10万以上のノードを持つ大規模ボットネットを発見:RDP 攻撃の拡大を研究者たちが警告

Researchers warn of widespread RDP attacks by 100K-node botnet

2025/10/14 SecurityAffairs — GreyNoise の研究者たちが発見したのは、10月8日以降の米国で Remote Desktop Protocol (RDP) サービスを標的とする、大規模なボットネットの活動である。今週に同社が検知したのは、ブラジルの IP 空間での異常なトラフィックの急増であり、その後に広範な通信パターンを調査したという。そして、このボットネットが複数の国の 10 万以上の IP アドレスから発信されていることが、調査の結果として確認された。

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RDP vs SSH:セキュリティ/効率性/運用を成功に導くための重要なプロトコル選択

RDP vs SSH Comparison – Features, Protocols, Security, and Use Cases

2025/09/19 CyberSecurityNews — Remote Desktop Protocol (RDP) と Secure Shell (SSH) は、組織の IT システム管理方法に大きな変化をもたらしている。これらのツールにより、どこからでも従業員たちは自身のコンピュータにアクセスし、制御できるようになり、チームの連携を強化している。RDP と SSH は、職場環境への安全な接続を可能にすることで、今日のデジタル世界における柔軟性と生産性を支えている。つまり、リモート接続の基盤として、RDP と SSH という2つのプロトコルが注目されている。

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Windows RDP サービスの脆弱性 CVE-2025-53722 が FIX:認証/操作を必要としないサービス拒否攻撃

Windows Remote Desktop Services Flaw Allows Network-Based Denial-of-Service Attacks

2025/08/13 gbhackers — 2025年8月12日の Patch Tuesday で Microsoft が公表したのは、Windows RDP サービスに存在する深刻な脆弱性に関する情報である。この脆弱性を悪用するリモートの攻撃者は、認証やユーザー操作を必要とすることなく、サービス拒否攻撃を仕掛けられる。この脆弱性 CVE-2025-53722 (CVSS:7.5) は、深刻度 Important と評価されている。

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GNOME RDP の脆弱性 CVE-2025-5024:Red Hat/Debian などでの回避策について

GNOME RDP Vulnerability Let Attackers Exhaust System Resources & Crash Process

2025/05/26 CyberSecurityNews — GNOME RDP に影響を及ぼす、深刻なセキュリティ脆弱性が発見された。この脆弱性を悪用する未認証の攻撃者は、システムリ・ソースを枯渇させ、重要なプロセスをクラッシュさせる可能性を手にする。2025年5月21日に公開された脆弱性 CVE-2025-5024 は、すべての Red Hat Enterprise Linux 環境において、Remote Desktop サービスを利用する組織に重大なリスクをもたらす。

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Windows RDP の脆弱性 CVE-2025-29966/29967 に注目:2025/05 月例で FIX

New Windows RDP Vulnerability Enables Network-Based Attacks

2025/05/14 gbhackers — Microsoft が公表したのは、Windows RDP サービスに存在する、2件の深刻な脆弱性に関する情報である。これらの脆弱性により、攻撃者はネットワーク経由で脆弱なシステム上で任意のコードを実行できる可能性がある。この脆弱性 CVE-2025-29966CVE-2025-29967 は、ヒープ・バッファオーバーフローの欠陥であり、それぞれが Windows の Remote Desktop Protocol (RDP) と Remote Desktop Gateway (RD Gateway) サービスに影響を及ぼすという。2つの脆弱性の CVSS v3.1 スコアは 8.8 であり、企業ネットワークやクラウド環境を混乱させる可能性が指摘されている。

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Jupyter Remote Desktop Proxy の脆弱性 CVE-2025-32428 が FIX:TigerVNC との組み合わせが危険

CVE-2025-32428: Jupyter Remote Desktop Proxy Exposes TigerVNC to Network Access

2025/04/14 SecurityOnline — Jupyter ノートブック・インターフェイス内で、XFCE などの GUI デスクトップ環境を実行する Jupyter エクステンションである Jupyter Remote Desktop Proxy に、深刻なセキュリティ脆弱性が存在することを、研究者たちが発見した。この脆弱性 CVE-2025-32428 (CVSSv4:9.0) は、Jupyter Remote Desktop Proxy と TigerVNC とを併用した場合に発生し、ネットワーク経由で意図せず VNC サービスが公開されてしまうという、本来の設計に反する事態を引き起こす。

