BumbleBee マルウェア:Google 広告や SEO ポイズニングを介して配布 – Secureworks

Google ads push BumbleBee malware used by ransomware gangs

2023/04/22 BleepingComputer — エンタープライズをターゲットにしたマルウェア Bumblebee が、Zoom/Cisco AnyConnect/ChatGPT/Citrix Workspace などの人気ソフトウェアを宣伝する Google 広告や、SEO ポイズニングを介して配布されている。Bumblebee は 2022年4月に発見されたマルウェア・ローダーであり、ネットワークへのイニシャル・アクセスやランサムウェア攻撃に使用される、バックドア BazarLoader  の代替として、Conti チームが開発したものだと考えられている。

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3CX サプライチェーン攻撃:北朝鮮ハッカーによるインフラ侵害が懸念される – Symantec

North Korean 3CX Hackers Also Hit Critical Infrastructure Orgs: Symantec

2023/04/21 SecurityWeek — 3CX を標的としたサプライチェーン攻撃を仕掛けた、北朝鮮のハッキング・グループが、エネルギー分野の主要インフラ組織2社と、金融取引に関わる他の企業2社にも侵入していたことが、Symantec の新しい調査により判明した。Trading Technologies のトレーディング・ソフトウェアである、X_Trader インストーラから始まる一連の攻撃は、3CX 以外の企業にも被害を及ぼしており、下流への将来的な影響も懸念されている。Symantec の脅威情報部門は、米国と欧州にある2つの主要インフラ組織が大きな懸念材料になると、新たに公開した文書で警告している。

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Evil Extractor という攻撃ツール:情報スティーラーでありランサムウェアも含む

Evil Extractor Targets Windows Devices to Steal Sensitive Data

2023/04/21 InfoSecurity — Kodex が “教育用“ として開発した、Evil Extractor という攻撃ツールが、Windows ベースのマシンを標的とした攻撃に悪用されている。2023年4月10日 (木) に公開されたアドバイザリで、「このマルウェアは、3月30日に観測されたフィッシング・キャンペーンで見つかったものであり、アドバイザリに含まれるサンプルまで辿り着いた。このキャンペーンは、正規の Adobe PDF や Dropbox ファイルなどを装うものであり、ロードすると PowerShell を活用した悪意の活動を開始する」と、Fortinet のセキュリティ研究者たちは主張している。

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AuKill マルウェア:悪意のドライバーで EDR を無力化してから攻撃を開始

‘AuKill’ Malware Hunts & Kills EDR Processes

2023/04/21 DarkReading — 標的とする企業の EDR (Endpoint Detection and Response) 防御を無効化するために、脅威アクターがランサムウェアを展開する前に用いる、AuKill というサイバー犯罪ツールが登場した。このツールは、悪意のデバイス・ドライバーを利用して、標的システムへと侵入するものだ。 最近の2つのインシデントでは、ランサムウェア Medusa Locker を展開する前に AuKill を使用している敵対者を、Sophos が観察している。同社は、別のインシデントにおいて、ランサムウェア LockBit のインストール前に、すでに侵害したシステムで、この EDR キラーを使用しする攻撃者を発見している。

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Google Cloud Platform の脆弱性 GhostToken:悪意のアプリをスティルス化

GhostToken Flaw Could Let Attackers Hide Malicious Apps in Google Cloud Platform

2023/04/21 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ研究者が、Google Cloud Platform (GCP) のゼロデイ欠陥 (パッチ適用済み) の詳細を明らかにした。この欠陥は、企業向けの Workspace アカウントを含む、すべての Google アカウントに影響を及ぼすものであり、イスラエルのサイバー・セキュリティ企業 Astrix Security により GhostToken と名付けられた。同社により、2022年6月19日に発見され、すでに Google に報告されている。そして、9ヶ月が経過した 2023年4月7日に、Google はグローバル・パッチを展開した。

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ChatGPT に関連する悪意の URL:不正占拠ドメインが 17,818% 増加

ChatGPT-Related Malicious URLs on the Rise

2023/04/20 InfoSecurity — ChatGPT に関連する、新規登録ドメインとスクワッティング・ドメインの数が、2022年11月〜2023年4月初旬の間に、910%/月のペースで増加したとのことだ。この調査結果は、今日の未明に Palo Alto Networks の Unit 42 が共有したものだが、同じ期間において、DNS Security のログを見ると、ChatGPT に関連する不正占拠ドメインが 17,818% 増加したことにも言及している。

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LockBit が macOS 用のマルウェアを開発:サンプルが検出されたが完成度は?

