2024年に盗まれたパスワードは 10億個:Redline/Vidar/Raccoon が悪意の Top-3

Redline, Vidar and Raccoon Malware Stole 1 Billion Passwords in 2024

2025/01/21 HackRead — Specops のサイバー・セキュリティ研究者たちが、パスワードに関連する重大な問題について警鐘を鳴らしている。2025年1月21日 (火) に公開された、Specops Software の “2025 Specops Breached Password Report” によると、この1 年間で、10億を超えるパスワードが、マルウェアにより盗まれたという。また、盗まれたパスワードのうちの数百万件は、標準的な複雑さの要件を満たしていたとのことだ。

Continue reading “2024年に盗まれたパスワードは 10億個:Redline/Vidar/Raccoon が悪意の Top-3”

情報窃取マルウェア RedLine/MetaStealer:国際協調 Operation Magnus がテイクダウン

Dutch Police Disrupt Major Info Stealers RedLine and MetaStealer in Operation Magnus

2024/10/29 TheHackerNews —オランダ国家警察が発表したのは、2つの情報窃取ツールである RedLineMetaStealer を動かすインフラを、各国のパートナーと共にテイクダウンしたことだ。2024年10月28日に行われた、このテイクダウンは、コードネーム Operation Magnus の成果であり、国際的な法執行機関のタスクフォースに、米国/英国/ベルギー/ポルトガル/オーストラリアの当局が参加した結果でもある。

Continue reading “情報窃取マルウェア RedLine/MetaStealer:国際協調 Operation Magnus がテイクダウン”

GitHub 上の 3,000以上の偽アカウントで構成される DaaS:マルウェア配布で成功している

Over 3,000 GitHub accounts used by malware distribution service

2024/07/24 BleepingComputer — Stargazer Goblin として知られる脅威アクターが作成したのは、GitHub 上の 3,000以上の偽アカウントで構成される Distribution-as-a-Service (DaaS) であり、そこから情報スティーラー・マルウェアをプッシュしているという。このマルウェア配信サービスは Stargazers Ghost Network と呼ばれ、GitHub リポジトリと侵害済みの WordPress サイトを利用して、パスワード保護されたアーカイブを配布するが、その中にマルウェアが含まれている。ほとんどのケースにおいて、そこから配布されるマルウェアは、RedLine/Lumma Stealer/Rhadamanthys/RisePro/Atlantida Stealer などのインフォ・スティーラーである。

Continue reading “GitHub 上の 3,000以上の偽アカウントで構成される DaaS:マルウェア配布で成功している”

Ivanti EPMM の脆弱性 CVE-2024-22026 が FIX:root の不正取得と PoC の提供

Ivanti EPMM CVE-2024-22026 Vulnerability: Potential for Full System Takeover, PoC Published

2024/05/17 SecurityOnline — Ivanti の Enterprise Mobility Management Platform (EPMM) は、モバイル・デバイス管理ソリューションとして広く利用されている製品である。その Ivanti EPMM に、深刻度の高い脆弱性 CVE-2024-22026 が存在し、悪用に成功した攻撃者に、システムの制御を完全に奪われる可能性があることが判明した。

Continue reading “Ivanti EPMM の脆弱性 CVE-2024-22026 が FIX:root の不正取得と PoC の提供”

サイバー攻撃の 86% は暗号化チャネルを介して到達する:HTTPS 攻撃は前年比で 24% 増

86% of cyberattacks are delivered over encrypted channels

2023/12/21 HelpNetSecurity — HTTPS を介した脅威は 2022年から 24%増加し、暗号化されたチャネルを標的にするサイバー犯罪の手口の巧妙化が、Zscaler により明らかにされた。2年連続で最も標的とされた業界は製造業であり、それに続く教育機関と政府機関は、前年比で攻撃増加率が最も高くなっている。その他の暗号化チャネルを介した攻撃タイプと比べて、悪意の Web コンテンツやマルウェアのペイロードなどの配信が多く見受けられ、すべてのブロックされた攻撃全体の 78% を、広告スパイウェア・サイトとクロスサイト・スクリプティング攻撃が占めていた。

Continue reading “サイバー攻撃の 86% は暗号化チャネルを介して到達する:HTTPS 攻撃は前年比で 24% 増”

RedLine マルウェアと ScrubCrypt 難読化ツール:脅威アクターたちの最新テクニックを解析

RedLine Stealer Malware Deployed Via ScrubCrypt Evasion Tool

2023/11/30 InfoSecurity — RedLine Stealer マルウェアによりユーザー組織を標的にするために、ScrubCrypt という難読化ツールの新バージョンが使用されていると、詐欺センサー・ネットワークの Human Security が警告している。Human の Satori Threat Intelligence Team は、ダークウェブで販売されている ScrubCrypt の新たなビルドを発見した。そして、RedLine Stealer によるアカウント乗っ取りや詐欺において、このビルドの利用が確認されたと述べている。