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Akira ランサムウェアの検出回避術が判明:ネットワーク上の Web カメラを使って EDR をバイパス

Akira ransomware encrypted network from a webcam to bypass EDR

2025/03/06 BleepingComputer — Akira ランサムウェア・ギャングが用いる検出回避の手法は、被害者のネットワークに暗号化攻撃を仕掛けるために、セキュリティ保護が行われない Web カメラの悪用にあることが判明した。それにより、Windows 環境における暗号化機能をブロックする Endpoint Detection and Response (EDR) を、効果的に回避している状況が発見された。

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RDP は諸刃の刃:利便性を損なうことなく安全に使用するには

RDP: a Double-Edged Sword for IT Teams – Essential Yet Exploitable

2025/02/28 TheHackerNews — Remote Desktop Protocol (RDP) は、Microsoft が開発した素晴らしいテクノロジーであり、ネットワーク経由で他のコンピューターにアクセスし、それを制御できる。オフィスに置かれたコンピューターを、どこへでも持ち歩けるようなものだ。企業側から見ると、IT スタッフによるシステムのリモート管理が達成され、自宅にいる従業員であっても、作業が可能になる。つまり、RDP は、いまの仕事の環境における、真のゲーム・チェンジャーである。

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RDP の脆弱性 CVE-2020-1472 がターゲット:Elpaco ランサムウェアの活動が捕捉された

Elpaco Ransomware: A New Threat Actor Leverages CVE-2020-1472 for Global Attacks

2024/11/27 SecurityOnline — 洗練されたランサムウェアの亜種 Elpaco が、Mimic ランサムウェア・ファミリーの進化形とし登場したことを、Kaspersky Labs が発表した。この高度なマルウェアは、多数のカスタマイズ機能を備えており、既知の脆弱性と正規のソフトウェア・ツールを悪用しながら密かに操作を実行し、世界中の被害者をターゲットにしている。

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悪意の RDP コンフィグを展開するロシアの Midnight Blizzard:Microsoft と AWS が警告

Russian hackers deliver malicious RDP configuration files to thousands

2024/10/30 HelpNetSecurity — ロシア対外情報局 (SVR) と関連があるとされる、サイバースパイ集団の Midnight Blizzard は、署名された RDP コンフィグ・ファイルを取り込んだフィッシング・メールで、政府/学術/防衛/NGO 関係者を標的にしている。Microsoft の脅威アナリストたちは、「Midnight Blizzard のスピアフィッシング・キャンペーンに関する以前の調査に基づけば、この作戦の目的は、おそらく情報収集であると推測される」と述べている。

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One Identity の脆弱性 CVE-2024-40595 が FIX:RDP 認証バイパスの恐れ

One Identity Safeguard for Privileged Sessions Vulnerable to Authentication Bypass – CVE-2024-40595

2024/10/24 SecurityOnline — One Identity Safeguard for Privileged Sessions (SPS) に、新たな脆弱性 CVE-2024-40595 が発見された。この脆弱性は、SPS の RDP コンポーネントに影響を与えるものだが、接続セットアップ・プロセス中の機密情報の平文送信に起因するものとされる。その悪用に成功した攻撃者は、認証をバイパスして特権セッションに不正アクセスする可能性を得るという。

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GNOME RDP の脆弱性 CVE-2024-5148 がFIX:セッションへのアクセスにいたる恐れ

CVE-2024-5148: GNOME Remote Desktop Vulnerability Exposes Sensitive Information

2024/05/24 SecurityOnline — GNOME Remote Desktop バージョン 46.0/46.1 に存在する深刻な脆弱性 CVE-2024-5148 により、機密情報が暴露され、リモート・デスクトップ・セッションへの不正アクセスを許す可能性があることを、セキュリティ研究者 Matthias Gerstner が発見した。

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サイバー保険請求の 56%はEメールの受信トレイから発生している – Coalition 調査

56% of cyber insurance claims originate in the email inbox

2024/04/24 HelpNetSecurity — サイバー保険会社である Coalition は、2023年1月1日〜12月31日に報告された保険金支払いデータに基づき、新たなレポート ”2024 Cyber Claims Report” を公開した。Coalition の Head of Global Claims である Robert Jones は、「金銭的な利得を求める攻撃者は、Eメールの受信トレイで支払情報を見つけ出し、支払プロセスに潜在的に介入して資金を盗む。つまり、受信トレイは、犯行が容易な場所であることが証明されている」と述べている。

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AnyDesk で発生したデータ侵害:プロダクション・システムの一部に不正アクセスか?