Researchers Discover First Ever Major Ransomware Targeting macOS

2023/04/19 DarkReading — 悪名高い LockBit ランサムウェア・グループが、macOS デバイス用のマルウェアを開発した。これは、主要なランサムウェア・グループが、Apple の領域に踏み込む初めてのケースになる。LockBit は、世界で最も多発する Ransomware-as-a-service (RaaS) オペレーターの1つであり、注目を集める攻撃/洗練された悪意のプログラム/グレードAの PR などで知られている。

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Microsoft SQL に Trigona ランサムウェア:脆弱なサーバに侵入してペイロードを展開

Microsoft SQL servers hacked to deploy Trigona ransomware

2023/04/19 BleepingComputer — セキュリティが不十分でインターネットには公開されていない、Microsoft SQL (MS-SQL) サーバに侵入した脅威アクターたちが、 Trigona ランサムウェアのペイロードを展開し、全てのファイルを暗号化している。MS-SQL サーバが頻繁に侵害される理由として挙げられるのは、推測しやすいアカウント認証情報を悪用したブルートフォース攻撃や辞書攻撃が成功するためである。サーバへの侵入に成功した脅威アクターは、CLR Shell というマルウェアを展開する。今回の攻撃を発見した韓国のサイバー・セキュリティ企業 AhnLab の研究者たちが、このマルウェアを CLR Shell と命名した。

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ルーターの廃棄に御用心:大企業ほど機密データが残されている – ESET 調査

Researchers discover sensitive corporate data on decommissioned routers

2023/04/19 HelpNetSecurity — ESET の調査により、廃棄され二次市場で販売されたルーターの設定データの 56% に、企業の機密データが含まれていることが判明した。この調査のリーダーである ESET のセキュリティ研究者である Cameron Camp は、「今回の調査結果がもたらす潜在的な影響は、極めて懸念すべきものであり、警鐘を鳴らすべきものだ」と述べている。

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クラウド・セキュリティ警告の解決には約6日が必要:OSS への依存が要因 – Palo Alto 調査

Cloud Security Alerts Take Six Days to Resolve

2023/04/18 InfoSecurity — Palo Alto Networks が最新のレポートが警告しているのは、クラウド・セキュリティ・チームは、アラートへの迅速な対処を怠ることで、サイバーリスクが高まる可能性を生み出し、組織をさらしているということだ。同社は、様々なクラウド・サービス・プロバイダー (CSP) /業界/国々にまたがる組織に配備された数万個のセンサーや、GitHub/NVD (National Vulnerability Database) などの公開ソースを調査した。

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SimpleHelp というリモート・サポート製品を悪用:イランの MuddyWater の戦術を暴露

MuddyWater Uses SimpleHelp to Target Critical Infrastructure Firms

2023/04/18 InfoSecurity — MuddyWater という、イラン政府に支援される脅威アクターは、被害者のデバイス上で永続性を確立するために、正規の SimpleHelp リモート・サポート・ソフトウェア・ツールを使用していることが確認されている。Group-IB の新たなアドバイザリによると、これらの攻撃の一部として使用されるソフトウェアは、脆弱化されたものではない。その代わりに、この脅威アクターは、公式 Web サイトからツールをダウンロードし、攻撃に使用する方法を発見したようだ。

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ビジネスの優先順位とサイバー・セキュリティの均衡:Google が考える取締役会へのアドバイス

Balancing cybersecurity with business priorities: Advice for Boards

2023/04/18 HelpNetSecurity — 今日の急速に進化する技術環境において、これまで以上に取締役会や経営陣にとって重要となるのは、テクノロジーやデジタルの最新の進歩や潜在的なリスクについて、常に情報を得ることである。この Help Net Security のインタビューでは、Google Cloud の Director, Financial Services, Office of the CISO である Alicja Cade が、 正しい疑問を持つことで、サイバー・パフォーマンスと準備状況を改善し、責任ある AI プラクティスを推進すべきだと述べている。それにより、サイバー・セキュリティの必要性と、ビジネスにおける他の優先事項をバランスさせる方法について、洞察が提供されるとしている。

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Aurora マルウェアを YouTube 動画で配布:in2al5d p3in4er という高度な検出回避ローダーとは?

