I-O DATA HDL-T NAS の深刻な脆弱性 CVE-2025-32002 などが FIX:リモート・コマンド実行の恐れ

Critical NAS Risk: I-O DATA Flaw with 9.8 CVSS Allows Remote Command Execution

2025/05/16 SecurityOnline — 集中管理されたストレージとデータ・アクセスを提供する Network Attached Storage (NAS) は、家庭および企業のネットワークに不可欠なコンポーネントとなっている。先日の JPCERT/CC アドバイザリによると、I-O DATA DEVICE の HDL-T Series NAS デバイスに発見された複数の深刻な脆弱性により、データ・セキュリティとネットワーク整合性に重大なリスクが生じているという。

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a-blog cms の CVE-2025-36560 などが FIX:XSS や SSRF の組み合わせとセッション乗っ取りの可能性

High-Risk Flaws in a-blog cms: CVE-2025-36560 Scores Critical 9.2 on CVSS Scale

2025/05/15 SecurityOnline — appleple が開発する、人気の CMS である a-blog cms に、複数のセキュリティ上の欠陥が存在することを、JPCERT/CC が公表した。これらの脆弱性は、パストラバーサル/クロスサイト・スクリプティング (XSS)/サーバ・サイド・リクエスト・フォージェリ (SSRF)/ログ・インジェクションなどの多岐にわたり、Web サイトとユーザーに深刻なリスクをもたらす。

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Samsung MagicINFO の脆弱性 CVE-2025-4632 が FIX:RCE やサーバ乗っ取りの恐れ

Critical CVE-2025-4632 Flaw in Samsung MagicINFO Puts Global Signage Networks at Risk

2025/05/14 SecurityOnline — Samsung MagicINFO サーバに発見された深刻な脆弱性 CVE-2025-4632 (CVSS:9.8) は、小売/運輸/医療/企業環境などの多様な業界のデジタル・サイネージ・インフラに、重大なリスクをもたらしている。この脆弱性は、制限されたディレクトリへ向けたパス名の不適切な制限に起因し、悪用に成功した未認証の攻撃者は、システム・レベル権限での任意のファイル書込みの可能性を手にする。

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SAP NetWeaver の脆弱性 CVE-2025-31324:積極的な悪用を支える中国の攻撃インフラが見えてきた

Chinese hackers behind attacks targeting SAP NetWeaver servers

2025/05/09 BleepingComputer — SAP NetWeaver インスタンスに影響を及ぼす、最も深刻度の高い脆弱性を狙う攻撃が、中国の脅威アクターにより進行中であると、Forescout Vedere Labs のセキュリティ研究者たちが結論付けている。SAP が 4月24日にリリースしたのは、NetWeaver Visual Composer における認証を必要としないファイル・アップロードの脆弱性 CVE-2025-31324 に対処する緊急パッチである。その直前に、サイバー・セキュリティ企業 ReliaQuest が、この脆弱性が攻撃の標的となっていると確認したが、そこから数日後にパッチがリリースされたことになる。

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MirrorFace という脅威:強力なカスタム・マルウェアを武器に日本と台湾の組織を狙う

MirrorFace Targets Japan and Taiwan with ROAMINGMOUSE and Upgraded ANEL Malware

2025/05/08 TheHackerNews — MirrorFace として知られる国家主導の脅威アクターが、日本と台湾の政府機関および公的機関を標的とするサイバー・スパイ活動の一環として、ROAMINGMOUSE と呼ばれるマルウェアを展開していることが確認された。2025年3月の時点で Trend Micro が検知した活動は、スピアフィッシングのルアーを用いて、ANEL と呼ばれるバックドアの最新バージョンを配信するものだ。

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Samsung MagicINFO の脆弱性 CVE-2024-7399:PoC 公開と悪用の観測

