Qilin ランサムウェアと BPH の共存:Asahi Group を混乱させた破壊力の背景とは?

Qilin Ransomware Leverages Ghost Bulletproof Hosting for Global Attacks

2025/10/16 gbhackers — 活発化し続ける RaaS (ransomware-as-a-service) である Qilin ランサムウェアが、防弾ホスティング (BPH:bulletproof hosting) プロバイダーの秘密ネットワークに依存することで、世界的な恐喝キャンペーンを強化している。多くのケースにおいて、これらの不正ホスティング・サービス企業は、地政学的に法執行や規制の及びにくい区域に本社を置き、複雑なダミー会社の構造を介して運営されている。したがって、Qilin の運営者やアフィリエイトは罰せられることもなく、マルウェア/データ漏洩サイト/C2 (Command and Control) インフラをホスティングできている。

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SAP NetWeaver の脆弱性 CVE-2025-31324:Qilin ランサムウェアが積極的に悪用か?

SAP NetWeaver RCE: Zero-Day Allows File Uploads, Qilin Ransomware Connection

2025/05/20 SecurityOnline — SAP NetWeaver Visual Composer の深刻な脆弱性 CVE-2025-31324 (CVSS:10) が、情報公開の数週前の時点で、実際に悪用されていたことが、OP Innovate の調査により明らかになった。この脆弱性の悪用については、情報公開後に発生したと考えられていたが、OP Innovate のインシデント対応レポートが、それを覆した。具体的に言うと、ロシア語圏の Ransomware-as-a-Service (RaaS) グループである Qilin が、この攻撃に関与した可能性があるという。

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IAB たちの戦術転換:イニシャル・アクセスの低価格/大量販売で攻撃を加速 – Check Point 調査

Initial Access Brokers Shift Tactics, Selling More for Less

2025/04/11 TheHackerNews — アンダーグラウンド市場の仲介業者であるイニシャル・アクセス・ブローカー (IAB:Initial Access Broker) は、コンピュータ・システムやネットワークへの不正侵入を専門とし、そのアクセス権を他のサイバー犯罪者に販売することで利益を得ている。この“役割分担”により、IAB はソーシャル・エンジニアリングやブルートフォース攻撃などの手法を使った脆弱性の悪用という、自身の本業に専念できるというわけだ。

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Lumma インフォ・スティーラーの 400% 増が示す栄華盛衰:ESET Threat-Report-2024-h2

Infostealers Dominate as Lumma Stealer Detections Soar by Almost 400%

2024/12/26 InfoSecurity — サイバーセキュリティ企業 ESET によると、Lumma Stealer インフォ・スティーラーはサイバー犯罪者の間で人気を博しており、2024年後半にテレメトリでの検出数が 369% も急増したようだ。Lumma Stealer の登場は 2022年だが、2024 年の後半には、ESET が検出するインフォ・スティーラーの Top-10 のリストに入るようになった。

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英 BT Group でデータ侵害が発生:Black Basta ランサムウェア・グループが犯行を主張

Telecom Giant BT Group Hit by Black Basta Ransomware

2024/12/05 HackRead — 英国の大手通信企業である British Telecom (BT) Group への、Black Basta によるランサムウェア攻撃が発生した。BT の Conferencing セクションを標的とした、この攻撃により、同社はサーバのシャットダウンとデータ盗難に見舞われた。

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2024 MITRE ATT&CK Evaluations:セキュリティ・リーダーたちが信頼すべき理由は何処に?

Why Cybersecurity Leaders Trust the MITRE ATT&CK Evaluations

2024/11/26 BleepingComputer — 昨今の脅威が荒れ狂う状況において、組織を保護するためのソリューション/ストラテジーについて、十分な情報を得た上で選択すべきというプレッシャーに、セキュリティのリーダーたちは直面している。こうした課題に対処する、サイバー・セキュリティ意思決定者の有用なリソースが、“MITRE Engenuity ATT&CK Evaluations: Enterprise” である。MITRE ATT&CK Evaluations は、他の独立系の機関とは異なる立ち位置から、現実世界の脅威をシミュレートし、それぞれのサイバー・セキュリティ・ベンダーが検知/対応する方法を評価するものである。

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SonicWall SonicOS の脆弱性 CVE-2024-40766:Akira による悪用を確認 – Cisco Talos