AnyDesk Hacked: Popular Remote Desktop Software Mandates Password Reset

2024/02/03 TheHackerNews — リモート・デスクトップを提供する AnyDesk は、2月2日にサイバー攻撃を受け、同社のプロダクション・システムが危険にさらされたことを明らかにした。AnyDesk によると、このインシデントはセキュリティ監査の際に発見されたものであり、ランサムウェア攻撃によるものではないという。さらに、関係当局に通知済みであると、同社は述べている。

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Citrix NetScaler の脆弱性 CVE-2023-4966 が FIX:機密情報の漏洩

New critical Citrix NetScaler flaw exposes ‘sensitive’ data

2023/10/10 BleepingComputer — Citrix NetScaler ADC/NetScaler Gateway に存在する脆弱性 CVE-2023-4966 (CVSS : 9.4) により、アプライアンスから機密情報が漏洩する恐れがある。ただし、この攻撃の前提条件としては、対象となるアプライアンスがゲートウェイ (VPN Virtual Server/ICA Proxy/CVPN/RDP Proxy) または、AAA 仮想サーバとして設定されている必要がある。

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Akira ランサムウェア:多様な戦術を用いて Linux システムを狙い始めている

Akira Ransomware Mutates to Target Linux Systems, Adds TTPs

2012/09/23 DarkReading — 2023年3月に登場した Akira ランサムウェアは、それ以降において進化を続けている。その、攻撃範囲は当初の Windows システムから Linux サーバへと拡大され、数々の TTP (Tactics/Techniques/Procedures) を採用するようになっている。LogPoint の Akira に関する詳細なレポートでは、被害者のファイルを暗号化し、シャドウコピーを削除し、データ復旧との引き換えに身代金の支払いを要求するという、高度に洗練されたランサムウェアだと解説されている。その感染チェーンは、多要素認証のない Cisco ASA VPN を積極的にターゲットとし、脆弱性 CVE-2023-20269 をエントリポイントとして悪用するものだ。

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Flax Typhoon という中国ハッカー:政府組織/教育機関/製造業/IT 分野などを攻撃 – Microsoft

Microsoft: Stealthy Flax Typhoon hackers use LOLBins to evade detection

2023/08/25 BleepingComputer — 政府組織/教育機関/製造業/情報技術などの分野を、スパイ目的で狙う新たなハッキング・グループ Flax Typhoon を、Microsoft が特定した。この脅威アクターは、ほとんどマルウェアには依存せずに、被害者ネットワークへのアクセスを獲得/維持している。つまり、LOLBin (living-off-the-land binaries) や正規のソフトウェアを、オペレーティング・システム上で既に利用可能なコンポーネントとして好んで使用している。

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VPN 依存というリスキーなギャンブル:ネットワークへのアクセス権は危険

VPNs remain a risky gamble for remote access

2023/08/04 HelpNetSecurity — Zscaler の最新レポートによると、VPN がもたらす リスクとネットワーク・セキュリティについて、ユーザー組織は深い懸念を表明している。このレポートが強調するのは、VPN の脆弱性を悪用する脅威の高まりを受けて、組織におけるセキュリティ態勢の再評価を進め、また、ゼロトラスト・アーキテクチャへと移行すべきだという点だ。

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RDP は便利だが RCE が怖い:脅威アクターたちが一点突破を狙う脆弱性とは?

A Few More Reasons Why RDP is Insecure (Surprise!)