Samsung MagicINFO flaw exploited days after PoC exploit publication

2025/05/06 SecurityAffairs — Samsung の CMS (Content management system) である MagicINFO の脆弱性が、PoC エクスプロイトの公開からわずか数日で、攻撃者たちにより悪用され始めたことが判明した。この脆弱性 CVE-2024-7399 (CVSS:8.8) は、Samsung MagicINFO 9 Server 21.1050 未満に存在し、制限されたディレクトリへのパス名の不適切な制限に起因する。この脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、システム権限で任意のファイルを書き込む可能性を手にすると、Arctic Wolf の研究者たちは指摘している。

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Ricoh 複合機における複数の脆弱性が FIX:懸念されるオフィス・ワークフローへの影響

Critical Vulnerabilities in Quick Agent Software Expose Ricoh MFPs to Remote Attacks

2025/04/28 SecurityOnline — Ricoh の MFP (multifunction printers) 向けに、SIOS Technology により開発された Windows アプリケーション Quick Agent に、複数の深刻な脆弱性が発見されたとして、JPCERT/CC が注意喚起を発表した。これらの脆弱性は、Quick Agent のバージョン 3.2.1/2.9.8 以下に影響を及ぼすものであり、その悪用に攻撃者に対して、任意のコード実行/ファイルの窃取/不正ログイン試行などを許す可能性があるという。

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Hitachi Vantara がシャットダウン:Akira ランサムウェアによる攻撃の可能性

Hitachi Vantara takes servers offline after Akira ransomware attack

2025/04/28 BleepingComputer — 日本の日立製作所の子会社 Hitachi Vantara だが、4月の最後の週末にかけて、Akira ランサムウェア攻撃を封じ込めるために、サーバのオフライン化を余儀なくされたようだ。同社は、政府機関に加えて、BMW/Telefonica/T-Mobile/China Telecom などの世界有数の企業に対して、データ・ストレージ/インフラ・システム/クラウド管理/ランサムウェア復旧サービスを提供している。

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Ivanti Connect Secure の脆弱性 CVE-2025-0282 が標的:DslogdRAT の展開を検証 – JPCERT/CC

Hackers Exploit Ivanti Connect Secure 0-Day to Deploy DslogdRAT and Web Shell

2025/04/24 gbhackers — Ivanti Connect Secure のゼロデイ脆弱性 CVE-2025-0282 を悪用する脅威アクターが、Web シェルや DslogdRAT などの、高度な悪意のツールを展開している。JPCERT/CC の詳細な分析によると、これらの攻撃が浮き彫りにするのは、サイバー犯罪者たちに頻繁に標的化される、Ivanti 製品における執拗かつ最新のリスクである。

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日本の金融庁による警告:証券会社を装うフィッシングと不正取引の増加

Japan ’s FSA warns of unauthorized trades via stolen credentials from fake security firms’ sites

2024/04/22 SecurityAffairs — 日本の金融庁 (FSA:Financial Services Agency) が発表したのは、インターネット取引サービスにおける不正アクセスや不正取引による、被害が増加している状況を説明する情報である。金融庁は、「実在する証券会社の Web サイトを装う、フィッシング・サイトなどから窃取された、ログイン ID/パスワードなどの顧客情報を用いて、インターネット取引サービスにおける不正アクセスや不正取引 (第三者による取引) などの事案が急増している」と警告している。

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中国政府と Volt Typhoon:昨年 12月のジュネーブ秘密会談で中国当局が関与を示唆?

China admitted its role in Volt Typhoon cyberattacks on U.S. infrastructure

2025/04/13 SecurityAffairs — 米国当局者が行った中国サイドとの秘密会談で、Volt Typhoon オペレーションに関連する、米国インフラへのサイバー攻撃の実行が、暗に認められたと Wall Street Journal (WSJ) が報じている。同紙によると、2024年12月のジュネーブ首脳会談で、中国当局者は米国のインフラへの Volt Typhoon オペレーションに関連するサイバー攻撃を間接的に認めたという。この攻撃は、米国の台湾支援に関連していると報じられている。

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Ivanti の脆弱性 CVE-2025-22457:APT による攻撃の解析と PoC の提供