Akira Ransomware Exploit CVE-2024-40766 in SonicWall SonicOS

2024/10/21 SecurityOnline — Akira ランサムウェア・グループは、サイバー攻撃における手口を改良し続け、最も影響力の大きな脅威としての地位を築いている。Cisco Talos の最近のレポートによると、Akira の成長の要因は、絶え間ない進化と戦術的なシフトにあるあるという。Akira は、従来のランサムウェア技術の枠を超えて、サイバー犯罪の分野で強力な勢力を維持している。

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新規の脅威アクター Storm-0501:オンプレからクラウドに侵入して Microsoft 365 アカウントを狙う

Ransomware attackers hop from on-premises systems to cloud to compromise Microsoft 365 accounts

2024/09/30 HelpNetSecurity — RaaS (ransomware-as-a-service) 組織の1つである Storm-0501 が、標的のクラウドとオンプレミスの環境を侵害していることが確認された。9月26日に公開したブログで Microsoft は 、「最新の脅威アクターである Storm-0501 は、企業のオンプレミス環境からクラウド環境へと移動するために、脆弱な認証情報や過剰な特権のアカウントを悪用していることが確認された。彼らは認証情報を盗み、それを使ってネットワークを制御し、最終的にクラウド環境への持続的なバックドア・アクセスを確立する。そして、オンプレミスにランサムウェアを展開していた」と詳述している。

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Medusa の活動が拡大:Fortinet CVE-2023-48788 の悪用と OSINT を装うサービスの展開

Medusa Exploits Fortinet Flaw (CVE-2023-48788) for Stealthy Ransomware Attacks

2024/09/14 SecurityOnline — Medusa ランサムウェア・グループは、執拗な攻撃を継続しているだけではなく、ダークウェブ/サーフェスウェブの双方において独自の基盤を確立していると、Bitdefender の最新のレポートが指摘している。他のランサムウェア・グループに対する Medusa の相違点は、サーフェスウェブ上で Name and Shame (名指し非難) ブログを運営するところにある。そのブログには、従来のダークウェブのリークサイトと同様に、被害者に関する情報が投稿されている。

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Kaspersky の TDSKiller ツール:RansomHub が EDR の無効化で悪用

RansomHub ransomware gang relies on Kaspersky TDSKiller tool to disable EDR

2024/09/11 SecurityAffairs — TDSSKiller ツールを悪用するランサムウェア・グループ RansomHub が、EDR (endpoint detection and response) システムを無効化していることが、Malwarebytes ThreatDown の調査により判明した。サイバーセキュリティ企業 Kaspersky が開発する TDSSKiller は、ルートキットを削除するための正規ツールである。しかし、このツールを悪用することで、コマンドライン・スクリプトやバッチファイルを通じて、EDR ソリューションを無効化することも可能になる。さらに、RansomHub は、認証情報を収集するために、オープンソースのパスワード復旧ツールである、LaZagne も悪用していることが判明した。

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CyberVolk ランサムウェアの台頭:C2 サーバを必要としない自律型の暗号化機能を備えている

CyberVolk Ransomware: A New and Evolving Threat to Global Cybersecurity

2024/09/05 SecurityOnline — サイバー犯罪の世界では新しいプレーヤーである、インドのハッカー・グループ Cyber​​Volk だが、その洗練されたランサムウェアの技法で波紋を引き起こしている。2024年7月に初めて検出された Cyber​​Volk ランサムウェアは、高度な機能と急速な進化により、急速に悪評を高めている。このグループの最大の武器である Cyber​​Volk ランサムウェアは、その高度な機能と拡大する影響により、ThreatMon などのサイバー・セキュリティ専門家の注目を集めている。

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Cicada3301 という新たな Rust RaaS:VMware ESXi システムを標的にしている

A new variant of Cicada ransomware targets VMware ESXi systems

2024/09/02 SecurityAffairs — Cicada3301 は、新しい RaaS (ransomware-as-a-service) である。この脅威グループは極めて活発に動き回っており、6月中旬において、すでに 23社の被害者を恐喝ポータルにリストアップしている。Cicada 3301 は、2012〜2014年にネット上に “3301” という名前で投稿された、3組のパズルの名前に由来しているようだ。最初のパズルは、2012年1月4日に 4chan で始まり、ほぼ1カ月間も続いた。第2弾のパズルは、2013年1月4日に始まった。そして第3弾は 2014年1月4日に、 Twitter に投稿された新たなヒントの後に始まった。なお、この第3弾はまだ解かれていない。