2023/07/20 TheHackerNews — Remote Desktop Protocol (RDP) が、ずっと昔から存在しているように見えるとしたら、わずか数年の間に栄枯盛衰を繰り返す多くのテクノロジーに比べて、それはそうだと納得できる。RDP 4.0 として知られる初期バージョンは、1996年に Windows NT 4.0 Terminal Server エディションの一部としてリリースされた。それにより、ネットワーク接続を介するユーザーが、Windows ベースのコンピューターにリモート・アクセスし、操作できるようになった。その後の数十年の間に、 RDP は Windows ベースのシステムにおける、リモート・アクセスや管理で広範に利用されるプロトコルとなった。RDP が果たす役割により、リモートワーク/IT サポート/システム管理などが実現されてきた。そして、さまざまなリモート・デスクトップや VDI (Virtual Desktop Infrastructure) ソリューションの基盤となっている。

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RDStealer という強力なマルウェアが登場:RDP 侵害に特化した機能で東アジアを狙っている

New RDStealer malware steals from drives shared over Remote Desktop

2023/06/20 BleepingComputer — RedClouds として追跡されているサイバースパイ/ハッキングのキャンペーンは、カスタム・マルウェア RDStealer を使用し、Remote Desktop 接続を介して共有されたドライブから、データを自動的に盗み出すものだ。この、Bitdefender Labs が発見した悪質なキャンペーンは、2022年以降において東アジアのシステムを標的にしていることが確認されている。このキャンペーンを、特定の脅威アクターによるものと断定はできないが、国家に支援される洗練された APT レベルの技術を持ち、関心の対象は中国と一致しているという。

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Azure における XSS の脆弱性:ユーザー・セッションに対する未認証のアクセスが生じていた

XSS Vulnerabilities in Azure Led to Unauthorized Access to User Sessions

2023/06/15 SecurityWeek — Azure Bastion と Azure Container Registry (ACR) に存在する2つの XSS (cross-site scripting) の脆弱性により、ユーザー・セッションへの不正アクセスおよび、データの改ざん、サービスの中断につながる可能性があったと、クラウド・セキュリティ企業 Orca が警告している。この問題は、2023年4月/5月で解決されたが、具体的に言うと、postMessage iframe の欠陥に起因するものであり、攻撃者による iframe タグを介したリモートサーバ内へのエンドポイントの埋め込むみが可能になり、悪意の JavaScript コードを実行できるものだったという。

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RDP ハニーポットで 350万回のブルートフォース攻撃を分析:脅威アクターたちの動きが見えてきた

RDP honeypot targeted 3.5 million times in brute-force attacks

2023/06/13 BleepingComputer — リモート・デスクトップ接続は、ハッカーにとって極めて強力なマグネットであり、さまざまな IP アドレスからの、露出したコネクションに対するアクセスは、毎日平均 37,000 回に達するという実験結果が出た。この段階の攻撃は、自動化されているものだ。しかし、正しいアクセス認証情報を入手したハッカーたちは、重要なファイルや機密情報を手動で探し始める。

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英国の大手企業のセキュリティ態勢が大幅に向上 – Rapid7

Rapid7 Has Good News for UK Security Posture

2023/04/13 InfoSecurity — Rapid7 によると、この2年間において英国の大手上場企業は、リスクの高いポートへのアクセスを減らし、電子メールのセキュリティを強化したが、一部の企業は依然として過度のサイバーリスクを抱えているとのことだ。セキュリティ・ベンダーである Rapid7 は、2023年3月時点の英国の攻撃対象領域を把握するため、FTSE350 を3つの分野で評価した。

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MFA の限界を知ろう:Active Directory との相性の悪さについて深堀りする

When Partial Protection is Zero Protection: The MFA Blind Spots No One Talks About

2023/03/10 TheHackerNews — 多要素認証 (MFA) は、かなり以前から、標準的なセキュリティ手法になっている。アカウント乗っ取り攻撃の 99% 以上を防ぐという、MFA の性能は広く認められており、MFAの導入は必須だと、セキュリティ・アーキテクトが考えるのも不思議ではない。しかし、あまり知られていないのは、従来からの MFA ソリューションには、固有の適用範囲の制限であるという視点である。RDP 接続やローカル・デスクトップへのログインには対応しているが、たとえば PsExec や Remote PowerShell などの、リモート・コマンド・ライン・アクセス・ツールを保護する機能は備えていない。

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CISA が連邦政府組織に警告:正規の RMM ソフトウェアを介した攻撃が蔓延