YouTube Videos Distributing Aurora Stealer Malware via Highly Evasive Loader

2023/04/18 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ企業の Morphisec が The Hacker News に共有したのは、情報スティーラー型マルウェア Aurora の配信に使用される in2al5d p3in4er  (invalid printer) という、きわめて検出回避能力の高いローダーの内部構造に関するレポートだ。このレポートで、サイバー・セキュリティ研究者たちは、「in2al5d p3in4er ローダーは、Embarcadero RAD Studio でコンパイルされ、高度なアンチ VM (仮想マシン) 技術を使って、エンドポイント・ワークステーションを標的にしている」と説明している。

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ChatGPT などの AI ツールが BEC を助長:いちばん恐ろしい武器は言葉

AI tools like ChatGPT expected to fuel BEC attacks

2023/04/17 HelpNetSecurity — Armorblox の調査によると、過去1年間に観測された全ての BEC 攻撃のうちの 57%が、無防備な従業員に攻撃を仕掛けるための主要な攻撃ベクターとして、言葉に依存していたという。その他の注目すべき傾向は、ベンダーへの侵害と詐欺が、新たな攻撃ベクターとして台頭していることや、セキュリティ・チームが毎週 27時間もの時間を、グレーメールの処理に浪費していることだ。

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Conti 元メンバーと FIN7 開発者の共闘:新たな Domino マルウェアを配布している

Ex-Conti members and FIN7 devs team up to push new Domino malware

2023/04/17 BleepingComputer — Conti ランサムウェアの元メンバーが、FIN7 脅威アクターと手を組み、企業ネットワークへの攻撃において、Domino という新たなマルウェア・ファミリーを配布しているようだ。Domino は、2つのコンポーネントから構成される、比較的に新しいマルウェア・ファミリーである。最初に、Domino Backdoor という名前のバックドアをドロップし、そのバックドアが Domino Loader をドロップすることで、情報を窃取する DLL マルウェアが、他のプロセスやメモリに注入されていく 。

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Google レッドチーム・ツールの悪用:中国の APT41 による攻撃で発見される

Hackers abuse Google Command and Control red team tool in attacks

2023/04/17 BleepingComputer — 台湾のメディアとイタリアの就職支援会社に対するデータ窃取攻撃において、中国の国家支援ハッキング・グループ APT41 が、レッドチーム・ツール GC2 (Google Command and Control) を悪用していたことが判明した。APT41 は HOODOO とも呼ばれ、米国/欧州/アジアにおける広範な業界をターゲットにすることで知られる、中国政府に支援されたハッキング・グループである。2014年から Mandiant は、このハッキング・グループを追跡しており、その活動は BARIUM や Winnti といった、その他の中国のハッキング・グループと重複すると述べている。

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Qbot バンキング・トロイの木馬:PDF アーカイブ内の JScript スクリプト で PowerShell を起動

Qbot Banking Trojan Increasingly Delivered Via Business Emails

2023/04/17 InfoSecurity — 偽のビジネス・メールを用いる悪質なキャンペーンにより、QBot (Qakbot) ファミリーのバンキング型トロイの木馬を拡散するというトレンドが確認されている。Kaspersky のセキュリティ研究者たちにより発見された、この悪質なスパム・キャンペーンは、英語/ドイツ語/イタリア語/フランス語などの各言語で書かれたメッセージを使用している。今日のアドバイザリで、同社は、「このメッセージは、攻撃者が入手した実際のビジネスレターに基づいており、彼らのメッセージが通信スレッドに入り込んでいた」と述べている。

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Goldoson という新しい Android マルウェア:Google Play 上の アプリ 60件に侵入

Android malware infiltrates 60 Google Play apps with 100M installs

2023/04/15 BleepingComputer — Goldoson と命名された新しい Android マルウェアが、合計で1億本もダウンロードされている、60 件の正規アプリを介して Google Play に侵入した。これらのアプリの開発者たちは、サードパーティ・ライブラリの一部として、この悪意のマルウェア・コンポーネントを無意識のうちにアプリに組み込んでいたという。

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Security-by-Design と Security-by-Default の原則:政府の調達力を用いて普及させる – CISA

CISA Introduces Secure-by-design and Secure-by-default Development Principles

2023/04/14 SecurityWeek — CISA は、サイバー・セキュリティ製品を開発する際の、Security-by-Design および Security-by-Default の原則を公表した。2023年3月1日に発表された、Pillar Three of the National Cybersecurity Strategy published の三本目の柱は、Shape market forces to drive security and resilience (セキュリティとレジリエンスを推進するために市場の力を形作る) と題されている。このセクションの中では、2つのポイントが明確にされている。第一に、セキュリティの責任を、セキュリティ製品の使用から開発へとシフトさせることである。第二に、このシフトを促すために、連邦政府の調達力を利用することである。

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Active Directory のセキュリティ:Tier-Zero 資産の特定と保護を最優先すべきだ