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VMware ESXi の脆弱性 CVE-2024-37085:BlackByte ランサムウェアによる悪用を確認

BlackByte Ransomware group targets recently patched VMware ESXi flaw CVE-2024-37085

2024/08/27 SecurityAffairs — 先日にパッチが適用されたVMware ESXi の認証バイパスの脆弱性 CVE-2024-37085 (CVSS:6.8) を、BlackByte ランサムウェア・グループが悪用していることを、Cisco Talos が確認した。以前にも複数のランサムウェア・グループが、この脆弱性を悪用していることが確認されている。この7月末には Microsoft が、「複数のランサムウェア・オペレーターが VMware ESXi の脆弱性を悪用し、ドメイン結合された ESXi ハイパーバイザーの完全な管理者権限を取得している状況を、研究者たちが発見した」と警告を発している

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ロシアの FIN7 ギャング:セキュリティ回避ツール AvNeutralizer を販売していた

Notorious FIN7 hackers sell EDR killer to other threat actors

2024/07/17 BleepingComputer — 悪名高いハッキング・グループ FIN7 が、企業ネットワーク上のエンドポイント保護ソフトウェアを破壊して検知を回避するための、カスタム・ツール AvNeutralizer を販売していることが発見された。FIN7 はロシアのハッキング・グループと考えられており、その活動が観測され始めた 2013年頃は金融詐欺に注力しており、組織をハッキングしてデビットカードやクレジットカード情報を窃取してきた。同グループは、やがてランサムウェアの分野にも進出し、DarkSideBlackMatter などの RaaS (ransomware-as-a-service) を使用し始めた。最近では、2024年3月頃に発生した、UnitedHealth からの身代金を持ち逃げるという BlackCat ランサムウェアの活動にも、FIN7 が関係している可能性が高いと見られている。

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Akira ランサムウェア攻撃:2時間強で LATAM Airline からのデータ窃取を完了

Akira Ransomware: Lightning-Fast Data Exfiltration in 2-ish Hours

2024/07/12 DarkReading — Akira ランサムウェアの攻撃者は、わずか2時間強で被害者のデータを盗み出せるようになった。つまり、サイバー犯罪者が最初のアクセスから情報流出までに要する平均時間に、大きな変化がもたらされている。この動向は、BlackBerry Threat Research and Intelligence Team の発表で明かされたものだ。同チームは 7月11日に、6月に発生した LATAM Airline への Akira ランサムウェア攻撃に関するブログを公開した。BlackBerry の攻撃分析によると、Akira は Secure Shell (SSH)プロトコルを使用して、パッチが適用されていない Veeam バックアップ・サーバーを介したイニシャル・アクセスを獲得し、翌日に Akira ランサムウェアを展開する前に、重要な情報の窃取に成功したという。

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LockBit の復活を示す5月のデータ:攻撃件数は前月比で 665% 増 – NCC Group

LockBit Most Prominent Ransomware Actor in May 2024

2024/06/20 InfoSecurity — 悪名高い LockBit グループが再登場し、2024年5月における最も活発なランサムウェア攻撃者になったと、NCC Group による最新の分析で指摘されている。再登場した LockBit 3.0 は、2024年5月に 176件のランサムウェア攻撃を仕掛けている。この RaaS ギャングが達成した攻撃の件数は、前月比で 665% という大幅な増加を示している。この LockBit の活動量は、その他の著名なグループよりも高く、それ続く Play は32件 (7%)、RansomHub は 22件 (5%) という状況だった。

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CISA/FBI/HHS/MS-ISAC の共同警告:Black Basta が 500以上の組織を攻撃している

Black Basta Ransomware Hit Over 500 Organizations

2924/05/13 SecurityWeek — Black Basta ランサムウェア・グループが、世界 500以上の組織を攻撃して、その中には北米/欧州/豪州などの重要なインフラ事業体が含まれると、米国政府が警告している。2022年4月に初めて確認された Black Basta は、RaaS (ransomware-as-a-service) を用いて活動している。彼らのビジネス・モデルは、自身のアフィリエイトたちに対して、標的へのサイバー攻撃とマルウェア展開を実行させ、支払われた身代金の一部を得るという仕組みである。