CISA: Federal agencies hacked using legitimate remote desktop tools

2023/01/25 BleepingComputer — 今日の共同アドバイザリで CISA/NSA/MS-ISAC は、正規の RMM (Remote Monitoring and Management) ソフトウェアを悪意の目的で、攻撃者たちが使用する傾向が強まっていることを警告した。さらに心配なことに、2022年10月中旬の Silent Push レポートの発表後に、複数の連邦民間行政機関 (FCEB) ネットワーク内において、CISA が EINSTEIN 侵入検知システムで管理しているにも関わらず、悪意のアクティビティが発見されている点だ。

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Microsoft Windows SPNEGO の脆弱性 CVE-2022-37958:IBM が唱える異論とは?

Microsoft Reclassifies SPNEGO Extended Negotiation Security Vulnerability as ‘Critical’

2022/12/15 TheHackerNews — Microsoft は、2022年9月にパッチ適用したセキュリティ脆弱性について、リモートコード実行に悪用される可能性があると判明したことで、深刻度を Critical に修正した。この脆弱性 CVE-2022-37958 (CVSS : 8.1) は、SPNEGO Extended Negotiation (NEGOEX) Security Mechanism における情報漏洩の脆弱性であると、これまでは説明されてきた。

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FBI/CISA/HHS 共同警告:ランサムウェア Hive の被害額が約 $100M に到達

Hive Ransomware Has Made $100m to Date

2022/11/18 InfoSecurity — 昨日に FBI/CISA/HHS (Health and Human Services) が発表した共同警告によると、ランサムウェア亜種 Hive は、これまでに 1,300以上のグローバル企業から約 $100 million の利益を得ているという。この推定利益は、2021年6月に Hive が発見されてから、約15カ月の間に発生したものだ。被害組織は、政府/通信/主要な製造業/IT企業 など多岐にわたるが、特に医療機関へ攻撃が集中しているようだ。

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RDP ブルートフォース攻撃で狙われる最弱パスワード:Top-10 をリストアップ

Top passwords used in RDP brute-force attacks

2022/11/17 HelpNetSecurity — Specops Software が発表したのは、Remote Desktop Protocol (RDP) ポートに対する、現状の攻撃で使用される上位パスワードを分析した調査結果である。この分析により、30億以上のユニークな漏洩パスワードが含まれる Specops Breached Password Protection Service に、3400万以上の漏洩パスワードが追加されることになった。

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Citrix ADC/Gateway 認証バイパスの脆弱性が FIX:直ちにパッチ適用を!

Citrix urges admins to patch critical ADC, Gateway auth bypass

2022/11/08 BleepingComputer — Citrix は、Citrix ADC/Citrix Gateway の深刻な認証バイパスの脆弱性に対するセキュリティ・アップデートをインストールするよう、顧客に促している。Citrix ADC/Citrix Gateway における3つの脆弱性は、特定の環境下において、攻撃者によるデバイスへの不正アクセスおよび、リモート・デスクトップの乗っ取り、ログイン・ブルートフォースによるプロテクションの回避などを可能にするものだ。

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RockYou2021 にエントリーされる 84億のパスワード:攻撃で悪用される 50万のパスワードとの関係は?

List of Common Passwords Accounts for Nearly All Cyberattacks

2022/10/21 DarkReading — 一般的な2種類のサーバを標的とする、数千万件の認証情報ベースの攻撃は、流出した認証情報のリストを形成する RockYou2021 の、ごく一部のパスワードに集約される。Rapid7 は 12ヶ月間にわたり、ハニーポットのネットワークを通じて、これらのサーバを侵害しようとした全ての試みを記録した。その結果として、クレデンシャル攻撃の試みは、512,000 通りの組み合わせになることを発見した。

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RDP 攻撃が 89% も減少:ESET が分析する5月〜8月のデータとは?