Ivanti 0-Day RCE Flaw Exploitation Details Revealed

2024/04/11 gbhackers — Ivanti が公表した、認証不要の深刻なリモート・コード実行 (RCE) の脆弱性 CVE-2025-22457 により、サイバー・セキュリティ業界全体に懸念が広がっている。この脆弱性は複数の Ivanti 製品に影響を及ぼすものであり、攻撃者に対してリモート・コード実行を許すため、企業の機密環境が危険にさらされる可能性がある。その一方で、Rapid7 の脆弱性対策チームなどの研究者たちが、この脆弱性の悪用の方法と、その修正に必要な手順について、詳細な分析結果を公開している。

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CISA KEV 警告 25/04/04:Ivanti CS/Policy Secure/ZTA の脆弱性 CVE-2025-22457 を登録

U.S. CISA adds Ivanti Connect Secure, Policy Secure and ZTA Gateways flaw to its Known Exploited Vulnerabilities catalog

2025/04/07 SecurityAffairs — 米国の CISA (Cybersecurity and Infrastructure Security Agency) は、Ivanti Connect Secure/Policy Secure/ZTA の脆弱性 CVE-2025-22457 を、KEV (Known Exploited Vulnerabilities) カタログに追加した。この脆弱性 CVE-2025-22457 は、スタックバッファ・オーバーフローに起因し、リモート・コード実行 (RCE) を引き起こすという深刻なものである。

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Ivanti ICS の脆弱性 CVE-2025-22457:中国スパイ・グループ UNC5221 による悪用を観測

Ivanti patches Connect Secure zero-day exploited since mid-March

2025/04/03 BleepingComputer — Ivanti が 2025年4月3日に公開したのは、Ivanti Connect Secure (ICS) に存在する、深刻なリモート・コード実行の脆弱性を修正するセキュリティ・アップデートだ。この脆弱性は、中国関連のスパイ・グループにより、遅くとも 2025年3月中旬から、マルウェアの展開で悪用されていたことが確認されている。

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a-blog cms の脆弱性 CVE-2025-31103:任意のファイル保存とスクリプト実行の恐れ

CVE-2025-31103: Zero-Day VulnerabilityCVE-2025-31103Discovered in a-blog cms, Act Now to Protect Your Web Server

2025/03/28 SecurityOnline — appleple が開発した Web コンテンツ管理システム a-blog cms に、深刻なセキュリティ脆弱性が発見された。日本の JPCERT/CC は、脆弱性 CVE-2025-31103 について、信頼されていないデータに対する不適切なデシリアライゼーションの欠陥だと強調している。この欠陥は、影響を受けるバージョンのソフトウェアを実行している Web サーバに、深刻なリスクをもたらす。

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中国ハッカー Weaver Ant:アジアのテレコムへの4年超の不正アクセス

Chinese Hackers Breach Asian Telecom, Remain Undetected for Over 4 Years

2025/03/25 TheHackerNews — 中国の国家支援ハッカーにより4年以上にわたって、あるアジアの大手テレコムがシステム侵入の被害を受けていたことが、インシデント対応企業 Sygnia の最新レポートで明らかになった。Sygnia は、このインシデントを “Weaver Ant” という名称で追跡しており、きわめてステルス性が高く執拗な攻撃者だと述べている。 なお、侵入を受けたテレコムの名称は公表されていない。

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Microsoft の .NET MAUI を悪用する脅威アクターたち:高機能をマルウェアを量産

Hackers Are Using Microsoft’s .NET MAUI to Spread Android Malware

2025/03/25 HackRead — Microsoft が新たに導入した .NET MAUI アプリ開発ツールを悪用するサイバー犯罪者が、クロス・プラットフォーム機能を備えた Android マルウェアを拡散していることを、McAfee Labs が明らかにした。

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Windows ショートカット・ファイルの問題:11 のスパイ・グループが 2017年から積極的に悪用