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ランサムウェア・ギャングへの身代金の支払額:500% 増の $2m が平均 – Sophos 調査

Ransom Payments Surge by 500% to an Average of $2m

2024/04/30 InfoSecurity — Sophos の “The State of Ransomware 2024” レポートによると、この1年の間に身代金の平均支払額は 500% も急増し、1回あたり $2 million に達している。Sophos の 2023年の調査から算出された平均支払額は $400,000 であり、それと比較すると、ランサムウェア・オペレーターたちは被害者に対して、より多額の支払いを求めるようになったことが示されている。

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ランサムウェア 2024 Q1 調査:身代金の規模は高額から中程度に移行か? – Coveware

Ransomware payments drop to record low of 28% in Q1 2024

2024/04/21 BleepingComputer — サイバー・セキュリティ会社 Coveware の統計によると、ランサムウェアの支払いに対してユーザー企業が拒否する傾向が強まっており、2024年 Q1 の身代金支払の比率は、過去最低である 28% を記録した。2023年 Q1 の数字は 29%であり、Coveware 統計における支払いの減少は、2019年初頭から安定しているという。

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LockBit の新たな亜種の活動を観測:自己増殖機能を備えているという – Kaspersky

New LockBit Variant Exploits Self-Spreading Features

2024/04/15 InfoSecurity — 先日に西アフリカで発生したインシデントにより、LockBit ランサムウェアがもたらす執拗な脅威が、再び注目を集めている。このサイバー犯罪者たちは、盗み出した Admin の認証情報で武装した上で、自己増殖機能を備えた暗号化マルウェアの、カスタマイズされた亜種を展開した。彼らは特権アクセスを悪用して企業のインフラに侵入し、過去に流出した LockBit 3.0 Builder がもたらす、継続的なリスクを実証した。

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HOYA へのサイバー攻撃:Hunters International が $10 M の身代金を要求

Optics giant Hoya hit with $10 million ransomware demand

2024/04/11 BleepingComputer — 3月29日に、HOYA へのサイバー攻撃が発生した。 攻撃を行った Hunters International は、ファイル復号化装置と攻撃中に盗み出したファイルに対して、$10 million の身代金を要求しているという。HOYA は、光学機器/医療機器/電子部品に特化した日本企業であり、世界 30カ国以上に 160の事業所と子会社を持ち、世界各地に 43の研究所を保有している。

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LockBit ランサムウェア:世界の法執行機関によりテイクダウン

Global Law Enforcement Disrupts LockBit Ransomware Gang

2024/02/21 DarkReading — FBI などの世界的な法執行機関は、凶悪なランサムウェア・グループである LockBit の活動を妨害し、そのプラットフォームを掌握し、世界的な RaaS (Ransomware-as-a-Service) 運営に関連するデータの押収に成功した。アフィリエイトたちの LockBit のコントロール・パネルに表示された、当局からのメッセージによると、Operation Cronos と呼ばれる作戦で押収されたものには、ソースコード/ランサムウェア被害者の詳細/盗まれたデータ/復号化キー/LockBit とアフィリエイトが要求した金額などの情報が含まれるという。

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MaaS 感染が最大の脅威:2023年下半期のサイバー攻撃 – Darktrace 調査

Malware-as-a-Service Now the Top Threat to Organizations

2024/02/06 InfoSecurity — Darktrace の最新の研究によると、2023年下半期に、組織にとっての最大の脅威となったのは、MaaS (Malware-as-a-Service) 感染だったという。Darktrace の 2023 年の “End of Year Threat Report” では、多くのマルウェアが機能横断的に適応していることが強調されている。そこに含まれるものには、リモート・アクセス型トロイの木馬 (RAT:Remote Access Trojans) のようなマルウェア・ローダーと、情報窃取型マルウェアとの組み合わせも存在する。

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2023年11月のランサムウェア攻撃件数:LockBit 活動再開などにより過去最高を記録

Ransomware Leak Site Victims Reached Record-High in November

2023年10月は低調だったランサムウェアだが、11月には活動を再開するグループが増え、過去最高の被害者数を記録したことが、Corvus Insurance の調査により判明した。Corvus Threat Intel の 2023年12月18日のレポートでは、11月にリークサイトに投稿された新たなランサムウェア被害者が、484件も報告されている。

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Xeinadin への LockBit 攻撃:1.5 TB の顧客データを盗んだと主張