How to Define Tier-Zero Assets in Active Directory Security

2023/04/13 DarkReading — Active Directory 環境のセキュリティ向上を目指す企業は、「攻撃者の選択肢が多すぎる」というシンプルな問題に直面している。平均的な企業の AD 環境には、数千から数万もの攻撃経路が存在する。それは、低特権ユーザーのアカウントへの初期アクセスに成功した攻撃者が、特権を拡大し、高特権ユーザーへと移動し、ドメイン乗っ取りに可能にするという、ミスコンフィグレーションの連鎖である。すべてのミスコンフィグレーションの修正は不可能かもしれないが、セキュリティ/アイデンティティ/アクセスの管理者は、AD の安全性を確保するために、有意義な進歩を遂げていくはずだ。しかし、それを成功させるためには、作業に優先順位をつける方法が不可欠となる。

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英国の大手企業のセキュリティ態勢が大幅に向上 – Rapid7

Rapid7 Has Good News for UK Security Posture

2023/04/13 InfoSecurity — Rapid7 によると、この2年間において英国の大手上場企業は、リスクの高いポートへのアクセスを減らし、電子メールのセキュリティを強化したが、一部の企業は依然として過度のサイバーリスクを抱えているとのことだ。セキュリティ・ベンダーである Rapid7 は、2023年3月時点の英国の攻撃対象領域を把握するため、FTSE350 を3つの分野で評価した。

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Shadow API の調査:監視/監査されない最も脆弱な存在について考える

Why Shadow APIs are More Dangerous than You Think

2023/04/13 TheHackerNews — シャドー API は、悪意の動作を隠蔽し、データ損失を引き起こす可能性があるため、あらゆる規模の組織にとって、リスクを高めるものになっている。シャドー API とは、公式に文書化/サポートされていない API のことだが、この言葉を知らない人も多いだろう。残念なことだが、運用チームやセキュリティ・チームの誰もが知らない API が、プロダクション環境に存在することが一般的である。企業は何千もの API を管理しているが、その多くは API ゲートウェイや Web アプリケーション・ファイアウォールなどのプロキシを経由していない。つまり、大半の API は監視/監査されない、最も脆弱な存在なのだ。

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悪意のオープンソース・パッケージが約 7,000 個も発見された – Sonatype 調査

Researchers Uncover 7000 Malicious Open Source Packages

2023/04/12 InfoSecurity — セキュリティ・ベンダーの Sonatype は、悪意のオープンソース・パッケージを3月だけで 6,933 個も検出し、2019年以降に発見された合計は 115,165個となった。これらの悪意のコンポーネントのうち、かなりの割合を情報スティーラーが占めている。それには、idklmaoという開発者による microsoft-helper などのような、人気の W4SP スティーラーの模倣品も含まれている。

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CISA の Zero Trust 成熟度モデル:パブリックコメントを経て Initial という段階が加わった

CISA Updates Zero Trust Maturity Model With Public Feedback

2023/04/12 InfoSecurity — 4月11日 (火) に、米国の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、パブリックコメント期間中の推奨事項を盛り込んだ Zero Trust Maturity Model の第2版を発表した。このガイドラインの更新は、新しい国家サイバー・セキュリティ戦略を支援するための、連邦政府によるゼロトラスト・アプローチの促進を目的としている。

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DDoS 2023 Q1 レポート:VPS インフラを侵害/悪用するケースが増加 – Cloudflare 調査

DDoS attacks shifting to VPS infrastructure for increased power

2023/04/12 BleepingComputer — 2023年 Q1 ハイパーボリューメトリック DDoS (分散型サービス拒否) 攻撃は、危険な IoT デバイスへの依存から、侵入した VPS (Virtual Private Servers) を活用する方向へとシフトしている。インターネット・セキュリティ企業の Cloudflare によると、新しい世代のボットネットは、脆弱な IoT デバイスの大群を構築する戦術を徐々に放棄する方向へと向かっている。その代わりとして、現在は、脆弱なコンフィグレーションを持つ VPS サーバを、漏洩した API 認証情報や既知のエクスプロイトの悪用により、制御する方向へとシフトしている。

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PyPI に reverse-shell という悪意のパッケージ:あからさまな名前を用いる理由は?