RDP Attacks Decline 89% in Eight Months

2022/10/06 InfoSecurity — ESET の最新データによると、RDP パスワード推測攻撃の検出数は、今年の1月〜4月の 1230億件から、5月〜8月の 130億件へと減少している。セキュリティ・ベンダーである ESET の Threat Report シリーズは、同社製品からのテレメトリーを使用して編集されている。このレポートは、通常、4ヶ月単位で脅威の状況を分析しており、今回のレポートでは5月~8月が対象となっている。

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Cisco をハッキングした Yanluowang:Evil Corp や Conti との関連性が見えてきた

Infra Used in Cisco Hack Also Targeted Workforce Management Solution

2022/09/01 TheHackerNews — 2022年5月に Cisco を標的とした攻撃のインフラは、その1カ月前の 2022年4月にも、無名のワークフォース管理ソリューション保有企業に対して、侵害に採用されたが未遂に終わっていた。この調査結果を公表したサイバーセキュリティ企業 eSentire は、この侵入が、Evil Corp のアフィリエイトで UNC2165 (mx1r) と呼ばれる、犯罪行為者の仕業である可能性を指摘している。

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Windows 11 RDP セキュリティ強化:ブルートフォース攻撃に対するデフォルト保護機能の追加

Microsoft Adds Default Protection Against RDP Brute-Force Attacks in Windows 11

2022/07/25 TheHackerNews — Microsoft は Windows 11 の最新ビルドの一部において、Remote Desktop Protocol (RDP) ブルートフォース攻撃防止の措置を講じることで、進化する脅威に対するセキュリティ水準を高めようとしている。この措置により、Windows 11 ビルド (特に Insider Preview ビルド 22528.1000 以降) のデフォルト・ポリシーでは、無効なサインインを 10 回試行すると、アカウントが自動的に 10 分間ロックされるようになる。

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Windows Server の VPN/RDP/RRAS 接続に問題:6月の Patch Tuesday が悪さをしている?

Recent Windows Server updates break VPN, RDP, RRAS connections

2022/06/20 BleepingComputer — 今月の Windows Server アップデートは、Routing and Remote Access Service (RRAS) を有効にしたサーバにおける VPN/RDP 接続などで、さまざまな問題を引き起こしているようだ。RRAS とは、VPN およびダイヤルアップ接続を用いた、リモート・アクセスやサイト間の接続などの、追加の TCP 接続およびルーティングの機能を提供する Windows サービスである。

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ChromeLoader ブラウザ・ハイジャックの恐怖:PowerShell と ISO の悪用について深堀りする

ChromeLoader Malware Hijacks Browsers With ISO Files

2022/05/28 DarkReading — 今週に発表された2つのアドバイザリによると、ChromeLoader と呼ばれるブラウザ・ハイジャック・マルウェアは、その活動を盛んにし、運用も巧妙になってきているようであり、ビジネス・ユーザーにとって大きな脅威となっている。ChromeLoader は、オートメーションとコンフィグレーションを管理するフレームワーク PowerShell を悪用し、ブラウザに自身を注入し、悪意の拡張機能を追加するという洗練されたマルウェアである。今日における企業の環境は、柔軟な労働環境と多様なエンドポイントを持ち、SaaS への依存度を高めているため、この種の脅威は攻撃対象領域を大幅に拡大させる。

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HP Teradici PCoIP に影響をおよぼす OpenSSL の脆弱性 CVE-2022-0778

Critical HP Teradici PCoIP flaws impact 15 million endpoints

2022/04/12 BleepingComputer — HP は、Windows/Linux/macOS 向けの Teradici PCoIP クライアント/エージェントに存在する深刻な脆弱性が、1500万台のエンド・ポイントに影響を与える可能性があるとして、警告を発している。先日に公開された OpenSSL 証明書解析バグにより、Teradici にに無限ループが生じることが発見された。

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あるハッカーによる調査:簡単に侵入できるロシア政府組織のネットワーク

Hacker breaches key Russian ministry in blink of an eye

2022/03/16 SecurityAffairs — 匿名を望む Spielerkid89 は、組織に危害を加えるつもりはなく、システムに触れることもない。しかし、彼の実験は、サイバー・ハイジーン衛生が悪いと、サイバー攻撃に弱い組織になることを示す好例である。ロシアによる国家主導のサイバー攻撃は、クレムリンが敵とみなす何十万人もの人々を、水も電気も使えない状態に陥れるという、壊滅的な被害をもたらす。しかし、この超大国の不正なサイバー能力は、ウクライナにおける軍事的姿勢と同様に脆弱であり、反撃に遭った場合には、その弱さを示すことになる。

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FBI が提供する Lockbit 対策マニュアル:Accenture 以外にも被害が出ているのか?