Lockbit Ransomware Gang Claims To Have Breached Accountancy Firm Xeinadin

2023/12/23 SecurityAffairs — LockBit ランサムウェアは、Xeinadin 会計事務所をハッキングしたと主張し、盗み出したとするデータを公表すると脅迫している。Xeinadin は、英国/アイルランドに 60,000 以上の顧客を抱える会計事務所である。2021年には、英国有数のプライベート・エクイティ投資家である Exponent から推薦を受けて、同国 Top-20 に入る会計事務所となった。

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Boeing を侵害したと主張する LockBit:データ・リークの期限が迫っている

Boeing Investigates LockBit Ransomware Breach Claims

2023/10/30 InfoSecurity — 航空宇宙大手 Boeing から報告されたのは、同社の膨大な機密データを盗んだと主張する、ランサムウェア・グループに対する調査の途中経過である。現時点で多発している RaaS (ransomware-as-a-service) グループである、LockBit のリーク・サイトに新たなエントリーとして表示された Boeing は、対応を余儀なくされている。

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Hunters International という新たな RaaS:Hive からソースコードを購入したと主張

New Hunters International ransomware possible rebrand of Hive

2023/10/29 BleepingComputer — Hive ランサムウェアが用いていたコードを再利用する、Hunters International という新たな RaaS (Ransomware-as-a-Service) ブランドが登場した。両者を関連性を示唆する仮説は、新しい暗号化プログラムの分析で明らかになった、この2つのランサムウェア・ギャングの間での、複数のコードの重複により裏付けられている。

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ShadowSyndicate というハッカー集団:複数のランサムウェアと C2 サーバを巧みに運用

ShadowSyndicate hackers linked to multiple ransomware ops, 85 servers

2023/09/26 BleepingComputer — 現在、ShadowSyndicate として追跡されている脅威アクターのインフラを、セキュリティ研究者たちが特定した。これまでの1年間で ShadowSyndicate は、7種類のランサムウェア・ファミリーを展開していたようだ。Group-IB のアナリストは、2022年7月以降の侵害において ShadowSyndicate が Quantum/Nokoyawa/BlackCat/ALPHV/Clop/Royal/Cactus/Play などのランサムウェアを使用していたことを、さまざまな確度から断定している。

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Mallox ランサムウェアが 174% 増:脆弱な MS-SQL サーバを介してネットワークに侵入

Mallox Ransomware Exploits Weak MS-SQL Servers to Breach Networks

2023/07/20 TheHackerNews — 2023年における Mallox ランサムウェアの活動が、前年比で 174%増加していることが、Palo Alto Networks Unit 42 の新たな調査結果で明らかになった。セキュリティ研究者の Lior Rochberger と Shimi Cohen は、「Mallox ランサムウェアは、他の多くのランサムウェア脅威アクターと同様に、二重の恐喝のトレンドに従っている。その手口は、組織のファイルを暗号化する前にデータを盗み、その後に、被害者に身代金料金を支払わせるために、盗んだデータをリークサイトで公開するというものだ」と The Hacker Newsと共有したレポートの中で述べている。

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Sophos の名を語る SophosEncrypt という RaaS:ID Ransomware に被害者からの投稿

Cybersecurity firm Sophos impersonated by new SophosEncrypt ransomware

2023/07/18 BleepingComputer — サイバー・セキュリティ・ベンダー の Sophos が、新しい RaaS (ransomware-as-a-service) になりすまされているが、この脅威アクターは同社の名前を取り込んだ、SophosEncrypt という名前で活動している。この、昨日に MalwareHunterTeam により発見されたランサムウェアは、当初は Sophos 自身のレッドチームによる演習の一環と考えられていた。しかし、Sophos X-Ops チームは、この暗号化ツールを作成したのは自分たちではなく、その立ち上げについて調査中であるとツイートした。

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MOVEit ハッキング:340 の組織と 1800万人を超える個人が侵害された – Emsisoft

MOVEit Hack: Number of Impacted Organizations Exceeds 340

2023/07/17 SecurityWeek — Clop グループが仕掛ける MOVEit 攻撃により、影響を受けた組織の数は 340 に達し、1800万人を超える被害者を生み出したと報じられている。サイバー・セキュリティ企業 Emsisoft の脅威アナリストであり、このキャンペーンを監視している Brett Callow は、現時点において米国内の 58 の教育機関を含む、347 の組織が影響を受けていると述べた。この中には、先週に学生と従業員のデータが盗まれた可能性のある、コロラド州立大学も含まれている。