‘Blatantly Obvious’: Spyware Offered to Cyberattackers via PyPI Python Repository

2023/04/12 DarkReading — 研究者たちは、プログラミング言語 Python のパブリック・リポジトリである PyPI (Python Package Index) で、大胆な方法で情報スティラーを公開しているマルウェア販売者を発見した。このプログラムは、“reverse-shell” という安直な名前が付けられており、Sonatype の研究者たちは、スペインを拠点とする Malware-as-a-Service (MaaS) グループの SylexSquad と関連づけている。リバースシェルとは、ハッカーが遠隔操作でコマンドを実行する際や、標的となるコンピュータからデータを受信するときに用いるプログラムを指す。

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Emotet 攻撃が加速:Microsoft OneNote ファイルの不用意な操作は NG

Emotet Climbs March 2023’s Most Wanted Malware List With OneNote Campaign

2023/04/12 InfoSecurity — Emotet マルウェアは、悪意の OneNote ファイルを隠し持つスパムメール・キャンペーンにより、Check Point の Most Wanted Malware List ランキングを駆け上がっている。Emotet は、2月の3位から、3月の2位へと順位を上げている。このキャンペーンは、被害者を誘い、悪意の OneNote ファイルを開かせることで、マルウェアをインストールするものだ。

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Facebook 上の ChatGPT/Google Bard 偽広告:RedLine スティラーを配布している

Attackers Hide RedLine Stealer Behind ChatGPT, Google Bard Facebook Ads

2023/04/12 DarkReading — サイバー犯罪者たちは、Facebook のビジネスページやコミュニティページを乗っ取り、ChatGPT や Google Bard などの正規のスポンサーを装い、AI チャットボットの無料ダウンロードを宣伝する広告を展開している。それらの広告に誘導されたユーザーは、AI チャットボットではなく、RedLine Stealer と呼ばれる有名な情報スティーラー・マルウェアをダウンロードしていることが、研究者たちの調査により判明した。RedLine Stealer とは、オンライン・ハッカー・フォーラムを通じて販売されている Malware-as-a-Service (MaaS) プラットフォームだ。Web ブラウザを標的にして、認証情報や支払いカードの詳細などの、様々なユーザー情報を収集する。さらに、次の攻撃にむけて攻撃対象領域を評価するために、システムのインベントリを取得する。

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サイバー・リスクを評価する:定量化のための Step-by-Step ガイドを eBook で!

[eBook] A Step-by-Step Guide to Cyber Risk Assessment

2023/04/11 TheHackerNews — 今日のサイバー・リスクが高まる状況において、CISO と CIO に要求されるのは、ランサムウェア/フィッシング/インフラ攻撃/サプライチェーン侵害/悪意のインサイダーなどからの、容赦ないサイバー脅威から組織を守ることだ。しかし、しれと同時に、セキュリティ・リーダーたちは、コスト削減と賢い投資という、大きなプレッシャーにもさらされている。

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脆弱性の 2%に対処すれば資産の 90%を保護できる:XM Cyber/Cyentia Institute の共同調査

Eliminating 2% of Exposures Could Protect 90% of Critical Assets

2023/04/11 InfoSecurity — 攻撃者が悪用できるセキュリティ脆弱性は数多く存在するが、重要な資産にシームレスにアクセスできるものは全体の 2%に過ぎず、さらに、75% は重要な資産を危険にさらすものではないことが判明した。この調査結果は、XM Cyber がオンプレミス/クラウド上の 1,000 万以上のエンティティに影響をおよぼす、6,000 万以上の脆弱性を分析した、最新レポートによるものだ。

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WordPress サイト 100万件を侵害:Balada Injector による大規模マルウェア・キャンペーン

Over 1 Million WordPress Sites Infected by Balada Injector Malware Campaign

2023/04/10 TheHackerNews — Balada Injector というマルウェアを展開する継続的なキャンペーンにより、2017年以降で 100万以上の WordPress サイトが感染したと推定される。GoDaddy の Sucuri によると、WordPressサイトを侵害する、この大規模キャンペーンでは、テーマとプラグインに存在する、ありとあらゆる脆弱性が悪用されているようだ。この攻撃は、数週間に一度のペースで、波状的に展開されると認識されている。

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MSP たちは何を考える? セキュリティ・サービスの強化に同意する経営者と技術者

MSPs urged to refine security solutions in response to growing SMB needs

2023/04/10 HelpNetSecurity — Kaseya の調査によると、それぞれの MSP は、サービス提供を効率化し、コスト管理を改善するために、コアツール間の統合と自動化にフォーカスしている。回答者の約 90% は、エンドポイントの管理/監視および、パッチ適用、チケット解決などの、サイバー・セキュリティに関するプロセスを自動化することで、効率を改善しようとしている。それにより、より多くの顧客を引き受け、より多くの収益を生み出すことが可能になるため、彼らのビジネスにとって自動化は、重要なテクノロジーであると評価しされる。

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BGP ハイジャッキングを止めろ:オランダ政府が RPKI を全面採用する理由を考える

All Dutch govt networks to use RPKI to prevent BGP hijacking

2023/04/09 BleepingComputer — オランダ政府は、2024年末までに RPKI (Resource Public Key Infrastructure) 規格を採用することで、インターネット経路のセキュリティを向上させる予定だという。RPKI (Resource Certification) は、経路を暗号的に検証することで、悪意の有無にかかわらず、誤った経路変更からインターネット・トラフィックを保護するものである。この規格では、デジタル証明書を使用して、経路情報の交換に使用される BGP (Border Gateway Protocol) を保護し、ディスティネーション経路の IP アドレスを制御する正当なネットワーク事業者を、トラフィックが経由することを確認するものだ。

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ネットワーク・セキュリティのリスクが定量化できない? いまのアプローチが問題なのか?