FBI shares Lockbit ransomware technical details, defense tips

2022/02/05 BleepingComputer — 今週の金曜日に米連邦捜査局 (FBI) は、新たに発表した Flash Alert において、LockBit ランサムウェアに関連する技術的な詳細と危険性の指標を公開した。また、同組織は、ユーザーのネットワークに侵入しようとする、この敵対者の試みを阻止するための情報を提供し、また、インシデントが発生した場合には、ローカルの FBI Cyber Squad に対して、早急に報告するよう被害者に求めている。

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Microsoft RDP 脆弱性 CVE-2022-21893:データ窃取やスマートカード PIN 傍受が生じる

Microsoft RDP Bug Enables Data Theft, Smart-Card Hijacking

2022/01/13 DarkReading — 少なくとも、Microsoft Windows Server 2012 R2 以降のシステムは、Remote Desktop Services プロトコルの脆弱性の影響を受けるようだ。この脆弱性により、RDP 経由でリモートシステムに接続した攻撃者は、接続している正当なユーザーたちの、そのマシン上のファイル・システムにアクセスすることが可能になる。

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Magnat マルウェア:バックドア/パスワード侵害を仕掛ける悪意の Chrome エクステンション

Magnat malvertising campaigns spreads malicious Chrome extensions, backdoors and info stealers

2021/12/06 SecurityAffairs — Talos の研究者たちが発見したのは、新しいバックドアと文書化されていない悪意の Google Chrome エクステンションを、ユーザーを騙してダウンロードさせるために、人気のアプリやゲームの偽インストーラー使用する、一連のマルバタイジング・キャンペーンである。

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Positive Technologies 調査:製造業への攻撃が倍増している

Industrial Companies At Risk As Attacks Double

2021/09/17 CyberSecurityIntelligence — Positive Technologies のエンタープライズ・セキュリティ専門家によると、2020年におけるサイバー脅威を広範に分析した結果、2019年と比較して、産業系製造業への攻撃が 91% 急増し、マルウェア関連の攻撃が 54% 増加したことが明らかになった。産業系製造業では、自動化の導入に伴い、これまで以上にデジタル化が進んでいる。IIoT (Industrial Internet of Things) により、人工知能/クラウド/ロボット工学などが工場に導入されている。

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ZLoader マルウェア亜種:TeamViewer フェイク広告から忍び込む

New Stealthier ZLoader Variant Spreading Via Fake TeamViewer Download Ads

2021/09/14 TheHackerNews — Google などの検索エンジンで、RDP (remote desktop) ソフトウェア TeamViewer を検索するユーザーは、気をつけないと悪意のリンクに誘導され、ZLoader マルウェアをシステムにドロップすることになる。その瞬間に、感染したデバイスに ZLoaderは 留まり、セキュリティ・ソリューションによる検知を逃れ、ステルス性の高い感染チェーンを広げていく。

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Conti ランサムウェアはヘルスケア機関を標的にすると FBI が警告

FBI Issues Conti Ransomware Alert as Attacks Target Healthcare

2021/05/21 DarkReading — 米国の医療機関や救急隊員のネットワークを標的とした、ランサムウェア Conti による攻撃が、少なくとも 16件確認されたという発表があった。FBI が発した警告は、法執行機関/救急医療サービス/911 ディスパッチセンター/自治体などを標的とした Conti 攻撃が、この 1年間に少なくとも 16件が確認されたことを受けてのものだ。

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ケミカル流通大手の Brenntag がランサムウェア攻撃に $4.4 million を支払った

Chemical distributor pays $4.4 million to DarkSide ransomware

2012/05/13 BeepingComputer — 化学製品の流通を行う Brenntag は、暗号化されたファイルの復号化ツールを受け取ために、また、盗まれたデータの公表を防ぐために、ランサムウェア・ギャングである DarkSide 対して、身代金 $4.4 million を Bitcoinで支払った。ドイツに本社を置く Brenntag は、世界有数の化学製品流通企業であり、世界の 670以上の拠点で 17,000人以上の従業員を抱えている。

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