11 Nation-State Hackers Exploit Unpatched Windows Flaw Since 2017

2025/03/19 HackRead — Windows で発見された新たなゼロデイ脆弱性だが、北朝鮮/中国/イラン/ロシアなどの、少なくとも 11 の APT グループにより、何年も前から積極的に悪用されているものだという。広範な攻撃の証拠は 2017年にまで遡るが、Microsoft はセキュリティ・パッチの発行を拒否し、サービス基準を満たしていないとしている。

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DeepSeek R1 とジェイルブレイク:マルウェア生成の能力を試してみた – Tenable 調査

AI Chatbot DeepSeek R1 Can Be Manipulated to Create Malware

2025/03/14 HackRead — オープンソースの AI チャットボットである DeepSeek R1 は、キーロガーやランサムウェアなどの悪意のソフトウェアを、その操作に応じて生成し得ることが、サイバーセキュリティ企業 Tenable Research の新たな分析により明らかになった。Tenable Research の調査は、DeepSeek における有害なコードの生成能力の評価を目的として行われたものであり、2種類の主要なマルウェア・タイプに焦点を当てるものとなっている。具体的には、秘密裏にキー・ストロークを記録するキーロガーと、ファイルを暗号化して身代金を要求するランサムウェアである。

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Juniper Junos OS の脆弱性 CVE-2025-21590:攻撃の報告とパッチ適用までの緩和策

Juniper Issues Urgent Fix for Actively Exploited Junos OS Flaw – CVE-2025-21590

2025/03/13 SecurityOnline — Juniper Networks がリリースした緊急のセキュリティ速報は、ローカル攻撃者に対して任意のコード実行を許す可能性のある Junos OS の脆弱性に対処するものである。この脆弱性 CVE-2025-21590 は、Junos OS の複数バージョンに影響を及ぼす。

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PHP-CGI の脆弱性 CVE-2024-4577 を悪用:日本の技術/通信/e コマースへの攻撃を観測

PHP-CGI RCE Flaw Exploited in Attacks on Japan’s Tech, Telecom, and E-Commerce Sectors

2025/03/07 TheHackerNews — 2025年1月以降から、日本の組織を主な標的とする悪意のキャンペーンが確認されている。現時点において、その背後にいる脅威アクターの正体は不明だ。2025年3月6日に公開された技術レポートで、「攻撃者は、Windows 上の PHP-CGI 実装に存在するリモート・コード実行 (RCE) の脆弱性 CVE-2024-4577 を悪用し、被害者マシンでイニシャル・アクセスを獲得していた。続いて、一般に公開されている Cobalt Strike kit である TaoWu のプラグインを利用し、侵害後の攻撃活動を行っていた」と、Cisco Talos の研究員である Chetan Raghuprasad は述べている

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NTT Com に発生したデータ侵害:2025年2月のインシデントと 18,000 の法人顧客への影響

18,000 Organizations Impacted by NTT Com Data Breach

2025/03/07 SecurityWeek — 日本の大手 ICT プロバイダーである NTT Communications (NTT Com) が、約18,000社の法人顧客に影響及ぼすデータ侵害の発生について明らかにした。同社によると、このインシデントは 2月5日に発生し、顧客企業に提供されているサービスに関する、情報をホストしている社内システムへの、未知の攻撃者にアクセスを許したとのことだ。

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中国由来の Silk Typhoon の戦術:脆弱性悪用とパスワード・スプレーの採用

China-Linked Silk Typhoon Expands Cyber Attacks to IT Supply Chains for Initial Access

2025/03/05 TheHackerNews — Microsoft Exchange サーバのセキュリティ欠陥を、2021年1月のゼロデイ攻撃で悪用していた中国由来の脅威アクターだが、企業ネットワークへのイニシャル・アクセスの手段を、IT サプライチェーンを標的とする戦術へと転換しているようだ。この情報は、Microsoft Threat Intelligence チームの新たな調査結果によるものであり、いまの Silk Typhoon (旧 Hafnium) ハッキング・グループは、攻撃の足がかりを得るためにリモート管理ツールやクラウド・アプリなどの、IT ソリューションを標的にしているという。