Companies carry unquantified levels of risk due to current network security approaches

2023/04/07 HelpNetSecurity — Titania の調査によると、サイバー・セキュリティ上級意思決定者の 40% が、Payment Card Industry Data Security Standard (PCI DSS) 4.0 準拠のリスクに対して、効果的に優先順位をつけていることが分かった。この調査で明らかになったのは、石油/ガス/通信/銀行/金融などのサービスを提供する組織が、脆弱なネットワーク機器のコンフィグレーションを悪用して攻撃を拡大する、脅威アクターたちの主要な標的であることである。また、ネットワーク・セキュリティを脅かすコンプライアンス・リスクについて、適切かつ効果的に分類し、優先順位を付けている組織が、37% に過ぎないことも明らかになった。

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GitHub が SBOM エクスポートをサポート:ソフトウェア要件への対応を容易にする

GitHub Adds SBOM Export to Make it Easier to Comply with Security Requirements

2023/04/06 InfoQ — GitHub が発表した SBOM エクスポートは、セキュリティ・コンプライアンスのワークフローやツールの一部として、使用されることを意図したものである。この新機能により、NTIA に準拠した SBOM を、容易にエクスポートできるようになったと GitHub は述べている。手動または自動化されたプロセスなどの各種の方法により、ユーザーは SBOM をエクスポートできる。手動で SBOM を生成するには、リポジトリ内の依存関係グラフにアクセスし、新たに提供された Export SBOM ボタンをクリックする。それにより、SPDX 形式の、マシン・リーダブルの SBOM が作成される。

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マルウェアの侵入ベクターなどを数値化してみた:2022年 Q3/Q4 で比較すると?

The hidden picture of malware attack trends

2023/04/06 HelpNetSecurity — WatchGuard によると、ネットワークで検出されたマルウェアが、2022年 Q4 に減少した。しかし、エンドポイントのランサムウェアは 627% も急増し、フィッシング・キャンペーンに関連するマルウェアは脅威として存続している。WatchGuard Threat Lab の研究者たちが、HTTPS (TLS/SSL) トラフィックを復号化する Firebox を調べ、さらに分析したところ、マルウェアの発生率が高いことが判明した。つまり、マルウェアの活動が、暗号化されたトラフィックに移行したことを示している。

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Cobalt Strike のクラック版を潰せ:Microsoft と Fortra が取り締まりを発表

Microsoft and Fortra crack down on malicious Cobalt Strike servers

2023/04/06 BleepingComputer — Microsoft/Fortra/Health-ISAC (Health Information Sharing and Analysis Center) の三者は、サイバー犯罪者が使用する主要ハッキングツールである、Cobalt Strike のクラック・コピーをホストするサーバに対する、広範な法的取り締まりを発表した。Microsoft の Digital Crimes Unit (DCU) の Amy Hogan-Burney は、「世界中でホストされている Cobalt Strike のクラックされたレガシー・コピーを取り締まるには、粘り強く取り組む必要がある。Fortra のセキュリティ・ツールの、正当な利用を保護するための重要な行動である。Microsoft も同様に、自社の製品/サービスの正当な利用を守るために尽力している」と述べている。

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セキュリティ侵害を隠蔽するように言われた:IT 専門家の 42% が回答

Two-Fifths of IT Pros Told to Keep Breaches Quiet

2023/04/06 InfoSecurity — IT 専門家の 5分の2以上 (42%) が、セキュリティ侵害を隠蔽するように言われたことがあり、コンプライアンス・リスクを高める可能性があるという、最新の調査結果が Bitdefender により明らかにされた。セキュリティ・ベンダーである Bitdefender が調査した対象は、従業員 1000人以上の組織に所属する、IT ジュニア・マネージャーから CISO にいたるまでの、400人の IT 専門家である。

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STYX というダークウェブが登場:金融詐欺に特化してサイバー犯罪者の支持を集める

