoTW) 保護を回避するための、新しい技術を採用していることが確認されている。今日の Kaspersky レポートによると、光ディスクイメージ (拡張子.ISO) および仮想ハードディスク (拡張子.VHD) ファイル形式を用いる、新たな感染チェーンが追加されているとのことだ。セキュリティ研究者である Seongsu Park は、「BlueNoroff は、ベンチャー・キャピタル企業や銀行を装う、多数の偽ドメインを作成している。2022年9月のテレメトリ測定において、この新しい攻撃手順にフラグが立てられた」と述べている。

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LinkedIn の新しいセキュリティ機能:偽プロフィールをチェックして詐欺を防ぐ

LinkedIn’s new security features combat fake profiles, threat actors

2022/10/26 BleepingComputer — LinkedIn は3つの新機能を導入し、偽プロフィールやプラットフォーム悪用に対抗していくという。それらの新機能には、認証された勤務先のEメール/電話番号の有無により、プロフィールの正真性を確認するなどの、新たな手法が含まれている。この数年において、同サービスは脅威アクターたちに悪用され、マルウェアの配布/サイバースパイ活動/認証情報の窃盗/金融詐欺などの温床となっていた。

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BlackByte ランサムウェア:検出を回避するための Bring Your Own Driver とは?

BlackByte ransomware abuses legit driver to disable security products

2022/10/05 BleepingComputer — BlackByte ランサムウェア・ギャングは、研究者たちが “Bring Your Own Driver” と呼ぶ新しい手法を用いて、各種のセキュリティ・ソリューションで使用される 1,000以上のドライバを無効化し、保護の回避を可能にするという。このグループに起因する最近の攻撃には、特権昇格/コード実行の脆弱性 CVE-2019-16098として追跡されている、Micro-Star の MSI Afterburner RTCore64.sys ドライバのバージョンが関与している。

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Dell ドライバの脆弱性 CVE-2021-21551:北朝鮮のハッカー集団 Lazarus が悪用

Hackers Exploiting Dell Driver Vulnerability to Deploy Rootkit on Targeted Computers

2022/10/01 TheHackerNews — 北朝鮮が支援する Lazarus Group が、Dell のファームウェア・ドライバの脆弱性を悪用して、Windows のルートキットを展開していることが確認されている。それにより、国家に支援された脅威アクターが採用する、新たな戦術が浮き彫りになっている。2021年秋に発生した BYOVD (Bring Your Own Vulnerable Driver) 攻撃は、この脅威アクターが、航空宇宙/防衛産業に向けて行っているスパイ活動 Operation In(ter)ception の亜種となる。

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米財務当局が暗号通貨ミキサー Tornado Cash を制裁:北朝鮮 APT との関連性も指摘

US sanctioned crypto mixer Tornado Cash used by North Korea-linked APT

2022/08/09 SecurityAffairs — 米国財務省外国資産管理局 (OFAC : Treasury Department’s Office of Foreign Assets Control0) は、北朝鮮に関連する Lazarus APT Group が使用していた暗号ミキサー・サービス Tornado Cash を制裁した。暗号ミキサーとは、マネーロンダリングを利用するサイバー犯罪者にとって不可欠なコンポーネントであり、被害者から盗んだ暗号通貨を洗浄するために使用されていた。

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LinkedIn ユーザーなりすましが急増:大量の実用的な情報を狙うハッカーたち

LinkedIn brand takes lead as most impersonated in phishing attacks

2022/04/19 BleepingComputer — セキュリティ研究者たちの警告によると、フィッシング攻撃で最も詐称されるブランドは LinkedIn であり、世界レベルで全体の 52% 以上を占めているとのことだ。サイバー・セキュリティ企業の Check Point のデータによると、2022年 Q1 のフィッシング・インシデントにおける、LinkedIn ブランドの悪用が劇的に増加している。同社によると、2021年 Q4 は、LinkedIn はリストの5位であり、なりすまし攻撃の件数は 8% というレベルであった。

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DDoS を仕掛けるとメールで脅す Fancy Lazarus という犯罪グループとは?

‘Fancy Lazarus’ Criminal Group Launches DDoS Extortion Campaign

2021/06/10 DarkReading — 複数の名前を使い分けるサイバー犯罪者のグループが、身代金の支払いを拒否した組織に DDoS 攻撃を仕掛けると脅す、新たなメール攻撃キャンペーンは開始した。いまは Fancy Lazarus と名乗っているこのグループを、Proofpoint が始めて認識したのは 2020年8月のことである。

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北朝鮮のハッカーが用いる Vyveva というマルウェアとは?

North Korean hackers use new Vyveva malware to attack freighters

2021/04/08 BleepingComputer — 北朝鮮の支援を受けたハッキング・グループ Lazarus が、Vyveva と名付けられたバックドア機能を持つ新しいマルウェアを、南アフリカの貨物物流会社を標的とする攻撃に使用している。

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