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大規模ブルートフォース・キャンペーンを検出:米中の 4,000 社以上の ISP が標的

Over 4,000 ISP IPs Targeted in Brute-Force Attacks to Deploy Info Stealers and Cryptominers

2025/03/04 TheHackerNews — 侵害済のホストに情報窃取や暗号通貨マイニングなどのツールを展開する、大規模なエクスプロイト・キャンペーンのターゲットとして、中国と米国西海岸の ISP (Internet Service Providers) が攻撃されている。この悪意のアクティビティにより、データの流出が容易になるだけではなく、標的システム上で永続性を確立するための、各種のバイナリも配信されたと、調査を実施した Splunk Threat Research Team は述べている。

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台湾を攻撃する Silver Fox APT:Winos 4.0 マルウェアと洗練された手口とは?

Silver Fox APT Uses Winos 4.0 Malware in Cyber Attacks Against Taiwanese Organizations

2025/02/27 TheHackerNews — 台湾で新たに発見された攻撃キャンペーンは、同国の国税局を装うフィッシング・メールに潜ませた、Winos 4.0 という名のマルウェアにより、企業を狙うものだ。2025年1月に、この攻撃を検出した Fortinet FortiGuard Labs は、悪意のゲーム関連アプリケーションを介していた、それまでの攻撃チェーンからの脱却を示していると指摘している。

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中国政府によるインターネット検閲と民間企業の関与:SentinelOne が分析する漏洩データとは?

Leaked Files Tie Chinese Cybersecurity Firm to Government Censorship

2025/02/21 HackRead — 中国の著名なサイバー・セキュリティ企業 TopSec で生じたデータ漏洩により、同社の業務の詳細が明らかになり、また、中国政府によるインターネット検閲への関与が懸念されている。

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Salt Typhoon が悪用した Cisco の脆弱性:2018年から NVD で警告されていた

Salt Typhoon hackers exploited stolen credentials and a 7-year-old software flaw in Cisco systems

2025/02/20 NextGov — 2025年2月20日に Cisco が明らかにしたのは、ハッキング・グループ Salt Typhoon が、米国などの通信システムの宝庫に侵入した、大規模なハッキング・キャンペーンに関する情報である。

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Snake Keylogger というマルウェア:Chrome/ Edge/Firefox ユーザーが標的

Snake Keylogger Targets Chrome, Edge, and Firefox Users in New Attack Campaign

2024/02/19 gbhackers — Snake Keylogger (別名 404 Keylogger) の新たな亜種が、Google Chrome/Microsoft Edge/Mozilla Firefox などの Web ブラウザのユーザーを、ターゲットにしていることが判明した。FortiGuard Labs は、高度な AI/ML を搭載した最先端のマルウェア検出プラットフォーム FortiSandbox v5.0 (FSAv5) を使用して、この脅威を特定したという。

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Microsoft APP-v Tool を LOLBin として悪用:中国の Mustang Panda が採用する検知回避チェーンとは?

Chinese hackers abuse Microsoft APP-v tool to evade antivirus

2025/02/18 BleepingComputer — 中国の APT ハッキング・グループ Mustang Panda が、Microsoft Application Virtualization Injector ユーティリティを LOLBin として悪用し、正規のプロセスに悪意のペイロードを挿入し、ウイルス対策ソフトウェアによる検出を回避していることが確認された。

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Salt Typhoon の標的は Cisco の CVE-2023-20198/20273:止まらないテレコム・ハッキング

Salt Typhoon Targeting Old Cisco Vulnerabilities in Fresh Telecom Hacks

2025/02/14 SecurityWeek — 中国政府が支援する APT グループ Salt Typhoon は、最近のテレコムに対する攻撃において、Cisco デバイスに存在する2つの既知の脆弱性を悪用していると、Recorded Future が報じている。

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DeepSeek をベースに考える:サイバー・セキュリティの大きな盲点