Continue reading “RedLine マルウェアと ScrubCrypt 難読化ツール:脅威アクターたちの最新テクニックを解析”

Mac ユーザーを狙う偽のブラウザ・アップデート:Atomic Stealer というマルウェアが配布される

Atomic Stealer malware strikes macOS via fake browser updates

2023/11/25 BleepingComputer — ClearFake という名の偽ブラウザ・アップデート・キャンペーンが macOS にも拡大し、Atomic Stealer (AMOS) マルウェアによる、Apple コンピュータの標的化が進んでいるという。2023年7月に始まった、Windows ユーザーを標的とする ClearFake キャンペーンは、JavaScript インジェクションを介して侵害したサイト上に、偽の Chrome アップデート・プロンプトを表示するものだ。

Continue reading “Mac ユーザーを狙う偽のブラウザ・アップデート:Atomic Stealer というマルウェアが配布される”

ハッキング・フォーラムの認証情報 10万件が流出:インフォ・スティーラーが活躍する別の世界

Over 100K hacking forums accounts exposed by info-stealing malware

2023/08/14 BleepingComputer — 研究者たちが発見した 120,000 の感染したシステムには、サイバー犯罪フォーラムにおける認証情報が含めているという。研究者たちによると、これらのコンピュータの多くはハッカーのものだという。データを分析したところ、ハッキング・フォーラムへのログインに使用されるパスワードは、政府組織で用いられている一般的な Web サイトのパスワードよりも強力であることが判明した。

Continue reading “ハッキング・フォーラムの認証情報 10万件が流出:インフォ・スティーラーが活躍する別の世界”

Genesis Market インフラの売買が成立:ダークウェブの老舗は8月に新オーナーへ

Genesis Market infrastructure and inventory sold on hacker forum

2023/07/14 BleepingComputer — 盗まれた認証情報の取引所である Genesis Market の管理者は、ハッカーフォーラムでストアを売却し、8月にはオーナーが変わることを発表した。この発表の3ヶ月前には、法執行機関が “Operation Cookie Monster” として、クリアネット上におけるマーケットプレイスのドメインの一部を押収している。

Continue reading “Genesis Market インフラの売買が成立:ダークウェブの老舗は8月に新オーナーへ”

RedLine の GitHub リポジトリをテイクダウン:C2 サーバの管理画面を破壊した!

Takedown of GitHub Repositories Disrupts RedLine Malware Operations

2023/04/18 SecurityWeek — 2020年の初頭からは活動していたと思われる、コモディティ・マルウェアの一種である RedLine stealer は、.NET で書かれており、幅広いデータ流出能力を搭載している。このマルウェアがターゲットにするのは、システム情報および、クッキーなどのブラウザ・データ、各種アプリ/サービスのログイン認証情報、クレジットカード情報、暗号ウォレットなどである。

Continue reading “RedLine の GitHub リポジトリをテイクダウン:C2 サーバの管理画面を破壊した!”

Facebook 上の ChatGPT/Google Bard 偽広告:RedLine スティラーを配布している

Attackers Hide RedLine Stealer Behind ChatGPT, Google Bard Facebook Ads

2023/04/12 DarkReading — サイバー犯罪者たちは、Facebook のビジネスページやコミュニティページを乗っ取り、ChatGPT や Google Bard などの正規のスポンサーを装い、AI チャットボットの無料ダウンロードを宣伝する広告を展開している。それらの広告に誘導されたユーザーは、AI チャットボットではなく、RedLine Stealer と呼ばれる有名な情報スティーラー・マルウェアをダウンロードしていることが、研究者たちの調査により判明した。RedLine Stealer とは、オンライン・ハッカー・フォーラムを通じて販売されている Malware-as-a-Service (MaaS) プラットフォームだ。Web ブラウザを標的にして、認証情報や支払いカードの詳細などの、様々なユーザー情報を収集する。さらに、次の攻撃にむけて攻撃対象領域を評価するために、システムのインベントリを取得する。

Continue reading “Facebook 上の ChatGPT/Google Bard 偽広告:RedLine スティラーを配布している”

Adobe Acrobat Sign を悪用:Redline マルウェアを配布する手口が暴かれた

Adobe Acrobat Sign abused to push Redline info-stealing malware

2023/03/16 BleepingComputer — オンライン・ドキュメント署名サービスである Adobe Acrobat Sign が、情報窃取マルウェアの配布に悪用されている。このサービスを悪用する脅威アクターたちは、Adobe を装う悪意のメールをターゲットに送信しすることで、セキュリティ保護を回避して受信者を騙そうとしている。このような、正規のサービスを悪用する手口は新しいものではない。最近に見られた同様のケースに、PayPal の請求書や Google Docs のコメントなどの悪用がある。Avast の研究者たちは、Adobe Acrobat Sign を悪用してセキュリティを回避してターゲットを騙す、この新たな詐欺手法について警告している。