STYX Marketplace emerged in Dark Web focused on Financial Fraud

2023/04/05 SecurityAffairs — 2023年の初めに、STYX というマーケットプレイスが立ち上げられた。このプラットフォームは、特に金融犯罪を促進するために設計されており、盗んだ金融データ/クレジットカード情報/偽造文書/マネー・ロンダリング・サービス/被害者の偵察をする “lookups” などの、様々なサービスをサイバー犯罪者たちに提供している。この事例は、サイバー犯罪の流行後の脅威と、それが金融機関とその顧客にもたらす脅威を物語っている。デジタル・バンキングや暗号通貨口座を悪用して、マネー・ロンダリング・サービスを提供する脅威アクターの大幅な増加を、Resecurity の金融犯罪リスクのアナリストたちが観測している。それと、STYX の発見が一致しているのだ。

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Docker の BuildKit で SBOM をサポート:どのように機能するのか?どんな制限があるのか?

Docker’s BuildKit adds SBOM attestation capabilities: How they work — and key limitations

2023/04/04 SecurityBoulevard — 今年の初めに Docker は、BuildKit ツールにおいて、ビルド時の証明書と SBOM (Software Bills of Materials) のサポートを追加し、それぞれのイメージ内のソフトウェア・コンポーネントのビルド・プロセスを、開発チームが完全に記録する方法を提供するようになった。BuildKit とは、コンテナ・イメージを構築するための Docker のビルド・エンジンであり、従来からのスクリプト・ベースの Dockerfile ビルド・エンジンを改良したものである。Docker は、このツールにより、ビルドのパフォーマンスが向上し、Dockerfile の再利用性が高まったと主張している。

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Rorschach というランサムウェア:Palo Alto Cortex XDR の DLL を装い拡散している

New “Rorschach” Ransomware Spread Via Commercial Product

2023/04/04 InfoSecurity — 商用セキュリティ製品である Palo Alto Cortex XDR Dump Service Tool を悪用する脅威アクターたちが、新しくユニークなランサムウェア株を展開させている。この Rorschach (ロールシャッハ) と名付けられたマルウェアは、Check Point Research (CPR) および Check Point Incident Response Team (CPIRT) により発見され、今日の未明のアドバイザリで取り上げられた。

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Rilide マルウェアは Chromium を狙う:偽物の Google Drive エクステンションに要注意

New Rilide Malware Targeting Chromium-Based Browsers to Steal Cryptocurrency

2023/04/04 TheHackerNews — Chromium ベースの Web ブラウザが、新しいマルウェア Rilide の標的になっている。このマルウェアは、正規のエクステンションを装い、機密データを採取し、暗号通貨を吸い上げる。Trustwave SpiderLabs Research は、「Rilide マルウェアは、正規の Google Drive エクステンションに偽装されており、脅威アクターに対して各種の悪意のアクティビティを提供する。具体的に言うと、閲覧履歴の監視/スクリーンショットの撮影に加えて、各種の暗号通貨取引所から資金を引き出すための悪意のスクリプトの挿入なども可能にする」と、The Hacker News に提供されたレポートで述べている。

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HTTP/S DDoS 攻撃が3年間で 487%急増:ウクライナをめぐるサイバー戦争が激化

HTTP/S DDoS Attacks Soar 487% in Three Years

2023/04/04 InfoSecurity — Netscout によると、HTTP/HTTPS の Web サイトを標的としたアプリケーション層の DDoS (Distributed Denial of Service) 攻撃の量は、Killnet などにより、2019年から2022年にかけて 487% も急増したという。セキュリティ・ベンダーである Netscout の 2022 H2 レポート “DDoS Threat Intelligence Report” は、93カ国と世界のインターネット・トラフィックの 50%以上をカバーする、同社の ATLAS ネットワークが収集したデータを基に作成されたものだ。2019年以降に、Web サイトへの攻撃が最も急増したのは 2022年下半期で、親ロシア・ハクティビストの活動による影響が大きい。

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WinRAR/7-Zip アーカイブに仕込まれたトリック:検出を回避して PowerShell などを実行

WinRAR SFX archives can run PowerShell without being detected

2023/04/03 BleepingComputer — 脅威アクターたちは、WinRAR 自己解凍アーカイブを無害なファイルで偽装した上で、悪意の機能を追加することで、ターゲットシステムのセキュリティ・エージェントを起動させることなく、バックドアを仕掛けるようになってきた。WinRAR や 7-Zip などの圧縮ソフトウェアで作成される、自己解凍型アーカイブ (SFX:Self-extracting archives) は、基本的に、アーカイブされたデータと内蔵の解凍スタブ (データを解凍するためのコード) で構成される実行型のファイルである。そして、SFX ファイルには、不正なアクセスを防止するためのパスワードが設定されている。

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リモート・ワーカーの 32%が未承認アプリを利用:BYOD の実態を調査する