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MOVEit の脆弱性 CVE-2023-34362:Clop ランサムウェア攻撃が 257社に達した

Clop: Behind MOVEit Lies a Loud, Adaptable and Persistent Threat Group

2023/07/12 InfoSecurity — MOVEit サイバー攻撃は拡大し続けており、毎日のように数多くの企業が被害者リストに挙げられている。Emsisoft の脅威アナリストである Brett Callow によると、2023年7月11日までに、この攻撃の犠牲となった企業は 257社で、個人は 17,750,524名に上るという。その一方で、この攻撃を行ったとされるランサムウェア・グループ Clop は、リークサイトの被害者リストを更新し続けている。新たに追加されたのは、大手金融会社 (Deutsche Bank/ING Bank/Post Bank) や 25 の米国の学校などだ。

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LockBit の被害総額が $91M に達した:CISA/FBI/MS-ISAC などが共同勧告

CISA: LockBit ransomware extorted $91 million in 1,700 U.S. attacks

2023/06/14 BleepingComputer — CISA が発表した共同アドバイザリには、2020年以降の米国組織に対する約 1,700件の攻撃において、LockBit ランサムウェア・ギャングが、約 $91M の恐喝に成功していると記されている。RaaS (Ransomware-as-a-Service) オペレーションである LockBit は、2022年におけるランサムウェアの脅威をリードし、そのデータ漏洩サイトで開示した犠牲者の数は最多であったと、米国/英国/オーストラリア/カナダ/ドイツ/フランス/ニュージーランドなどの、それぞれの当局が述べている。

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ランサムウェアとアクセス・ブローカー:地下でつながり利益を上げるグループたち – WithSecure

Ransomware Gangs Adopting Business-like Practices to Boost Profits

2023/05/30 InfoSecurity — WithSecure の最新のレポートから推察されるのは、ランサムウェア・ギャングが利益を上げるために、各種のビジネスライクな手法を採用している点であり、それにより個々のグループを判別することが、防御側にとって困難になっていることだ。 フィンランドで開催された Sphere23 において、WithSecure の Senior Threat Intelligence Analyst である Stephen Robinson は、このような合法的なビジネス手法を反映する動きは、TTPs (Tactics, Techniques and Procedures) が曖昧になっていることを示唆すると述べている。

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Qilin は新たな RaaS:Rust/Go を採用により高度なステルス攻撃を成功させている

Qilin’s Dark Web Ransomware Targets Critical Sectors

2023/05/15 InfoSecurity — Qilin ランサムウェア・グループの、オペレーションおよび Ransomware-as-a-Service (RaaS) プログラムに関する、新たな情報が明らかになった。Group-IB の Threat Intelligence Team は、最新の調査研究の一環として Qilin 内部に潜入した。そこから得られた分析の結果として、重要セクターをターゲットとしていることや、採用されている高度な技術に関する洞察が明らかになったと述べている。Qilin は Agenda とも呼ばれるランサムウェアであり、2022年8月に発見されてから、深刻な脅威として浮上しているとのことだ。

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RTM Locker ランサムウェア:強力な暗号化機能で VMware を狙う – Uptycs

RTM Locker Ransomware Targets Linux Architecture

2023/04/27 InfoSecurity — Linux システムを標的とする新たなランサムウェアのバイナリが発見されたが、RTM Ransomware-as-a-Service グループに起因するものであることが判明した。Uptycs のセキュリティ研究者たちが、4月26日 (水) に公開したアドバイザリでは、RTM グループが Linux バイナリを作成したのは初めてのことだという、調査結果が共有されている。同社は、「この Locker ランサムウェアは、Linux/NAS/ESXi ホストに感染するものであり、Babuk ランサムウェアから流出したソースコードに影響を受けているようだ」と説明している。

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LockBit が macOS 用のマルウェアを開発:サンプルが検出されたが完成度は?