DeepSeek Exposes Major Cybersecurity Blind Spot

2025/02/13 SecurityWeek — 今月の流行語は DeepSeek である。この中国の AI 企業は、OpenAI ChatGPT や Google Gemini などの競合他社の数分の1のコストで R1 チャットボットを開発したと報じられており、米国のハイテク株式市場に波紋を広げ、AI インフラのコストと競争力に関する議論を引き起こした。しかし、より憂慮すべき問題も浮上している。米政府職員を含む何百万人もの無知なユーザーが、DeepSeek の Web サイトに殺到し、セキュリティやプライバシーのリスクを考慮せずに、個人情報を登録して共有したのだ。

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DeepSeek におけるログイン情報:国営通信会社 China Mobile に送信されている?

DeepSeek AI Accused of Sharing User Data with Banned Chinese Telecom

2025/02/06 gHacks — 中国軍とのつながりが疑われ、米国での営業が禁止されている国営通信会社 China Mobile に、DeepSeek がユーザーのログイン情報を送信している可能性があることを、セキュリティ研究者たちが発見した。それにより、ユーザー・プライバシーと国家安全保障に関する深刻な懸念が引き起こされている。

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Lazarus APT の新たなキャンペーン:洗練された JavaScript スティーラーで機密情報を盗み出す

Lazarus APT targets crypto wallets using cross-platform JavaScript stealer

2025/02/06 SecurityAffairs — 北朝鮮に由来する Lazarus グループの新たなハッキング・キャンペーンにより、暗号通貨および旅行分野を標的とする偽の LinkedIn 求人情報が展開されていると、Bitdefender の研究者たちが報告している。

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ValleyRAT マルウェアの新種を検出:感染ベクターは偽の Chrome ダウンロード

New ValleyRAT Malware Variant Spreading via Fake Chrome Downloads

2025/02/04 HackRead — ValleyRAT マルウェアの新しいバージョンが、Morphisec Threat Lab のサイバーセキュリティ研究者たちにより発見された。ValleyRAT は、悪名高い Silver Fox APT グループに関連する多段階のマルウェアであり、フィッシング・メール/インスタント・メッセージ/侵害済み Web サイトなどの、さまざまなチャネルを通じて配布されている。

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SSH デーモンを狙う中国の Evasive Panda:ネットワーク・デバイスにバックドアを仕掛ける

Chinese cyberspies use new SSH backdoor in network device hacks

2025/02/04 BleepingComputer — ネットワーク・デバイスの SSH デーモンを乗っ取る中国のハッキング・グループが、プロセスにマルウェアを注入し、秘密裏に永続的なアクセスを取得しているという。2024年11月中旬に発生した、新たに特定される攻撃スイートは、中国のサイバー・スパイ集団 Evasive Panda (別名 DaggerFly) によるものとされている。

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DeepSeek の人気に便乗:PyPI で公開されたインフォ・スティーラーとは?

DeepSeek’s popularity exploited to push malicious packages via PyPI

2025/02/03 HelpNetSecurity — DeepSeek の名前を悪用する、2つの悪意のパッケージが Python Package Index (PyPI) に公開され、その後の約 30分間で 36回もダウンロードされたという。この攻撃は、2025年1月29日の時点で、すでに存在するアカウントが、2つのパッケージを公開したときから始まっていた。

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Cisco による DeepSeek R1 調査:ジェイルブレイクに関する大きな懸念とは?