Unapproved Apps Used By 32% of Remote Workers

2023/04/03 InfoSecurity — リモート・ワーカーとハイブリッド・ワーカーのおよそ3人に1人 (32%) が、IT 部門が承認していないアプリやソフトウェアを使用している。さらに、リモート・ワーカーの 92%が、個人のタブレットやスマートフォンを用いて、仕事のタスクをこなしていることが判明した。このデータは、クラウド・セキュリティ企業である Lookout の最新レポートによるものだ。また、調査対象となったリモート・ワーカーの 46%が、仕事のファイルを個人用デバイスに保存している。さらに、45%が、仕事と個人のアカウントで、同じパスワードを使用していることも判明した。

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CISA KEV に登録された危険な脆弱性:現時点で合計 1,500万件がインターネットに露出している

15 million public-facing services vulnerable to CISA KEV flaws

2023/03/31 BleepingComputer — CISA の KEV (known exploitable vulnerabilities) カタログに記載されている 896件の脆弱性のうち、少なくとも1つの脆弱性の影響を受けている公共性の高いサービスが、1,500万以上も存在することが明らかになった。この膨大な数値は、国家に支援される機関やランサムウェア集団などからの、サイバー攻撃にさらされる脆弱なシステムを特定するために、サイバー・セキュリティ企業である Rezilion が実施した、大規模な調査結果の報告に基づくものである。

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Microsoft Azure SFX の深刻な脆弱性:Super FabriXss と命名された CVE-2023-23383

Researchers Detail Severe “Super FabriXss” Vulnerability in Microsoft Azure SFX

2023/03/30 TheHackerNews — Azure Service Fabric Explorer (SFX) に存在する、未認証のリモートコード実行につながる脆弱性の詳細が明らかになったが、すでにパッチが適用されたという。この脆弱性 CVE-2023-23383 (CVSS:8.2) は、2022年10月に Microsoft が修正した 脆弱性 FabriXss (CVE-2022-35829 CVSS:6.2) にちなんで、Super FabriXss という名前が ORCA Security により付けられた。

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従業員の 70% 以上に問題あり:個人のデバイスに仕事用のパスワードを保持

Over 70% of Employees Keep Work Passwords on Personal Devices

2023/03/30 InfoSecurity — 従業員の5人に4人 (71%) が、個人のスマフォに仕事用の機密パスワードを保存し、66% が個人用のテキスト・アプリを仕事に使用している。このデータは、SlashNext の最新の Mobile BYOD Security Report によるものであり、プライベート・メッセージング・アプリを介したフィッシング攻撃について、セキュリティ・リーダーの 95% が懸念を強めていることも示されている。SlashNext の CEO である Patrick Harr は、「職場において個人のモバイル・デバイスが広く使われるようになり、機密情報のセキュリティを雇用主が確保することが、ますます難しくなっている」と述べている。

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AlienFox というツールキットが登場:ミスコンフィグ・スキャナーでクラウドの機密情報を狙う

New AlienFox toolkit steals credentials for 18 cloud services

2023/03/30 BleepingComputer — AlienFox と呼ばれる新しいツールキットを利用する脅威アクターたちが、サーバのミスコンフィグレーションをスキャンし、クラウドベースのメールサービスの認証情報や機密情報を窃取していることが判明した。このツールキットがサイバー犯罪者たちに販売される、Telegram のプライベート・チャネルは、マルウェア開発者とハッカーが取引する際の、一般的な手段となっている。 SentinelLabs の研究者たちによると、AlienFox はモジュール式のツールセットであり、Laravel/Drupal/Joomla/Magento/Opencart/Prestashop/WordPress などのオンライン・ホスティング・フレームワークの、一般的なサービスにおけるミスコンフィグレーションをターゲットにしているという。

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Microsoft Cloud の脆弱性:Bing 検索のハイジャック/Office 365 でデータ流出の可能性

Microsoft Cloud Vulnerability Led to Bing Search Hijacking, Exposure of Office 365 Data

2023/03/30 SecurityWeek — サイバー・セキュリティ企業の Wiz によると、Azure Active Directory (AAD) のミスコンフィグレーションにより、アプリケーションが不正アクセスにさらされ、Bing.com が乗っ取られる可能性もあったという。Microsoft AAD は、クラウドベースの IAM (Identity and Access Management) サービスであり、一般的には Azure App Services/Azure Functions アプリケーションの認証メカニズムとして使用される。このサービスは、マルチテナントを含む各種のアカウント・アクセスをサポートしており、適切な制限がない限り、任意の Azure テナントに属するユーザーが、自分自身の OAuth トークンを発行できるようになっている。

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