Researchers Discover First Ever Major Ransomware Targeting macOS

2023/04/19 DarkReading — 悪名高い LockBit ランサムウェア・グループが、macOS デバイス用のマルウェアを開発した。これは、主要なランサムウェア・グループが、Apple の領域に踏み込む初めてのケースになる。LockBit は、世界で最も多発する Ransomware-as-a-service (RaaS) オペレーターの1つであり、注目を集める攻撃/洗練された悪意のプログラム/グレードAの PR などで知られている。

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FBI/CISA/MS-ISAC の共同勧告:ランサムウェア LockBit 3.0 攻撃について

US Government Warns Organizations of LockBit 3.0 Ransomware Attacks

2023/03/17 SecurityWeek — 今週に、FBI/CISA/MS-ISAC は共同で、ランサムウェア LockBit 3.0 のオペレーションに関するアラートを発表した。LockBit は2020年1月以降において、Ransomware-as-a-Service (RaaS) モデルをベースに活動し、広範囲におよぶ企業や重要インフラ事業体をターゲットに、さまざまな TTP (Tactics, Techniques, and Procedures) を用いてきた。

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NLBrute パスワード・クラッキング攻撃:ダークウェブでのビジネス実態が明らかに

Russian malware dev behind NLBrute hacking tool extradited to US

2023/02/23 BleepingComputer — パスワード・クラッキング・ツール NLBrute を開発/販売した罪に問われていたロシアのマルウェア開発者が、2022年10月4日にジョージア共和国で逮捕され、米国に身柄を引き渡された。この容疑者 Dariy Pankov は、dpxaker という名でも知られている。彼は現在、アクセス機器詐欺およびコンピュータ詐欺で起訴されており、全ての訴因で有罪判決を受けた場合には、最高で 47年間におよぶ連邦刑務所への収監の可能性があるという。

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ワイパー・マルウェアが急増:ウクライナ侵攻により世界中で蔓延し始める

Russian Invasion Sparks Global Wiper Malware Surge

2023/02/23 InfoSecurity — セキュリティ・ベンダーの Fortinet によると、ウクライナ戦争により破壊的なマルウェアの新しい波が世界中に押し寄せており、それをサービスとして提供する、サイバー犯罪グループが増えているという。昨年にロシア軍が利用したワイパー・マルウェアだが、昨年にウクライナ国境を越えて急速に拡大し、その活動量は 2022 Q3 と Q4 の比較において 53% 増になると、同社は指摘している。

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LockBit Green という亜種:Conti ベースの暗号化システムが使用されている

LockBit ransomware goes ‘Green,’ uses new Conti-based encryptor

2023/02/02 BleepingComputer — LockBit ランサムウェア・ギャングは、他のオペレーションが開発した暗号化システムを使い始めている。今回に流出したのは、Conti ランサムウェアが使用していた暗号化システムの、ソースコードをベースにしたものに切り替わっている。LockBit が登場したときはカスタム暗号から始まったが、BlackMatter ギャングのソースコードに由来する LockBit 3.0 (別名 LockBit Black) へと、暗号化システムを切り替えていた。

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Microsoft 警告:ランサムウェアと情報窃取を仕掛ける 100以上の脅威アクターたち

Microsoft: Over 100 threat actors deploy ransomware in attacks

2023/01/31 BleepingComputer — 今日、Microsoft のセキュリティ・チームは、ランサムウェアを展開する 100以上の脅威アクターを追跡していると明かした。さらに、同チームは、昨年末までに活発に動き回っていた、50以上のランサムウェア・ファミリーを監視しているという。同社は、「最近のキャンペーンで多用されたランサムウェアのペイロードには、Lockbit Black/BlackCat (別名 ALPHV) /Play/Vice Society/Black Basta/Royal などがある。ただし、防御のための戦略としては、それらのペイロードに注目するよりも、それらの展開につながる活動の連鎖に対して、もっと焦点を当てるべきだ。依然として、ランサムウェア・ギャングは、一般的な脆弱性を標的とし、パッチ未適用のサーバやデバイスを標的にしている」と述べている。

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Hive ランサムウェアがシャットダウン:復活はないのか? 犯人たちは何処へ行くのか?