Continue reading “Adobe Acrobat Sign を悪用:Redline マルウェアを配布する手口が暴かれた”

ChatGPT の偽アプリ/偽ドメインに御用心:Windows/Android マルウェアが配信されている

Hackers use fake ChatGPT apps to push Windows, Android malware

2023/02/22 BleepingComputer — OpenAI のチャットボット ChatGPT の人気を利用して、Windows/Android 向けのマルウェア配布や、無防備な人々をフィッシング・ページへと誘導する、驚異アクターの活動が検知されている。2022年11月にリリースされた ChatGPT は絶大な人気を博し、2023年1月の時点で1億人以上のユーザーを持つという、最も急成長したコンシューマー向けアプリケーションである。この人気と急成長が要因となり、OpenAI はツールの使用を制限せざるを得ない状況になった。つなり、利用制限なしでチャットボットを使用する個人向けに、月額 $20 の有料サービス (ChatGPT Plus) を立ち上げることになった。

Continue reading “ChatGPT の偽アプリ/偽ドメインに御用心:Windows/Android マルウェアが配信されている”

Stealc 情報スティーラーは MaaS へと進化:YouTube 動画をルアーに使用

Researchers Discover Numerous Samples of Information Stealer ‘Stealc’ in the Wild

2023/02/21 TheHackerNews — ダークウェブで宣伝されている Stealc という新しい情報スティーラーが、他の同種のマルウェアの有力な競合相手として頭角を現しているようだ。SEKOIA は 2月20日 (月) のレポートで、「Stealc は、完全な機能を備え、即座に使用できるスティーラーとして脅威アクターに紹介されている。そのテクノロジーは、Vidar/Raccoon/Mars/RedLine などのスティーラーを拠り所にしている」と述べている。

Continue reading “Stealc 情報スティーラーは MaaS へと進化:YouTube 動画をルアーに使用”

サイバー侵害の手口を分析:33% の証明書アクセスや 35% の Cobalt Strike 利用など

33% of attacks in the cloud leverage credential access

2022/11/30 HelpNetSecurity — Elastic Security Labs が発表した 2022 Elastic Global Threat Report は、サイバー・セキュリティ脅威の進化と、クラウド/エンドポイントに関連する攻撃の高度化について詳述するものだ。クラウド上の攻撃の 33 %は、クレデンシャル・アクセスを利用している。言い換えるならば、クラウド環境のセキュリティを、ユーザーが過大評価していることになる。その結果として、適切な設定や保護を行われないケースが多発している。

Continue reading “サイバー侵害の手口を分析:33% の証明書アクセスや 35% の Cobalt Strike 利用など”

Aurora とロシア犯罪グループ:Amazon などから 5,000万件以上のパスワードを窃取

34 Russian Cybercrime Groups Stole Over 50 Million Passwords with Stealer Malware

2022/11/23 TheHackerNews — 2022年1月〜7月の間で 34グループものロシア系ギャングが、SaaS (Stealer-as-a-Service) モデルの下で情報窃取型マルウェアを配布し、5,000 万以上のパスワードを盗み出していたことが判明した。シンガポールに拠点を置く Group-IB は、The Hacker Newsと 共有したレポートの中で、「盗まれたログと漏洩したカード情報の闇市場価値の総額は、約 $5.8 million と推定される」と述べている。

Continue reading “Aurora とロシア犯罪グループ:Amazon などから 5,000万件以上のパスワードを窃取”

Aurora インフォ・スティーラー:サイバー犯罪者の間で採用が増加している

Aurora infostealer malware increasingly adopted by cybergangs

2022/11/21 BleepingComputer — サイバー犯罪者たちが、Go ベースの新たなインフォ・スティーラー Aurora を用いて、ブラウザや暗号通貨アプリからの機密情報の窃取/ディスクからのデータ流出/追加ペイロードのロードなどを行う傾向が強まっている。サイバー・セキュリティ企業の SEKOIA によると、少なくとも7つの著名なサイバー・ギャングたちのアクティビティが目立っており、Aurora だけを単独で使用するケースと、他の情報窃盗マルウェア・ファミリー RedLine/Raccoon と併用するケースが観察されている。

Continue reading “Aurora インフォ・スティーラー:サイバー犯罪者の間で採用が増加している”