Cisco Finds DeepSeek R1 Highly Vulnerable to Harmful Prompts

2025/02/03 HackRead — 中国のスタートアップ DeepSeek は、高度な推論機能とコスト効率の高いトレーニングを備えた、大規模言語モデル (LLM) の導入による注目を集めている。最近にリリースされた DeepSeek R1-Zero/DeepSeek R1 は、OpenAI o1 などの主要モデルに匹敵するパフォーマンスを、わずかなコストで実現している。 そして、数学/コーディング/科学的推論などのタスクにおいて、Claude 3.5 Sonnet や ChatGPT-4o を上回っている。

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BeyondTrust のゼロデイ脆弱性:盗まれた API キー経由で 17社の SaaS 顧客に被害

BeyondTrust Zero-Day Breach Exposed 17 SaaS Customers via Compromised API Key

2025/02/01 TheHackerNews — BeyondTrust が明らかにしたのは、同社のリモートサポート SaaS インスタンスの一部を標的とし、不正に取得した API キーを悪用する、最近のサイバーセキュリティ・インシデントの調査の完了である。

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DeepSeek による AI への挑戦:軽量/安価なオープン・モデルと国家安全保障の問題

How DeepSeek changed the future of AI—and what that means for national security

2025/01/30 NextGov — 中国の DeepSeek が発表した内容は、米国の著名なツールと比べて、その構築に用いられるコンピューティング・パワーがきわめて少ないという、生成 AI へのアプローチの詳細である。その数日後に、国防総省における AI の購入/使用の方法から、米国人の生活やプライバシーに対して外国勢力もたらす混乱にいたるまで、AI と国家安全保障をめぐる世界的な議論が変化している。

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DeepSeek からリークした大量のデータ:チャット・ログや機密情報が流出

DeepSeek AI Leaks Over a Million Chat Logs and Sensitive Data Online

2025/01/30 HackRead — 中国の AI 企業 DeepSeek が、OpenAI のシステムに匹敵する AI モデルで名を馳せている。しかし、同社の台頭につれて、深刻なセキュリティ問題が発生している。Wiz の研究者が発見したのは、同社に関連付けられたデータベースが一般公開されており、100 万件を超えるログ・エントリ/バックエンドの詳細/ソフトウェア・キーなどが公開されている状況である。

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北朝鮮 Lazarus の舞台裏:巧妙に隠されたインフラ Phantom Circuit が判明 – SecurityScorecard

Researchers Uncover Lazarus Group Admin Layer for C2 Servers

2025/01/30 DarkReading — 世界中の暗号通貨企業やソフトウェア開発者に対する、最近の北朝鮮の Lazarus グループによる攻撃の調査により、攻撃者が一連のキャンペーンの Command and Control (C2) インフラを集中管理するために使用していた、隠されたマネージメント・レイヤーの存在が明らかになった。

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DeepSeek R1 の潜在的なリスク:Evil Jailbreak などの手法による倫理的な制約の破壊

DeepSeek R1: China’s Advanced AI Model Raises Security Concerns

2025/01/30 SecurityOnline — 中国で開発された新しい AI モデル DeepSeek R1 に存在する、深刻なセキュリティ脆弱性を浮き彫りにするレポートを、サイバー・セキュリティ情報企業 KELA が発表した。DeepSeek R1 は推論と問題解決において優れた能力を誇っているが、簡単な操作により、有害なコンテンツなどの作成を指示する、悪意の出力の生成が可能だと、KELA の調査結果が指摘している。

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DeepSeek を襲う大規模サイバー攻撃:新規ユーザーの登録に支障

DeepSeek Faces Large-scale Cyberattack, Halts New User Registrations

2025/01/27 HackRead — 人工知能の世界で注目を浴びている DeepSeek だが、大規模なサイバー攻撃に直面しており、サービスが中断していることを認めている。同社の Web サイトには、「DeepSeek のサービスに対する大規模な攻撃により、登録が混雑している可能性がある。しばらく待ってから、試してほしい。なお、すでに登録済みのユーザーは、通常どおりログインできる。ご理解に対して感謝する」と記されている。

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Git に CVE-2025-23040 などの複数の脆弱性:認証情報の漏洩の可能性

Multiple Git flaws led to credentials compromise

2025/01/27 SecurityAffairs — Git クレデンシャル・プロトコルに複数の脆弱性が存在することが、GMO Flatt Security のセキュリティ研究者である RyotaK により明らかにされた。これらの脆弱性は、Git 認証情報取得プロトコルにおけるメッセージの不適切な処理に起因し、ユーザー認証情報へのアクセスを、攻撃者に許す可能性があるという。