Hive Ransomware Gang Loses Its Honeycomb, Thanks to DoJ

2023/01/27 DarkReading — 連邦政府は、Hive ランサムウェア集団の活動を停止させ、総額 $130 million の身代金要求から被害者たちを救った。しかし、この取り組みが、ランサムウェア全体の状況に、どれほどの打撃を与えるかとなると、現状では判断できないだろう。米国司法省の発表によると、この 2021年6月に出現したグループの活動は、最近の数カ月において活発であり、世界 80数カ国で 1500件以上の被害者を出している。

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Conti は死んでいない:Black Basta/BlackByte へのリブランドと欧米インフラへの攻撃

Conti Affiliates Black Basta, BlackByte Continue to Attack Critical Infrastructure

2022/11/08 InfoSecurity — 2022年の2月末から 7月中旬にかけて、BlackByte と Black Basta のデータ漏洩サイトに 81件の被害者組織が掲載された。そのうち 41% は欧州に拠点を置いており、大半がエネルギー/政府/運輸/製薬/施設/食品/教育などの主要インフラ分野に属している。残りの 59% は主に米国にあり、農業機械メーカー/小規模食料品チェーン/建設会社などの、複数の被害者が含まれている。

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LockBit 3.0 がタイマーをセット:Kearney & Company に身代金 $2M を要求

LockBit 3.0 gang claims to have stolen data from Kearney & Company

2022/11/06 SecurityAffairs — Kearney & Company は、政府機関向けに財務管理全般のサービスを提供する、最高峰の公認会計士事務所である。具体的に言うと、同社は米国政府に対して監査/コンサルティング/IT サービスを提供し、連邦政府全体における財務業務の有効性と効率性の向上に貢献している。

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LockBit のハッキング主張:自動車部品グループ Continental のデータを窃取

LockBit Claims Ransomware Attack on Continental

2022/11/04 InfoSecurity — ハッキング・グループ LockBit は、この8月に多国籍自動車グループ Continental にサイバー攻撃を仕掛けたと主張している。11月2日に LockBit は、リークサイトにおいて発表を行い、11月4日までの間に身代金が支払われなければ、Continental のデータを公開すると脅している。ダークウェブのブログ記事によると、Continental のネットワークから盗み出したデータの内容や、侵入の記事については、詳細を明らかにしていないとのことだ。

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Microsoft の 2022 Digital Defence Report:ロシア対ウクライナのハイブリッド戦争の影響

“Disturbing” Rise in Nation State Activity, Microsoft Reports

2022/11/04 InfoSecurity — Microsoft の Corporate VP, Customer Security & Trust である Tom Burt は、11月3日に開催されたオンライン・プレス・ブリーフィングにおいて、2022 Microsoft Digital Defence Report (MDDR) について説明し、国家による攻撃的なサイバー活動が、この1年の間に劇的に増加していると述べている。

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Deep Instinct の 2022 ランサムウェア・レポート:Conti の残像と LockBit の台頭

LockBit Dominates Ransomware Campaigns in 2022: Deep Instinct

2022/11/01 InfoSecurity — 2022年 Q1/Q2/Q3 におけるランサムウェア・キャンペーンでは、全体の 44% を LockBit RaaS グループが占めることになった。それに続くのが、Conti (23%)/Hive (21%)/Black Cat (7%)/Conti Splinters (5%) などであり、Quantum/Black Basta/Black Byte などの脅威アクター・グループで構成されるものだ。この数字は、Deep Instinct のレポートである 2022 Interim Cyber Threat Report をベースにしたものだ。

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大宮化成工業に LockBit 3.0 がヒット:世界中の主要サプライチェーンに影響?

Japanese tech firm Oomiya hit by LockBit 3.0. Multiple supply chains potentially impacted

2022/10/17 SecurityAffairs — LockBit 3.0 RaaS を利用するアフィリエイトが、日本のハイテク企業である大宮化成工業にヒットした。同社は、マイクロ・エレクトロニクスと設備システム機器の設計/製造を行う企業である。大宮化成の事業は、化学製品/工業製品の製造/設計および、電子材料の設計、医薬品開発、工場製造の、4つの主要分野に分かれている。

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BlackCat ランサムウェア:米国の防衛関連企業 NJVC を攻撃

BlackCat ransomware gang claims to have hacked US defense contractor NJVC

2022/10/02 SecurityAffairs — ALPHV/BlackCat ランサムウェア・ギャングが、米国の連邦政府/国防総省をサポートする IT 企業 NJVC に侵入したと主張している。同社は、情報機関/防衛機関/地理空間情報機関などを支援しており、世界中の拠点に 1,200人以上の従業員を擁している。BlackCat は、Tor リークサイトの被害者リストに NJVC を追加し、同社が身代金を支払わない場合には、盗み出したデータを公開すると脅迫している。 

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