米政府組織などを装う Word 文書フィッシング:Bitbucket から Cobalt Strike を展開

Government, Union-Themed Lures Used to Deliver Cobalt Strike Payloads

2022/09/29 InfoSecurity — 2022年8月に Cisco Talos の研究者たちは、モジュール化された攻撃手法により Cobalt Strike ビーコンを配信し、後続の攻撃に使用するという、悪質なキャンペーンを発見した。同社は 9月28日に、このキャンペーンについて新たなアドバイザリを発表し、このキャンペーンの背後にいる脅威アクターは、フィッシング・メールを使用していたと述べた。最初の攻撃ベクターとして、悪意の Microsoft Word 文書を添付して、米国の政府組織またはニュージーランドの労働組合に成りすましているという。

Continue reading “米政府組織などを装う Word 文書フィッシング:Bitbucket から Cobalt Strike を展開”

YouTube ユーザーが標的:RedLine という自己増殖型のスティーラーは危険だ!

YouTube Users Targeted By RedLine Self-Spreading Stealer

2022/09/15 InfoSecurity — RedLine スティーラーを用いる脅威アクーたちが、YouTube ユーザーをターゲットにしたキャンペーンを実施している。今日の未明に Kaspersky のサイバー・セキュリティ研究者たちが、このキャンペーンに関するアドバイザリを発表した。その一方で Oleg Kupreev は、「2020年3月に発見された RedLine は、ブラウザ/FTP クライアント/デスクトップ・メッセンジャーなどから、パスワードや認証情報を盗むために使われる最も一般的なトロイの木馬の1つだ。

Continue reading “YouTube ユーザーが標的:RedLine という自己増殖型のスティーラーは危険だ!”

Microsoft が Lapsus$ ハッキングを認める:Bing などのソースコードにアクセス

Microsoft confirms they were hacked by Lapsus$ extortion group

2022/03/22 BleepingComputer — Microsoft は、同社の従業員1名のアカウントが Lapsus$ にハッキングされ、この脅威アクターによる、同社のソースコードの一部へのアクセス/窃取が生じたことを認めた。昨夜、Lapsus$ ランサムウェアは、Microsoft の Azure DevOps サーバーから盗み出した 37GB のソースコードを公開した。このソースコードは、Bing/Cortana/Bing Maps などの、同社の様々なプロジェクトに関わるものである。

Continue reading “Microsoft が Lapsus$ ハッキングを認める:Bing などのソースコードにアクセス”

Have I Been Pwned に 44万件のアカウントが追加:RedLine マルウェアにより窃取

Have I Been Pwned adds 441K accounts stolen by RedLine malware

2021/12/30 BleepingComputer — Have I Been Pwned の情報漏えい通知サービスにおいて、RedLine マルウェアの情報窃取キャンペーンで盗まれた 441,000件のアカウントに、自身のメールとパスワードが含まれているかどうかを確認できるようになった。RedLine は、現時点において最も広く使用されている情報窃取用マルウェアであり、悪意の添付ファイルを用いたフィッシング・キャンペーンや、YouTube 詐欺、warez/crack サイトなどで配布されている。

Continue reading “Have I Been Pwned に 44万件のアカウントが追加:RedLine マルウェアにより窃取”

悪意の Excel XLL アドインが RedLine マルウェアをプッシュしてパスワードを盗み出す

Malicious Excel XLL add-ins push RedLine password-stealing malware

2021/12/05 BleepingComputer — Web サイトの問合せフォームやフォーラムにスパムを送り、パスワードなどの情報を盗むマルウェア RedLine をダウンロード/インストールさせる Excel XLL ファイルが、サイバー犯罪者たちにより配布されている。RedLine は情報窃取型のトロイの木馬であり、Web ブラウザに保存されているクッキー/ユーザー名/パスワード/クレジットカードなどの情報のほか、感染したデバイスから FTP 認証情報やファイルを盗み出す。

Continue reading “悪意の Excel XLL アドインが RedLine マルウェアをプッシュしてパスワードを盗み出す”

YouTube アカウントを乗っ取る Cookie-Stealing マルウェアとは?

Google: YouTubers’ accounts hijacked with cookie-stealing malware

2021/10/20 BleepingComputer — Google によると、金銭的な動機を持った脅威アクターがコーディネートしたフィッシング攻撃により、YouTube クリエイターのパスワードを盗み出す、マルウェアの標的になっているという。このキャンペーンは 2019年後半に、Google の Threat Analysis Group (TAG) の研究者たちにより発見されたものだが、攻撃の背後にはロシア語圏のフォーラムの求人広告で募集された、複数の hack-for-hire アクターが存在するとされている。

Continue reading “YouTube アカウントを乗っ取る Cookie-Stealing マルウェアとは?”