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Subaru Starlink の脆弱性:米/加/日での車両ハイジャックにいたる問題を FIX

Subaru Starlink flaw let hackers hijack cars in US and Canada

2025/01/24 BleepingComputer — Subaru Starlink サービスに存在する、任意のアカウント乗っ取りの脆弱性により、米国/カナダ/日本のナンバープレートを用いて、車両の追跡/制御/ハイジャックが可能なことが、セキュリティ研究者たちにより解明された。2025年1月23日 (木) にバグ・ハンターである Sam Curry 公表した内容は、2024年11月20日の時点で研究者 Shubham Shah の協力を得て発見した、この脆弱性の詳細である。

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米政府による Salt Typhoon 制裁:中国の企業とハッカーを名指しで批判

US sanctions Chinese firm behind sweeping Salt Typhoon telecom hacks

2025/01/17 NextGov — 1月17日 (金) に米国の財務省は、機密性の高いデータを保持するシステムを標的とする、大規模なハッキングに関与したとして、中国企業の Sichuan Juxinhe Network Technology と、上海を拠点とするハッカーの Yin Kecheng に制裁を科した。この法執行は、バイデン政権が発動するハッカーへの最後の制裁である。

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STEALTHONE の脆弱性 CVE-2025-20016/20055/20620 が FIX:直ちにアップデートを!

CVE-2025-20055 (CVSS 9.8): Critical Vulnerability Threatens STEALTHONE Storage

2025/01/15 SecurityOnline — 2025年1月15日に JPCERT/CC が公開したセキュリティ・アドバイザリは、STEALTHONE D220/D340/D440 ネットワーク・ストレージ・サーバに影響を及ぼす、複数の脆弱性に関するものである。ユーザーに推奨されるのは、ファームウェアを速やかに更新することである。それらの脆弱性 CVE-2025-20016/CVE-2025-20055/CVE-2025-20620 の悪用に成功した攻撃者は、任意のコマンド実行/不正アクセス/管理パスワードの窃取などの可能性を手にする。

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Salt Typhoon 侵害:最初に発見されたのは政府のネットワーク内だった – CISA

Salt Typhoon breach was first detected on federal networks, CISA head says

2025/01/15 NextGov — 中国政府が支援するスパイ集団による、米国のテレコムなどへの広範囲にわたる侵入だが、最初に検知されたのは政府のシステム内である、1月14日 (水) に政府高官が述べている。Foundation for Defense of Democracies での討論会で、CISA 長官である Jen Easterly は、「Salt Typhoon と呼ばれるハッキング集団は、連邦政府のネットワークで最初に確認され、その後に法執行機関が仮想プライベート・サーバで正体を解明したことで、追跡のための手続きの請求が可能になった」と述べている。

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FBI による法的措置:中国由来のマルウェア PlugX を 4,200台のコンピュータから削除

FBI deleted Chinese malware from 4,200 US computers

2025/01/14 NextGov — 2025年1月14日 (火) に FBI が発表したのは、中国政府が支援するマルウェアに感染した、米国内のコンピューター 約4,200台 から悪意のソフトウェアを排除するために、数か月にわたるオペレーションを実施していたことである。この悪意のソフトウェアは、被害者のマシンに感染した後に、それらを不正に制御し、情報を盗むようにデザインされている。

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Muddling Meerkat は中国由来の脅威アクター:DNS 操作で日本も標的?

Muddling Meerkat Linked to Domain Spoofing in Global Spam Scams

2025/01/11 HackRead — サイバー・セキュリティ企業 Infoblox の最新レポートが明らかにしたのは、スパム・キャンペーンを展開する詐欺師たちが、ドメイン・スプーフィングを使用する方法である。サイバー・セキュリティとネットワーキング・コミュニティが協力して、中国のグレートファイアウォールに関する研究を行った結果として、このレポートは提供された。

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